ステンレス製ダッチオーブンの選び方
それでは、ステンレス製ダッチオーブンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】サイズは使う人数にあわせて選ぼう
【2】フタ上の形状も用途を左右する
【3】汎用性の高いモデルは家庭でも便利
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズは使う人数にあわせて選ぼう
ダッチオーブンを選ぶうえでまず注意したいのが鍋サイズ。メーカーにもよりますが、基本的にダッチオーブンのサイズはインチ展開で8・10・12インチの3種類です。
料理にもよりますが、ざっくり分けるならソロからデュオなら8インチ。デュオから4名ほどまでなら10インチ。4名以上のファミリーやグループで使うなら12インチがマッチします。また料理の量のほかに、「丸鶏を扱う」といったスペースが必要な調理では12インチ以上を選びたいところです。
シーンごとに最適な鍋サイズを意識して探すと、ちょうどよいダッチオーブンが見つかります。
【2】フタ上の形状も用途を左右する
ダッチオーブンはただの鍋ではなく、その名のとおり「オーブン」としても使用できます。もちろんステンレス製のダッチオーブンも同様で、オーブンとして使う場合には下部からの熱に加え、鍋フタに炭をのせることで上部から熱を加えます。
このようにオーブンとしてしっかり機能させるには、まずはしっかりした鍋フタがあり、上部の熱源となる炭がのせやすいという条件を満たしている必要があります。オーブンとして使うことを想定している方は、フタの形状は重要なチェックポイントです。
【3】汎用性の高いモデルは家庭でも便利
鋳鉄(ちゅうてつ)製から進化したステンレス製には、ステンレスという材質の加工のしやすさもあって多彩なダッチオーブンがリリースされています。
基本的なダッチオーブンの使い方のほかに、フライパンとして使えるツーウェイモデルや、より家庭で扱いやすく設計された汎用性の高いモデルなども。せっかく扱いやすいステンレスダッチオーブンを使うなら、汎用性の高さにも注目することをおすすめします。
エキスパートのアドバイス
ステンレスの恩恵は大! 扱いやすく機能的
本来の鋳鉄製から進化したステンレス製ダッチオーブン。ダッチオーブン料理を楽しみたい、でも手間が心配と感じている方には、間違いなくステンレス製がおすすめです。鋳鉄製のダッチオーブンに対して価格が高めという点を除けば、大きなデメリットはありません。
熱伝導率はたしかに鋳鉄製に劣るものの、プレヒート(余熱)に時間を少しかければいいだけ。さびに対するストレスフリーな点はやはり大きなアドバンテージです。求めるサイズ、鍋フタと底の形状を踏まえて、より使い勝手のいいステンレス製ダッチオーブンを探してみてください。
ステンレス製ダッチオーブンおすすめ5選
ここまでご紹介したステンレス製ダッチオーブンの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。使用人数や付属品などの特徴を見くらべて、自分にピッタリの商品を探してみましょう。

汎用性が高いベーシックモデル
ステンレスダッチオーブンの代表的なブランドといえばソトです。ラインナップが豊富で、完成度の高いステンレスダッチオーブンを多数リリースしています。ベーシックかつ基本性能の高いソトのステンレスダッチオーブンのなかでも、汎用性高く幅広く使えるのがこちら。
4人家族でもじゅうぶんな容量がありつつ、家庭でもじゅうぶん扱えるサイズ感です。鍋底がフラットなので一般的な五徳に対応します。入門用として、また1つのダッチオーブンで幅広く使いたい方におすすめです。

三層構造で熱伝導がいい
新潟県の燕三条発のアウトドアギアを発信するTSBBQ。こちらはステンレス製のダッチオーブンとしては珍しい、ステンレスにアルミをはさんだ三層構造。ステンレス製の弱点ともいえる熱伝導率の悪さをこの独自構造により改善しました。
ステンレス製ダッチオーブンでありながら、熱伝導率もいいというハイブリッドな商品に仕上がっています。金物の聖地、燕三条らしいミラーフィニッシュも美しい、こだわりのステンレス製ダッチオーブンです。

多彩に使えるユニークなフタつき
ユニークかつ幅広いアウトドアギアを発信するベルモント。こちらは多彩な使い方が可能なステンレスダッチオーブンです。本体とハンドルが別となっており、鍋のフタをうら返してハンドルでつかめばフライパンとしても使えます。
また、深さのあるフタをうら返して鍋に乗せることで、炭を安定してのせることが可能。そのため、 オーブンとしても扱いやすい商品です。鍋底はフラットで五徳にも対応。8インチのサイズ感なので、野外だけでなく家庭でも気軽に使いたいという方にピッタリです。

野外はもちろん家庭での使用にも適した商品
ご家庭での調理も意識したステンレス製のダッチオーブン。鍋フタのうらと表を使うことで、ディープサイズとハーフサイズのツーウェイで使用可能。さらにフタ単体で深型のフライパンとしてステーキなどの焼きものはもちろん、パエリアなどの調理もできます。
鍋フタをうらにした際には炭ものせやすく、まさに万能。野外ではもちろん、家庭でもひんぱんに使いたい方におすすめです。

自宅でも気軽に使えるサイズ感
ソトのステンレス製ダッチオーブンの8インチサイズ。鋳鉄製のダッチオーブンでは「鉄くさくなる」ケースもある米炊きですが、ステンレス製のダッチオーブンならにおいを気にする必要もありません。この8インチはご家庭で米を炊くのにもぴったりのサイズ感。だいたい4合ほどの米が炊けます。
少人数で使うことが多くご家庭での調理にもひんぱんに使いたいという方には、ジャストなステンレス製ダッチオーブンです。
ダッチオーブンと一緒に使いたい! 便利なアウトドア用品4選 【番外編】
お手入れもかんたんの万能調理器具であるステンレス製ダッチオーブンと一緒に使えば、もっとキャンプが快適に楽しく過ごせますよ。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ステンレス製ダッチオーブンの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのステンレス製ダッチオーブンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ステンレス製ダッチオーブンの3つのポイントをおさらい
1) ソロからデュオなら8インチ、デュオから4名ほどまでなら10インチ、4名以上のファミリーやグループで使うなら12インチがよい
2)オーブンとして使いたい場合、鍋フタに炭をのせられる形状か確認する
3)ステンレス製は鋳鉄製に比べて価格は高めだが、さびに強く大きなデメリットは特にないのでおすすめ
ダッチオーブンはキャンプ料理でも万能器具と言われるほど多様な調理に利用できます。
これらのポイントを参考に、自分にあったステンレス製ダッチオーブンを選んで、キャンプ料理を楽しんでくださいね。
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作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。