Bluetoothレシーバーとは? 有線接続を無線接続に変換
Bluetoothレシーバーとは、Bluetooth機能をもたないスマホやスピーカーなどのデバイスにBluetooth機能を可能にさせるアイテムです。有線接続の製品を無線接続に変換させるのです。
車やテレビなど様々な使い方ができるのも特徴です。スマート家電も普及している中ではあると便利で、欠かせない機器になります。使用シーンをイメージしてご確認くださいね。
Bluetoothレシーバーの選び方 コーデックやバッテリーなど
Bluetoothレシーバーを選ぶときのポイントをご紹介します。ポイントは以下の7つです。
【1】対応のコーデック
【2】Bluetoothのバージョン
【3】クラス
【4】プロファイル
【5】サイズ・重量
【6】バッテリーの時間
【7】使用シーン
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】対応のコーデックを確認
コーデックとは、Bluetoothで音声を無線伝送する時に使う「音声圧縮変換方式」のことを指しています。対応コーデックは何を採用しているのかを確認してみましょう。
最新のデバイスまで使えるSBC
SBCは多くのBluetoothレシーバーで使われているタイプで、汎用性が高く様々なデイバスで使えるので、古いものから新しいものまで対応しています。また、SBCを採用しているものは価格の安いものが多い傾向にあるので、コスパを重視したい人にもおすすめです。
ただし、高音域が聞こえづらかったり無音の時のノイズが気になるときもあるようで、音質がとてもいいとは言えません。高音質で音楽を楽しみたい方は、他のコーデックを選んだほうがいいでしょう。
iOSデバイスにはAAC
AACはiPhoneやiPadなどのiOSデバイスで使われているものです。送信時のタイムラグがほとんどなく、動画やゲームなどでも快適に楽しむことができます。また、高音域をきちんと伝えてくれるので、音質にこだわる方も満足できることでしょう。
ただ、ACCはiOSを搭載したデイバスでないと使えないので、Androidを搭載しているものでは対応していない可能性があります。
AndroidにはaptX
aptXは、Androidを搭載したデイバスで使われており、圧縮率が小さいので高音域の音を伝えてくれる上に、音の遅延が少ないのが特徴です。音質が優れているので、音楽を高品質で楽しみたい人にもおすすめです。動画やゲームも快適に楽しめるのもポイントです。
ただ、ACCとは逆でAndroidを搭載していないと使えないため、iPhoneやiPadでは使えないので注意が必要です。
音が遅延しないaptX HD
aptX HDは、aptXを拡張したコーディックで、音の遅れが気にならないのが特徴です。ゲームや動画をストレスなく見たい方にはおすすめのタイプです。また、ハイレゾ相当の音源に対応しているので、高品質な音質で音楽を楽しむことができます。
ただ、受信側、送信側ともにaptX HDに対応していないと利用できないので、事前に確認しておきましょう。
【2】Bluetoothのバージョンで選ぶ
続いてBluetoothのバージョンをチェックしていきましょう。もちろんバージョンが最新になればなるほど、快適に音楽などを楽しむことができます。
高解像度・ハイレゾ音源はVer5.0
ストレスなく音楽を楽しみたい方におすすめで、従来のバージョンの約2倍の通信速度や高解像度のハイレゾ音源も快適に利用することができます。また、通信範囲が約4倍に拡大したことで、広い部屋などで移動しながら使うこともできるようになりました。音が遅れることも少ないため、ゲームや動画を楽しむのにも適しています。
ただし、新しいバージョンなので対応しているデイバスが限られており、対応していなかった場合低いバージョンが採用されてしまいます。対応しているのかは事前に確認してくことをおすすめします。
電池持ち重視ならVer4.0~
最近主流となっているバージョンで、多くのスマートフォンやタブレットで採用されています。従来のバージョンよりも省電力機能が充実しているので、デイバスの電池持ちがよくなっているのもポイントです。
ただし、全体的な性能はVer5.0よりは劣るので、通信速度や範囲を重視したい場合は満足できない可能性もあります。
コスパで選ぶならVer3.0~
Ver4.0の前に主流だったバージョンで、十分ストレスなく音楽を楽しめるレベルです。このバージョンを採用しているものは、価格が安いのでコスパを重視している方や、安く手に入れたい方におすすめです。
ただ、消費電力が大きく、長時間使うのには適していません。移動などの短時間での使用であれば問題はありませんが、省電力を求めるのであれば向いていないかもしれません。
【3】通信距離からクラスを選ぶ
Bluetoothは電波の有効範囲があらかじめ分けられています。現在使われているものだと、通信範囲が最大100mの「Class1」、最大10mの「Class2」、最大1mの「Class3」の3種類があります。ほとんどのBluetoothデイバスには、「Class2」が採用されているので、「Class1・2」を選ぶようにしましょう。
Bluetoothレシーバーとスマートフォンなどの端末で、有効範囲が違っても、下位のものに合わせられるので、同じ範囲のものを選ばなくても問題ありません。
【4】プロファイルをチェック
プロファイルとは、Bluetooth通信時の動作や送受信の内容が定義されたものです。これはデイバスの種類が違うと異なってくるものなので、使う用途に合わせて選択しなくてはなりません。
例えば音声は「A2DP」、ハンズフリー通話は「HFP」、リモコン機能の制御をする「AVRCP」などがあります。Bluetoothレシーバーを正常に機能させるためにも、プロファイルもしっかりとチェックしておきましょう。
【5】持ち運びしやすいサイズ、重量で選ぶ
Bluetoothレシーバーは、室内外を問わず、ヘッドホンやイヤホンと一緒に身につけて使用することになるでしょう。ポケットに入れたり、クリップで留めたり、首にぶら下げたり。やはり、サイズや重量はひじょうに重要です。
スマホなどよりはコンパクトで、軽いものを選びたいところです。おすすめは100g以下ですが、最近のものなら問題ないでしょう。
【6】バッテリーの時間で選ぶ
最大再生時間は、ふだんの使用時間を目安に、プラス1時間くらいの余裕がある機種が理想的でしょう。充電は、1日が終わり自宅で就寝中にしたいものです。外出先で頻繁に充電するのは、使いづらいですよね。
旅行の移動中など長時間連続して使いたい場合は、充電しながら使えるかどうかをあらかじめ確認しておくといいでしょう。
【7】使用シーンから選ぶ
どんな時に使いたいのかを考えてみましょう。通勤中や電車の中や車の中、自宅で音楽を楽しみたいなど、使うシーンによってどういったデイバスを選んだらいいのかも絞られてきます。
有線ヘッドホン・イヤホン
通勤中の電車内や外出時に音楽を楽しみたいのであれば、ヘッドホンやイヤホンがおすすめです。操作ボタンを搭載したものだと、利便性に長けているので快適に音楽を楽しむことができるでしょう。スマートフォンを操作しなくても音量調節や曲送りができるような機能があれば、満員電車でも好きな曲を好きな音量で聞くことができます。
また、ゲームをプレイしたいのであれば、出来るだけ遅延の少ないものを選びましょう。洋服などに取り付けられるクリップがついているものであれば、ゲーム中も邪魔に感じることなく使用できるはずです。
カーオーディオ
車で音楽を楽しみたいのであれば、カーオーディオがおすすめです。シガーソケットから電源を取れるタイプであれば、バッテリー残量を気にすることなく音楽を楽しめるので、ストレスのない空間が出来上がります。USBポートを搭載しているものであれば、スマートフォンなどの端末を充電することもできるので、利便性が高いです。
オーディオ機器
自宅で音楽を楽しみたい人におすすめなのは、オーディオ機器です。高音質なコーディックに対応したものだと、まるで自宅がライブ会場になったかの臨場感を味わうことができます。移動することは少ないと考えられるので、サイズが大きくなってもバッテリー持ちがいいものの方がおすすめです。
また、接続したい機器が光デジタル接続に対応しているのであれば、Bluetoothレシーバーも光デジタルに対応しているものを選びましょう。より高音質で音楽を楽しむことができるので、自宅での生活も豊かなものになるでしょう。
人気の主要メーカーから選ぼう! 高音質・高品質
迷った時には人気のメーカーから選ぶのが安心です。大手のメーカーであれば、種類が豊富で安全に使えるものばかりです。初めて購入する方も、有名なメーカーのものを検討してみるのがおすすめです。
ソニー(SONY)
ソニーはイヤホンやヘッドホンなど音楽製品を取り扱う大手家電メーカーです。Bluetoothレシーバーの種類も豊富で、自分のライフスタイルや使用するシチュエーションに合ったものが見つかることでしょう。高音質なモデルもたくさんあるので、質の高い音楽を楽しみたい方はチェックしてみましょう。
エレコム(ELECOM)
エレコムは、車載タイプやレシーバータイプの製品を取り扱っているメーカーです。対応機器をかざすとペアリングできるなど、便利で簡単な操作感が魅力的な商品が多いので、使い勝手の良さを重視したい方におすすめです。Apple製品との接続に適したモデルも多く販売されているので、iPhoneやiPadを使っているのであれば、チェックしてみましょう。
Bluetoothレシーバーおすすめ7選 シンプルでコンパクトな軽量タイプも
ここまで紹介した、Bluetoothレシーバーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。
お手軽Bluetoothレシーバー
コーデックはSBCに対応し、約6時間の連続再生ができます。便利なマイク内蔵型で、音楽再生中にかかってきた電話にもハンズフリーで応答可能。マルチファンクションボタン(1~3回押し)だけで曲の再生や早送り、通話応答がシンプルに操作できます。本体は長さ6cm弱、重量約9gと小型で、シャツの胸ポケットや前立てにクリップして使用しても煩わしさを感じることはないでしょう。
お求めやすい価格でお手軽と、はじめてBluetoothレシーバーを使う人におすすめできる商品です。カラーも3色あり、好みで選べるのもうれしいポイントですね。
コンパクトで軽量! 持ち運びが便利
コンパクトなうえに、軽いので持ち運びが便利なBluetoothレシーバー。重さ7gにもかかわらず、音楽連続再生時間は50%音量時で4.5時間可能。通学・通勤時の音楽再生に活躍します。
リーズナブルな価格もお手頃さも魅力のひとつ。まだBluetoothレシーバーを試したことがないけれども、ワイヤレス再生をしてみたいという方にぴったりです。
iPhone/Androidに対応したレシーバー
iPhoneとAndroid両方に対応したBluetoothレシーバー。送信機の役割も果たし、TVやラジオの音声をBluetooth対応のイヤホンやスピーカーに送ることも。
Bluetooth接続で心配な音質劣化も、iPhoneはAAC、Androidはapt-Xとそれぞれ最適なコーデックに対応しています。高音質で劣化せず、クリアな音色が楽しめます。
パワフルで長時間連続再生が可能
14時間にもおよぶ長時間連続再生が可能なので、長距離の移動でもずっと楽しめるBluetoothレシーバー。そのパワフルさにもかかわらず、重さはわずか20gです。
DCTという特許技術を使用していることで、ノイズを見事に除去できます。音楽が途中で途切れることもありません。さらに、16bitの音質も24bitにアップコンバートしてくれます。
【ランキング】通販サイトの最新人気! Bluetoothレシーバーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのBluetoothレシーバーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【番外編】車載用FMトランスミッターを紹介
音楽を車内でワイヤレスで楽しめる車載用トランスミッターをご紹介します。
リモコンでも操作できて便利
リモコン操作も可能な車載用FMトランスミッター。音楽はもちろんのこと、スマホでナビや動画を利用しているときもその音声をワイヤレスで聴くことが可能です。
FMに変換することで、自身の音楽を楽しめるFMトランスミッターですが、送信周波数は76.0~90.0MHzの141chから選べるので、混信せずに安心です。スマホなどを充電できるUSBポートも2つ付きで、なにかと便利なアイテムです。
「Bluetoothレシーバー」のおすすめ商品の比較一覧表
Bluetoothレシーバーが繋がらない時は??
Bluetoothレシーバーと接続ができない場合には、お手持ちの有線イヤホンを利用してチェックしてみましょう。有線イヤホンを差し込んでみて、音楽を流してみてください。
イヤホンから音が出るかの確認をして、利用できる状態なのかを確かめましょう。もし、音が流れない場合は各種メーカーに問い合わせてみることをおすすめします。
Bluetoothレシーバーに関連する記事のご紹介! 【関連記事】
どんな風に使いたいのかを考えて
Bluetoothレシーバーを使うのはどこでどんな風に使いたいのかを考えると、自然とあなたにぴったりの機器が見えてくるはずです。通勤中の電車の中や車の中、自宅など使いたい場所はどこでしょうか。また、高音質で音楽を楽しみたいのか、ゲームや動画を楽しみたいのか、通話できるものがいいのかを考えてみてください。
自分のライフスタイルに合ったものを見つけるには、自分と向き合ってみることが大切です。あなたにぴったりのBluetoothレシーバーを見つけて、今よりも生活を豊かにしましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
「家電・オーディオ」「パソコン・スマホ」「カメラ・ビデオカメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。