ピックホルダー選び方
それでは、ピックホルダーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】演奏中に使う目的ならどれが便利?
【2】保管や移動時にも便利に使えるタイプもある
【3】予備ピックは何枚必要?
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】演奏中に使う目的ならどれが便利?
ライブで使うのにおすすめなのが、マイクスタンドに取り付けるタイプのピックホルダーです。演奏中にピックを落とすなどした場合でも、すばやく予備ピックを取ることができます。
ピックを客席に投げるパフォーマンスがもっとも映えるのもこのタイプ。マイクを使わないギタリストには、ヘッド部分に取り付けるタイプがよいでしょう。このタイプは、家での保管時などにも便利です。いつもギターにピックをつけておけば、ギターをさっと取り出して弾きたいときに、ピックを探す手間が省けます。
【2】保管や移動時にも便利に使えるタイプもある
ギター本体に貼り付けて使うタイプもあります。このタイプは演奏中にも使えますが、ある程度の枚数が入るものなら、予備のピックを保管しておく目的でも使えます。演奏中でも使えますが、ピックを収納する方法によっては、すばやく取り出せないものもあるので注意してください。
また、ストラップでカバンや衣服につけておけるキーホルダータイプも人気です。このタイプは、ピックケースとして普段の持ち運びや保管にも便利ですし、演奏中に身につけておけば、曲間など余裕のあるときに使うことができます。
【3】予備ピックは何枚必要?
ピックホルダーに収納できるピックの枚数は、製品ごとに少しずつ違います。とくに演奏中に使う目的でピックホルダーを購入する場合は、予備のピックをどれだけ用意しておけばいいのかを考慮して選んでみましょう。
ギターに貼り付けるタイプの多くは3枚から5枚程度、マイクスタンド用は5枚から10枚程度と、さまざまなものがあります。予備のピックが少しでいいなら、貼り付けタイプやキーホルダータイプが向いていますよ。プレイ中によくピックを落とす人、ライブでよく投げる人は、長めのマイクスタンド用のものがいいでしょう。
ピックホルダーおすすめ9選
上で紹介したピックホルダーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

2種類の長さが選べるマイクスタンド取り付けタイプ
ピックメーカーとしても名高いジムダンロップのシンプルな製品で、プロのステージでも見かけることがあります。ラバー製で、マイクスタンドに取り付けて使えます。長さは7インチで、一般的なピックなら6枚程度取り付けることが可能でしょう。
このほかに10枚程度取り付けられる12インチもラインナップされていて、使うピックの枚数によって選べます。

ユニークなルックスのボディ貼り付けタイプ
アイスホッケーのマスクのようなルックスがユニークなボディ貼り付けタイプ。コインケースのような構造で、ピックの取り出しが楽なので、演奏中でも使えます。
本体裏側に粘着テープがついており、ギターボディのほかヘッド裏にも取り付けが可能です。コンパクトなので、ケースなどにつけて保管用に使ってもよいですね。デザインが異なりますがトライアングル用もあります。

初めてのマイクスタンド用にぴったり
楽器ケースなどを製造するKC(キョーリツコーポレーション)の製品で、ラバー製、長さは18cm。シンプルなマイクスタンド用ですが、なんといっても低価格な点が魅力です。
マイクスタンド用のピックホルダーを使ったことがないので、実際の使い勝手が知りたいという人は、まずこの製品で試してみることをおすすめします。

吸盤で手軽に取り付け可能な1枚タイプ
ギターのボディに取り付けるタイプですが、一般的な両面テープではなく吸盤を使うため、押し付けるだけで取り付けが完了。簡単に何度でもつけたり外したりできますし、ギターを傷めにくいでしょう。つけられるピックは1枚だけなので、予備があまり必要でない人向きです。
また、縦に差し込むようにピックをつけるため、演奏時に邪魔にならない位置に取り付けるようにしましょう。

つけ外しの簡単なヘッド取り付けタイプ
マイクスタンドを使わないギタリストにおすすめのヘッド取り付けタイプです。独自のツイストロック機構を採用し、ヘッド部分の弦の間に入れて90度回転させるだけで取り付けられます。
もちろん外すのも簡単ですが、コンパクトなラバー製なので、つけっぱなしにしていても邪魔になることはないでしょう。ピックは最大で左右に2枚ずつ、4枚程度取り付けられます。

ピンクも選べるコンパクトなマイクスタンド用
全長12cmと、短めのマイクスタンド用ピックホルダー。つけられるピックは3枚程度と少なめですが、卓上タイプのマイクスタンドや、低くセッティングしたときのストレートスタンドのように、取り付ける部分が短くても使えます。
このほか、一般的な長さの19cmバージョンも用意され、どちらもピンクやホワイトのカラーバリエーションがあるので、ガールズバンドなどにもぴったりです。

軽量、コンパクト、低価格なヘッド取り付けタイプ
ヘッド部分の弦に取り付けるタイプで、軽量、コンパクトなラバー製、そして低価格なところも特徴です。3弦と4弦の間に挟んで固定でき、最大で4枚程度のピックをつけられます。
5個セットなので、手持ちのさまざまなギターに同じピックホルダーを取り付けたい場合に便利ですし、ベーシストや他のギタリストなど、バンドメンバーで共有することもできます。

ZEMAITEIS(ゼマイティス)『ZPC HS』
つねに手元に予備を持てるキーホルダータイプ
ハンドメイドギターで有名なゼマイティスのキーホルダータイプ。PUレザー製で、ゼマイティスギターのヘッドの形状をイメージしたデザインです。縦横ともに約5cmで、ピックを5枚ほど入れられます。
演奏中にさっと取り出すのは難しいですが、リングでベルトや服につけておけば、つねに手元に予備ピックを持っておくことができます。ゼマイティスギターの愛用者はもちろん、そうでなくても持っておくと便利なアクセサリーです。

ピックをしっかり保持できる貼り付けタイプ
両面テープでギターのボディやヘッドなどに貼り付けられるタイプ。トライアングル型専用です。しっかりしたスプリングが入っていて、ピックを確実に保持することができ、安心感があります。
一方、取り出しも簡単なので、ライブ中などでもすばやく予備ピックに持ち替えられます。ピックは5枚程度入るので、予備を多めに用意したい人や、保管目的でも使いたい人に向いています。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ギターピック関連商品の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのギターピック関連商品の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのピックに関連する記事はこちら 【関連記事】
ピックホルダーはピックの形状に合うものを選ぼう
ピックホルダーを選ぶときには、使用するピックの形状も考慮しましょう。マイクスタンド用ならどんなピックでも使えますが、ボディに貼り付けるタイプやキーホルダータイプは、トライアングル、ティアドロップなど、ピックのタイプごとに専用の場合があります。
また、ピックの厚さによっては、収納できる枚数が違ってきますし、場合によっては入らないこともあります。ピックの形状や厚さも考慮して選びましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。