『折りたたみキーボード』を実際に購入して使ってみた
スマホやタブレットのキーボードとして発売されているエレコム『折りたたみキーボード』。これまでスマホやタブレットでは文章を入力しにくいという人も多かったのではないでしょうか。
しかし、いざ購入となると気になるのは「使いやすいかどうか」ですよね。大きさはどれくらいなのか? ひとつひとつのキーが小さくて打ちにくいのではないか? という心配もあるでしょう。
そこで本記事では、エレコム『折りたたみキーボード』を購入して、実際に使いやすいキーボードなのか、機能性やカスタマイズはすぐれているのかなどを調べてみました。
『折りたたみキーボード』とは?
『折りたたみキーボード』は、タブレットやスマホ用として使うために作られたコンパクトなキーボード。そのため、キー配列はWindows/Android、iOSのどちらにも対応しています。
もちろんパソコンでも使うことができるので、パソコンとタブレット、スマホのすべてを1台のキーボードで使いまわすことも可能。中央でパックリとふたつ折りにできるので、外出先に携帯するにも便利な構造になっています。
キーとキーの間隔が離れているため小型でも打ちやすいように配慮されており、さまざまな操作が割り当てられたマルチファンクションキーや、収納ケースにもなるスタンドなど、スマホやタブレット用に使うのに便利な機能も満載です。
『折りたたみキーボード』のセット内容は?
エレコム『折りたたみキーボード』のセット内容はキーボード本体、スタンドになる収納ケース、充電用USBケーブル、取扱説明書の4点。
充電用USBケーブルはUSB挿入口のあるACアダプター(別売り)に挿し込んで使用しますが、なければパソコンやタブレットのUSBを使って有線キーボードとして使用することもできます。
説明書はペアリングの仕方から各キーの使い方まで詳しく書かれているので、困ったときは説明書を見ておけばまず大丈夫でしょう。
『折りたたみキーボード』の評判や口コミをまとめてみた
スマホやタブレット用として使うために作られたようなエレコム『折りたたみキーボード』ですが、実際に使っている人はどのように感じているのでしょうか。ここではエレコム『折りたたみキーボード』のポジティブな口コミや、ネガティブな口コミをまとめてみました。
『折りたたみキーボード』のポジティブな評判や口コミ
やはり「軽くてコンパクト」という声が多かったですね。ふたつに折りたたむことができるので収納に便利なのも好印象でした。また軽いのにもかかわらず、「滑り止めがついているので意外と安定性もある」という感想もありました。
『折りたたみキーボード』のネガティブな評判や口コミ
キーボードのサイズに起因する使いにくさをあげる声が多数。具体的には「キーが小さいのにかたい」「キー配列が独特でタッチタイピングができない」「とくにBキーが押しづらい」「Enterキーが小さい」などですね。
また収納ケースとしても使えて便利なスタンドですが、こちらが重いという声もありました。
『折りたたみキーボード』を実際に試してわかったこと
エレコム『折りたたみキーボード』を実際に購入して使ってみました。「デザイン」「打ちやすさ」「付加機能」「管理ツールによるカスタマイズのしやすさ」の4つの観点から、それぞれ検証します。
エレコム『折りたたみキーボード』のデザインは?
まずはエレコム『折りたたみキーボード』の外観から見ていきましょう。
上から見たところ
とにかく小さい! どれくらい小さいか、筆者がふだん使っているパソコンの純正キーボードと比較してみました。
テンキーレスなので、横幅は純正キーボードと同じくらいの長さ。ただし左側に遊びがある分、ひとつひとつのキーの横幅は純正キーボードよりも短めです。
奥行は明らかに短いですね。純正キーボードの約3分の2くらいでしょうか。各キーの奥行も同じくらいの比率です。
キーボードの左上には「電源スイッチ」「ペアリング切り替えスイッチ」「Windows/Android切り替えボタン」「iOS切り替えボタン」が集まっています。
キーボードは真ん中から折りたたむことができます。折りたたむと、ポケットに収まるくらいコンパクトになりますよ。
横から見たところ
キー部分の厚さは約5mm。それ以外の部分の厚さは約8mm。とても薄いです。スタンドがないので、そのままだとかなり低い位置で打つことになるでしょう。
折りたたんだときの厚さは約16mm。ポケットに余裕で収まります。
充電用USBケーブルの差込口は上側(ファンクションキー側)の側面にあります。
裏から見たところ
エレコムのロゴがなかなかイカしてますね。四隅と中央部の8カ所に滑り止めが配置されています。
エレコム『折りたたみキーボード』の打ちやすさは?
キーそのものは微妙にへこんでいるみたいですが、触ってみないとわからない程度。押した感触は若干かためで、少し力を入れて打つ必要があります。
打鍵音自体はあまりないのですが、強く打たなければならないため、床に打ちつけたような音がどうしても発生してしまいます。
中央で折りたたむ形状のためか、スペースキーが左右に分断された感じになっています。また中央付近の「V」「H」「T」「Y」のキーは、ほかのキーよりも大きめです。
キーピッチは17mm
キーピッチは17mm。コンパクトサイズのキーボードなので小さい値になっていますが、キーとキーの間は5mmほどもあり、間違えて隣のキーを一緒に押してしまわないよう配慮されています。
ただ、その分キー自体が小さくなってしまっているので、慣れないと正確なタッチタイピングは難しそうですね。
キーボードの重量は146g
キーボードだけの重さは146gと超軽量。膝の上に置いて使うというスタイルもいいかもしれません。
保護ケースに入れると240g。ケースだけでおよそ100gというわけですね。重く感じるかもしれませんが、その分安心して携帯できるといえるでしょう。
手を置いた感触は?
パソコン用のキーボードに慣れた筆者にとっては、とにかく小さくて使いにくいのが率直な感想。これは慣れるよりほかありませんね。薄くてスタンドがないので、高さもかなり低いです。
ただ、軽いわりには滑り止めがしっかりしているので安定性はあります。打っている途中でキーボードが動いてしまう、なんてことはありませんでした。キーがかたいという声もありましたが、かたいというより「ホームポジションから離れたY、Bなどを打つときに指の力が足りず打ち損なう」という感じかもしれません。
試しにいろいろ打ちこんでみた
実際に文字を打ちこんで、キーボードの使いやすさを試してみました。筆者がいつも使っているキーボードと『折りたたみキーボード』の両方で上の画像の文字をタイピングし、かかった時間を比べてみました。
こちらはいつも使っているキーボードでかかった時間。これを基準とします。
エレコム『折りたたみキーボード』を使ってタイピングした際にかかった時間です。
『折りたたみキーボード』を使ってタイピングしましたが、かなり時間がかかりました。まだタブレット用の小さなキーボードに慣れていないからでしょう。
中央部分で特定のキーが大きくなっている分、その右側のキーが端に離れてしまっており、タッチタイピングができませんでした。しばらくはキーを見ながら打つ必要があるかもしれませんね。
とはいえ、外出時でスマホやタブレットでも使えるキーボードは魅力的。独特なキーの配置に慣れてさえしまえば、どんな状況にも対応できるオールマイティなキーボードとして重宝するはずです。タイピング速度も、使いこむうちに改善されるでしょう。
『折りたたみキーボード』の付加機能は?
『折りたたみキーボード』には、スマホやタブレットで使うときに便利な「マルチファンクションキー」が搭載されています。
「fnキー」と「ファンクションキー」を同時押しすることで、マルチファンクション機能が発動します。ファンクションキーの右下の絵文字で、どんな機能になっているのかわかりますよ。たとえば「fn+F1」なら、その場で検索窓を表示するといった具合です。
とくにメディアプレイヤーで音楽を流しているときに便利なものが多いですね。音量の調整や早送り・巻き戻し、曲の進みや戻しなどが割り当てられています。
また「F10」にはスクリーンショット機能も。スマホやタブレットだと押しにくいボタンが割り当てられていることも多いですから、これは便利ですよね。
管理ツールでカスタマイズしやすい?
『折りたたみキーボード』には管理ツールによるカスタマイズ機能はありませんが、Android端末で使用する場合は「ELECOM Keyboard Rayout」というアプリをインストールする必要があります。
ペアリングした端末は、スイッチひとつでかんたんに切り替えることができます。Android端末に切り替えて、アプリをインストールしましょう。
説明書にQRコードが記載されていますので、スマホやタブレットで読み取ります。
アプリをインストールすれば、パソコンと同じようにキーボードを使うことができますよ。
もちろん、iOSでも利用可能。Android端末と違って、専用アプリをインストールする必要はありません。ただし、iOSボタンでキーボードの設定を切り替える必要があります。
サイズ | 291×92×8mm(開いた状態) |
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重量 | 230g(保護カバー含む) |
接続方式 | Bluetooth |
サイズ | 291×92×8mm(開いた状態) |
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重量 | 230g(保護カバー含む) |
接続方式 | Bluetooth |
スマホ・タブレットで使うのにおすすめ 総合評価:4.0点
『折りたたみキーボード』を試した感想をチャートにしてみました。
打ちやすさ:5
デザイン:4
カスタマイズのしやすさ:4
付加機能:3
※執筆者の主観を数値化したものです。
『折りたたみキーボード』を購入し、商品の特徴や打ちやすさ、機能性などを検証してきました。
パソコンのキーボードに慣れてしまっていると打ちにくさを感じるかもしれませんが、やはりこの商品はスマホやタブレットで使ってこそ真価を発揮します。内蔵キーパッドより使いやすいですし、なによりも携帯性にすぐれているので外出先で使うときに重宝するでしょう。
折りたたむ構造になったことでキーの配置に強い違和感を感じるという人には、折りたたまないタイプのコンパクトな『Bluetoothミニキーボード』もあります。『折りたたみキーボード』よりも若干大きくなりますが、パソコンとほぼ同じ感覚でタイピングができますよ。
スマホやタブレットで文字入力をする機会が多い人は、エレコム『折りたたみキーボード』を試してみてはいかがでしょうか。
サイズ | 幅286.5×奥行121.5×高さ20.4mm |
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重量 | 約264g |
接続方式 | Bluetooth |
サイズ | 幅286.5×奥行121.5×高さ20.4mm |
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重量 | 約264g |
接続方式 | Bluetooth |
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「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。