スタッフバッグとは 小分けにパッキングできて普段使いにも
スタッフバッグは、登山やキャンプでパッキングをするときに、荷物を小分けにしたり、用途別に収納したりするために使うバッグです。アウトドアでの利用のほか、旅行時や普段使いにも便利に利用できます。
おもにアウトドアシーンで利用されることから、軽量性、防水性、耐久性にすぐれた製品が多く、荷物量に合わせたサイズやカラーリングも豊富にあります。
スタッフバッグの選び方 サイズ・軽量性・素材・防水性など
ここからは、サイズや軽量性と素材、防水性、耐水圧といったスタッフバッグを選ぶときのポイントについてご紹介していきます。
バッグの種類・防水機能の有無で選ぶ スタッフバッグとドライバッグ
まずは、防水機能の有無などスタッフバッグとドライバッグの選び方のポイントについてご紹介していきます。
スタッフバッグ 普段使いに!
スタッフバッグは、巾着袋のように紐を引っ張って開口部を閉じる形になっているため、開け閉めが簡単です。素材はメッシュ素材のものや防水性の高い素材などがあり、埃や砂、水から荷物を保護します。 荷物を小分けにしたい方や簡単に使いたいという方はスタッフバッグを選ぶとよいでしょう。
ドライバッグ アウトドアに!
ドライバッグは、スタッフバッグに防水性能がついたバッグです。素材はポリエステル素材のものなどあり、開口部をロールトップ型(袋の上部をクルクルと巻いて閉じるタイプ)になっているのが特徴です。ロールトップにすることで、水の侵入を防ぐようになっているほか、生地自体にも防水加工が施されています。
サイズで選ぶ 荷物の量に合わせて
スタッフバッグは、入れる荷物に合ったサイズ・容量を選ぶことが重要です。なかには、1サイズしか展開されていない商品やサイズ表記がS・M・Lとなっているものもあります。
素材で選ぶ 用途に合わせて
ここでは、素材の違いについてご紹介します。それぞれ特徴が異なりますので、用途に合わせて選びましょう。
ナイロン 破れにくく軽量
ナイロン製はスタッフバッグで最もよく使われている素材です。生地が薄くて軽いにもかかわらず破れにくいのが特徴です。耐久性にも優れているため、頻繁に使うという方に適した素材です。
ポリエステル 防水性・耐久性で選ぶなら
ポリエステルは、生地が丈夫で耐久性に優れているのが特徴です。また、防水性が高く、水を吸収しにくい性質を持っているため、濡れても重くなりません。釣りやキャンプなどアウトドア向きの素材です。
ゴアテックス/イーベント 防水透湿素材なら
ゴアテックスは、水を通さずに水蒸気や空気を通す性質がある素材です。防水透湿素材とも呼ばれます。着替え用の衣類など蒸れるのを防ぎたい場合や通気性をよくしたい場合におすすめの素材です。
パッキングのしやすさで選ぶ すぐに取り出せるか
たくさん荷物が積み込めるのはいいけれど、いざ取り出すときに取り出したいものが取り出せないというのはよくある話です。スタッフバッグを選べばそんな心配はいりません。
まず、形の大きなものを入れる場合は、底面積が広い円柱形を選びましょう。また、コンパクトにパッキングしたい場合には、底面が長方形のものを選ぶとバッグのなかをスッキリさせることができます。
スタッフバッグのおすすめ16選 耐水圧もチェック! 高コスパ商品から人気アウトドアブランドまで
上記の選び方のポイントをふまえ、アウトドアライター・夏野 栄さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。

抜群のコスパで高い汎用性
こちらは高コスパでマルチに使えるバランスのよいスタッフバッグ。70Dナイロン使用で、薄すぎず耐久性があります。またシームテープ処理とロールトップにより、防水面も意識されています。同時に比較的軽量で、価格面を考えると高コスパといえます。
幅広いパートの荷の収納におすすめできる汎用性の高いスタッフバッグです。「ドライ」という名ですが、精密機器などを収納する際は二重にするか、さらに防水性の高いバッグを別途用意することをおすすめします。

二気室使えるユニークなストレージ
こちらはひとつで二気室を備えたユニークなスタッフバッグです。また軽量化を強く意識し、コードやコードロックからグロメット部まで軽量パーツを採用しています。ふたつスタッフバッグを用意すればいいのでは? という主張に対してはたしかにそのとおりですが、「緩やかにひとつのまとまりのパートでありつつふたつに分けたい」そんな荷物の収納にピッタリです。
また、ボトム面は二枚布で共有のため、わずかですが軽量化にもつながっています。いずれにせよ基本性能はじゅうぶんで「ユニーク」という点からも、視野に入れていいスタッフバッグです。
軽くて丈夫な生地を使用したスタッフバッグ
軽さと高耐久を兼ね備えるパーテックスナイロン生地を採用。軽量ながらも、重たいアイテムを収納できる丈夫さを誇ります。コンパクトになるのでザックに忍ばせておいて、濡れたレインウェアなどを入れるのにも重宝しそうですね。
ブランドロゴを大々的に配置した、ノースフェイスらしいデザインも特徴的。底面にもロゴマークがプリントされています。カラーバリエーションが豊富なので、複数枚用意してアイテムの収納ごとに色分けして使うことも可能です。

超軽量で高い防水性
こちらは軽量性と防水性にすぐれたスタッフバッグ。衣類をまとめたり、とにかく軽量なスタッフバッグがほしいという方におすすめです。
15Dリップストップナイロンという薄手の素材なため、軽量かつごつごつしていない荷物を収納するパート用のスタッフバッグとして使いましょう。またパッキングの際、すぐうえにかたい荷や角のある荷物を乗せるのも避けたほうが無難です。

その名のとおり「丈夫」で長尺の荷にピッタリ
こちらもキャラの立った見逃せないスタッフバッグのひとつ。21Dのコーティングナイロン採用で、その名のとおり非常に丈夫です。重量のある荷や、角があったり干渉に注意したい荷、またデリケートな荷をしっかり保護したいというケースにもおすすめです。
さらに独特の長い形状から、「長尺の荷」のパートをまとめるスタッフバッグとしてとても有用です。
フレキシブルな2ルーム構造で荷物の仕分けが便利
13リットルの収納量で、インフレータブルマットやアウター類などボリューミーなアイテムを収納可能。荷室をふたつ備えた2ルーム構造で仕切りが可動式になっているので、荷物に合わせて臨機応変にアイテムを仕分けることができるのも魅力的。
生地はナイロンとメッシュの2種類を採用。ナイロン素材で撥水性を確保しながら、メッシュ素材によって通気性と中身の見やすさも考慮されています。同シリーズでさまざまなサイズのラインナップがありますので、荷物に統一感をもたせたい方にぴったりです。
開口部から水が侵入することも防ぐ防水設計
30デニールのコーデュラナイロン素材を採用することで、軽さと高強度を実現。シリコン透過撥水加工が施されていて、耐水性にもすぐれています。縫い目の裏側はフルシームテープ加工されているので、水の侵入も防止。
巾着型のスタッフバッグが多いなか、ロールクロージャー式を採用していて、開口部から水の侵入を防ぐことができるのもポイントです。とにかく耐水性を考えた設計なので、天候を問わず登山する方や、汗をかいた服を収納したい方にはとくに重宝するでしょう。
3枚セットでバックパックをすっきり整頓
3L、6L、10Lの3枚セット。荷物の大きさに合わせて使い分けられます。数泊のキャンプや本格的な登山では、スタッフバッグ1枚だとなかなか心もとないもの。別々のメーカーのスタッフバッグを買い集めるより、荷物に統一感が生まれます。
耐水圧は約10,000mmと防水性も確保。リーズナブルながら、防水シームテープ加工が施されているなど、こまかい配慮がうれしいですね。
スタッフバッグにもなるウォッシュバッグ 【番外編】
スタッフバッグのようなバッグインバッグとして持ち運びができるだけでなく、ポータブルな洗濯袋として使える便利なアイテムをご紹介します。
「スタッフバッグ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スタッフバッグの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのスタッフバッグの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スタッフバッグに関するQ&A よくある質問
スタッフバッグが必要な時ってどんな時?

雨のなかの登山などで、たとえザックカバーを装着していたとしても、完全に浸水を防ぐことはできません。そんなときに、ザックと同じくらいのサイズの防水スタッフバッグがあれば、浸水を完全に防ぐことができます。
お手入れ方法は?

汚れたら、その都度洗うようにしましょう。洗濯機の場合はネットに入れて洗ってください。汚れがひどい場合は、事前にスポンジなど柔らかい素材のもので汚れを落としてから洗うとよいでしょう。洗剤は防水専用のものか中性洗剤を使用しましょう。
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スタッフバッグ活用でパッキング効率大幅アップ! アウトドアライターからのアドバイス
重心を高くすると歩きやすくなる
スタッフバッグは荷物をパート分けする道具です。パッキングの際に使用することで大幅に効率が上がるため積極的に使ってみてください。この「パート分け」にはコツがあります。それぞれのパートごとに、収納する道具にテーマを持たせます。そのパートごとに上記の基準から、マッチしたスタッフバッグを選んでみてください。
パッキングのコツは「重い物を身体に近く、軽い物を身体から遠く」が基本です。以前は「上に重い荷を、下に軽い荷を」と言われていました。しかし、最近はザックの進化により少し変わっています。実際に重心を高くすると歩きやすくなります。重い荷を日常的に運ぶ部族が頭上に荷を載せるのと同じ原理です。
同時に、体制を崩しかけると修正しづらいというデメリットもあります。そのうえで、「使用頻度の高い荷」をなるべくアクセスしやすい上の層に収納します。
防水性や丈夫さも考慮しながら用途に応じて選ぼう スタッフバッグについて
1)スタッフバッグのおもな役割はバックパック内における「荷物のパート分け」
2)衣類なら大きめ、小物用なら小さめといったように、収納する荷物に合ったサイズを選ぶ
3)重いアイテムを収納するなら耐久性の高い素材がベター
4)軽さと耐久性は基本的に反比例する
5)精密機器など絶対に濡らしたくないものを入れるなら防水性も考慮する
「どのアイテムを小分けしたいか」によって必要となるサイズも変わってくるでしょう。荷物の量によってはスタッフバッグを複数用意すればパッキングや持ち運びが便利に。防水性や丈夫さも考慮しながら、用途に適したスタッフバッグを選んでください。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。