コンプレッションバッグの選び方 サイズ、収縮性能、軽量性と耐久性をみる
それでは、コンプレッションバッグの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】種類で選ぶ
【2】荷物の容量に合わせてサイズを選ぶ
【3】収縮性能から選ぶ
【4】軽量性と耐久性から選ぶ
【5】防水性の有無を確認して選ぶ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】種類で選ぶ キャップ型とバッグ型
コンプレッションバッグは、おもにキャップ型とバッグ型の2種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
▼キャップ型
圧縮したいものを入れて、コンプレッションキャップをかぶせてからベルトを縮めて圧縮するタイプが「キャップ型」です。
自分の体重をうまく使えば、商品によっては半分くらいまで圧縮できるのがメリット。荷物をできる限りコンパクトにまとめたいという方におすすめです。ただし、袋に入れてキャップを取り付け、ストラップを締めるという作業に手間がかかるのがデメリットとして挙げられます。
▼バッグ型
バッグ型は、収納袋と圧縮させるためのストラップが一体になっているタイプの商品です。コンプレッションバッグに圧縮したい荷物を積めて、ベルトを締めるだけで圧縮できるので、作業時間が短いのがメリットとして挙げられます。
しかし、キャップ型のようにかなり小さくできるわけではなく、圧縮できる高さはバッグのサイズによって決まるというデメリットが。商品によっては圧縮してもかさばるおそれがあるため、選ぶときは注意が必要です。
【2】荷物の容量に合わせてサイズを選ぶ 容量(リットル)と実寸(縦×直径)を確認
コンプレッションバッグは、シュラフや衣類・寝袋などの大容量のものを圧縮収納するための商品です。さまざまな大きさのコンプレッションバッグが売られていますので、選ぶときは最大容量や実寸をしっかりと確認して、自分に合ったものを探しましょう。
メーカーごとにサイズ表記が異なるため、実寸を計っておかないと、思っていたよりも小さかったり大きかったりする可能性があります。
【3】収縮性能から選ぶ 縦方向か横方向か、圧縮できる方向も考える
コンプレッションバッグは、圧縮できる方向が商品によって異なります。大きく分けて縦方向か横方向の2種類がありますので、荷物をどこに収納するのかを考えて商品を選びましょう。
持っていく荷物をすべて収納したときに、どんな形になるのか、大きさはどれくらいになるのかを購入まえにイメージしておくと、どちらがより適しているか判断しやすいです。
【4】軽量性と耐久性から選ぶ 軽くて強度のある素材がベスト
コンプレッションバッグ自体が重いと、荷物を圧縮しても負担がかかるので、できる限り軽いものがおすすめ。ただし、軽量性を意識しすぎると、耐久性がじゅうぶんでない可能性も。
購入するときは、とくにナイロンテープやコードなどの、コンプレッション周辺の耐久性をよく確認し、軽量性と耐久性を両立している素材を選ぶようにしましょう。
【5】防水性の有無を確認して選ぶ 防水加工や撥水加工
コンプレッションバッグは、登山やキャンプ、自転車などさまざまなシーンで活用できる便利な商品です。天候が変わりやすい山で使用する場合には、防水・撥水加工がされているものを選びましょう。
そうすれば、突然雨が降ってきてもしっかりと雨や泥から衣類やシュラフなどを守ってくれるので、心配なく使えます。
コンプレッションバッグのおすすめ10選 人気のイスカ、シートゥサミットほか、超軽量、防水タイプも
ここからは、コンプレッションバッグのおすすめ商品をご紹介します。アウトドアライターの夏野 栄さんおすすめ商品もあるので、あわせてチェックしてみてください。

軽さと耐久性のバランスが良く総合力が高い
軽さと扱いやすさのバランスがいい、30D(デニール)ナイロンをボディに使用したコンプレッションバッグ。心配になるほど生地を薄くせずに、トップとボトム面のコンプレッション用生地を取り除くことで、耐久性を確保。サイズと重さは18×40cmで66gと、同サイズのコンプレッションバッグとしてはかなり軽量に仕上げられています。さらにお値段もお手頃。
隙がなく総合力が高いコンプレッションバッグで、エントリー層からベテランまで幅広い方におすすめです。

要所にコーデュラナイロンを配した高い実用性
パッキングに使える優良なアクセサリー類を多数発信するイスカ。こちらはイスカらしいメリハリの効いた実用的なコンプレッションバッグです。
Mサイズで140gと総重量としてはさほど軽量ではないものの、トップとボトムに厚手のコーデュラナイロンを使用し、高い耐久性を確保しています。いくら軽くても実用強度が心配になるレベルでは長期的にはイマイチという商品もあるなか、しっかりした作りに重きを置くのはいい戦略だと思います。
しっかり圧縮できて価格はお手頃、エントリー層からベテランまで、幅広い方におすすめのコンプレッションバッグです。
少ないスペースでも収納できる
モンベルのスリーピングバッグをさらに圧縮し、少ないスペースでも収納を可能にしたコンプレッションバッグです。圧縮をかけるときに、しっかりとスタッフバッグを保持できるよう、内側に滑り止めをつけています。
モンベルは総アイテム数2,000を超える、アウトドア用品総合メーカー。幅広い層に人気があるので、メーカーにもこだわりたい人におすすめです。
コンパクトに収納できるキャップ型
バイクのツーリングや登山・キャンプなどさまざまなアウトドアシーンで活躍する、キャップ型のコンプレッションバッグ。大容量の荷物も、コンパクトにまとめることができます。
コンプレッションストラップは、調整がしやすい4つのパッキンタイプ。荷物をたくさん積めても、ベルトを締めて圧縮するだけなので、とてもかんたんです。
スマートな形状におさめることができる
スリーピングバッグや衣類などを一緒に詰め込んで圧縮すれば、収納サイズを小さくできる便利なコンプレッションバッグ。出し入れ口が大きいので、荷物を詰め込みやすいのが特徴的です。
モンベル独自の構造で強い力は要らず、ベルト以外にも面で圧縮するため、スマートな形状で納められます。バッグタイプでも、できるかぎりコンパクトに荷物をまとめたいという方向けです。

良コスパでシンプル設計
こちらはあまりポピュラーではない中国ブランドですが、必要じゅうぶんの性能で良コスパ。しかもその名の通り、3.3~10Lサイズで55g程度となかなかの軽さです。
シンプル設計の縦型収縮タイプでサイズ展開も充実しています。ボディ部分は20デニールナイロンとやや薄手なため、やわらかいものや比較的重さのないものの収納におすすめです。まずはひとつコンプレッションバッグを使ってみたいというエントリー層にもおすすめなコンプレッションバッグです。

耐水圧10,000mm
70デニールナイロンを使用したタフなコンプレッションバックで、耐水圧は10,000mm。ダブルステッチにバータック補強、テープシームシーリングにロールトップなど耐久性と防水面に力が注がれています。バルブはなく、ボトム部分に防水透湿素材「eVent(イーベント)」を使用することで空気を逃がすシステムです。
濡れてはいけない荷物やデリケートなものを収納する際におすすめです。
多用途に使用できる防水ギアバック
ハンモックやタープを詰め込み圧縮してバックパックのサイズを小さくすることが可能です。小さくパッキングするためのコンプレッションストラップ付きです。
DD製のハンモックやタープならどれにでも活用できる圧縮袋となっています。
濡らしたくない着替えや行動食が収納できる
着替えなど濡らしたくないものを収納するのに便利です。素材は30Dコーデュラナイロンを使用しています。
さらに浸水を防ぐために縫い目には止水加工を施されているほか、巾着部分は円状の生地で絞り口からの浸水も防いでくれます。
ドイツ連邦軍やフランス軍で採用されているバッグ
ドイツ連邦軍やフランス軍で採用しているバッグで、欧州各国の軍、警察からの厳しい要求に応え、高い信頼を得ています。
素材には420HDナイロンを使用し、付属品として圧縮ストラップのほか、ネームタグもあります。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コンプレッションバッグの売れ筋をチェック
Amazonでのコンプレッションバッグの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートからのアドバイス どこにどの向きでパッキングするか
シュラフや衣類のような容積をとってしまう荷物は、積極的にコンプレッションバッグに収納しましょう。大幅に荷をコンパクトにできてまさにパッキングのお助けアイテムになってくれます。
まずは入れる荷にマッチしたサイズの商品であること。次にザック内のどこにどの向きでパッキングするかという点を明確にすることで、「縦か横か」どちらに圧縮できるとより効率的かが見えてきます。合致する収縮性能、軽さと耐久性のバランスを踏まえてコンプレッションバッグを選んでみてください。
ほかのアウトドア用品もチェック! 【関連記事】
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。