露出計とは?必要性は? 被写体の明るさを測定
露出計とは、被写体の明るさを測定する機材です。露出計を用いて明るさを把握することで、撮影する際に最適なシャッター速度や絞りの値を求めることができます。
最近のカメラは露出計が標準搭載されているため、写真を撮るだけなら露出計がなくても撮影は可能です。しかし、自然光とフラッシュ光が混在しているような状況では、カメラに内蔵されている露出計だけでは正確な露出値を測りきれません。
よりクオリティの高い写真を撮るためには、露出計を上手に使うことが大切なのです。
露出計の選び方
それでは、露出計の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】露出度の測り方
【2】タイプから選ぶ
【3】フラッシュメーターの有無
【4】受光面の可動領域
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】露出度の測り方から選ぶ
露出計の露出度の測り方については、大きく分けて「入射光式」「反射光式」の2種類に分かれます。それぞれ解説していきます。
▼入射光式
入射光式は、被写体に直接どれくらいの光があたっているかを測定します。被写体前のライトの位置で、ライトの単体もしくは全体の照度を測定します。周囲の明るさに影響されず、光量をしっかり測定できます。
入射光式の露出計を使用するには、実際に被写体に近づかなければなりません。ポートレート撮影や商品の撮影などに適しています。
▼反射光式
反射光式は、被写体にあたって反射した光を測定します。カメラの位置に立って露出計に付属しているファインダーを覗きます。被写体の測定したい部分に受光部をむけて光量を測定します。被写体に近づかなくても測定できるのが反射光式のメリットです。
被写体に近づくことができない場合や風景写真に反射光式は適しています。
【2】タイプから選ぶ
露出計にはデジタルタイプとアナログタイプの2種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
▼デジタルタイプ
さまざまな被写体を撮影する人や複数のカメラを使用する人はデジタルタイプを検討してみてください。いろいろな光源タイプに対応している商品がたくさん販売されていて、多様なシチュエーションで活躍してくれます。数値を視覚的に確認するのに便利な液晶画面がついているのも特徴。
複数の機能が搭載されている商品が多いのですが、機能が多い分初心者が使いこなすまでに時間がかかる場合もあります。
▼アナログタイプ
アナログタイプは、針で表示するタイプの露出計。デジタルタイプと違って、便利な機能がたくさん搭載されておらず、シンプルなつくりになっています。デジタルよりわかりやすく、初心者でも使いやすいのも特徴。
電池や電子機器を使用していないので、肝心なときに電池切れを起こすこともなく、壊れにくいメリットがあります。
【3】フラッシュメーターの有無をチェック
露出計で測る光の種類は、大きく自然光とフラッシュ光の2つに分けることができます。自然光とは太陽や照明などの光で、フラッシュ光とは発光したフラッシュの光を指します。
通常の露出計では、自然光の測光が可能です。しかし、フラッシュ光の測光には、フラッシュ測光機能をそなえた露出計が必要になります。
自然光とともにフラッシュ光の測光も行なう場合は、フラッシュメーター機能のある露出計を選択しましょう。
【4】受光面の可動領域をチェック
露出計にある白い球体の部分は、光を受ける受光面です。
多くの露出計は、この部分が本体とは別に動くようになっています。可動範囲は機種によりそれぞれで、受光面を回して測光したい方向に向けて使用します。
受光面が自由に動かせることで、本体の数値表記画面を見ながら測光が可能。また横や下など不規則な方向から入ってくる光の測光もしやすくなります。露出計を選ぶ際には、受光面の可動領域もチェックしてください。
エキスパートのアドバイス
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
写真や動画にこだわるなら、試しにつかってみよう!
露出計自体はカメラ本体にも搭載されているので、単体の露出計がなくても撮影は可能です。しかし、写真撮影でのこまかな光の表現や、動画での均一的な露出での撮影では、単体の露出計が必要になります。
単体の露出計は、こだわった画質や光を写真や映像に写し出すのに不可欠な道具といえるでしょう。これから画質にこだわる本格的な写真や動画を撮影したいという方には、単体の露出計を使うことをおすすめします。
露出計のおすすめメーカー
複数のメーカーが露出計を販売しています。メーカーによって、どんな特徴の露出計を扱っているのかチェックしておきましょう。
セコニック
セコニックは、多種多様な露出計を取り扱っています。アナログとデジタルのどちらも多くの商品を販売。セコニックのデジタルタイプの露出計は、さまざまな光源にあわせられるなど多様なシーンに対応した商品から選ぶことができます。
アナログ露出計はシンプルな機能のものが多く、露出計初心者にもぴったり。はじめて露出計を使う人から、いろんな機能を必要とする人まで、幅広いユーザーに対応してくれるメーカーです。
ゴッセン
ゴッセンはドイツの露出計メーカーです。シンプルで使いやすく、思わず人に自慢したくなるようなデザインが魅力の商品を多く取り扱っています。デジタル露出計の薄型化や軽量化、コンパクトさにもこだわっています。
カメラ撮影だけにとどまらず、ムービーやシネ撮影のような動画撮影に対応しているモデルも発売されています。
ケンコー・トキナー
ケンコー・トキナーはカメラ用品のほかに、双眼鏡や天体望遠鏡などを取り扱っているメーカーです。カメラの周辺機器に力を入れており、多種多様なカメラ関連商品を販売しています。フォトグラファー目線で考えて作られている製品づくりが特徴です。
シンプルな機能をそなえたデジタル露出計から、フラッシュレンジなどの切り替えに対応したものまでそろっています。
露出計【デジタルタイプ】おすすめ7選
デジタルタイプの露出計です。こちらもぜひ参考にしてください。
セコニック『フラッシュメイト(L-308X)』




















出典:Amazon
ケンコー・トキナー『フラッシュメーター(KFM-2200)』








出典:Amazon
ケンコー・トキナー『オートデジメーター(KFM-1100)』

出典:Amazon
セコニック『スピードマスター(L-858D)』








出典:Amazon
セコニック『ライトマスタープロ(L-478D)』




















出典:Amazon
ゴッセン『デジプロF2』






出典:楽天市場
セコニック『ライトマスタープロ(L478DR-EL)』














出典:Amazon
露出計【アナログタイプ】おすすめ3選
それでは、露出計のおすすめ商品をご紹介いたします。まずはアナログタイプの露出計です。ぜひ参考にしてください。
セコニック『スタジオデラックスIII(L-398A)』










出典:Amazon
コシナ『VCメーター II』








出典:Amazon
セコニック『ツインメイト(L-208)』
























出典:Amazon
「露出計」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 露出計の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの露出計の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
初心者におすすめのカメラ道具を紹介!
まとめ
本記事では、露出計の種類や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
写真を撮る際、どの程度の光が入ってくるか測れる露出計。被写体を綺麗に映すためには、必ず必要になるので、カメラを始めたての方にはぜひ使って欲しいアイテムです。使ってみると、きっと写真のクオリティがグンと上がります。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。