ネットワークオーディオプレーヤーとは
ネットワークオーディオプレーヤーは、自身のネットワーク上にあるハードディスクやパソコン、NAS(ネットワークハードディスク)などに保存されている音楽ファイルを再生するための機器。手間をかけずに音楽をより自由に楽しむことができるシステムを搭載したツールです。
また、ハイレゾに対応しているものもあり、CDの音源よりさらに上質な音源を楽しむことができるのも特徴。パソコンなどを起動しなくても、NASやハードディスクに繋げることができるので、スムーズに音楽を再生することができます。
▼ネットワークオーディオプレイヤーのメリット
ネットワークオーディオプレイヤーのメリットには、パソコンを立ち上げなくても、NASやHDDと直接繋ぐことができるので、スムーズに音楽を再生できます。なお、アプリ対応モデルだと、お手持ちのスマホやタブレットでライブラリ管理が可能です。
その利便性だけでなく、オーディオメーカーが培ってきたノウハウや技術が凝縮されているので、高音質な音楽を楽しむことができます。
ネットワークオーディオプレーヤーの選び方
それでは、ネットワークオーディオプレーヤーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】Wi-FiやBluetoothに対応しているか
【2】対応している出力方式
【3】対応ファイル形式
【4】機能性
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】Wi-FiやBluetoothに対応しているかチェック
ネットワークオーディオプレーヤーは、有線LANによる接続が一般的ですが、なかにはWi-FiやBluetoothによるワイヤレス入力に対応したモデルもあります。
有線接続の場合は、配線が接続場所によってはごちゃごちゃしてしまうこともありますが、音楽信号の伝達が安定しているのがメリット。Wi-FiやBluetoothなどの無線接続の場合は、機器周辺はスッキリとしますが、電波の状態によっては接続が不安定になる場合もあります。
そのほかには、USBポートでの入力が可能かどうかの確認もしておきましょう。パソコンやUSBポートによる入力や、外付けハードディスクをUSBで繋げるなど、さまざまな方法で利用することができれば、さらに幅広く楽しむことができるでしょう。
【2】対応している出力方式をチェック
出力方式としては従来の赤と白の端子で接続する「RCAアナログ音声出力」に加え、業務用機器や、一部のマニアックな高級オーディオに使用されている「XLRバランス出力」を備えている機器もあります。
そのほか、ヘッドフォン出力端子やデジタル出力端子があれば、もっと多角的に音楽を楽しめるでしょう。
【3】対応ファイル形式をチェック
ネットワークオーディオプレーヤーが対応している音楽のファイル形式は、FLAC・WAV・DSD・ALAC・AIFF・AAC・WMA・MP3・MP4などが一般的。ハイレゾ音源はFLAC形式が多いので、ハイレゾに対応しているプレーヤーはFLACファイルが再生できるかどうか確認しておきましょう。
デジタル音声の場合、サンプリング周波数(Hz)と量子化ビット数(bit)で音質が表現されており、音楽CDは16bit/44.1kHzなので、その数値を超えていればいわゆるハイレゾに分類されます。現在販売されているネットワークオーディオプレーヤーの多くは、24bit/192kHzに対応。高音質な音を再生したいのであれば対応する数字を確認していくといいでしょう。
【4】機能性をチェック
これだけ高品位な再生が可能なネットワークオーディオプレーヤーですから、別途アンプを用意してお好みのスピーカーを組み合わせたいものです。ヘッドフォンで楽しむ場合はヘッドフォンアンプ内蔵型もあります。
また、従来のCDでも音楽を聴きたいという場合は、CDプレーヤーが内蔵された機種も。手持ちの機器のスペックを確認して、重複しないように選択するのがおすすめです。
まずはオーソドックスな商品を使ってみましょう エキスパートからのアドバイス
ネットワークオーディオは、CDに代わって今後主流になるメディアです。現在は過渡期で多くの機能をもった製品が発売されていますが、実際にすべての機能を使用するわけではありません。オーソドックスなものを選択して「まず使ってみる」ことをおすすめします。
ネットワークオーディオプレーヤーのおすすめ商品
それでは、ネットワークオーディオプレーヤーのおすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ9選|国内メーカー製
▼おすすめ4選|海外メーカー製
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ10選|国内メーカー製
高音質で快適な音楽を再生が可能
5種類のPCMデジタルフィルターに加え、2種類のDSDデジタルフィルターを装備。入力するファイル形式や音楽のタイプに合わせ、好みのフィルターを選択できます。デジタルオーディオ信号を滑らかに補完する『RDOT-NEO』により、いつも聴いている音楽も音質の変化を楽しめます。
高級CDプレーヤーやDACにしか搭載されない外部クロック入力を備えているのも注目のポイントです。アナログ処理部分は、電流伝送強化型バッファーアンプ『TEAC-HCLD回路』を4回路搭載。中低域に厚みをもたせたバランスの音調が大きな魅力の機器です。
多彩な音楽を楽しめる
2010年に「日本コロムビア」の電機部門が独立して設立されたメーカー「デノン」。ワイヤレスオーディオシステム「HEOS」のテクノロジーを搭載しており、USBに保存した音源やスマホ、Bluetooth機器などさまざまな音源を再生することができます。
さらにSpotifyやAWA、Amazon Musicなどの音楽ストリーミングサービスにも対応。最新曲やさまざまなジャンルなど多彩なプレイリストも用意されているので、その日の気分で好きな音楽を選べるのもうれしいですね。
アナログレコードもハイレゾに変換できる
近年、デジタルにはない温かみのあるサウンドからアナログレコードが再び注目されています。KORG(コルグ)のネットワークオーディオプレーヤー「DS-DAC-10R」は、高音質再生機能に加えて、録音システムも搭載。
フォノ入力端子でレコード・プレーヤーと接続すれば、アナログレコードの音をハイレゾデータに転換して再生・管理ができます。場所を取らないシンプルなデザインも高ポイント。アナログ派ならぜひ持っておきたい1台です。
ノイズ軽減技術によりダイナミックな音を楽しめる
バーブラウン社製DACチップの4チャンネルTrue Native設計により、NEO Streamの内蔵DACは、PCMとDSDは別々の経路を通り、アナログ変換までネイティブな状態でビットパーフェクトを維持することができます。
NEO Streamはオーディオ信号からノイズと歪みを除去するために、電源には電圧レギュレーターとともに、高速電源コントローラーを採用。低アイドル電流、低ドロップアウトと、コントローラーが更にフィルタリング効率を向上させ電源ノイズを驚異的に低減するので、明瞭で品位が高く、ダイナミックで魅力的な再生。つまりアーティストが意図したとおりの音楽をより多く聴くことができます。
自分好みにトーンコントロールができる!
4bitのハイレゾ・ストリーミングを既存のステレオやパワードスピーカーに接続し、iOS、Android、Mac、Windows用のBluOSコントローラーアプリをタップするだけで、録音されたすべての音楽にアクセスできます。
NODEの内部には、マスター品質のリスニングのためのMQAもサポートする、オーディオファングレードのDACを備えているので、トーンコントロールや固定ボリューム出力などの強力なソフトウェア機能とともに、リスニングの設定を自分好みに設定することができます。
各回路の最短化でノイズを低減!
Gigabit Ethernet 1000 Mbps対応、高速インターフェイスを搭載しています。ジッターノイズの少ないオペレーションボードは、M1の高音質化に大きく貢献。音楽データや映像データへの影響を極限まで抑え込むことができます。
各回路の最短化を実現。グランド用の回路を個別に設け、様々なノイズ対策も行っています。オペレーション・ボードの温度上昇を防ぐ、アルミ削り出しヒートシンクを搭載。また、Silent Angel オリジナルテクノロジー、EMIノイズアブソーバーをアルミプレートに貼るなど、徹底したノイズ対策を実施しています。
自分に合った楽しみ方を最新のBluetoothで
最新バージョンのBluetooth5.0と最新のクアルコム5100チップを使用。現行及び将来のBluetoothオーディオ・フォーマットのすべてをサポートしています。
ノイズ干渉やクロストークが低減するバランス型は、この価格帯ではとても珍しい商品です。高品質な回路部品で補強され、テキサスインスツルメンツの精密な低ノイズ電源で給電されるのはとても貴重です。
大容量1TBのハードディスクを搭載
DELA「ミュージックライブラリーN100」の特徴は、容量が1TBのハードディスクドライブと、USB端子を3ポート搭載していること。ハードディスクの容量はCDアルバムに換算すると約2,000枚に相当し、保存した曲をUSBやLAN、Wi-Fi経由で自由に楽しめます。
さらに、配信サイトからハイレゾ音源を自動でダウンロードしてハードディスクに保存する機能もあり、自分好みの音楽ライブラリーを作れます。
ハイレゾ音源はもちろん、圧縮音源も良い音に!
Wi-Fiアンテナが組み込まれているので、手軽にネットワークにつなげて使用することが可能。また特徴としては、ハイレゾルーション・オーディオはもちろん、圧縮音源も高音質で再生することができます。
ノイズ低減も考慮されているので、クリアなサウンドで楽しめます。また、ハイレゾ音源をはじめ様々なフォーマットに対応しているため、データ形式やサンプリング周波数に縛られずに使いたい方にもよいでしょう。
ユーザーの使い方に合わせて選べる2モード
ユーザーの使い方に合わせ「プリアンプ」「プレーヤー」の2つのモードが選べるのがこの商品の特徴。 さまざまな音楽コンテンツの再生に対応していて、 縦置きにも対応したコンパクトでスタイリッシュなメタルボディ。 サイズを超えた高音質と高機能を支える鉄製リジッドシャーシを採用しています。
ヤマハオリジナルの技術であるミュージックエンハンサーを採用しており、圧縮音源を心地よいサウンドで聞きたい方にはおすすめです。
▼おすすめ3選|海外メーカー製
繊細でクリアなサウンドが特徴
独自の高速アンプモジュールHDAM及びHDAM-SA2を用いたフルディスクリート回路を採用し、繊細でクリアなサウンドを再生可能。各種音楽ストリーミングに対応し、さまざまなデジタルコンテンツを自在に操れます。
ヘッドフォンアンプは、高性能オペアンプとオリジナルの「HDAM-SA2」高速電流バッファアンプを組み合わせた回路で、3段階に音の増幅切り替えが可能。Apple Musicの再生や複数のAirPlay2対応機器によるマルチルーム再生ができます。
マランツが培ったテクノロジーの結晶
1953年にアメリカで誕生した音響機器メーカー「マランツ」のM-CR612は、さまざまなデジタルコンテンツの再生が可能なネットワークオーディオプレーヤー。HEOSテクノロジーを採用し、ハイレゾ音源にも対応。クオリティの高い音質を楽しめるデジタルパワーアンプです。
CDやラジオ、Bluetoothにも対応。Amazon Alexaによる音声コントロールで、さらに操作を快適にできますよ。
幅広い互換性をもつ中華製ネットワークプレーヤー
ユニークなプリ真空管アンプなどを手掛けるS.M.S.L社から発売された、ハイファイネットワークミュージックプレーヤーです。ES9038PRO MQA 32ビットと 384 kHz DSD256 Bluetooth 4.0をサポートし、DSD、WAVからMP3まで幅広いオーディオファイルに対応します。
また、SMSL DP5 MQAのフルデコーディングにより、クオリティーの高い音場を作成が可能で、真に迫る3D音響を体験できます。
おすすめ商品の比較一覧表
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まとめ
本記事では、ネットワークオーディオプレイヤーの選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、下記の4つのポイントを抑えておきましょう。
【1】Wi-FiやBluetoothに対応しているか
【2】対応している出力方式
【3】対応ファイル形式
【4】機能性
多彩な音楽ファイルの再生や、利便性にすぐれたネットワークサービスの活用で、ますます音の再生技術も向上しています。より手軽で自由な音楽の再生が可能なお気に入りの1台がきっとみつかるはず。ネットワークオーディオプレーヤーを生活に取り入れることで、日常の音楽ライフをアップデートできるでしょう。
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専門は音響アンプの電子回路設計。筐体設計。真空管回路設計。2005年音響機器を開発・製造・販売する会社を設立。国内はもとより、欧州を中心に37ケ国に輸出。 2007年プロオーディオ事業、2013年ログハウス事業、2015年コンサート企画運営事業を開始。2018年から新規事業としてロシア製軍用時計の輸入を始める。その後、数ケ国の機械式腕時計や懐中時計をラインナップ。 2008年よりFM岐阜の長寿番組である『ムジカスタイル』(毎週木曜18:30~)のナビゲーターに。コラム等の執筆多数。総アクセス数370万を超えるブログは、現在も100万アクセス/年のペースで進行中。 ローカル鉄道養老鉄道支援組織『乗って残そう揖斐養老線実行委員会』会長。大垣ケーブルテレビ番組審議委員。