長文読解には精読が大切!
この記事では、受験必須レベルから超上級まで紹介します。たくさんの長文の参考書が出回っていてどれを選んで学習すればいいのか迷ってしまうことでしょう。1周だけではなく、最低でも2周は同じ参考書をやってください。少しずつかもしれませんが力はついてきます。
のちほどご紹介するおすすめ商品の解説では、★で難易度を示します。★3が一般の大学受験に必要なレベル(最高は★5)だと思ってください。
今回は★3から紹介するので、ぜひ「大学受験の英語構文参考書」のおすすめ記事もあわせてご覧ください。(こちらには基礎用の本も紹介しています。今回の英文が難しいようでしたら、こちらの記事の参考書を手にとってください。)
【高校生向け】英語の長文読解参考書のおすすめ6選 高校英語教師が厳選!
現役の私立高校英語教師・石ヶ谷洸大さんに選んでもらったおすすめの参考書6選を紹介します。各教材の特徴をていねいに解説していただきましたので、ぜひチェックしてみてください。

英文の読み方をしっかりと学びたい方に!
【難易度 ★★★】
扱っている英文が少し難しいかもしれませんが、語句と構文の解説がとてもていねいですので心配ありません。1冊をとおして、英文の読み方をしっかり学びたいという方におすすめです。
また、この本をしっかりとやり終えたあとに、ほかの長文テキストあるいは演習を大量にやると効果は高くなります。なぜなら、むやみに英文を読むのではなく、しっかりと読み方がわかったうえで読むから。そして、それなりのレベルの英文を22セットしっかりとやりこむのですから、自信にもつながります。最後まで頑張ってやり切ってください。

解説つきで意味のある英文を学びたい方に!
【難易度 ★★★】
テーマ別になっているところが本当におすすめです。無味乾燥な英文ではなく、内容のある英文が収録されているので、楽しく取り組むことができるでしょう。かんたんとはいいませんが、解説がしっかりとついているので、ひとりでも理解できると思います。
またこの本のすごいところは、英文の内容の深さ。英語の読解力をつけながら、「人としてどうあるべきか」「どう生きていくべきか」を考えさせてくれる参考書だといえるでしょう。

英語学習のぜいたくなインプットにおすすめ
【難易度 ★★★★】
「英語学習はアウトプットが大切」といわれる時代ですが、それ以上にインプットが大切だと私は考えます。正しくインプットした量が増えれば、アウトプットも正しくできるでしょう(もちろんそのための訓練は必要です)。こちらの参考書を1冊やり終えれば、受験レベルではあまり困らなくなると思います。
ここまでやる必要があるのかと疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、勉強が仕事である学生さんにはこういった本に必死に食らいつきやり切ってもらいたいという願いもこめて、紹介させていただきました。

基礎〜応用まで一冊で学習可能
【難易度 ★★★★】
少し分厚いですが、基礎から応用まですべてをおさえられ、幅広いレベルにあった参考書だといえます。解説もていねいですし、例文も豊富。基礎編だけでもやる価値ありです。
また、俗にいう「クジラ構文」の引っ掛けも収録されており、たいへんよい勉強になると思います。ここ最近の入試ではここまでの準備は必要ないかもしれませんが、難関校を目指している方はぜひ挑戦してみてください。

解説つきで、より高度な構文を学習しよう
【難易度 ★★★★★】
先に紹介した『英文解釈教室』のほうが難易度は高いと思いますが、この『英語長文読解教室』の解説は「英文解釈教室」よりも少ないので難易度を高めに設定しました。解説が少ないとはいえ、一般の学習参考書よりも解説の内容がていねいで充実しています。とくに、本著には「構文研究」というページがあり、くわしく説明がされていますので、より高度な構文を身につけたい方にぴったりです。
20章にも渡り、さまざまな観点から精選された英文を読むことができます。

よりハイレベルな参考書を求める方へ!
【難易度 ★★★★★】
英語の長文読解をきわめたい高校生向けに、ハイレベルな参考書を紹介します。英語がすでに得意科目な方が、さらに勉強したい場合、こちらの参考書が足がかりになるでしょう。こちらには、50の厳選された英文がのっています。
先生と高校生の対話形式になっていますので、高校生がどうやって英文を読み、どういう間違いをするのかが気づけると思います。また、先ほども触れたように英文は厳選されているため、意味を考えさせられるものが多く、英語プラスアルファの知識を同時につけられる点でもおすすめできる参考書です。
こちらが終わりましたらぜひ次は、「行方昭夫『実践 英語のセンスを磨く――難解な作品を読破する (岩波現代文庫)』」を手にとってみてください。タイトルからうかがえるように、相当な難易度です。受験にはオーバーワーク気味ですが、学習者の英文読解力を養成してくれるでしょう。
「英語の長文読解参考書」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 英語の長文読解参考書の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの英語の長文読解参考書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【高校生向け】英語の長文読解参考書の選び方 高校英語教師に聞く
現役の私立高校英語教師・石ヶ谷洸大さんに、高校生向けの英語の長文読解参考書を選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。エキスパートの視点を参考に、商品を選んでみてくださいね。
解説がくわしく書かれているか
使用されている英文の1文1文に対して、文の構造の解説がていねいかどうかは非常に大切な点です。私が生徒にすすめる、あるいは私自身が購入するときの決め手にしています。たとえば、主語、動詞が示されているか、気づきにくい構文や語いに対して説明がされているか、などがポイントです。
解説が詳しくないと、どうしてもひとりで勉強することができません。塾に通う、学校の先生に質問するのも限界があります。人から教えられるより、自分で考え、悩み、気づくから力がつくという観点からも、解説がくわしいという点は外せません。
自分のレベルにあっているかどうか
難しすぎても挫折するだけですし、かんたんすぎても得られるものは少ないと思います。そのため、自分のレベルより少しだけ高いレベルの教材に取り組むとよいでしょう。
たとえば、センター試験対策として参考書を使いたい方は、センター試験レベルか中堅私大レベルと書かれたものを、有名私立大の受験対策に使いたい方は、有名私立大レベルか難関私立大レベルのものを選ぶといいでしょう。
その教材をまずはじっくり1周おこない、2周、必要であれば3周してみてください。最低でも2周したら力がついてくると思いますので、そうしたら別の参考書に手を出してみてください。
考え方や読み方が身につく参考書を
私は「正しく読めていないのに、演習(読むこと)ばかりしても意味がない」と思っています。たしかに演習を重ねることで問題のパターンを知ることができて、感覚が鋭くなるでしょう。でも、これはあくまでもテクニックみたいなものです。
たとえば、私の場合は長文を読んでいるとき、うまく説明はできないのですが、なんとなく「このあたりが設問になりそうだな」と感じます。もちろん100%ではありませんが、そう感じた部分がそのまま設問になっていたら、かんたんに答えることができるでしょう。でもこれって正しく英語を読解する力ではありませんよね?
ですから、大量の設問がある問題集ではなく、問題数が少ないが、問題へのアプローチ、考え方や読み方が身につく参考書を選びましょう。まずはしっかりと読んで理解した英文量を増やして、英語の読解力を高めましょう。
英語の長文読解参考書に関連する記事のご紹介
まずは、基礎体力をつけよう!
最近は、教育現場でも英語の4技能のうち、とくにアウトプットの領域であるスピーキングやライティングが重要視される傾向があります。しかし私は、リーディングこそすべてのベースとなるものだと思っています。それは、聞くにも書くにも話すにも、正確に英文を理解する力が必要だと思うからです。
冒頭で書いたように、「正しく読めていない英文をいくら大量に読んでも意味がない」のです。正確でていねいに読めた英文が多くなるにつれて、英語の読解力がついていくでしょう。
いきなり長文に飛びついては「英文の読み方」がわからないと思いますので、まずは「英文解釈系の本(=英語の構造の説明がしっかりとされている学習参考書)」で基礎体力をつけ、ある程度英文を自力で読める力をつけてから演習にのぞみましょう。頑張ってください。応援しています!
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英語学習開始時、「副詞」と「形容詞」の区別がつかないレベルだったが日々勉強を続け、数ヶ月でTOEIC900点を突破。 その後、英検1級に合格。 TOEIC LR で、それぞれL495点・R495点を達成。現在は私立高校英語教師。