中型テレビのサイズの目安
テレビを置く部屋の広さと見る人数により選ぶべきテレビのサイズが異なります。それぞれどのサイズのテレビが部屋にマッチするのか覚えておきましょう。
32型以下:1人暮らしや寝室向き
32型のテレビは6畳程度の1人暮らしや寝室に置くのにちょうどいいサイズになります。部屋のサイズに対しテレビが大きすぎると、映像酔いをして見にくくなるので、「テレビの高さ×3倍」の視聴距離になるように選ぶのが一般的です。
これに当てはめると、32型テレビの高さは約3cmになるので、「3cm×3=約1.2m」での距離が適切な視聴距離になり、32型以下のテレビであれば、6畳程度のお部屋に置くのに十分なサイズと言えるでしょう。
40型以上:リビングで家族そろっての視聴向き
40型以上のテレビは画面も大きく、その分映像に迫力が出るため、複数人でテレビを見たり、ゲームを楽しむのに向いています。ちなみに、32型以下のテレビ同様計算式に当てはめると、40型テレビの高さは約5cmになるので、「5cm×3=約1.5m」が適切な視聴距離です。
寝室や子供部屋などで使うよりは、リビングやダイニングのように広いお部屋で使うのがおすすめ。なお、視聴距離が確保できない場合、圧迫感や目の疲れにつながる可能性があります。
中型テレビの選び方
それでは、中型テレビの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】パネル解像度
【2】内蔵チューナー・ネット機能
【3】録画機能
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】パネル解像度をチェック
ドヤ家電ライター
中型テレビの解像度は、おおむね「HD(ハイビジョン)」「フルHD(2K)」「4K」の3種類があり、後者ほど高精細な映像を映し出すことができます。地上デジタル放送はフルHDなので、地デジ放送しか観ないのであれば、フルHDのテレビでじゅうぶんと言えます。
ただし、ほとんどの4Kテレビでは地デジの画質を向上させる技術を搭載しており、よりキレイな映像を見ることができます。また、より高精細なブルーレイや4K動画配信の映像を存分に楽しみたければ、4Kのテレビがおすすめです。
(★)パネル方式も忘れずに
中型テレビのパネル方式は、大きく「VA方式」と「IPS方式」の2種類があります。
「VA方式」:コントラストの高さが魅力で、黒が強調されたメリハリある映像となります。きれいな映像を求める人向きですが、斜めから見ると暗くなったり、白く飛ぶ場合がデメリットと言えそうです。
「IPS方式」:視野角が広く、斜めから見ても輝度や色の変化が少ないので、VA方式よりもきれいに見ることが可能です。ただし、画面の性質上、画面全体が白っぽくなるので、これが嫌な場合はデメリットになります。
【2】内蔵チューナー・ネット機能をチェック
ドヤ家電ライター
2018年12月に「新4K(8K)衛星放送」がスタートしました。従来の地デジ、BS・110度CSに加えて、より高精細な映像が楽しめます。ただし、4Kのパネルを搭載したテレビすべてで視聴できるわけではありません。新4K衛星放送内蔵のテレビを選ぶか、外付けチューナーの購入が必要です。
また、NetflixやHulu、Amazon Prime Video、YouTubeなど、インターネット回線を介して映像を受信する動画配信サービスが人気ですが、これらに対応したテレビが当たり前になってきました。お使いのサービスが対応しているか確認してみてください。
【3】録画機能をチェック
ドヤ家電ライター
スマホやインターネットの普及により、映像の楽しみ方も昔とは大きく変わってきました。テレビ番組もリアルタイムではなく、録画して後から観る方が増えています。録画機能を搭載したテレビであれば、レコーダーを買わなくてすみますし、配線などのセッティングも不要。テレビまわりもすっきりできます。
複数の番組を自動で録りためられるモデルなら、どの番組を録画しようか迷うこともなく、後から気になった番組を視聴可能。時間に縛られずにテレビを楽しめます。
有名メーカー・ブランドの特徴
テレビを販売しているメーカーは、世にたくさんありますが、それぞれ特徴が異なるので、覚えておきましょう。
SONY(ソニー):デザイン性と音質の高さが魅力
ソニーから販売されているBRAVIA(ブラビア)シリーズは、本体のデザイン性と音質の高さが魅力。
超改造エンジン「X-Reality PRO」を搭載したモデルは、高精細な表示で、映像を美しく見ることができます。
Panasonic(パナソニック):画質を重視
パナソニックのVIERA(ビエラ)シリーズは、鮮やかな色補正回路や6軸色補正の色再現技術など、画質を重視。
また、主要機能のアイコンを大きく表示できる「らくらくアイコン」、録画した番組や写真などを別の部屋にあるVIERAで見られる「お部屋ジャンプリンク機能」など、便利な機能も搭載しています。
TOSHIBA(東芝):録画機能が充実
東芝のREGZA(REGZA)シリーズは、録画機能の充実がポイント。
仕事やうっかり見逃してしまった番組でも、過去番組表から再生できる「タイムシフトマシン」機能が人気を集めています。普段から頻繁に録画するなら、見逃せないメーカーです。
SHARP(シャープ):新技術へのこだわりが強い
シャープのAQUOS(アクオス)シリーズは、8K放送以前から8K対応モデルを販売するなど、新技術へのこだわりを強く感じます。
なお、低反射の「N-Blackパネル」、見やすい角度に調節可能な「回転式スタンド」など、使いやすさの面でもこだわって作っています。
おすすめ商品の比較一覧表
中型テレビおすすめ18選
上記で紹介した中型テレビの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
4Kの高画質を楽しめるハイエンドモデル
4Kチューナーを搭載しており、高精細な映像を楽しむことができるハイエンドモデルとなっています。GoogleTVも搭載しているのでネットと接続することによってテレビだけでさまざまなVODサービスなどを楽しめるという点もポイントです。テレビ番組のみでなく、ネット動画コンテンツを大画面で楽しみたいという方にもおすすめのモデルとなっています。
レグザシリーズの全部入りモデル
TOSHIBAの人気テレビシリーズであるレグザの全部入りハイエンドモデルです。複数のチャンネルを同時に自動録画できるタイムシフトマシン機能を搭載しているので、見逃したテレビ番組を後でチェックできます。ネット動画にも対応しているので、大画面でネット上での動画コンテンツを楽しめるのも嬉しいポイント。高性能なテレビを探している方におすすめです。
高画質な映像を楽しむ上位モデル
SHARPの8K技術で培った画像処理を活かした高性能のオリジナルエンジンであるMedalist S2を搭載することによってより高画質な動画を楽しむことができる上位モデルです。AndroidTVにも対応しており、テレビだけでNetflixやHuluやU-NEXT、AmazonPrimeVideo、YouTubeなどの動画コンテンツを楽しめるという点もポイントです。
Wチューナー搭載で裏番組も録画可能
Wチューナー搭載で好きな番組を見ながら裏番組を録画できます。テレビの画面を1296ゾーンにわけ、それぞれのエリアを細かく分析し明暗をくっきりわけることで風景の奥行き感をリアルに表現します。Googleアシスタントに対応し、リモコンのボタンを話しかけるだけで見たい映像などを簡単に検索できます。
録画機能も充実した4Kモデル
4Kの美しい映像を楽しめるのはもちろんのこと、複数番組同時録画、自動録画といった録画機能も充実したハイエンドモデルです。新開発の高画質処理エンジンによって地デジのノイズをしっかりと抑制しながらくっきりとした画像を楽しむことができます。また、今人気のネット動画にも対応しているのでネットに接続するだけでさまざまなコンテンツを楽しめる点もポイント。

コスパに優れた中型テレビ
実売価格で4万円前後という価格帯ながら、Wチューナーと録画機能を搭載したコストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。解像度は4Kではありませんがハイビジョンに対応しているので32インチクラスとしては十分に美しい映像を楽しむことができます。フレームはテレビとしては珍しいホワイトを採用しておりおしゃれなデザインに仕上がっている点もポイント。
2Kでも4K並の高画質
4Kテレビで使われている高画質処理技術、NEOエンジン2Kを搭載することによってより美しい画質を実現したモデルです。価格帯を超えるハイレベルな画質でさまざまなコンテンツを楽しめます。パネルには視野角の広いADSパネルを採用。テレビを正面から見ることができないシーンでも色あせず、美しい映像を映し出してくれるという点もポイント。
あらゆるコンテンツを高画質で楽しめる
普段見ているさまざまな番組や動画コンテンツを4KHDR相当の高画質で再現してくれるHDRX1エンジン、そして繊細な色表現を実現するトリルミナスプロを搭載することによってより美しい映像を楽しむことができるハイエンドモデルです。GoogleTVにも対応しているのでテレビ本体だけでもNetflixやHuluなどのVODサービスを楽しめるという点もポイント。
有機ELパネルを採用したハイエンドモデル
パネルに通常の液晶ではなく有機ELを採用することによって、従来のテレビよりもより高いコントラストでくっきりとした美しい画像を楽しむことができるハイエンドモデルです。エンジンも新設計のものを採用しており、AIによって映像を認識してあらゆる映像をより美しく表示してくれます。画質、品質にとことんこだわりたい方におすすめのモデルとなっています。
引き締まった美しい黒を表現
外からの光や、室内の照明などの映り込みを抑えることによって、引き締まった黒をしっかりと表現してくれる独自のN-Blackパネルを採用したモデルです。また、このパネルは倍速液晶となっており、動きの速い映像もなめらかに表現してくれます。新開発の画像エンジンや独自のサウンドシステムなどを搭載し、迫力ある映像と音を楽しめるモデルです。
高画質な有機EL4Kテレビ
画素ごとに光量をそれぞれ制御することによって従来の液晶では表現できなかった深い黒、そして鮮やかな色彩を表現できる有機ELパネルを採用したハイエンド4Kテレビです。シャープの8K技術によって培ったハイレベルな画像処理を実現するMedalist S2を搭載することで有機ELパネルの実力をフルに発揮できます。画質にとことんこだわりたい方におすすめのモデルです。
リーズナブルな価格帯のレグザ
東芝の人気テレビシリーズであるレグザの廉価モデルとなっています。1人暮らしの部屋にもぴったりな32V型のコンパクトなモデルで、解像度もハイビジョンと十分なのでとりあえずテレビが欲しいという方やベッドルーム用のサブテレビが欲しいという方にもおすすめです。廉価モデルでもレグザならではの高性能エンジンを搭載しており、美しい映像を楽しめるのもポイント。
4K放送の2番組同時録画も可能
人気のパナソニック・ビエラシリーズの定番モデルのひとつです。4K放送の2番組同時録画に対応するなど、これからのテレビに求められる最新の機能を搭載しています。液晶ディスプレイは独自構造・自社組み立てによってより美しく、繊細な表現にも対応しています。スピーカーも上向きのものを搭載し、本体だけで立体音響を楽しめるという点もポイントです。
コスパに選れた4K液晶モデル
人気の高い東芝のレグザシリーズで、なおかつ4Kに対応しているのにも関わらず実売価格で14万円前後というコストパフォーマンスに優れたモデルです。上位モデルのように有機ELパネルではありませんがこれまでのレグザシリーズで高評価を得ている高品質液晶に独自のエンジンを組み合わせることによって、高精細で非常に美しい映像を楽しむことができます。
ビエラシリーズのハイコストパフォーマンスモデル
パナソニックでも大人気のビエラシリーズのハイコストパフォーマンスモデルです。実売価格で4万円台ながらダブルチューナーを採用することによって裏番組録画も可能となっています。また、別室に置かれているレコーダーなどに録画した番組を視聴できるお部屋ジャンプリンクといった便利機能も搭載されており、使い勝手のいい高性能なテレビです。
ベーシックな定番モデル
実売価格3万円台でコストパフォーマンスに優れた定番モデルです。基本性能をしっかりと抑えたベーシックモデルとなっており、解像度はハイビジョンですが外付けHDDを接続することによって、裏番組録画も可能となっています。サイズも32V型と1人暮らしの部屋やベッドルーム用のテレビとしてもぴったりです。コンパクトでベーシックなテレビを探している方におすすめです。
ネット動画対応のベーシックモデル
発売は2017年とそれほど新しいモデルではありませんが、現在でもベーシックモデルとして販売が継続されている隠れた人気モデルです。解像度は4KではありませんがフルHDと十分なもので、さらに超解像エンジンを搭載しているので美しい映像をしっかりと楽しめるようになっています。裏番組録画やネット動画対応など欲しい機能が一通り揃っているのも嬉しいポイントです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 中型テレビの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの中型テレビの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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1つ大きい製品の設置サイズを確認
ドヤ家電ライター
32型〜43型クラスの液晶テレビを紹介してきました。このサイズを買う方は、安ければいいという消極的な買い換えから、4K放送が見たい、ネットの動画配信サービスがメインという方まで、用途や目的もさまざまです。同じサイズ、価格帯でも異なる特徴があるので、ご自身の視聴スタイルによって選択してください。
また、スペースの問題で中型テレビを選ぶ方も少なくないでしょう。新しい製品ではフレームが狭くなるなど省スペース化されているので、今使っているテレビよりも一回り大きくしても大丈夫かもしれません。ぜひ、今の画面サイズよりも1つ大きい製品の設置サイズを確認してみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
ライター、コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。 現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。著書に「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)など。