剥がせる壁紙とは
お部屋の印象をガラッと変えたいときに活躍する「剥がせる壁紙」。粘着力が弱く貼って剥がせるので、壁に貼っても下地を傷めません。賃貸住宅でも気軽にチャレンジできるDIYとして人気です。
木目、レンガ、北欧風など人気柄に加え、カラーバリエーションや素材も豊富。貼り付け方法にもいろいろあるので、購入前にポイントを押さえておきましょう。
剥がせる壁紙の選び方
それでは、剥がせる壁紙の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】壁紙の貼り方
【2】壁の素材に対応しているか
【3】材質
【4】貼る場所と機能性
【5】有害物質が含まれていないか
【6】安定して購入できるか
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】壁紙の貼り方をチェック
壁紙の貼り方には、大きく分けて「シールタイプ」、「剥がせるのり」、「両面テープタイプ」があります。一つひとつ解説していきます。
▼「シールタイプ」なら、簡単に貼れてお手軽!
裏紙を剝がせば、そのまま壁に貼ることが可能
とにかく気軽に、かんたんに壁のリメイクを楽しみたい方におすすめなのが、「シールタイプの壁紙」です。裏紙を剥がせばそのまま貼れるので、のりのべたつきを気にすることなくシールを貼るような感覚でかんたんにリメイクを楽しむことができます。
また、生のりつきの壁紙は乾燥の時間を気にする必要がありますが、シールタイプはそのようなことを気にしなくて良いので自分のペースで貼ることができるのがメリットです。
▼「剥がせるのり」「両面テープタイプ」なら豊富な柄を選べる!
ローラーでペンキを塗る感覚でかんたんにのりづけ
シールタイプは手軽ですが、柄が限られてしまいます。お好みの柄が見つからない場合は、「貼って剥がせるのり」がおすすめです。豊富な壁紙からお好みのものを選び、ご自身でのりをつけるものです。
のりづけは手間がかかりそうですが、ローラーで塗れるものもあり、ペンキを塗るような感覚でのりづけをすることができます。
【2】壁の素材に対応しているかチェック
下地の劣化や凹凸があると剝がれやすい可能性も
貼って剥がせる壁紙は、通常の壁紙用のりよりも粘着が弱い場合があります。貼る壁の素材によっては対応していない場合ものあるので購入前にしっかりと確認してください。
また、表記では対応している場合でも、下地の劣化や凹凸がある場合などは、剥がれやすい可能性もあるので注意が必要です。下地がビニルクロスの場合でも、防汚などの機能性壁紙や表面がザラザラした素材は十分に密着しない場合があります。
【3】材質をチェック
貼る場所のインテリアに合わせて素材を選ぼう
貼って剥がせる壁紙は主に塩化ビニール製のつるんとしたカッティングシートのようなタイプと、紙と塩化ビニールでできた光沢の少ないタイプがあります。
塩化ビニールだけでできたものは、水に強いものが多く、水のかかる場所にも貼ることができます。
一方、塩化ビニールと紙でできたものは水には弱いですが、落ち着いた味わいがあるのでリビングや寝室などに向いています。貼る場所によって素材を選ぶといいですね。
【4】貼る場所と機能性をチェック
壁紙は貼る場所によって選ぶのも大切なポイントです。たとえば、リビング、キッチン、トイレ、洗面所などでは適した色・柄・デザインが異なります。
また、日当たりの悪い部屋なら明るい色の壁紙、日当たりの良い部屋なら色調を少し抑えた壁紙を選ぶという具合に選び方も変わってきます。どの場所の壁紙を貼り替えたいのかによって、剥がせる壁紙を選ぶようにしましょう。
▼リビング|汚れに強く耐久性の高いものを選ぶ
リビングは、家族が最もよく利用しますので、汚れや臭いが付着しやすくなります。リビング用に剥がせる壁紙を選ぶ場合のポイントは、汚れに強い製品を選ぶこと。
壁紙には色々な機能が備わっている製品がありますが、リビング用に購入するなら、とくに消臭効果のあるものを選びましょう。また、ペットを飼っている方には消臭機能の備わった壁紙がおすすめです。
そのほかにも、リビングの状態によって選ぶことが大切です。日当たりが悪い場合は、吸湿や抗菌機能があると安心ですね。
▼キッチン|水はねや汚れに強く、掃除がしやすいものを選ぶ
キッチンは、毎日料理をするので油汚れが目立ちやすく、調理の熱の影響を受けやすい場所。キッチン用に選ぶ壁紙の基本は、水はねや汚れに強く、掃除がしやすいことです。
揚げ物や煮物など火を使った調理の備えとしては、不燃素材を選ぶとよいでしょう。キッチンには清潔さ・衛生さが求められるので、防カビ、消臭機能なども選ぶポイントです。
主婦の方は、毎日何時間もキッチンに立つので、見た目のデザインが明るくかわいらしいものの方が気分が落ち着きますね。少しでも気分があがるものを選ぶのもおすすめです。
▼トイレ|圧迫感を与えない色を選ぶ
トイレの壁紙はあまりこだわらない方が多いですが、健康的な生活を維持するためにとても重要なエリアです。気持ちの安らぐ、落ち着きのあるデザインを選ぶのがポイント。トイレは狭いので、なるべく圧迫感を与えないカラー選びが基本になります。
原色や派手な色彩は避けて、ホワイトやベージュなどシンプルなカラーがおすすめです。色つきの場合でも淡い水色など薄めのカラーを選んだ方が清潔感を演出できるでしょう。
▼洗面所|防カビ機能、防汚機能があるものを選ぶ
洗面所は水回りによるカビの発生や汚れ、臭いが発生しやすい場所です。剥がせる壁紙を選ぶときには、防カビ機能、防汚機能を持つ製品を選ぶのが基本です。歯磨きや洗顔で家族が毎日使う場所でもあるので、快適さを感じさせる必要もあります。
無地よりも多少色味のあるデザインの方が落ち着きと高級感を演出しやすいです。洗面所は、光の当たらない場所にあることが多いので、明るめのデザインがおすすめ。
【5】有害物質が含まれていないかチェック
壁紙選びはデザインにとらわれがちですが、どのような素材で作られているかもとても大事なチェックポイントです。健康に直結してくるところなので、アレルギーのある方がいる場合はもちろん、そうでなくても万が一に備えるべく、検査済みかどうかなどしっかりチェックしましょう。
【6】安定して購入できるかチェック
輸入品で手に入りにくい場合は、大目に購入しておく
いざ施工してみると「注文した量では少し足りなかった」や「失敗してしまい材料が足りなくなった」という場合があるかもしれません。
再度注文しても同じものが手に入らなかったり、届くまでにかなりの時間がかかってしまうと施工中の壁が中途半端なままで困ります。したがって、その商品が安定して購入できる商品なのか確認してから購入すると安心ですね。
また、輸入商品などでなかなか手に入りにくい商品の場合は多めに購入しておくと安心です。
エキスパートのアドバイス
必ず下地の素材を確認する
貼って剥がせる壁紙を選ぶ際は、まずは下地の素材を確認し、張りたい壁などの面素材と対応しているかどうか確認しましょう。
そして、手軽で簡単にできるものを求めるか、多少施工の手間がかかっても本格的な仕上がりを求めるかを決め、それにあったものを選ぶようにしてくださいね。
最後に好みの色、柄、デザインのものをお選びください。壁が変わると部屋の印象が大きく変わるので、ぜひお好みのものを見つけて快適な空間づくりを実現してください。
剥がせる壁紙のおすすめ
それでは、剥がせる壁紙のおすすめ商品を紹介していきます!ぜひ、参考にしてくださいね。
漆喰の良さを楽しめます
調湿、脱臭などの効果のある『漆喰』をタイル状にした商品。漆喰は湿度調整に優れ、保温・断熱性もあり、夏は涼しく冬は暖かくしてくれると言われております。
また脱臭効果もありペットのいるご家庭にもおすすめです。こちらのタイプは、貼って剥がせるシールタイプなので、壁を傷つけることなく漆喰のよいところを楽しめる商品です。
サイズ | 15.8×15.8cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | 消石灰、天然ゼオライト |
その他デザイン | - |
タイプ | シール式 |
サイズ | 15.8×15.8cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | 消石灰、天然ゼオライト |
その他デザイン | - |
タイプ | シール式 |
あたたかみのある質感です
日本のインテリアメーカーとして築いてきた技術によって丁寧に開発された新しい壁紙。壁紙に繊維素材を用いることに加えて、エンボス加工を施しているのであたたみのあるやさしい質感を持ち、照明の光でテカらず自然に壁と馴染みます。
DIYに慣れた方には幅広のサイズ、初心者の方や女性には楽に施工できる幅の狭いサイズなど自分に合わせてサイズタイプを選べるのも嬉しい点です。
有害物質を使っていないノンホルムアルデヒドのF☆☆☆☆品質の商品なので、より安心できる素材を求める方におすすめ。リビングや寝室にもいいですね。
サイズ | 92×250cm |
---|---|
その他カラー | 白無地、ナチュラル、シャーベットソーダ ほか |
材質 | パルプ、ポリエステル |
その他デザイン | 8柄 |
タイプ | シール式 |
サイズ | 92×250cm |
---|---|
その他カラー | 白無地、ナチュラル、シャーベットソーダ ほか |
材質 | パルプ、ポリエステル |
その他デザイン | 8柄 |
タイプ | シール式 |
DIYが苦手な方にも貼りやすい壁紙
アメリカで大人気のこちらの商品。その魅力は何といってもデザイン性の高さです。豊富な種類から選べる柄はどれも個性的で洗練されています。
水に強いため、汚れがついても掃除しやすく、おちつきのある柄なのでリビングやキッチンにもおすすめ。
また、弱粘着なので、きれいに貼ってきれいに剥がすことができ、壁のほかに家具や階段、ドアなどのリメイクにも使用できます。幅は52センチなのでDIYが苦手な方でも貼りやすいのがポイントです。
サイズ | 52×543cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | ビニール |
その他デザイン | 50柄以上 |
タイプ | シール式 |
サイズ | 52×543cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | ビニール |
その他デザイン | 50柄以上 |
タイプ | シール式 |
横貼り用の腰壁におすすめ
腰壁を作りたい方におすすめ! 横に長く貼ることができるので、横貼り用に使えるシートです。カッターやハサミで簡単にカットすることができ、貼り直しも可能です。ただ、何度も貼り直すと粘着度が落ちる場合があるので注意が必要です。
腰壁を木材で作るのはかなりの労力と材料費がかかってしまいます。横貼り用に使える、貼って剥がせる壁紙はあまり見かけないので、腰壁を作りたい方におすすめです。
サイズ | 90×250cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | 表面:塩化ビニル樹脂、中間層:ポリエステル |
その他デザイン | レンガ、ホワイトウッドほか |
タイプ | シート式 |
サイズ | 90×250cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | 表面:塩化ビニル樹脂、中間層:ポリエステル |
その他デザイン | レンガ、ホワイトウッドほか |
タイプ | シート式 |
初心者も簡単に施工できます
こちらの商品は国内一流メーカーの壁紙を使用しており、日本製の品質と安全性を求める方におすすめです。シールタイプで裏紙を剥がすだけで今貼ってる壁紙の上から貼ることができ、台紙にひっかけて引っ張るだけで簡単にカットできる専用のスキージーカッターを使えば初心者の方にも簡単に施工することができます。
落ち着いたブルーが印象的で、北欧テイストを演出しやすい壁紙。清潔感あるカラーで漆喰の質感も特徴的です。準不燃・防カビ機能があるため、洗面所におすすめ。また、専用のはがし液を使えばきれいに剥がすことができ、賃貸の方にも安心です。
はがせる壁紙リルムは、ほかにさまざまなカラー展開や柄もあるので、好みに合わせて選びやすい商品でもあります。
サイズ | シート幅約93cm [1m切り売り] 1mごとでお好みの長さ |
---|---|
その他カラー | ヴィンテージレッド、漆喰調ブルーなど多数 |
材質 | 壁紙:塩化ビニル樹脂、接着剤:アクリル樹脂 |
その他デザイン | 無地、木目調、レンガ柄、パターン柄など50柄以上 |
タイプ | シール式 |
サイズ | シート幅約93cm [1m切り売り] 1mごとでお好みの長さ |
---|---|
その他カラー | ヴィンテージレッド、漆喰調ブルーなど多数 |
材質 | 壁紙:塩化ビニル樹脂、接着剤:アクリル樹脂 |
その他デザイン | 無地、木目調、レンガ柄、パターン柄など50柄以上 |
タイプ | シール式 |
初心者でもプロ並みの仕上がり
賃貸でも安心して使えるおしゃれな剥がせる壁紙。シールタイプで剥がれにくいのが特徴です。施工に便利なスキージーつきなので初心者でも張りつけやすく、プロのような仕上がりに。裏面は方眼紙がついているのでカットしやすいです。
防水・防湿・防汚の機能があるので、水回りにもおすすめ。色も濃いめであるため、お部屋のイメージをがらりと変えてイメージアップできますよ。
サイズ | 45×1000cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | - |
その他デザイン | |
タイプ | シール式 |
サイズ | 45×1000cm |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | - |
その他デザイン | |
タイプ | シール式 |
イギリス生まれの壁紙用粉のり
番外編として、これまで紹介した剥がせる壁紙とは別に壁紙用のりについての紹介です。
イギリス生まれの貼って剥がせる壁紙用の粉のり。水に溶かしてのり状にしてから使用します。壁紙の裏にローラーを使って塗ることができるので、初心者の方も簡単にのりづけすることができます。
下地によっては剥がれやすい場合があるので注意が必要です。壁紙を剥がした後はのりが残りますが、水拭きで簡単に落とすことができます。
サイズ | 14×20㎝ |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | - |
その他デザイン | - |
タイプ | 粉のり |
サイズ | 14×20㎝ |
---|---|
その他カラー | - |
材質 | - |
その他デザイン | - |
タイプ | 粉のり |
おすすめ商品の比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | サイズ | その他カラー | 材質 | その他デザイン | タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
友安製作所『調湿タイル ハルカラット』 |
※各社通販サイトの 2024年09月05日時点 での税込価格 |
漆喰の良さを楽しめます | 15.8×15.8cm | - | 消石灰、天然ゼオライト | - | シール式 | |
菊池襖紙工場『貼ってはがせてのり残りしない壁紙 レンガ』 |
※各社通販サイトの 2024年09月05日時点 での税込価格 |
あたたかみのある質感です | 92×250cm | 白無地、ナチュラル、シャーベットソーダ ほか | パルプ、ポリエステル | 8柄 | シール式 | |
NuWallpaper『NU2495』 |
※各社通販サイトの 2024年09月05日時点 での税込価格 |
DIYが苦手な方にも貼りやすい壁紙 | 52×543cm | - | ビニール | 50柄以上 | シール式 | |
明和グラビア『リノベウォールシート』 |
※各社通販サイトの 2024年9月7日時点 での税込価格 |
横貼り用の腰壁におすすめ | 90×250cm | - | 表面:塩化ビニル樹脂、中間層:ポリエステル | レンガ、ホワイトウッドほか | シート式 | |
きせかえマイホーム『はがせる壁紙RILM(リルム) 漆喰調ストレートブルー(153)』 |
※各社通販サイトの 2024年09月05日時点 での税込価格 |
初心者も簡単に施工できます | シート幅約93cm [1m切り売り] 1mごとでお好みの長さ | ヴィンテージレッド、漆喰調ブルーなど多数 | 壁紙:塩化ビニル樹脂、接着剤:アクリル樹脂 | 無地、木目調、レンガ柄、パターン柄など50柄以上 | シール式 | |
『剥がせる壁紙シール レンガ柄』 |
※各社通販サイトの 2024年09月05日時点 での税込価格 |
初心者でもプロ並みの仕上がり | 45×1000cm | - | - | シール式 | ||
Jebrille Wallpaper 『スーパーフレスコイージーウォールペーパーペースト』 |
※各社通販サイトの 2024年09月05日時点 での税込価格 |
イギリス生まれの壁紙用粉のり | 14×20㎝ | - | - | - | 粉のり |
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 剥がせる壁紙の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での剥がせる壁紙の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの関連アイテムもチェック
まとめ
本記事では、剥がせる壁紙の選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?貼りたい壁の素材、安定して購入できるかどうか、壁紙の材質に注意して選ぶことが大切。
シールタイプでお気に入りのデザインが見つからないときは、のりで張りつける壁紙も選択肢として考えてみてくださいね。今まで難しかったお部屋の模様替えですが、剥がせる壁紙を使えばお好みのイメージに作り替えることができます。快適で居心地のいい模様替えにトライしましょう。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。