バラクラバとは
バラクラバとは、日本では「目出し帽」と呼ばれているグッズのこと。目のまわり以外の頭から顔、首までをすっぽり覆って寒さから身を守ってくれる防寒具です。もともとは軍隊装備。1854年、「バラクラヴァの戦い」にて誕生しました。
冬山登山などの寒さが厳しい環境では昔からよく使われてきましたが、いまではスノーボードやスキーなどのウインタースポーツ、サイクリングやツーリング、さらにはサバゲーなど、真冬のアウトドアでのアクティビティで着用する人が増えています。
使われている素材は商品によって多種多様。高い機能を加えた製品も数多く販売されています。なかには冬以外のシーズンに使える、UVや花粉をカットしてくれる機能がついたものもあります。
(★)バラクラバは夏場にも使えるアイテム 女性にうれしい!
とくに試してみていただきたいのが夏場のアウトドアアクティビティ。薄手でUVカット機能があり、吸汗透湿性の高いアイテムを探し、ジャストな特性のバラクラバを選んでみてください。
日焼け止めの手間がなく、日焼けの心配から完全に開放され、高能的なアンダーウェアを一枚着こんだような快適さが手に入ります。
素材の種類と用途
バラクラバは素材ごとの特徴を知ると、用途に応じたアイテムが選びやすくなります。まずは、バラクラバの素材ごとの特徴を解説していきます。
ウール:防寒と吸湿性を兼ね備えた素材
羊毛をはじめとした動物の毛から作られた素材が、ウールです。保温性が高く伸縮性もあるので、雪山登山など寒い環境で動きの激しいスポーツなどをする際に向いています。
また、吸湿性が高く内部にたまった水蒸気を外へ逃がしてくれる特徴もあります。ウールのバラクラバは、寒い環境で汗をかくシーンに使いやすいでしょう。
フリース:ウィンタースポーツ向きの保湿性の高い素材
フリース素材は、化学繊維であるポリエステルを起毛させた素材です。ふわふわとした肌触りのよさと、起毛部分が体の熱をしっかりと保ってくれる保温性の高さが魅力です。
速乾性にもすぐれているので、雪などがついても内部までしみないのもメリットです。スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツに向いています。
マイクロファイバー:いろいろなシーンに使える素材
マイクロファイバーは、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維です。繊維が細いため、吸水性と保温性にすぐれている特徴があります。タオルや肌着のほか、マイクロファイバーを使ったフリースなど、防寒着としても活用されています。
マイクロファイバーのバラクラバは、保温性と通気性のバランスがよいのが魅力です。スポーツからアウトドアシーンまでいろいろな用途で使用できます。ただし、ほかの素材にくらべると価格は高い傾向にあります。
バラクラバの選び方
それでは、バラクラバの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】口元の構造
【2】フィット感
【3】保温性
【4】吸汗速乾性
【5】その他の機能性
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】口元の構造をチェック
バラクラバの口元の構造をチェックしておきましょう。商品によってはメッシュ構造や呼気が逃がしやすい立体構造など、呼吸がしやすい工夫がほどこされています。
また、寒い環境で使用するさいには、呼気が凍らないか、ゴーグルが曇らないかも重要なポイントです。口元だけ速乾性の高い素材を採用しているので凍らない、鼻と口の部分のすきまに工夫があってゴーグルが曇らないなどのバラクラバがあります。
【2】フィット感をチェック
ウール混紡やフリース、独自開発されたものなど、さまざまな素材で作られているバラクラバは、商品ごとにフィットも多様です。伸縮性のある生地でつくられた商品やルーズフィットでワンサイズの商品、ウェアのようにサイズがセレクトが可能な商品までリリースされています。
動きの少ないシーンやリラックスした状態で使うならルーズめのフィットを、スピード感のあるアクティビティや風の影響を受けやすいスポーツで使用する場合には、バタつきを防ぐタイトフィットのタイプがおすすめです。
また、バラクラバによっては「ドローコードがついていて調節できる」、「鼻の部分が調節できる」などよりフィット感を高められる機能がついているものもあります。激しい動きをする場合には、ずれずにフィットできる機能がついているものを選びましょう。
【3】保温性をチェック
スノボーやスキーなどのウィンタースポーツや、登山などでは、保温性はとても重要です。しかし、保温性が高すぎても汗をかき過ぎて脱水症状になる場合もありますので、程よい保温性のものを選ぶようにしましょう。
ウールや化学繊維を使用したものだとちょうどよく、逆にニット製のものは暑いため、注意が必要です。
【4】吸汗速乾性をチェック
バラクラバを使用していると、必ずといっていいほど汗をかきます。そのため、すぐに汗を乾かしてくれる吸汗速乾性にも注目しましょう。
特にウィンタースポーツなどでは、汗をかいたあと気温で凍える「汗冷え」を予防してくれます。また、つけ心地も快適に保てるため、吸汗速乾性もチェックしておきたいポイントです。
【5】その他の機能性をチェック
本項では、選び方以外に、あると便利な機能についてご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
(a)使用頻度が高いなら防臭機能付きが便利
泊まり込みでスキーやスノーボードをするときや、山小屋に宿泊して登山をするときなど、連日バラクラバを使うことがあります。連日使うと、バラクラバの汗や呼気のにおいが気になる人も多いでしょう。防臭機能付きのバラクラバなら、気になるにおいの対策ができます。
ほかにも、抗菌機能のついているバラクラバもありますので、ぜひチェックしてください。
(b)幅広い用途で使えるセパレートタイプ
バラクラバは頭部から首元まで一枚でつながっているタイプもあれば、いろいろなパーツでわけて使用できるセパレートタイプもあります。
セパレートタイプには、ヘッドウォーマー、ネックウォーマー、フェイスウォーマーとそれぞれバラバラで使用できるものがあります。フルで使用するのはもちろん、用途に応じたいろいろな使い方ができるので便利です。
3シーズンでも使える商品も エキスパートのアドバイス
防寒性が高いタイプや防風性が高いタイプ、透湿性にすぐれたタイプ等、同じバラクラバでもウェアに例えると、防寒具とミッドレイヤーほど機能が違うアイテムがあります。まずは商品それぞれの特性を把握し、気温やシーズン、状況を踏まえて、ほしい機能の優先順位を決めていくと最善のバラクラバが見つかります。
冬用のアイテムと思われがちですが、ネックゲイター同様、現在では3シーズンでも使える多様な商品があります。
バラクラバおすすめ12選
上記で紹介したバラクラバの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。機能性や素材の特徴などのポイントを抑えながら、商品を選んでみてくださいね。
長い歴史を持ったサイクルウェアメーカーの一品
1950年に創業した日本のサイクルウェアメーカーのパールイズミが販売しているバラクラバです。サイクリングは天候の影響を受けやすく、強風や冷気にも対応できるように設計されています。
日本のメーカーということもあり、日本人の顔の骨格によく合うサイズ感になっていますので、海外製品に比べてよりフィット感を感じられるでしょう。

独自素材で通気性が高く良コスパ
こちらはモンベルのバラクラバ、薄手で幅広い環境下で重宝します。アンダーウェアのために開発された独自素材『ジオライン』を使用し、汗を素早く吸収し発散するため、さまざまなアクティビティでの使用目的がおありの方におすすめです。
さらに鼻部分には樹脂製の芯があり、曲げることで角度を自在に調整可能。鼻部分のフィットを追い込み隙間を最小限にすることで、呼気による眼鏡やゴーグルの曇りを軽減できます。モンベルらしいロープライスながら使える良コスパアイテムです。
スポーツから日常生活まで使えるマスク
フードやネックウォーマーなど、汎用性の高さが特徴です。通勤時にはネックウォーマーとして使い、ツーリングなどの時には目出し帽で使うことなども可能です。
伸縮性や通気性がよいので汗やムレが気にならず、暖かく使い続けることができます。日常からスポーツまで一枚で対応できるので、使用シーンによっていちいち着替えるのが面倒だと感じる方におすすめです。
花粉・排気ガス対策にも有効でツーリングにぴったり
国内で自転車旅をするチャリダーやバイク乗りの間で急速に浸透しつつあるナルーマスク。高機能マスクのラインナップ中、バラクラバも数種リリースされています。なかでも注目なのがFシリーズのバラクラバ。ナルーマスクならではのフィルタリング機能が搭載されています。
このフィルターにより、花粉と大気中に含まれる排気ガスの個体も99%カット。ツーリングにはもちろん、砂埃の多いフィールド等にぴったりなバラクラバです。
匂いが気になる方におすすめ
汗のにおいや加齢臭を分解して解消してくれる特殊な素材を使用しているので、匂いが気になる方でも使うことができるバラクラバです。吸水性に優れていて、速乾性もあるのでどんな季節でもスッキリ過ごしていくことができます。接触冷感性があるので、サラッとした着心地です。汗っかきの方や、加齢臭が気になる方におすすめです。
セパレートタイプで日常使いにも〇
ニットビーニーとバラクラバの両方の機能を搭載しているタイプです。セパレートタイプなので、日常使いでも使えるのがポイントです。撥水性が高く、防臭作用もあるので清潔感を保ちながら使用することができます。呼吸が楽にできる素材でできているので、息苦しさもありません。濡れや凍り付くことを防止して、長時間使用しても不快感がありません。いろんなシーンで使えるバラクラバをお探しの方におすすめです。
フィット感と保湿性が抜群
立体的なパターン裁断で、自分の顔にぴったりフィットしてくれます。保湿性もありながら通気性もあるので、快適な着心地を実現しています。いろんな場面で使うことができるので、冬山やウィンタースポーツなどオールマイティな活用方法があります。首周りの丈が長めにできているので、風を防いでくれるでしょう。保湿性も通気性も捨てられないという方におすすめです。
フリース裏地で保温性が高くゆったりフィット
マムートのバラクラバは開口部が大きめ。目出しとしてはもちろん鼻を出したスタイルでも違和感なく使えます。ポリエステル混紡生地をメインに使用し、内側にフリース地を採用。風をカットし熱を逃がさず、厳冬期にぴったりです。
また、ほかのバラクラバに比べ20gと比較的軽量。ワンサイズでアゴから下はルーズフィットぎみ、あまりタイトすぎないバラクラバをお探しの方にもおすすめです。
冬に役立つ暖かい機能が多い製品
冬用というテーマをかかげて作られています。ライクラ素材を使うことで、暖かさと外からの冷気を防ぎます。スキーなどのウインタースポーツを楽しむときにおすすめです。
冷気は通しませんが通気性はよく、内側で蒸れたりすることがありません。快適に長い時間使用できるでしょう。ネックウォーマーとしても使用が可能です。
TS DESIGN『バラクラバ 6WAYフェイスガード(84291)』
ストレッチ素材で首元まで保護できる
マイクロフリースを素材として使用したバラクラバです。マイクロフリースはストレッチ素材のために、しっかりと首元まで伸びて冷気から保護してくれます。
バラクラバの中に帽子をかぶることができるので、強風の日でも帽子が飛ぶことがありません。ラミネート加工によって防風性が高まっており、 悪天候でも活躍してくれるでしょう。
ハーレーカスタマージャパン『サーマルフリース バラクラバ フェイスマスク』
口元に空気穴がついているので呼吸しやすい
口元にたくさんの空気穴がついているので、呼吸がスムーズにできます。苦しさが気になる方でも、つけていないかのような着け心地を実現できます。厚手の素材が使われているので、寒さ対策にばっちりです。カラーバリエーションが豊富なので、自分の好みやファッションに合わせて選ぶことができます。寒さ対策をしたいけれど、息苦しさが気になる方におすすめです。
おしゃれも捨てられない方に
カジュアルなデザインで、おしゃれにこだわりたい方にぴったりのバラクラバです。ネックフードウォーマー・ネックウォーマー・フードウォーマーの3通りの使い方ができるので、気分に合わせて使い分けることができます。大きめサイズで設計されているのですが、2種類のドローストリングを使うことで自分のサイズに合わせて調整することができます。おしゃれなバラクラバをお探しの方におすすめです。
「バラクラバ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする バラクラバの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのバラクラバの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
多機能に進化しているバラクラバ
本記事では、バラクラバの素材ごとの特徴や選び方、そしておすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、まず、素材の種類ごとの特徴を把握し、そして口元の構造、フィット感、保温性、吸汗速乾性などに注目することで、機能性の高い商品を見つけることができるはずです。
バラクラバは、まだビジュアル的にハードルを感じる方が多いアイテムかもしれません。でもネックゲイターはもはや夏季でも一般的。バラクラバにキャップやハットを被れば、ビジュアルよくなります。多機能に進化しているバラクラバはシーズン問わず大きなメリットをもたらしてくれる、ぜひ使っていただきたいおすすめ装備です。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。