海外で使える充電器の選び方 各国の電圧、プラグの形状、仕様と口数など
ガジェットライターの渡辺まりかさんに、海外で使える充電器を選ぶときのポイントを教えてもらいました。ショートの原因にもなりかねないので、まず対応範囲内の電圧かどうかしっかりとチェックしておきましょう。
その国の電圧に対応しているか 日本は100V、アメリカは120V、中国は220V、イギリスや豪州は240Vなど
ガジェット・家電ライター
日本国内では、家庭用AC電源の電圧は100Vが大半です。しかし、国によって電圧は異なります。お隣の韓国では110Vまたは220V、中国や香港は220V、イギリスやオーストラリアでは240Vと高電圧です。
プラグの形状が一致しても、100Vの電圧しか対応していない製品を、外国でそのまま使うのは故障や火災の原因となる危険な行為です。海外で使うことを想定しているのであれば、入力欄にある「AC100-240V」などの表示を確認し、使用国の電圧が対応範囲内か、必ず確認しましょう。
プラグの形状に注意して選ぶ Aタイプほか、BF、C、SEなど、変換プラグ利用も
ガジェット・家電ライター
入力電圧が対応いるのを確認したら、プラグの形状も確認しなければいけません。日本とアメリカは「Aタイプ」というおなじみのプラグの形状です。しかし、国によっては丸型、ハの字型、三枚刃など、刃の部分が異なるものがあります。
イギリスでは「BF」、ノルウェーやドイツ、フランスでは「C」または「SE」などに対応したプラグが必要です。アメリカやカナダであれば、電圧の対応している国内の充電器をそのまま使用できる場合が多いです。
充電器に変換プラグが内蔵されているのが理想的ですが、一致する商品を探すのはなかなか難しいこと場合も多いです。その場合は、「海外でも使える充電器」+「変換プラグ」運用が現実的でしょう。
カシムラ『海外用ブロック型変換プラグカムイ+AC充電器(WP-92M)』
A、B、C、CB、O、SE、BF、B3、O2タイプという9種類のプラグに対応した充電器です。コンパクトなので携帯にも便利。
>> Amazonで詳細を見る充電器の仕様や口数には要注意 出力アンペア、クイックチャージ対応など
ガジェット・家電ライター
USB充電ができる端末は、スマートフォン以外にも、旅行中の出先で役立つモバイルバッテリーやカメラのバッテリー、ノートパソコンなどさまざまです。出力A(アンペア)数が充分か、「クイックチャージ」に対応しているかなどをチェックしましょう。
さらには、PD(PowerDelivery)対応のUSB Type-Cコネクタを搭載していると、充電スピードが速くなりますよ。利用目的に合ったものを選びましょうね。
Anker『Anker PowerPort I PD-1 PD & 4 PowerIQ』
USB Type-Aを4つ、USB Type-Cをひとつ搭載。複数の端末の充電が一度にできますよ。
>> Amazonで詳細を見る海外で使える充電器のおすすめ5選 ガジェットライターのレコメンド商品
うえで紹介した海外で使える充電器の上手な選び方のポイントをふまえて、ガジェットライターの渡辺まりかさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

カシムラ『海外用ブロック型変換プラグカムイ+AC充電器(WP-92M)』
![カシムラ海外用変換プラグカムイWP-92M[WP92M]【IMPP】](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/edion/cabinet/goods/ll/img_172/4907986022926_ll.jpg)
![カシムラ海外用変換プラグカムイWP-92M[WP92M]【IMPP】](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/edion/cabinet/goods/l1/img_112/4907986022926_xl2.jpg)
![カシムラ海外用変換プラグカムイWP-92M[WP92M]【IMPP】](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/edion/cabinet/goods/ll/img_172/4907986022926_ll.jpg)
![カシムラ海外用変換プラグカムイWP-92M[WP92M]【IMPP】](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/edion/cabinet/goods/l1/img_112/4907986022926_xl2.jpg)
出典:楽天市場
サイズ | 幅128×奥行39×高さ39mm |
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重さ | 160g |
対応電圧 | 250V、100-240V(AC充電器) |
プラグ形状 | Aタイプ、Bタイプ、Cタイプ、CBタイプ、Oタイプ、SEタイプ、BFタイプ、B3タイプ、O2タイプ |
出力USB端子 | USB Type-A×2 |
ブロック型変換プラグ搭載でほぼすべての国をカバー
世界中のあらゆる国へ出かける用事がある方は、ひとつの充電器で幅広い地域をカバーできるものがほしいですよね。本製品は、9種類のコンセントに対応する変換プラグを搭載。アメリカやフランスをはじめ、さまざまな国でスマホやノートパソコンなどを充電できます。しかも、4つめのブロックには同時出力が最大2.4Aの2口USBポートも搭載しているので、使用するシーンを選びません。
もちろん、手持ちの海外対応充電器(プラグ形状Aタイプ)のものを、変換プラグを介して使うことも可能です。AC充電器は100V~240V対応なので、国内でも海外でも使用可能。スーツケースに入れておきたい1台です。

ミヨシ『海外でも日本でも使える 変換プラグ付きUSB-ACアダプタ(MBP-T)』












出典:Amazon
サイズ | 約幅38×高さ38×奥行38mm(本体) |
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重さ | 約50g |
対応電圧 | 100Vー240V |
プラグ形状 | Aタイプ、Cタイプ、Oタイプ、BFタイプ |
出力USB端子 | USB Type-A×2 |

フォーカルポイント『Twelve South PlugBug World』






出典:楽天市場
サイズ | 約幅65×奥行29×高さ53mm |
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重さ | 約280g |
対応電圧 | 100ー240V |
プラグ形状 | Aタイプ、Cタイプ、Oタイプ、BFタイプ、SEタイプ |
出力USB端子 | USB Type-A×1 |
Apple製品を使っているならこれ!
スマホだけでなく、ビジネスシーンにも活躍してくれる充電器です。AppleのMacBookシリーズやiPadシリーズの電源プラグを、取り外せる電源アダプターと組み合わせれば、充電しながらUSB Type-Aポートから別の端末も充電可能。もちろん、MacBookシリーズの電源アダプターがなくても、そのままで充電器として使えます。
海外のACコンセントで使える5つのプラグが付属しているので、渡航先に合わせてチェンジしたり、複数を持っていくことも。サイズも小さめで、PCバックと一緒に持ち歩けそうですね。AC100-240Vの入力に対応しているため、パソコンの端子によってはACバッテリーを置いていけるかも。USB Type-A出力は最大で2.1Aなので、短時間でもしっかり充電できますよ。

Anker『Anker PowerPort I PD-1 PD & 4 PowerIQ』
















出典:Amazon
サイズ | 約幅103×奥行28×高さ78mm |
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重さ | 約213g |
対応電圧 | 100-240V |
プラグ形状 | − |
出力USB端子 | USB Type-A×4、USB Type-C×1 |
充電する端末がたくさんある人向け
最大30W出力のPD対応USB Type-Cポートをひとつ、最大2.4A出力のPowerIQ USB Type-Aポート4つを搭載。PDは急速充電が出来る規格で、電池容量が大きいスマホでもスピーディに充電してくれます。AC100-240Vの入力に対応しているので、渡航先に合った変換プラグさえあれば、国内同様、そのままチャージャーとして使えます。
サイズが幅103×奥行28×高さ78mmと少し大きめですが、複数の充電器を荷物にいれる必要がなくなるというメリットがあります。電子端末をいろいろと持ち歩く人にとっては、ベストバイかもしれません。

cheero『cheero 2 port PD Charger (PD 18W + USB)』
















出典:Amazon
サイズ | 約幅62×奥行60×高さ23mm |
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重さ | 約110g |
対応電圧 | 100-240V |
プラグ形状 | Aタイプ |
出力USB端子 | USB Type-A×1、USB Type-C×1 |
「海外対応・充電器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 海外対応充電器の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの海外対応充電器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの充電器のおすすめ商品はこちら 【関連記事】
サイズは変換プラグ込みで考える ガジェットライターからのアドバイス
ガジェット・家電ライター
海外へ旅行する際は荷物が多くなりがちなため、できるだけコンパクトサイズのものを選びたいと思うかもしれません。しかし、海外対応の充電器でも、別途変換プラグが必要な場合が多いもの。用意する変換プラグと合わせて、どれほどの重量や容量になるかを考慮したいところです。
また、充電対象の端末が多い場合、複数の充電器を持っていくより、口数の多いタイプがトータル的には荷物が少なくなる場合が多いです。ピンポイントで価格やサイズを見ずに、全体で考えるといいでしょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/25 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
ガジェットをこよなく愛すフリーライター。 得意分野はiPhone、Android、Mac、モバイルバッテリーから電子書籍など。自ら足を運び、目で見て、手で触って取材するのが好きな行動派。 専門学校で10年以上講師を務めた経験もあり、わかりやすく、読む人に楽しんでもらえるような文章を目指して修行中。