ヘリノックスチェアとは
ヘリノックスチェアとはアウトドア製品を取り扱うヘリノックスというメーカーから発売されているチェアになります。構造などにこだわりがあり、軽さやデザインなどで多くの人に選ばれている製品です。
デザインがよく、アウトドアのシーンだけでなく、バルコニーなどでゆったりとくつろぐためのチェアとしても使っている人もいます。それでは、ヘリノックスチェアの特徴を解説していきます。
特徴1:軽量で持ち運びしやすい
ヘリノックスチェアの特徴のひとつが軽さ。どの製品でも500gから900gくらいという軽さに設定されており、持ち歩きで疲れることが極端に少ないです
また、軽いので女性や子どもも取り扱いがしやすく、どこにでも持っていくことができます。登山やキャンプなど、荷物が軽くなるため、大変重宝します。
特徴2:強度に優れ、壊れにくい
ヘリノックスチェアは、基本的に145kgの耐荷重を誇る製品が中心で、群を抜いて強度がある印象です。これは高強度が独自の「TH72M」という合金製ポールを採用し、独特な組み方をしていることで得られるものです。
最も耐荷重の低い、子どもから大人まで使えるチェアワンミニでさえ、90kgという数値なので安心です。座り心地は当然ですが、耐荷重でヘリノックスチェアを選ぶのもアリだと思います。
ヘリノックスチェアの種類
ヘリノックスチェアは、座面の高さに合わせて、およそ3種類に分けられます。それぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
座面が低めな「ミニタイプ」や「グランドチェア」
製品のなかにはミニタイプやグランドチェアがあります。座面が低く作られているので子ども座りやすいのがポイントです。焚き火台などは台の位置が低く設定されていることがあるのでサイズ的に相性がよいです。
家でも庭仕事のときに座って作業したいときに使用したり、室内でも軽くて移動させやすいので子ども用の椅子などで使えるでしょう。
包み込まれる感じを味わえる「チェアワンタイプ」
ヘリノックスチェアの中でも基本のモデルとなるのがチェアワンタイプです。製品の横が普通の椅子と違って広く伸びており、椅子に座ると包み込まれるような感覚を味わえます。
体にフィットしてくれる座り心地だけでなく、アウトドア用品を入れるためのポケットもついているので機能も充実しています。はじめてヘリノックスを使う人はこのタイプから試してみましょう。
解放感にひたれる「チェアツー」や「サンセットタイプ」
チェアツータイプやサンセットタイプはヘリノックスチェアのなかでも座面高が高いタイプです。背もたれが長く設計されており、ゆったり背中を預けて座れます。寝るに近いような感覚で座れるので力を抜いて解放感が得られるでしょう。
サンセットタイプは座面高が全タイプのなかで高く、ハンモックにも似た感じで楽しめます。これが椅子なのかとびっくりしてしまうほどです。
(★)ポイント:人気なのは座高面が低いロースタイルタイプ
最近は地面に近い位置に座って焚火を眺めるような、ロースタイルのキャンプも人気です。ベルテントなどのワンポールテントとの相性もよく、お洒落キャンパーのひとつのスタイルとして確立しています。
ヘリノックスチェアはロースタイルに最適な座面高のモデルが中心ですが、一方でテーブルで食事などがしやすいハイスタイルのモデルも用意しています。子どもと一緒の場合には、親と目線が合うようにチェアで調整することもできますね。座面高は1cmの違いでも、座った感覚は大きく異なることがあるので、実際に座って確かめてみることも大切です。
ヘリノックスチェアの選び方
それでは、ヘリノックスチェアの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】「快適性」と「収納性」
【2】機能性
【3】組み立てやすさ
【4】デザイン
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】「快適性」と「収納性」をチェック
ヘリノックスチェアには豊富なモデルがありますが、人気の中心モデルである『チェアワン』でも重量は890gと軽量。収納は折り畳み式で小さくなり、片手で軽く持てるモデルがほとんどです。これを基準に考えて、より軽いモデルにするか、あるいは重くなっても快適性を重視するモデルを選ぶかを考えるとよいでしょう。
バックパックに入れて出かけたいときなどは、モデルによって収納性もかなり変わってきますので、お店で実際に畳んだ状態で比べてみるとよいでしょう。バックパックだけのソロキャンのときと、家族みんなで出かけるファミリーキャンプとでは、違うモデルを使う分けるという人も多いようです。
【2】機能性をチェック
ヘリノックスチェアは座るだけでなく、ほかにも使える機能を持った製品がたくさんあります。移動や座り心地などでこまかく設計がされています。見える部分だけでなく、見えないところまでこだわりが詰まっているのです。
多機能な部分がヘリノックスチェアを選ぶ人が多いポイントかと思います。ではその機能についてみてみましょう。
(a)かんたんに移動ができる「スウィベル機能」
デスクチェアでよく見る座面が回転する機能をスウィベル機能と言います。なんとこの機能をヘリノックスチェアでは取り入れた製品があります。アウトドアしているときにも移動が多い人は方向転換がしやすいのでおすすめです。
狭い間隔の場所でもくるっと回って移動ができるので、バルコニーなどに置いても役立つ製品です。
(b)海で使える「ビーチ性能」
サーフィンなどのマリンスポーツを楽しんでいる人で砂浜で休憩する場合にはビーチタイプのヘリノックスチェアを選んでみましょう。砂のなかに沈みにくい脚に設計されているので体重がかかってもバランスよく座ることが可能です。
ほかにも芝生などの地面がやわらかい場所でも使いやすいでしょう。屋内でもふかふかなカーペットの上で使うのもよいです。
【3】組み立てやすさをチェック
ヘリノックスチェアは、軽量で持ち運ぶことを想定しているため、現地では組み立てが発生します。基本的にほとんどの製品は、組み立てが2ステップで終わるような簡単なものばかりですが、初めて組み立てる場合は迷ってしまうかもしれません。
そのため、組み立てが簡単なもの、わかりやすいものを選ぶようにしましょう。2ステップのものもあれば、ワンタッチで使用できるものもありますので、ぜひ確認してください。
【4】デザインをチェック
ヘリノックスチェアはとても人気があるため、人と「かぶる」こともよくあるかもしれません。そういうときは、限定モデルやほかのアパレル・テキスタイルメーカーなどとのコラボモデルに注目です。
たとえば、高品質なブランケットでおなじみの「PENDLETON」とコラボしたモデルにすると、キャンプコットで使うブランケットなどとも統一したスタイルにできます。ほかにもアパレルメーカーとのコラボモデルなどは、期間・数量限定で販売されるものも多く、気に入ったものがあったらすぐ手に入れないとなくなってしまうこともあります。こういう珍しいモデルを使うのも、自分のヘリノックスチェアにより愛着が生まれて楽しいと思います。
エキスパートのアドバイス
オプションの活用で自分だけの快適なチェアに
ヘリノックスチェアは、オプションが豊富なのも特徴です。たとえば、『チェアワン』『チェアツー』や『サンセットチェア』の足に取り付けるとロッキングチェアになる、ロッキングフットがあります。また、砂地などでの潜り込みを防止する、足につけるグラウンドシートやボールフィートなどがあって、フローリングの室内で使う場合の傷防止にも使えます。
ほかにも交換用のシート生地で、暑い時期だけメッシュシートに変えたり、逆に寒い時期用の保温カバーを使うなど応用ができます。ドリンクホルダーなどの便利グッズもありますが、通販サイトなどでは純正オプション以外にもいろいろあるので、探してみると面白いでしょう。
ヘリノックスチェアおすすめ14選
上記で紹介した選び方のポイントをふまえ、おすすめの商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
軽くてコンパクトなチェア!
人気モデル『チェアワン』をベースにして快適な座り心地はそのままで、さらに軽量性を追求したコンパクトモデルのチェアです。本体には、すぐれた強度と軽量性が特徴のオリジナル合金製ポール『TH72M』を採用しているので、耐久性も安心です。
本体の重量はたったの490g。フレームのポールの厚みを薄くするなど、徹底的に軽量性を追求し、ペットボトル1本分にも満たない軽さを実現しました。スタッフバッグに収納して楽に持ち運べます。
ハイバックでゆったり座れる!
軽量性を追求したコンパクトモデル『チェアゼロ』のハイバックチェアです。背もたれにしっかり背中を預けて座れるので、快適性・安定性が抜群です。
『チェアゼロ』ならではの軽量性ももちろんそのまま。ハイバックモデルながら、655gという軽さを実現しています。スタッフバッグに収納するとコンパクトな形状になるのもおすすめのポイント。快適さと持ち運びやすさ、どちらも重視している方にぴったりです。

ヘリノックスチェアのフラッグシップモデル
豊富なモデルがあるヘリノックスチェアのなかでも、この『チェアワン』は基本であり中心となるモデルです。背面にはメッシュ生地が使用されているため、包み込まれるような座り心地と風の抜けるさわやかさを同時に楽しむことができます。
ヘリノックスチェアはシートを吊り下げる方式が基本ですが、そのためコンパクトで軽量サイズながら、「何時間でも座っていられる」というユーザーが多いのも納得です。また、暑い季節向けの全面メッシュモデルもありますが、寒い時期向けにオプションでダウン中綿入りのシートウォーマーまで用意されています。最初のヘリノックスチェアとして、おすすめできるモデルです。
オシャレなカモフラージュ柄!
軽量性を追求したコンパクトモデル『チェアゼロ』のカモフラージュ柄チェアです。コンパクトで座面高が低めなので、子どもでも座りやすいサイズ感。コンパクトながら耐荷重は90kgなので、もちろん大人も使用可能です。
軽量タイプなので楽に持ち運べるのもうれしいポイント。カモフラージュ柄は山林の景色になじみやすいので、アウトドアにもってこいです。

ハイバックタイプでのんびりお昼寝にも最適
『チェアツー』は人気のチェアワンをベースにして、背あて部分を長くしてハイバックタイプにしたモデルです。背中から首までしっかり支えてくれるので、のんびりお昼寝タイムを楽しむという使い方に最適です。
おもしろい機能として、収納用に付属するスタッフバッグをヘッドレスト部分に装着することで、枕として活用できます。また、ハイバックタイプの割には、本体重量が1.07kgとかなり軽量なのもポイントです。
『チェアワン』より収納サイズは少し大きくなりますが、それでも大き目のバックパックなら入る程度なので、他社製のハイバックチェアと比較してもそのコンパクトさが際立つと思います。室内使いにもいいでしょう。
Helinox(ヘリノックス)『チェアホーム ミニ』
子供が使っても、大人が使っても大満足!
コンフォートチェアを小さく、軽くしたチェアです。どれくらい小さいかというと、座面高が34cmから23cmと11cm低く、使用時の高さが67cmから44cmと23cmもコンパクトになりました。小さいから子供用なのかと思ってしまいますが、造りはコンフォートチェアと同じで、しっかりとした生地やゆったりとした座り心地が楽しめるので、大人が使っても十分満足できます。
また、小さい子供が使用したときにバランスをくずしがちということに対処されていて、座面の角度をかえることで転びにくい設計になっています。
アウトドア好きならこれ!収納力がすばらしい!
コンフォートチェアのミリタリー系チェアであるタクティカルチェアを、一回り大きくしたものです。収納袋を座面の下にセットして小物入れとして使えたり、両側にはポケットが付いていたりと収納力がタップリなのは変わっていません。
座面高が37cmと普通のタクティカルチェアよりも3cm高く、背の高さも67cmから72cmと5cmも高くなっているため、ヘリノックスの包まれているような優しい座り心地をより実感できる大きさになっています。男性でもゆったりと座れる大きさです。
ゆったりくつろげるチェア!
ミリタリー系チェア「タクティカルチェ」のロングバックタイプで背が高いのが特徴です。背もたれ部分が長く、首や頭まで椅子にゆったりともたれられるので、そのまま眠ってしまいたいと思うほど座り心地は抜群です。
座面の高さが46cmと、タクティカルチェアLの座面高37cmよりも約10cmも高く、椅子への立ち座りに不安を抱えている体の大きな方にも、おすすめできる形になっています。ただし背が高い分、強い風には注意が必要ですね。
座面角度の調節が可能!
レバーの位置によって座面角度を自由に調節できるチェアです。座椅子のように浅く座ったり、包み込まれるようにしっかり深く座ったりなど、あなたの好みに合わせて座り心地を調整可能です。
座面高が低めなので、圧迫感を感じにくいのもおすすめのポイント。「テントの中で地べたに座ると足が痛い…」という方も、このチェアがあれば安心です。お気に入りの角度を見つけてください。
InでもOutでもどちらでもこれで決まり!
しっかりとした生地を使っていて、カラーバリエーションが豊富な、アウトドアでもインドアでも活躍間違いなしのチェアです。オプションが豊富で、ロッキングチェア仕様にできるロッキングフットや、畳の上で安定させるタタミフット、そして砂に沈み込むのを防いでさらにフローリングの上で滑り止めにもなるボールフィートなどがあります。
ボールフィートはコラボ商品など多くの種類があるので、コンフォートチェアと合わせて自分好みにカスタマイズもできますね。

ヘリノックスチェアでもっともロースタイル
座面高がヘリノックスチェアでもっとも低い22cmで、あぐら座椅子のような感覚で使えるモデルです。軽いので、登山テント泊のお供にする人も多いモデルです。焚火などを眺めながらリラックスするにも最適ですが、その形状にもロースタイル向けの工夫がされています。
シートの形状はチェアワンなどを似ていますが、実はロースタイルで座ったときに無理がないように、少し深めの座り心地の設計になっているのです。ドカッと座り込むように見えますが、実際に座ってみるとシートの工夫もあって、立ち座りもそれほど苦になりません。足の組み方の違いのため、耐荷重は120kgに抑えられていますが、それでも一般的には問題ないでしょう。

インドアでくつろぎのリラックスタイムにも活躍
キャンプで使ったヘリノックスチェアにはまってしまって、家でも使いたいという人が増えているようです。そんなインドアでの使用を考える人にも最適なのが、回転式の『スウィベルチェア』。軽量な折り畳み式というのはチェアワンなどと共通ですが、座面が360度回転するためオフィスチェアのような使い方ができるのです。座面高が38cmと高めなので、テーブルで食事をしたりテレビを観たりするようなときにも快適に使えます。
もちろん、アウトドアでも回転するチェアは意外に便利で、キッチン道具や焚火道具などをちょっと振り向いて取るなどしながら作業するのも快適にできます。サイドがメッシュ素材になっているので、十分な通気性も確保しています。

砂地などやわらかい地面でもめりこみにくい
夏の砂浜でキャンプやバーベキューを楽しむときは、チェアやテーブルの脚が沈み込みやすいのが難点だったりします。この『ビーチチェア』は名前のとおり、ビーチでもめりこみにくい接地面の大きな足の形状になっていて、体重がある人でも使いやすいものです。バリエーションで、全面メッシュモデルもあります。もちろん、一般的な草地や河原の砂利などでも、環境を選ばず安定して設置できるタイプです。
『チェアツー』と同様、スタッフバッグを枕にできるハイバックタイプですが、こちらは座面高が27cmとかなりロースタイルです。同じようなデザインで、座面高が45cmとかなり高い『サンセットチェア』というモデルもあるので、比べてみるとよいでしょう。
ゆったり座れるベンチタイプ
背もたれがないベンチタイプのチェア。座面幅がゆったり111cmあるので、耐荷重の範囲以内であれば大人2人、子供複数人で利用できます。テンションシステムはコットと同タイプなので、安定感があり快適な座り心地を実現。高さは40cmなので、ロータイプの机と組み合わせて使用するのがおすすめです。
机がない場所では、机代わりに使用することもできますよ。コンパクトに折り畳める軽量タイプで、スタッフバッグが付属するので持ち運びも楽々です。
「ヘリノックスチェア」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ヘリノックスチェアの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのヘリノックスチェアの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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快適性や収納性、機能性をチェック
本記事では、ヘリノックスチェアの特徴や種類、選び方やおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、快適性や収納性、機能性などをチェックし、座りやすいものや使いやすいものを選びつつ、組み立てやすいものだったり、好みのデザインなどを確認することで、より満足のいく商品を選ぶことができるはずです。
ヘリノックスチェアは、軽くて丈夫という大きな特徴があり、アウトドアや登山、ビーチなど様々なシーンで活躍します。少々、組み立てに手間取るかもしれませんが、慣れると使い勝手のいいアイテムですので、ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を選んでくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。