中学生向け英語長文読解参考書おすすめ7選 英語長文のコツがわかるようになる
私立高校英語教師の石ヶ谷洸大(K)さんと編集部がおすすめする参考書を紹介します。

レベル「0」から解いていこう
英文法と英語長文の問題を1冊にまとめ、その音声がCDに収録されています。コストパフォーマンスもよい1冊です。
4つのレベルに分けられていますが、最初からやることをおすすめします。中学英語をしっかりと漏れがないようにおさえるには、どうしても最初の基礎の基礎からやる必要があります。
「中学英語」とタイトルがついていますが、中学生からするとだいぶ先にある大学受験でも、それ以外の英語の試験でも求められることは一緒です。基本的な英文法の知識を使いながら、英文を正しく読み、解くだけです。ぜひ最初からゆっくりていねいに解いてみてください。
また、レベル0は入試準備(中1・2の総復習)、レベル1は公立高校入試レベル、レベル2は私立高校入試レベル、レベル3は難関高校入試レベルとなっています。参考にしてください。

講義動画を無料で視聴できる
こちらのシリーズには3つのレベルがあります。レベル1が中学1年生、レベル2・3が中学2年生と考えていいでしょう。今回はレベル1を紹介します。
この本の最大の魅力は、講義動画が無料で視聴できるという点とターゲットの文法項目がはっきりしているところです。基本のbe動詞から収録されているので無理なくひとりで扱えます。約50分ほどの講義動画が用意されているので家庭学習でも活躍します。

ステップが分かれていて、無理なく学習できる
長文を3つのステップ「短め(中学1年生におすすめ)、やや長め(中学2年生におすすめ)、入試レベル(中学3年生におすすめ)」に分けており、無理なく長文問題を解ける工夫がされています。いきなり入試レベルの英文量や問題レベルになると難しいですから、ステップを踏んで成長していけるのはおすすめのポイントです。
解説はしっかりしているのですが、音源がついていないため音読トレーニングやシャドーイングがしにくいという側面があります。しかし、自分自身で発音を調べることでより深く学べるでしょう。学校の先生にも頼りながら1冊完成してみてください。

効果的なシャドーイングで英語を読めるようになる!
CDがついているので、何度も聴いて本文を見ながらシャドーイングができ、ディクテーションもできるので英文を正確に聴き、理解する練習を可能にする1冊。中学2年生からおすすめの教材です。
長文は書いてあることを理解すれば解けます。疑問に感じる場合は試しに日本語訳を読み、問題を解いてください。記述されている内容自体は決して難しいものではありませんが、英文になると難解な文章のように感じると思います。
英語の長文読解が難しく感じる原因は、英語が読めていないからです。つまり英語をしっかりと読める力がつけば、英文の内容が理解でき、難なく正解を選ぶことができます。まずはかんたんな英文をシャドーイングして英語を身体に染み込ませながら学びたい人におすすめです。

英語長文読解の基礎をかためるのにぴったり
中学生には少し難しいかもしれませんが、こちらの本を1冊こなせば「使える知識としての英文法」が身につくでしょう。そして英語が得意になれば、受験で武器になります。ある程度しっかりした基礎が身についている子に挑戦していただきたい1冊です。
ひとつひとつの文法項目を取り上げ、その文法について詳しい説明があります。かんたんな英文のなかにターゲットになっている英文法項目が混ぜられているので、知識をアウトプットする練習になるでしょう。
難関高校対策向け、長文読解の技術を詳細に解説
「高校入試特訓シリーズ」の一冊で、難関高校の入試対策に必要な読解力と語彙力を養えます。本著は高校入試の長文問題を分析し、6つのテーマに分けて掲載。難易度ごとに3段階で、比較的解きやすい問題から手応えのある問題までステップアップが可能です。「語句の整理」では長文に登場した重要な単語と熟語を覚えられ、「構文の理解」と「文法BOX」でさらに理解を深められます。
長文読解の技術と、知識と判断力が必要な文法事項を詳細に解説していますから、何回も復習して活用しましょう。
基本的な構文を定着させるための例文が充実
本著では、まず高校入試に必要な102の基本的な構文を学びます。次に1、2段落程度の英文に慣れるための単元があり、本題の長文問題に進む流れになっています。主語と動詞の基礎を学ぶ「インターバル」と、英語の名詞と前置詞とのまとまりを紹介する「ウォームアップ」のコーナーも。
本の半分以上は構文の定着のために割かれており、例文が多いのが特徴です。長文読解をするにあたり、基本的なことを確認したい中学生に向いています。
【番外編】英文法の基礎を学ぶ参考書 大学受験まで使える!

英文法の基礎を学んで長文読解を得意に!
こちらは同シリーズの『英文法入門10題ドリル』と比べ、英文法の基礎を学べる参考書です。入門編と違って初歩的な部分は少なく、扱っている文法の分野も広がります。文法の項目(完了形、名詞節など)はたしかに広がりますが、全ページが似たレイアウトになっていますし、単語の難易度、問題の難易度は極めてかんたんです。何度も解いて身体で英語の語順を覚えたいですね。
また、「基礎」とありますが大学受験まで活躍してくれます。長文と短文がひとつのテーマに沿って複数文集まっているので、中学生でこの1冊をしっかり取り組めば、高校生では英語の長文読解が得意になることでしょう。 中学生のうちから長文読解を極めたいと考えている方におすすめしたい1冊です。
「長文読解参考書」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 英語の長文読解参考書の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの英語の長文読解参考書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
中学生向け英語長文読解参考書の選び方 解説、CD付き、レベル感、高校入試対策など
私立高校英語教師の石ヶ谷洸大(K)さんに、中学生向け英語の長文読解参考書を選ぶときのポイントを教えていただきました。
ポイントは下記の4つ。
【1】ていねいな解説がある参考書を選ぶ
【2】CDがついていれば、音声でも長文が学べる
【3】参考書のレベルが明記されているものを選ぶ
【4】高校入試対策は自身の学びたいニーズに合うものを
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ていねいな解説がある参考書を選ぶ 1冊をじっくり進めていく
朝日学生新聞社『たくや式 どんどん読める中学英語 長文1』
ネットで講義の無料動画を見られるのが大きな特徴。中学生が覚えておきたい文法項目がレベルによってはっきりしているのも魅力です。
>> Amazonで詳細を見る中学生ということは、まだ英語に不安を持っている子が多いと思います。わからないことが多ければ、勉強をしたいという意欲も薄れてしまいますよね。
そこで、ひとりでも勉強ができるくらいていねいな解説がある参考書を1冊購入し、まずはそれをじっくりやることをおすすめします。
解説を読み、それでもわからないことは先生に聞いてみましょう。先生の説明を聞くことによって理解度は増していきます。
【2】CDがついていれば、音声でも長文が学べる リスニングはリーディング力アップにも
東進ブックス『中学英語レベル別問題集0入門編』
文法と長文の問題が1冊にまとまり、その音声がCDに収録されています。4つにわかれたレベルの最初から挑戦していきましょう。
>> Amazonで詳細を見るリスニング力は本当に大切です。長文読解の参考書を選ぶ際には、音声CDがついているものを選ぶようにしましょう。耳で聴いて、音声面でも英語が処理できればリーディング力向上にも繋がります。
リスニングをする前には、必ずその英文の精読(単語調べ、文法構造、内容理解)をしましょう。そうすることで、耳から英語を聴いたときも復習ができ、単語のケアもできます。
何度も音読をして、何度も同じ英文に触れて、英語力を伸ばしていきましょう。
【3】参考書のレベルが明記されているものを選ぶ 入門、基礎、復習から高校入試まで
代々木ライブラリー『英文読解入門 基本はここだ![改訂版]』
ある程度の基礎が身についている中学生におすすめ。取り上げられている文法項目に対する詳しい説明が、理解を深めるのに役立ちます。
>> Amazonで詳細を見る参考書には核となる読書層があります。たとえば、英語が苦手な人が、一般向けに作られた参考書で学ぶのは効率がよいとはいえません。したがって、英語が苦手な人は「入門」のように具体的にレベルが書いてあるものがよいでしょう。ご自身の学習レベルに応じて、参考書を選ぶことはたいへん重要です。
中学1年生なら「入門や基礎」。中学2年生は「基礎」、中学3年生は「3年間の復習や高校入試」のようなレベルがよいでしょう。
あくまでも例ですので、学校の先生や塾の先生に相談して自分のレベルに適したものを選んでくださいね。
【4】高校入試対策は自身の学びたいニーズに合うものを 過去問から総復習まで
高校入試対策としては、自分の学習レベル、ニーズによって使い分けることをおすすめします。高校入試なのに、学習が進んでいる人は大学受験用のテキストを使っている人もいます。
一般的な高校受験であれば、志望校の過去問や、過去問を分析したときに苦手な単元を多く扱っている参考書を選ぶとよいでしょう。英語が心配な人は「総復習」と書かれているテキストがおすすめです。こちらで3年間の復習をしてから問題演習に進むとよいですね。
そのほかの英語学習関連の記事はこちら 【関連記事】高校受験英語参考書、中学生英文法参考書、中学生英語ドリルなど
諦めないでやりきろう! 私立高校英語教師からのアドバイス
中学生の皆さんのなかには、英語が難しいと感じる方もいるでしょう。今は小学校から英語が授業で扱われているので、中学ではじめて英語と出会う子は少ないからこそ、苦手意識を持ってしまうと厄介(やっかい)ですよね。
学校の先生、塾の先生、もちろん私も皆さんが経験している「わからない」「たいへん」を乗り越えてここまできました。とくに、英語の基礎や応用力が試される長文読解は、最初からうまくはいきませんし、1日2日では身につきません。毎日の練習(勉強)を経て少しずつ少しずつ上達していきます。
そしていったん上達しはじめれば、どんどん上手になり楽しくなりますよ。最初はわからないことが多くてたいへんかもしれませんが、グッと堪えて愚直(ぐちょく)に学び続けましょう。あるとき、パッと靄(もや)が晴れて視界がひらけます。一緒に頑張りましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
英語学習開始時、「副詞」と「形容詞」の区別がつかないレベルだったが日々勉強を続け、数ヶ月でTOEIC900点を突破。 その後、英検1級に合格。 TOEIC LR で、それぞれL495点・R495点を達成。現在は私立高校英語教師。