マリンシューズを履くメリットとは? キャンプやマリンスポーツに!
砂浜は裸足で歩きたくなりますが、小石や貝の破片などが落ちていることが多いです。マリンシューズを履いていれば、ケガを防ぐことができます。
ビーチサンダルも人気がありますが、アクティブに動くと脱げやすかったり滑りやすかったりすることも。マリンシューズなら足にぴったりフィットするので砂浜や川でのキャンプやマリンスポーツに適しています。
マリンシューズの選び方 メンズ・レディース、キッズも参考に
アウトドアライターの夏野 栄さん監修のもと、マリンシューズを選ぶときのポイントをご紹介します。
ポイントは下記のとおり。
【1】マリンシューズのタイプ
【2】サイズ
【3】砂を防ぐ工夫
【4】脱げにくさ、靴擦れしにくさ
【5】水中での動きには軽量タイプを
【6】水濡れの不快感を減らす速乾性
【7】滑りにくさとソールの厚み
【8】水抜けのよさ
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】マリンシューズのタイプで選ぼう
マリンシューズは、大きく3種類のタイプがあります。
・スニーカータイプ:抜群のフィット感と安定感。ソールは薄め。
・スリッポンタイプ:着脱しやすいが、サイズが合わないとフィット感に欠ける。
・サンダルタイプ:フィット感とソールの厚さで岩の上も歩きやすい。肌が出ている分安全性に欠ける。
好みや使うシーンに合わせて、自分に合ったタイプを選びましょう。
【2】足に合うサイズを選ぶ
マリンシューズでは砂浜や水のなかを歩きます。選ぶときは足にフィットするホールド力をチェックしてください。自分の足にぴったり合うサイズを選びましょう。
水中で使うならやや小さめを選ぼう
水中を歩くと水の流れや抵抗でシューズが脱げやすくなります。水中を歩き回るときにはいつものサイズより少し小さめを選んでください。目安はいつもより0.5cmほど小さめです。
たまに水中に入るぐらいならジャストサイズでもかまいませんが、長く水中で使うときは小さめを。また商品によってサイズ感が異なるので、事前に口コミなどをチェックすることも大切です。
マリンソックスを履くならやや大きめを選ぼう
マリンシューズは足にフィットしやすいつくりになっているので、履き慣れないと靴擦れが起こりやすいです。それを防ぐためにつけるのがマリンソックス。一般的な靴下より厚みがあります。
マリンソックスを着用する場合は、0.5~1cmぐらい大きめサイズのマリンシューズを選んでください。実際にソックスを履いて試すのはむずかしいので、口コミを参照する必要があります。
ベビー用・キッズ用は今の足のサイズに合わせよう
子どもは成長が早いのでワンサイズ大きめのシューズを買うことが多いです。しかしベビー用やキッズ用のマリンシューズは大きいとすぐに脱げてしまうので、ジャストサイズを選んだほうがいいでしょう。
また大きめのシューズは脱げやすいだけでなく、靴擦れも起こしやすいです。靴擦れが起こるとせっかくのビーチレジャーも楽しめませんから、ぴったりサイズを選んでください。
【3】砂を防ぐ工夫がしてあるかチェック
ビーチで過ごすのは楽しいものですが、シューズのなかに砂が入ってしまうと気になる方も多いでしょう。そのような方は砂が入りにくいマリンシューズを選んでください。
おすすめなのはくるぶしまで覆えるハイカットタイプ。ハイカットなので砂が入りにくい構造です。砂を通さない素材のシューズもあるので検討しましょう。
履き口から砂が入らないように工夫してあるのが、マジックテープやアジャスターつきのもの。すき間をふさぐので砂が入りにくいです。
【4】脱げにくさ・靴擦れしにくさをチェック
マリンソックスを着用すれば靴擦れを防げますが、素足でマリンシューズを履く場合はかかと部分の柔らかいものを選びましょう。たとえば、ゴムやシリコンなど柔軟性のある素材です。
また、肌にあたっても違和感のない素材かどうかも大切。違和感がなければぴったりサイズを履けるので、脱げにくくなります。
脱げにくく靴ずれしにくいのは、マリンシューズ選びの重要なポイントです。
【5】水中用なら軽量タイプを選ぼう
海のなかに入れるのがビーチレジャーの楽しさです。砂浜で遊んだり海のなかに入ったりしたいという方は、軽量化されているマリンシューズを選んでください。軽いので動きやすく、水中で歩いたり泳いだりするのに向いています。
目安は片足が200g以下のものですが、最近はさらに軽量なタイプとして150gを切るタイプもあります。重さを意識して素足感覚で履けるようなシューズを選びましょう。
【6】速乾性があると不快感が軽減される
砂浜で遊ぶのは楽しいですが、シューズが濡れると砂がこびりついたりして不快に感じる方もいることでしょう。履き心地も悪くなります。
対策としてはソールや側面に排水穴が開いたシューズを選ぶこと。水はけがよいので乾きやすいです。また速乾性にすぐれた素材のシューズを選べば、快適さをたもてます。シューズのなかにはギュッと絞るだけで水気を切れるものもあるので、事前にチェックしてください。
【7】滑りにくさ・ソールの厚みも重要!
砂浜や水辺には滑りやすい岩場や貝の破片などが落ちています。滑って転ばないためにはソールが薄くて柔軟性のあるマリンシューズを選んでください。グリップ力のあるものが適しています。
滑り止めつきや凸凹がついたソールや、5本指タイプのシューズならしっかり歩けます。また貝やガラスの破片などから足を防ぐのなら、ソールの厚みも大切です。ビーチの状態によって不安なく使えるシューズを選びましょう。
【8】水抜けのよさから選ぶ
ビーサンと違ってホールド力がマリンシューズの特徴であるというお話をしましたが、ホールド力のある一般的なスニーカーともまた大きく違う特性があります。それが「水抜け」です。
スニーカーや普通の靴で水中に入ったことがある方ならわかると思いますが、水の抵抗でスニーカーは脱げます。この水の抵抗を逃がし、水中でも脱げることなく、らくに足を動かせるためには「水抜けのよさ」がポイントになります。
すべてのマリンシューズが水抜けがよいわけではありません。かんたんに脱げてしまう靴もあります。その靴は水抜けがよいか? この部分も重視して選んでみてください。
マリンシューズおすすめ14選 ソール・水抜けのよさ・ホールド力(フィット感)もチェック!
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、アウトドアライターの夏野 栄さんと編集部が選んだおすすめの商品を紹介します。
▼マリンシューズおすすめ10選【大人用】
大人用のマリンシューズをご紹介します。レディース、メンズともに使えるユニセックスのものがほとんどです。サイズをチェックしてから購入してくださいね。
フィット感がちょうどいい!
ジャージー素材が足にフィットするマリンシューズ。メッシュを使用しているので通気性にも優れています。
着脱はマジックテープで簡単! 移動する時はすぐ脱いで、かかと部分のつまみを持って移動できます。凹凸のあるソールで足裏からの衝撃も伝わりにくく、快適に使えるでしょう。

良コスパで水中で動きやすい
こちらはシュノーケリングメーカーのマリンシューズ。コードはないものの、筒高でくるぶし部分が密着するため脱げることなく砂などの侵入も防げます。大きくとられたサイドメッシュにより水抜けも抜群。
ソールが薄めでソフトなため、水中での活動はもちろん、そのまま泳いでも問題ありません。アッパーもソールもソフトなため、磯での激しい動きやアスファルトを歩く際には注意が必要です。
杢(もく)カラーで素肌になじむファブリング
へレイワホはハワイのローカル語で「外に遊びに行こう」という意味で、サーフィンやスキューバダイビングなどのマリンスポーツウェアやグッズを中心とした人気のブランドです。
アッパーには通気性と透湿性が高い素材を採用し、マリングッズではあまり見かけない杢(もく)カラーのファブリングを使用しています。
ソールには天然ラバーを使用して独自の溝を作りグリップ力を高め、特殊なウォーターホール構造で排水性も優れています。リーズナブルでコスパもよく、おすすめの商品です。
疲れない履き心地
アッパーはメッシュ生地なので通気性と伸縮性、排水性に優れています。靴底はラバーでグリップ力が強く、海や川遊び、ダイビングなど海のレジャーの他にランニングシューズや室内のスポーツなど幅広いシーンで使えます。
通気穴があるので水はけが良く、濡れてもすぐに乾きます。つま先にはキャップがついていて、岩や貝殻、ガラスの破片などから足裏とつま先全体をしっかり保護。軽いうえに圧縮すれば、持ち歩きや収納にも便利です。
柔らかい水陸両用シューズ
軽量かつ柔らかい素材でできているマリンシューズ。アッパーにネオプレーンを使っているので、伸縮性にとんで足にぴったりフィットします。
ソールがラバーなので、滑りにくくグリップ力もしっかり。水陸両用で、岩場や渓流の散策、ランニングやサイクリングにも適しています。片足ずつ裏側に7つの通期穴があるので、水はけがよく速乾性に優れています。
丸めて収納できるのもポイント。サイズ展開が豊富なので、自分の足に合ったシューズを選べるでしょう。

ホールド力抜群でカラバリ豊富
夏の水辺のフットウェアといえば「KEEN」。こちらはKEENらしい異素材を融合させたマリンシューズ。
アッパーはKEEN独自のしなやかかつ排水性の高いエンジニアードニット。くるぶし部分に靴下のようにフィットし、独自のシューレースシステムとあいまって高いホールド力を実現しています。
ラバーソールがトゥ部分まで覆っているため、アッパーはソフトでありながらかたい路面や岩場でも安心感あり。洗濯機で気軽に洗える(メーカー推奨)点も魅力です。夏に幅広く使いまわせる水陸両用シューズです。
つま先をしっかり保護
海や川だけでなく、トレッキングや沢登りなど陸のレジャーにもおすすめのマリンシューズ。靴底がラバーなので、サンゴの上や岩場でも足を守ってくれます。
つま先にも高強度のゴムを採用し、足裏から足首までしっかりサポート。アッパーはメッシュを使用しているので、通気性と速乾性に優れています。弾力のある紐で、足にぴったりフィット。
靴全体が柔らかく丸められて、収納や持ち運びに便利です。カラーバリエーションが豊富なので、お気に入りの色を選べます。

軽量軽快でしっかりソール
アウトドアブランド「コロンビア」のマリンシューズ。アッパーはほぼ全面ハニカムメッシュという大胆なつくりで水抜けは最高。速乾性にも非常にすぐれています。
そしてほぼスニーカースペックのシューレースを装備しているためホールド力も間違いなし。ミッドソールとインソールを合体させることで、高いクッション性と水抜けのよさを実現させています。
軽快なシューズですがソールは厚くしっかりしているため安心。スポーツシューズのようなデザインで、水辺も街もそのまま歩きたいという方におすすめです。
SayAloha(セイアロハ)『マリンシューズ』
SHIMANO『EVAIR マリン フィッシングシューズ』
▼マリンシューズおすすめ4選【キッズ】
子ども用サイズのおすすめマリンシューズをご紹介します。
「マリンシューズ」のおすすめ商品の比較一覧表
マリンシューズの最新人気ランキングをECで見る マリンシューズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのマリンシューズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
マリンシューズに関するQ&A よくある質問
マリンシューズは砂浜以外だとどんな場面で活躍する?

基本的に水辺ならどこでも力を発揮
磯釣りや磯遊びなどの水に濡れる可能性がある場所、足元が不安定な場所に移動する際などにマリンシューズは活躍してくれます。
それ以外の場所だと、潮干狩り(長靴だと泥にはまって動けなくなる可能性、ビーチサンダルは脱げてしまったり、足が冷える)にも適していると言えるでしょう。
普段履きもできる?

おしゃれなデザインも多く、速乾性・軽量なので普段履きも可能
選び方でもお伝えした通り、マリンシューズは濡れてもすぐに乾く速乾性、軽量なものがおすすめなので、夏のレジャーで水辺に行く際、移動時と現地でいちいち履き替えをする必要がない点が便利。また、おしゃれなデザインも多いので、普段履きとしても重宝します。
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脱げず排水性にすぐれたシューズがねらいめ! アウトドアライターからのアドバイス
マリンシューズの本質は「走れて脱げない」ところだと思います。ビーサンと違う部分です。そのポイントは「ホールド力」と「水抜け」。このどちらの要素が欠けても期待どおりの「走れて脱げない」マリンシューズとして機能してくれないので必ずチェックしてみてください。
そして足を守るという点で重要なのはソールです。最適なソールの靴を選ぶには、どういうシーンをメインに使用するかという点から考えると間違いありません。
もともとニッチな商品でしたが現在ではラインアップも増えています。コーデ面も含め、こだわりの一足を探してみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。