ナルゲンボトルとは 特徴とおもなシリーズ
アウトドアやキャンパーに人気のナルゲンボトル。保存容器メーカー「ナルゲン」が、もともとは研究用ボトルとして開発したものです。その性能と機能性の高さからアウトドアで広く利用されています。
ナルゲンボトルの特徴 臭いうつりしにくい、密閉性、耐冷性・耐熱性、強度、軽量
独自のキャップ機構による高い密閉性のほか、臭いうつりがしにくいのが特徴。最大で-20度から100度まで対応する耐冷性、耐熱性があり、携帯しやすい軽量性と強度をあわせ持っています。
また、カラフルなカラーバリエーション、オプションやアクセサリなども豊富。コラボ商品も多く出ているなど、使い分けやコレクションをしたくなる要素があります。
ナルゲンボトルのシリーズ TRITAN、OTF、FOOD、OTHER BOTTLE
ナルゲンボトルにはたくさんの種類がありますが、おもな4つのシリーズを紹介します。
TRITAN:ナルゲンボトルの定番シリーズで、ループ付きのキャップ。容量、カラー、オプションパーツなどが充実。コラボ商品も多数。
OTF:ワンタッチで開くキャップが特徴のシリーズ。サイクリングやランニングなど、スポーツ時にも。
FOOD:食品や液体調味料を入れるのに適したシリーズ。30mlの小型のものから1.5Lの大型までサイズや形状が豊富。
OTHER BOTTLE:丸みを帯びた米軍の水筒と同じ形の「オアシス」、折りたたんでコンパクトにできる「フォールディングカンティーン」、スキットル型の「フラスコ」など。
ナルゲンボトルの選び方 容量、飲み口、使い方、デザインやコラボモデルなど
キャンプライターの中山一弘さんに、ナルゲンボトルを選ぶときのポイントを教えていただきました。
容量で必要なサイズを選ぶ オフィスのマイボトル用か、キャンプの調理用か
キャンプ/釣りライター
0.5リットルの容量を基準に必要なサイズを考える
ナルゲンボトルにはさまざまなモデルがあって、さらに容量違いなどのバリエーションも豊富です。そのため、何を買ったらいいか迷ってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、広口で容量0.5リットルのモデルを基準として、自分が使いそうな状況で足りるかどうか想像してみましょう。0.5リットルは一般的なペットボトル飲料のサイズなので、具体的な状況も考えやすいと思います。
たとえばオフィスなどでマイボトルにするなら、0.38リットルで足りるかもしれませんが、キャンプ時の調理用にするなら1.5リットルが必要かもしれません。具体的な状況を想像して、必要な容量のモデルを選びましょう。
飲み口のサイズやタイプで選ぶ 広口か細口か、OFTタイプは便利
キャンプ/釣りライター
飲み口のサイズやタイプにも注目して選ぼう
モデルにもよりますが、たとえば中心モデルとなる「トライタン」では、飲み口のサイズに広口・細口が用意されています。
広口タイプがよく使われますが、お子さんが飲むときなどは飲み口が大きすぎてこぼしやすいというデメリットも。そんなときは、細口タイプにすれば、アウトドアでの水分補強も無駄なくできます。
また、片手でワンプッシュで開けられる「OTF」タイプなら、運動中や自動車の運転中でもすぐ水分補給ができます。このあたりも大切な判断材料となります。
使い方はアイデア次第で無限! 防水性を生かして災害対策用にも
キャンプ/釣りライター
光源を入れてランタン代わりにする使い方も
ナルゲンボトルはシンプルな作りですが、汎用(はんよう)性が高いすぐれものです。行動食を入れるといった使い方もよくされますが、その防水性を活かした活用方法もあります。
中の液体が漏れないということは、うらを返せば、ボトル内に水が入らないということ。登山などのシビアな環境下で使うエマージェンシーグッズなどを、ナルゲンボトルに入れて持ち運ぶ方もいます。救急用品・常備薬やバッテリー、ヘッドライトなど、濡らしたくないものを持ち運ぶのにも、ナルゲンボトルは便利です。
頑丈なので、中のものがつぶれたりしないのもメリットです。他にも、中に光源を入れてランタン代わりにするなど、あれこれとアイデアを考えるのも楽しいでしょう。
デザインやカラー、限定モデルで選ぶ 人気キャラクターやブランドとのコラボ商品も
カラフルなカラーやデザインが揃うナルゲンボトルには、限定デザインのものも発売されており、コレクションを楽しむひともいます。
また、アウトドアブランドや人気キャラクターとのコラボ商品が多いのもナルゲンボトルの特徴です。おしゃれなお気に入りの商品があったら、売り切れてしまう前に購入しましょう。
ステンレス製を選ぶ 本格的なアウトドア向けには
ナルゲンボトルには、ステンレス製のものもあります。プラスチック製でも強度のあるナルゲンボトルですが、ステンレス製はさらに頑丈です。登山やキャンプなど、本格的なアウトドアでの使用にはぴったりです。
ナルゲンボトルのおすすめ5選 定番から幅広く使えるものまで、ワンタッチタイプも
うえでご紹介したナルゲンボトルの選び方のポイントをふまえて、キャンプライターの中山一弘さんに選んでいただいたおすすめ商品を紹介します。

ナルゲン『広口0.5リットル トライタン』






出典:楽天市場
容量 | 約500ml(満水容量) |
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本体重量 | 約90g |
素材 | 飽和ポリエステル樹脂(本体部) |
耐熱温度 | 100℃(本体部) |
耐冷温度 | -20℃(本体部) |
飲み口 | 広口 |
カラー | 13種 |
定番中の定番! アウトドア用水筒はこれが基本
ナルゲンボトルのなかでも、大定番といえるのがこのモデルです。環境にやさしい飽和ポリエステル樹脂を採用し、頑丈ながらBPA(ビスフェノールAという化学物質)フリーで安心して使える商品です。
また、本体とキャップの間はループでつながっているので、キャップをなくす心配がありません。キャンプ時などはループ部をどこかにひっかけて、つるすこともできます。
広口タイプなので、たとえば登山時の行動食としてナッツ類やシリアルを入れるケースとして使うこともできます。耐熱温度も100℃と高いので、なかに食材を入れて湯せんに使うなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができる汎用性も魅力です。

ナルゲン『広口0.65リットル トライタン フラットキャップ』






出典:Amazon
容量 | 700ml(満水容量) |
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本体重量 | 約95g |
素材 | 飽和ポリエステル樹脂(本体部) |
耐熱温度 | 100℃(本体部) |
耐冷温度 | -20℃(本体部) |
飲み口 | 広口 |
カラー | 1種 |

ナルゲン『オアシス トライタン』






出典:Amazon
容量 | 約1L |
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本体重量 | 約132g |
素材 | 飽和ポリエステル樹脂(本体部) |
耐熱温度 | 100℃(本体部) |
耐冷温度 | -20℃(本体部) |
飲み口 | 細口 |
カラー | 2種 |

ナルゲン『OTFアトランティス』












出典:Amazon
容量 | 約700ml(満水容量) |
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本体重量 | 約120g |
素材 | 飽和ポリエステル樹脂(本体部) |
耐熱温度 | 100℃(本体部) |
耐冷温度 | -20℃(本体部) |
飲み口 | OTFキャップ(細口) |
カラー | 4種 |
ワンタッチであく「OTF」ボトルの新シリーズ
これまでも人気だったワンタッチで開けられる「OTF」ボトルに、より安定性が増して使いやすくなった新モデルの『OTFアトランティス』が登場しました。
従来モデルと比較すると、少しだけ容量が減っていますが、置いたときの安定性は増しています。小さな工夫なのですが、ユーザーの声などを反映した改良だといえるでしょう。一見変わらないようなモデルでも、ナルゲンボトルが改良をくりかえしていることがよくわかります。
片手でワンタッチで開く「ワンプッシュオープンシステム」は使いやすく、運動中や運転中などでもこぼさず安全に飲むことができます。飲み口は細く飲みやすいのですが、ボトルとの接続部は広口なので洗いやすいつくりです。

ナルゲン『フード 広口丸形ボトル』

出典:Amazon
容量 | 30ml・60ml・125ml・250ml |
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本体重量 | - |
素材 | ポリエチレン(本体部) |
耐熱温度 | 120℃(本体部) |
耐冷温度 | -100℃(本体部) |
飲み口 | 広口 |
カラー | - |
必要な分だけ持ち運べて収納もらくらく
ナルゲンボトルでドリンク用以上に長く愛されているモデルが、小さな半透明のボディの広口丸形ボトルです。これには、30ml・60ml・125ml・250mlの4サイズが用意されていて、少量の調味料を持ち運びたいときなどに最適です。
ギリギリまで荷物を減らしたい登山だけではなく、日常生活で使っている油や醤油などを、ボトルごとキャンプに持って行くのは面倒で収納も大変です。たとえば2泊3日の予定であれば、バーベキューやカレーなど、想定するメニューに必要な分だけ調味料を持てば、小さなバスケットなどにも収まります。
においが漏れにくいので、日常使いをする方も多いようです。
「ナルゲンボトル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ナルゲンボトルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのナルゲンボトルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
オプションやアクセサリで自分だけのボトルに育てよう! キャンプライターからのアドバイス
キャンプ/釣りライター
ナルゲンボトルはひじょうに便利ですが、中心モデルの「トライタン」も「OTF」も耐熱性・耐冷性にすぐれる半面、保温や保冷の機能はほぼありません。そのため、飲み物を入れても常温で持ち運ぶことになります。
特に夏場などは、冷たい飲み物を入れるとすぐ結露するので、対策が必要です。また、熱湯を入れてもOKですが、当然ながらこれもそのまま持ち運ぶには熱すぎます。
そんなときは、オプションのアクセサリでボトルケースも販売されているので、活用するとよいでしょう。もちろん、市販のボトルホルダーなどでもフィットするものが多いので、自分だけの組み合わせにするのも面白いですよ。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/09 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。