折りたたみ式キーボードの種類・特徴
折りたたみ式キーボードは、タブレットやスマートフォンで長い文章を書きたいときなどに重宝するアイテム。折りたたむことが可能で持ち運びしやすく、小さい画面のデバイスの入力を効率良く行えます。
そんな折りたたみ式キーボードは、その折りたたみ方に様々な種類があり、備えている機能も違います。まずは折りたたみ方の違いからご説明します。
●横折りタイプ
折り畳みキーボードの中でもオーソドックスなタイプ。軽量なものが多く、デザインの幅も広いのが魅力。
また、ポケットにすっぽり入るサイズ感ということで人気のタイプとなっています。
●三つ折りタイプ
三つ折りタイプは二つ折りタイプに比べ、畳んだときの大きさが小さくなり、収納性に優れています。
また高機能なものも多く、テンキーが付いたものやスペースキーが大きく構成されているのが特徴です。
●縦折りタイプ
縦折りタイプの特徴は、ペンケースほどの大きさになるコンパクト性です。縦長になるため、カバンの小さなすき間にすっと入れることができ、持ち運びにストレスを感じません。
●丸めるタイプ
丸めるタイプの特徴は、圧倒的な軽さと水にも強い点です。シリコンでできたものがほとんどのため、カバンに入れるとほとんど重さを感じません。また、ホコリが溜まっても水で洗えるためお手入れも簡単です。
(※)注意:ほとんどは英字キーボードです
家電コンシェルジュ・ガジェットレビュアー
多くの折りたたみキーボードは、英字配列と呼ばれる欧米向けのモデルです。エンターキーのサイズが小さく、かなキーがない点などに注意が必要です。(慣れれば楽ですが、最初は戸惑うと思います。)
残念ながら「JIS」や「日本語配列」と書かれているモデルは折りたたみタイプのキーボードはあまり種類が増えていません。英字で許容できるか、それとも日本語配列でなければ難しいか検討しましょう。
折りたたみ式キーボードの選び方
それでは、折りたたみ式キーボードの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】対応OS
【2】接続方法
【3】キータッチの深さや反発力
【4】重さや素材
【5】バッテリーの駆動時間
【6】便利機能
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】対応OSをチェック
キーボード購入時に重要なのは、対応OSについて確認することです。非対応OSでも動く場合は多いですが、テンキーだけ稼動しなかったり半角/全角キーが別のボタンに割り振られていたりなど、使い勝手の悪さが目立ってしまうこともあります。
まず、接続先の端末はPCなのかタブレットなのか、そしてOSの形式はなんなのか確認したうえで購入しましょう。
【2】接続方法の違いをチェック
続いては、接続方式についてです。使用する上で、有線か無線かは作業効率にも関わりますので、こちらもしっかりチェックしましょう。
▼無線
どこでも使用でき、線がない分すっきりとしている。
▼有線
無線より安価で、入力が安定している。
【3】キータッチの深さや反発力をチェック
キーボードのタッチは、人により好みが分かれるところ。とくにキーの沈み込む重さや反発力というのは、コンパクトなキーボードでは再現が難しい項目です。
反発力がほしいのであれば、パンタグラフタイプのモデルを選択するか、折りたたんだときに大きくなってしまうモデルを選ぶ必要があります。
【4】重さや素材など、使い心地や運びやすさをチェック
素材に関しては、アルミやシリコンのものがあります。シリコン製ですと、やわらかい素材ですので軽く、持ち運びに便利です。タイプする音も気にならないでしょう。一方、アルミ製のものは見た目にスタイリッシュで、キーの使い心地がよいものが多くでています。
また、重さに関しては、持ち運ぶことが多いかどうかの観点で見るとよいでしょう。スマホやタブレットの入力を補助するといった目的なら、軽さを重視したキーボードを選ぶと持ち運びも苦になりません。また、スマホの入力補助として使う場合、重量200g以下・横幅25cn前後のコンパクトタイプだと持ち運びしやすいですよ。
【5】バッテリーの駆動時間をチェック
毎日使うデバイスだからこそ、電池のもちについても確認しておきたいところ。英字電池タイプであれば、最低1ヶ月。バッテリータイプであれば、2週間は使えるものでないと、煩雑さを感じると思います。
バッテリータイプは使っていると充電できる量も減少してくるので、軽さだけを重視するのではなく、容量も必ずチェックしておきましょう。
【6】その他の便利機能をお好みでチェック
折りたたみ式キーボードには、各機種に搭載されている便利機能もあります。自分が使用することをイメージしながら、その他の機能もチェックしていきましょう。
マルチペアリング機能・マルチOS機能
折りたたみキーボードを複数機器で使用したいのなら、マルチペアリング機能対応のものを選びましょう。ボタンを押すだけで切り替えができるので、複数の端末でも手軽に接続することができます。
また、Windows・Android・iOSと使いたい機器のOSが異なる場合は、マルチOS機能が搭載されているものがよいでしょう。各OSに合わせてキーボード配列を認識してくれるので、OSごとにキーボードを使い分けるわずらわしさから解放されます。
タッチパッドやテンキーなどの便利キー
折りたたみ式キーボードには、タッチパッドやテンキーつきのものがあります。作業が数字の入力やマウス操作が必要な場合、手を離すことなくタッチパッドやテンキーで操作ができるので、作業がはかどるでしょう。
タッチパッド搭載のもののなかには、iOSに非対応となっているものもありますので、商品を買う際には対応かどうかも確認しましょう。
折り畳み式キーボードのおすすめ商品はコレ!
それでは早速、ご紹介した選び方をもとにガジェットレビュアーの東雲八雲さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。折りたたみ方別にご紹介するのでぜひチェックしてみてください。
▼おすすめ7選|横折りタイプ
▼おすすめ10選|三つ折りタイプ
▼おすすめ2選|縦折りタイプ
▼おすすめ2選|丸めるタイプ
▼おすすめ7選|横折りタイプ
まずは、横折りタイプの折りたたみ式キーボードをご紹介します。

アイソレーション設計で打ち間違いを防ぐ
二つ折りでポケットにも入るコンパクトなモデルです。キーとキーの間隔を離して二つ同時にキーを押してしまうことを防ぐアイソレーション設計を採用しています。マルチペアリングは3台まで、ボタンを切り替えるだけで接続することができます。
保護ケースが付属されており、持ち運びの際も衝撃から保護してくれます。キーボード使用時にはタブレットスタンドとしても使うことができます。

折りたたみ式のなかでもとくに軽量なモデル
左右にキーが並ぶ二つ折りタイプのBluetooth接続キーボード。とにかく軽い! 約126gとスマホほどの重さしかないところが最大の特徴です。
折りたたんだときのサイズは、iPhone XSよりひとまわり大きい程度。カバンや書類の隙間にスッと入れておけます。
荷物が多くて肩こりが気になるという方でも、本製品なら負担にならないはず。ノートパソコンをタブレットと折りたたみキーボードに切り替えれば、荷物をぐっと軽くできますよ。
対応OSはiOSのみで、AndroidやWindowsには非対応のため、スマホとタブレットで別々のOSが入っている場合は注意が必要です。
Apple製品でよく使われているキー配列になっていますので、iMacやMacBookなどのキーボードに慣れている方に向いている1品です。

2時間の充電時間で40時間使えます
ワイヤレスモデルで気になるのはバッテリーのもち。こちらの商品は連続で約40時間使用可能なため、1日まるまる電源をつけたままでも充電が切れることはありません。
スタミナのある稼働時間の割に、充電時間は約2時間と短く、うっかり電源をつけたまま放置して、バッテリーが切れてしまったとしても、ちょっとの時間で充電し、再度使うことができます。
人間工学にもとづく設計ということもあり、ややキーが斜めになっている、キーが左右に分離しているなどユニークな点があります。
はじめてすぐは指の置き方に戸惑うかもしれませんので、少しずつ慣らしていくとよいかもしれませんね。
リチウムポリマー電池搭載で電池交換が不要
マグネットを用いた二つ折り式で、色はブラックです。3台のマルチペアリングが可能で、スマホスタンドにもなる保護ケースがついてきます。iOSやAndroidに便利なホットキーが搭載されており、画面のロック、検索や音楽の再生などがホットキーでおこなうことができます。PS4にも接続可能。
また、リチウムポリマー電池を採用しており繰り返し充電ができ、電池交換が不要です。
マルチペアリングが4台まで可能
二つ折り式でタイプミスを防ぐアイソレーション方式が採用されているキーボードです。マルチペアリングは4台まで可能で、キー操作でかんたんに切り替えることができます。Bluetoothでの接続に加え、有線キーボードとして使用できるモードも搭載。
マルチOS対応で、Windows、MacOS、iOS、AndroidだけでなくPS4などのゲーム機器など、活用範囲が幅広いです。
長時間打っても疲れにくいデザインがポイント
軽くV字にカーブした形状で、無理なくタイプできるキーが配置されています。360度開閉も可能で、故障のリスクも低く設計されています。キーボードには7度の傾斜がついており、手の自然な動きに合わせ、楽な体制で作業が可能。長時間作業しても疲れにくいのが魅力です。
フルサイズと同様のキーピッチがあり、作業効率も高まります。また、コンパクト・軽量で持ちやすく、長時間の持ち運びもしやすいので出張や旅行など、さまざまなシーンで活躍する商品です。
▼おすすめ10選|三つ折りタイプ
続いては、三つ折りタイプの折りたたみ式キーボードです。

タッチパッド搭載でマウスいらず
スペースキーが長く、文字の変換がしやすい三つ折り仕様の折りたたみキーボードです。
Fn(ファンクション)キーやdelete(デリート)キーなども省略されていませんので、ノートパソコンとそれほど変わらない感覚で使えます。凹凸もしっかりと感じられますので、ブラインドタッチでのスピーディーな入力に向いたモデルです。
最大の特徴は右端にタッチパッドが搭載されているところ。名刺を半分に折ったほどのサイズで、思った以上に広々と使えます。
マウスを別に持ち歩く必要がなくなるだけでも、カバンの中身がスッキリするものですよ。英字キーボードである点だけは注意が必要です。

数字入力がしやすいキーボードを探している方に
折りたたみキーボードではほとんど省略されるテンキーを採用しています。サイズを抑えるためにキーを省略することの多いテンキーを、あえて搭載している商品。
表計算ソフトで右隣のセルへ移動する際に便利なTabキーも搭載していますので、出先でも事務作業をスイスイおこないたい方にぴったりです。
カラーはキーと外装の色が統一されたブラック、落ち着いた色味で男性ももちやすいブラウンゴールドなど、合計4色から選べます。
バッグや服装に合わせて色合いをマッチさせやすい多色展開で、見た目に気を使いたい方にも喜ばれるのではないでしょうか。
タッチパネル搭載でマウスいらず
三つ折り式で、色展開もブラック、シルバー、ピンクと選べるのもいいです。250gととても軽く持ち運びも苦になりません。素材は、外装にアルミを用いた特殊素材を使用し、耐久性にすぐれています。
3台までマルチペアリングが可能です。さらにタッチパネル搭載で、マウスを用いなくても操作をすることができるので、マウス分の荷物を減らすことができますよ。
自動電源オフ機能で節電ができる
文庫本サイズの三つ折り式で、重さは286gと持ち運びに便利です。キーボードにはたわみ防止の脚がついているため安定したタイピングが可能です。
キーボード開閉で自動で電源がオン/オフになるので、電源を切る必要がありません。付属の保護ケースはスタンドにもなり便利です。USBをつなげば有線で使うこともできるので、状況に合わせて有線/無線を使い分けることができます。
コンパクトな多機能キーボード
三つ折り式で、色はブラックとホワイトがあります。素材はアルミを採用しており、耐久性がありながら高級感を演出しています。
キーボードを折りたたむと自動で電源が切られ、電源を手で切る必要がありません。付属の保護ケースは、スマホスタンドにもなります。
バックライトが美しくデザイン性が高い
三つ折り式で、色はブラックですが、バックライトがレッド・ブルー・グリーンに変化します。素材にはアルミ合金を使用し、耐久性にすぐれており手触りのいいマットな仕上がりが魅力です。
キーとキーの間隔が広いアイソレーション設計を採用しています。フル充電の場合約80時間の使用が可能です。
タッチパッド搭載軽量キーボード
三つ折り式のキーボードで、本体の重量はわずか197gでスマートフォンの重さとほぼ変わりません。タッチパッド搭載で、手を離さずにカーソルを操作することができます。
素材はアルミ合金素材を使用しており、耐久性にすぐれています。指紋がつきにくいので清潔さをたもつことができます。
持ち運びに便利で外出先で活躍
折りたたみ式で、コンパクトな設計で持ち運びに便利です。キー配列が、文章入力を行いやすい「日本語配列」に対応しています。入力方式はパンタグラフ式を採用し、キーピッチは19mmでパソコンのキーボードと同じ感覚で使用できます。
Bluetoothによる無線接続のほか、USBで有線接続も行えます。OSもWindows・Androidなど主要なものに対応しています。付属のアルミケースはタブレットスタンドとしても利用可能で、さまざまなシーンで使いやすいです。
90時間を超える長時間バッテリーを搭載
1度フル充電すれば90時間使用できる長時間バッテリーを搭載しています。充電が面倒な方や、出張や旅行先で使いたい方におすすめです。本体の開閉で電源のオン・オフができるため、スイッチをその度押さなくて便利です。
Windows・Android・iOS・Macの各OSが使用できて、ボタンを押すだけで切り替えができて複数デバイスの切り替えにも便利です。ほどよいキーピッチと指先に合うデザインで、複数キーの同時押しも防止していて心地よいタイピングが可能です。
4.7インチのスマホとほぼ同じコンパクトタイプ
折りたたむと4.7インチでスマホとほとんど同じ大きさになる三つ折りタイプです。持ち運びの際もスマートに持ち歩きたい方におすすめです。普通のキーボードと比べてもキーの感覚は大きく違わないので、優れたタイピングも可能です。
使用時間は40時間あるので、長時間の利用も可能となります。タッチパッドも視覚的に操作するので使いやすいです。iOS13・iPadOS13以降では、タッチパッドが機種を問わず使用できるようになっています。
▼おすすめ2選|縦折りタイプ
続いては、縦折りタイプの折りたたみ式キーボードです。
使いやすさを追求した機能キーが魅力
二つ折り式キーボードで、色展開は、ブラック、ブルー、シルバーの3色から選ぶことができます。マルチペアリングは3台まで可能です。
使いやすさを追求した操作しやすい機能キーが特徴です。付属の保護ポーチは、 肌触りがやわらかいコットンフランネル製を使用しています。
持ち運びに便利なスタンダート型
小さな縦折りタイプをお探しの方におすすめのコンパクトな二つ折りのキーボードです。折りたたむとスリムな形状になるため、ポケットやバックに入れやすく、取り出しもスムーズです。本体とスタンドが一体型で、紛失の心配も少ないです。
外装はアルミ合金を使用し、強度と可塑性を兼ね備えた十分な強さがあり、手触りのよいマットな仕上がりです。高級感があり、スタイリッシュに使用できます。指紋がつきにくく、汚れが目立ちにくい点も魅力です。
▼おすすめ2選|丸めるタイプ
最後は、丸めるタイプの折りたたみ式キーボードです。ぜひ参考にしてください。
水洗いOK! 静音タイプのキーボード
シリコン製で水洗いや水拭きのできるキーボードです。シリコン製なので、公共の場所や夜間の使用でも音を気にすることなく使うことができる静音タイプです。
有線の巻取り式ケーブル接続で、長さは好みで調節できます。くるっと丸めてコンパクトに収納できるので持ち運びに便利です。
防水&防塵の安心キーボード
飲みものをうっかりこぼしても平気な防水キーボードです。汚れはふき取るか、水洗いもOKのすぐれもの。
くるっと丸めて収納できるので、持ち運びにも片づけにも便利です。シリコンならではの手触りと、音のしない打ち心地で周囲を気にせず使用することができます。
「折りたたみ式キーボード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 折りたたみキーボードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの折りたたみキーボードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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携帯性はもちろん打ちやすさも大事!
本記事では、折りたたみ式キーボードの種類や特徴、選び方、おすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、各種類ごとの特徴を抑えた上で、対応OSや接続方法といったシステムの部分と、キータッチの深さや反発力、重さや素材といった快適性の部分、そして、バッテリーの駆動時間といった機能面が重要になります。
また、折りたたみ式キーボードは、実は持ち歩きだけでなく、「リビングでは折りたたみキーボードとタブレット、寝室ではデスクトップPCと据え置きタイプのキーボード」といったように入力の使い分けにも活用できます。
幅広い使い方ができる折りたたみ式キーボード。ぜひ本記事を参考に、満足できる商品を選んでくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
ブルータス、テッカブル、インプレス、ゲットナビ、モノマガジンなどで編集を行うモノ系ライター。 ファッションや家電のスペックだけでなく、ストーリーやブランド性まで加味して良い品を探すのが好き。 週6日の秋葉原・銀座ウォッチや、海外製品の調査まで、とにかく人よりいい品を探すのが大好き。(今まで購入した家電で家が1軒建つとか建たないとか。)