外付けDVDドライブとは?
外付けDVDとは、DVD/CDドライブがついていないパソコンに、USBなどで後付けでDVDドライブを接続するものです。
最近のノートパソコンはコンパクト化が進んでいたり、データのやりとりはインターネットやストレージサービス、またはUSBメモリを利用することが多いため、CDやDVDを再生するためのドライブが搭載されていないものもあります。
しかし、市販のソフトをインストールしたり、大事なデータのバックアップが必要なときなど、DVDドライブがあると便利なときもありますよね。そんなときには「外付けDVDドライブ」がおすすめです。
外付けDVDドライブの選び方
ノートパソコンの薄型化が進み、DVDドライブを搭載していないパソコンも増えてきました。ただ、DVDドライブがないと不便なこともあります。そんなときに便利なのが「外付けDVDドライブ」。
この記事では、外付けDVDドライブの選び方をご紹介します。さまざまなメーカーから販売されていますので、ぜひ選び方のポイントを参考にしてみてください。
ポイントは下記。
【1】OSに対応しているか
【2】据え置き型かポータブル型か
【3】対応メディア
【4】読み込み・書き込み速度
【5】USBの規格
【6】電源の取り方
【7】付属ソフトがあるか
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】OSに対応しているかチェック
外付けドライブが接続するパソコンのOSに対応しているか確認しましょう。かなり古いものだとWindowsXPやVistaでとまっているものもあります。外付けドライブがWindows10対応やMac対応など、最新のOSに対応しているかは必ずチェックするようにしましょう。OSに対応していないドライブだと、正常に動作しない可能性があります。
【2】据え置き型かポータブル型かチェック
外付けDVDドライブには次の2タイプがあります。
・据え置き型(5インチドライブを使用)
・ポータブル型(スリムドライブを使用)
据え置き型の場合、ディスクへの書き込み速度は最大24倍程度あるのに対し、ポータブル型は4〜8倍程度と差はありますが、読み込み速度にはほとんど差がありません。
現在DVDドライブの用途は、光学ドライブのないパソコンにOSを含むソフトをインストールしたり、音楽CDを取り込む、DVDビデオを観るなどがほとんどです。これらの用途で、かつ普段は使わずに必要なときだけあればいいのなら、サイズはなるべく小さく、軽い、ポータブルタイプのものがおすすめです。
【3】対応メディアをチェック
書き込み型光学メディアは一般的に寿命があり、適切に保管していても5〜10年、雑に使っている場合は1年程度でデータが読み込めなくなってしまうこともあります。これはデータ記録層が紫外線などの影響で劣化してしまうためです。
こうした劣化を防ぐために、金属製のデータ層にレーザーで記録する「M-DISC」があります。M-DISCは基本的にDVDまたはBlu-rayのメディアと互換性がありますが、M-DISCでの動作を保証している製品であれば安心して利用できます。
なお、DVD±R/RWといったメディアの種類については、今時のドライブはすべて対応(DVD-RAMのみ、カートリッジから出して使用する必要あり)しているので心配はありません。
【4】読み込み・書き込み速度をチェック
DVDの読み込み・書き込み速度は8倍速以上のものを選ぶと、ストレスなくDVDを複製、またはデータを保存できるでしょう。なかには、16倍速・24倍速以上のものも存在しますが、重量が増したり価格が高めだったりしますので、速度を求めるなら価格と比例すると覚えておいてください。
【5】USBの規格をチェック
現在の外付けドライブは、USBケーブルでパソコンに接続するものがほとんどです。USBには端子が異なる「Type-A」「Type-B」「Type-C」とがあります。現在ほとんどのパソコンとドライブで採用されているのは、「Type-A」と「Type-C」です。
▼「USB3.0」対応のもの
USBの転送速度は「1.0(1.1)」「2.0」「3.0(3.1)」と、数字が大きくなるにつれ速くなります。現在の外付けDVDドライブはUSB3.0が主流。ちなみに、USB3.0の転送速度は2.0のおよそ10倍です。
▼「Type-A」「Type-C」に対応したもの
apple社の「Mac」をはじめとする一部のパソコン端末では、USB端子がType-AからType-Cに移行しつつあります。先々を考慮して、Type-Cに対応した外付けドライブか、両方対応したもの、または別途USB変換アダプターを購入するなどして接続するか、を選ぶ必要があります。
【6】電源の取り方をチェック
ポータブルタイプのDVDドライブは、ほとんどがUSBポートから電源を取って動作できるバスパワー対応です。ただし、ケーブルの品質や長さ、またパソコン側のUSBポートの電力供給能力によっては、電力が足りず、動作が不安定になってしまうことがあります。
この場合、別途ACアダプターで電源を供給できるか、USBポートを2つ使って給電できると、動作が安定します。安定・確実な動作を求めるのであれば、こうした追加の電源で動作する製品を選びましょう。
【7】付属ソフトがあるかチェック
書き込み機能を使用する場合、専用のソフト付きかどうかも確認しましょう。フリーソフトをダウンロードするケースもありますが、専用ソフトであれば、使いやすさとソフトを探す手間が省けるという点で便利です。
外付けDVDドライブおすすめ13選
上記の外付けDVDドライブの選び方のポイントをふまえて、ITライターの海老原 昭さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。自分の使い方に合ったアイテムを探してください。

とにかく低価格でドライブを用意したい人に
USB 2.0接続のスリムタイプなポータブルDVDドライブです。約240gでほぼCDジャケットサイズより一回り大きい程度という軽量・コンパクトさもさることながら、最大の魅力はその価格。メーカー製ながら実売で3,000円を切る、コストパフォーマンスのよさが光ります。
電源は別売りのUSB電源アダプターか、パソコンのUSBバスパワーで動作します。書き込み速度はCD-Rで24倍速、DVD-Rで8倍速と、スリムタイプとしては標準的なものになっています。余計な機能がついていない分、互換性は非常に高く、Windows PCでもMacでも動作します。
とにかくシステムのインストールなどで確実に動くDVDドライブが必要というケースでは大変心強い味方になる一台です。
約200gで持ち運びに便利!
Windows、Macの両方に対応しています。バスパワーで動くため、パソコンとケーブル1本で接続可能。丸みのあるデザインで、約200gと軽く持ち運びに便利です。長期間の保存に適した、太陽の光や高温、多湿の影響を受けにくいM-DISKも使用できます。
一部機能を2か月お試しで使える音楽再生ソフトを使用すると、簡単な操作でパソコンにCDを取り込めます。また、再生できるだけでなく、アップサンプリングすることでハイレゾ相当の音質を楽しめます。

Macとの組み合わせがベストマッチ
品質に定評のあるパイオニア製スリムドライブを採用したポータブルBlu-rayドライブです。MacBookシリーズと共通するアルミ製ボディを採用し、ノート型Macとの相性は抜群です。
ドライブはスロットインタイプで、ディスクを入れる際にトレイが出てこないスマートな作りはアップルの純正DVDドライブに共通します。本体のインターフェースはUSB Type-Cポートになっているので、USB Type-Cポートに統一された最新のMacを使用していて、Type-Cにケーブル類も統一したいという場合にもピッタリ。
なお、本機はDVDではなくBlu-rayドライブですが、Blu-rayビデオの再生はできません。Macユーザーにとっては大容量バックアップも可能な外付けドライブとして役立つでしょう。
PCレスでスマホに音楽を録音できる
ドライブとAndroidスマートフォンを直接つないで音楽を取り込めるので、パソコンに詳しくない人でも簡単にスマートフォンで音楽を楽しめます。曲情報は自動で取得できるので、手間がかかりません。
Type-C変換アダプター付属です。また、「CDプレーヤー機能」があり、音楽CDを取り込まずに再生でき、スマートフォンのアプリで再生などの操作ができます。パソコンに接続すれば、DVDドライブとしても使用できます。
DVDやCDをテレビで再生できる
テレビでもパソコンでも使えるDVDドライブです。ソニーやシャープなどのAndroid TV OS搭載テレビにアプリをインストールすることで、DVDや音楽CDを再生できます。テレビ接続ができるので、大画面でいろいろ見れるのもポイントです。
USBメモリに音楽CDを保存したり、大画面に再生中の歌詞を表示させたり、さまざまな機能が楽しめます。大切な写真や記録など長期間の保存に適したM-DISCに対応。USBケーブル1本で接続できるので、テレビやパソコン周りがスッキリします。

カラーが選べるポータブルスリム
8倍速書き込みに対応したスリムタイプのポータブルDVDドライブです。9.5mm厚のドライブを採用し、インターフェースはUSB 3.1 Gen 1(USB 3.0)対応です。
性能面では標準的なドライブですが、ボディカラーがパールホワイト、ピアノブラック、ルビーレッド、ミレニアム群青の4色から選択できるので、ノートPC本体の色に合わせてコーディネートできます。
M-DISCにも対応しているほか、Windowsでは無償でライティングソフトやハイレゾ対応の音楽再生ソフトをダウンロード入手できます。Windows、Macのどちらでの動作保証もしており、どちらのユーザーも安心して使えるでしょう。

スマホ単体で音楽CDが取り込める
iOSやAndroid OSのスマートフォン/タブレットとWi-Fiで接続して使用するDVDドライブです。専用アプリ「Logitec CD Ripper」で接続し、音楽CDをスマートフォンに直接リッピングすることが可能です。
取り込んだ音楽は、iOSでは専用アプリ「ELECOM Hi-Res Music Player」で再生しますが、Androidの場合は標準のミュージックプレーヤーで再生できます。さらに有償アプリ「Logitec Wireless DVD Player Plus」を使えばDVDビデオを再生することも。
パソコンからはUSBで接続すれば、通常のUSB DVD±R/RWドライブと同様に使用できるため、汎用性の高さでは群を抜いた一台です。

高速書き込み可能な据え置きドライブ
DVD-Rディスクの書き込み速度が最高で24倍速、CD-Rは48倍速という高速書き込みが特徴の据え置き型ドライブです。推奨メディアであれば16倍速書き込み用のメディアであっても24倍速で書き込める「オーバースピード」機能を搭載しており、一般的な市販メディアでも24倍速の恩恵を受けられます。
なお、最高速度が出せるのは接続がUSB 3.1 Gen.1経由のときだけで、USB 2.0では最高速度は低下します。もちろんM-DISCにも対応しており、大切なデータを高速かつ安全に保管するのにピッタリです。
厚さ14.4mmの超スリムボディ!
本製品は、バスパワーで駆動する外付けDVDドライブですが、電力供給の弱いパソコンと接続した際には、「お知らせLED」機能により、電力不足を赤色ランプの点滅で知らせてくれます。電力不足時は搭載しているBoostケーブルを使うことで安定動作が可能です。
また、本体の厚さが14.4mmという薄さを実現。搭載したケーブルは本体に収納することができるので、持ち運びにも便利です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 外付けDVDドライブの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの外付けDVDドライブの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
外付けDVDドライブに関するそのほかのおすすめの記事 【関連記事】
最後に|エキスパートのアドバイス
DVDドライブ製品の多くはWindows用、またはMac用として販売されています。なかには両対応をうたっているものも。では、Windows用はMacで、Mac用はWindowsで使えないのでしょうか? 結論から言うと、どちらも別のOSで利用できます。
Windows用、Mac用とうたっている場合、それは付属アプリがそれぞれの環境用であったり、動作確認を取っているのがそれぞれの環境のみということがほとんどで、USB接続で専用のドライバーソフトを使わないものであれば、基本的な機能の利用ができないということはありません。
また、Windwos XPやVistaといった古いOSでも、DVDドライブ自体は利用可能です。ただしXPの場合、DVD±R/RWメディアに記録するには、別途ライティングソフトが必要になります(CD-R/RWの場合はシステム標準機能で書き込み可能です)。XPで動作するライティングソフトで、新しいドライブをサポートしているかどうかを確認してください。
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大学在学中よりパソコン総合誌、Windowsプログラミング誌、Mac専門誌の記者/編集者として活動し、その後輸入自動車やカーナビ等のマニュアル翻訳/制作などを経て、フリーランスとして現在に至る。 キャリアは25年目に突入。専門はアップル製品だが、WindowsもAndroidも周辺機器もソフトも等しく愛する何でも屋。