登山用寝袋(シュラフ)とは?
登山用寝袋とは、その名の通り登山で仮眠・睡眠を取る際に使用する寝袋のこと。登山では「スリーピングバッグ」やドイツ語の「シュラフ」とも呼ばれています。
通常の寝袋よりも保温効果に優れ、また、製品によっては持ち運びが軽量なものが多いです。主にテント内、キャンプ、災害時などでも使用でき、登山以外でも併用することができます。泊まりでの登山では、快適な睡眠を摂るために、必ずといっていいほど必要なアイテムです。
登山用寝袋(シュラフ)の選び方
山岳写真家・荒井裕介さんに、登山用寝袋を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
【1】重ね着なども踏まえ、タイプをチェック
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
登山の目的は山を安全に登ることです。だからこそ、レイヤリング(重ね着)やレスト(休憩)はしっかり考えたいですよね。
見落としがちなのが、実はシュラフ(寝袋)もレイヤリングのひとつだということです。ですので、持参した服とあわせて快適に眠ることができるサイズを選ぶことがポイントになります。
ただ、対応温度にとらわれ過ぎると機能を持て余してしまうことも。寒さの感じ方には個人差があるので、自分が快適に眠れるシュラフを選びましょう。
またマミー型(ミノムシ型)シュラフはフードがあり、冬場や悪天候時に首元をタイトに覆うことができて扱いやすいです。封筒型シュラフの場合は寒さ対策としてフード付きのウェアーなどと併用するとよいでしょう。
【2】保温性を考えた素材をチェック
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
シュラフにはよく、ダウンと化学繊維が原料として使われています。
原料によって価格や重量、パッキングサイズなどが変わってきます。またその特性として、ダウンは湿気に弱く濡れると保温性が下がってしまいます。一方、化学繊維は濡れてもある程度の保温性の維持が可能です。
フロアレスシェルターでの使用、雨の多い地域や沢登りなどは化学繊維がおすすめです。大型のシュラフを選ぶときはダウンのものがよいでしょう。装備数やスタイル、季節や目的に合わせて選んでくださいね。
シュラフは一度買うと長く使えるので、最初に選ぶなら800フィルパワー程度のものが暖かく扱いやすいのでおすすめです。
【3】持ち運びのしやすいサイズ・重量かチェック
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
暖かい時期限定ですが、背中側の生地を薄くしたフードレスのシュラフなどは軽量でコンパクトなのでおすすめです。
このように、快適な登山のために極力無駄を取り除く考え方を追求したものが「ULスタイル」と呼ばれるシュラフです。これまでにない新しいスタイルを取り入れて、軽快な登山ライフを楽しみたい人にぴったり。ぜひラインナップへの追加をご検討ください。
登山用寝袋(シュラフ)おすすめ9選
上記で紹介した登山用寝袋の選び方のポイントをふまえて、山岳写真家・荒井裕介さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

mont-bell(モンベル)『ダウンハガー800 #3(1121291)』

出典:Yahoo!ショッピング
タイプ | マミー型 |
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素材 | 表地:10デニールバリスティックエアライト 中綿:800フィルパワー、EXダウン |
重さ | 575g、600g(スタッフバック含む) |
カラー | バルサム、サンライズレッド |
対応シーズン | 年間 |
サイズ | 適応身長:183cmまで |
収納時のサイズ | 直径14×高さ28cm |

NANGA(ナンガ)『オーロラライト 350DX(レギュラー)』

出典:Amazon
タイプ | マミー型 |
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素材 | 表地:20dnオーロララテックス、裏地:20dnナイロンタフタ |
重さ | 750g |
カラー | レッド、ゴールド、ブルー |
対応シーズン | 3シーズン |
サイズ | 長さ210×幅80cm |
収納時のサイズ | 直径13×高さ25cm |

OMM『Mountain Raid(マウンテン レイド)PA 1.0』








出典:Amazon
タイプ | マミー型 |
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素材 | シェル:Point Zero、中綿:primaloft Gold |
重さ | 235g |
カラー | ブラック |
対応シーズン | 年間 |
サイズ | 長さ205×幅65cm(足元35cm) |
収納時のサイズ | 22×15cm |

mont-bell(モンベル)『ダウンマルチブランケット#5 ロング』

出典:Yahoo!ショッピング
タイプ | 封筒型 |
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素材 | 10デニールバリスティックエアライトナイロン 中綿:800フィルパワー、EXダウン |
重さ | 379g、401g(スタッフバック含む) |
カラー | ダークネイビー |
対応シーズン | 春、夏 |
サイズ | 長さ214×幅126cm |
収納時のサイズ | 直径12×高さ24cm |
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『アクティブ シュラフ600(M-3438)』






出典:Amazon
タイプ | マミー型 |
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素材 | 表地:ポリエステル(リップストップ)、裏地:ポリエステル、中綿:ポリエステル(ホローファイバー) |
重さ | 1100g |
カラー | グリーン |
対応シーズン | 春、夏、秋 |
サイズ | 長さ210×幅80cm |
収納時のサイズ | - |
ISUKA(イスカ)『ダウンプラス チロル X』
















出典:Amazon
タイプ | マミー型 |
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素材 | ポリエステル |
重さ | 620g |
カラー | フレッシュグリーン |
対応シーズン | 夏 |
サイズ | 長さ205×幅74.5cm |
収納時のサイズ | 直径13×高さ24cm |
Coleman(コールマン)『アドベンチャースリーピングバッグ/C0』












出典:Amazon
タイプ | 封筒型 |
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素材 | ポリエステル |
重さ | 4000g (分割時:2000g) |
カラー | - |
対応シーズン | 春、秋、冬 |
サイズ | 約 150 X 190cm (分割時:約75X190cm) |
収納時のサイズ | 約28 X 28 X 40cm |
LOGOS(ロゴス)『丸洗いスランバーシュラフ・-2』


















出典:Amazon
タイプ | 封筒型 |
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素材 | 表裏:モイスポリ、中綿:ダイナチューブファイバー |
重さ | 約2300g |
カラー | レッド |
対応シーズン | 春、夏、秋 |
サイズ | 長さ190×幅80cm |
収納時のサイズ | 直径30×40.5cm |
LMR(エルエムアール)『高級ダウン寝袋』














出典:Amazon
タイプ | マミー型 |
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素材 | 外側:400Tナイロン(撥水加工) 中綿:高級ダウン 内側:400Tポリエステル |
重さ | 約1600g |
カラー | ブルー、レッド、ブラック |
対応シーズン | 春、夏、秋、冬 |
サイズ | 約長さ210cm×幅80cm |
収納時のサイズ | 約直径30×高さ20cm |
【番外編】底冷えも安心のテントマットをご紹介
冬季や標高の高い山でのテント泊では、どうしても地面からの底冷えが心配。そんなときにはテントマットを敷くとヒートロスを防ぐことができます。宿泊する環境に合わせて一緒に購入すると、より快適なテント泊が実現するでしょう。また、クッション性の高い商品は地面のデコボコの不快感をやわらげてくれます。
THERMAREST(サーマレスト)『トレイルライト』






出典:Amazon
タイプ | - |
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素材 | 75Dポリエステル |
重さ | 740g |
カラー | スモーキーパイン |
対応シーズン | 春、夏、秋、冬 |
サイズ | 長さ183×幅51×厚さ3.8cm |
収納時のサイズ | 直径15×長さ28cm |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 登山用寝袋の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの登山用寝袋の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】山岳写真家のアドバイス
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
シュラフ選びはレイヤリングと並行して考える
シュラフは就寝時にしか使用しませんが、登山家にとって重要なアイテムです。しっかりとレイヤリングを考えましょう。
就寝時には、行動時にしたものとシュラフを組み合わせれば保温力をさらにあげることが可能。よほどの極地や天候が変化しやすい厳冬期でもない限り、柔軟に対応することができます。
そのためにも、ただスペックを鵜呑みにしてしまうのではなく、今自分が持っている装備とあわせて、よりベストなシュラフを選ぶことが大切です。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ)
※2020/12/09 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。 アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。 フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。