ウォッシャー液の選び方
カージャーナリスト・松村 透さんに、ウォッシャー液を選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。なにを基準に選ぶべきなのかわからないという方も、本記事を読めば選ぶポイントが理解できるはず。ぜひウォッシャー液選びの参考にしてみてください。
コスパ重視か機能重視か?
コスパを重視して、本来の役目である「フロントガラスの汚れを除去するだけ」のウォッシャー液を選んでもいいと思います。その一方で、値段は高くなりますが、撥水(はっすい)加工や油膜(ゆまく)取りなどの付随する性能を持ちあわせたウォッシャー液にこだわるのもありです。
もし、判断に迷ったときは、幅広い用途に対応できるコスパ重視のウォッシャー液を選ぶことをおすすめします。それで物足りないと感じたら、プラスアルファの性能を追求してもよいと思います。
撥水か油膜取りかなど、目的を事前に確認
ウォッシャー液にもさまざまな種類があります。たとえば、フロントガラスの水分をはじきたいのであれば撥水タイプを。とくに夜間など、フロントガラスがギラギラと反射して見えにくいときは油膜取りタイプを選んでください。
効果を持続させるため、用途を決めたらできるだけ同じ製品のウォッシャー液を使い続けることをおすすめします。置き場所が確保できるのであれば、気に入ったウォッシャー液を見つけたら、何本かまとめ買いをしてもいいかもしれません。
原液タイプか希釈タイプかを確認
原液タイプは、開封すればそのままウォッシャー液用の注入口に流し込めるので、外出先などですぐに使いたいときに薄める必要がなく便利です。一方、希釈タイプは基本的に水と混ぜ合わせて使うタイプなので、濃度を調整できるメリットはあります。
しかし、割合次第では本来の性能を発揮できないこともあるので、使用前に取り扱い説明書をよく確認してから使うようにしてください
冬季や寒冷地では凍結温度を確認
ウォッシャー液の凍結温度も、原液タイプと希釈タイプで異なります。原液タイプのほうがアルコール分が高いため凍結温度が低く、北国や高地など、冬場に外気温が低い場所でもウォッシャー液本来の性能を発揮します。
ラベルに「原液:−30℃まで、希釈:−10℃まで」と具体的な温度が記載されているので、使う前によく確認してください。
フロントガラスを撥水加工している場合は成分を要確認
ディーラーやカー用品店などでフロントガラスに撥水加工を施している場合、専用のウォッシャー液を指定されることがあります。それ以外のウォッシャー液を使うと、ワイパーが作動しているときにビビリ音がしたり、折り返しの部分にワイパーの拭き取り跡が残ったりして、かえってフロントの視界を遮ることになりかねないので注意が必要です。
指定品の入手がむずかしい場合は、容器のラベルに「撥水加工対応」と記載されているものを選んでください。
おすすめ商品の比較一覧表
ウォッシャー液おすすめ10選
それでは、ウォッシャー液のおすすめ商品を紹介します。それぞれ用途の異なるアイテムをご紹介いただいたので、ぜひ参考にしてみてください。

汚れ落としとクリアな視界にこだわりたい方へ
中性タイプが多いなか、こちらは弱アルカリ性。不純物をほとんど含まない水質グレード「A3」相当の精製水を使用している超純水タイプのウォッシャー液です。噴射後に水分が乾いても、フロントガラスに跡が残らないのは魅力です。
撥水加工を施しているクルマや、マイナス30度まで凍らないため、冬場に気温が下がる地域やウインタースポーツを楽しむ方、ワイパー作動時の跡残りが気になる方にもおすすめです。
ただし、ほかのウォッシャー液と混ぜると超純水ではなくなるため、本来の性能が発揮されなくなります。最初に使うときはウォッシャータンクを空にする必要があるため注意が必要です。




通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ウォッシャー液の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのウォッシャー液の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ウォッシャー液に関するQ&A 補充方法は? 水を入れるのはNG?
ウォッシャー液の補充方法はどうやるの?

エンジンを開けてウォッシャータンクに注ぐだけ
フロントガラスが汚れた際、ワイパーレバーを手前に引くとウォッシャー液が噴出されます。エンジンオイルなどの油脂類よりも早くなくなることが多いので、ガソリンスタンドやディーラーなどで補充することもできますが、別途工賃がかかる場合があるので、自分で補充する方も多いと思います。
やり方はかんたんで、以下の2stepで完了です。
①エンジンを開いて半透明のタンクを探す(扇形に噴水のようなマークが描かれている)
②タンクが見つかったら、ウォッシャー液を目盛りに合わせて注ぐ
なお、基本的に補充だけで問題ありませんが、ウォッシャー液にはノーマルタイプや撥水タイプなどの種類があるので、大きく性質が異なる場合は交換する方がいいでしょう。
ウォッシャー液は水で代用できる?

一概にNGとは言えないがおすすめはしない
先程もお伝えした通り、ウォッシャー液にはいくつかの種類があり、ガラスの表面やウォッシャータンク内部にある液の凍結を防いでくれます。なので、ウォッシャー液が無くなったタイミングで手元に補充できるものがない場合は水道水でも構いません。
しかし、寒冷地の場合は凍結の危険性が増すので、あまりおすすめしません。なお、ミネラルウォーター腐敗スピードが速いので、使わないようにしましょう。
最後に|エキスパートのアドバイス
カージャーナリスト
ウォッシャー液の液跡の残りにくさにも着目!
ウォッシャー液としては使い勝手がよかったとしても、噴射後、水分が乾いてきたときに跡が残ることがしばしばあるので注意が必要です。これがガラス面やボディなどに固着してしまうと、除去作業がさらに大変になり、費用もかかります。
ウォッシャー液を選ぶときの判断材料のひとつとして「液跡の残りにくさ」にも着目してみてください。多少、コストがかかってもいいとしたら、純水タイプを使用してみることをおすすめします。また最初に使うときは、ウォッシャータンクを空にして、それまで使っていた液剤をすべて使い切ってください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。 その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。 また、輸入車専門の自動車メディア・カレントライフの編集長を務める。現在の愛車は、2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランと1970年式の古いドイツ車。妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。