アイスコーヒーメーカーの選び方
それでは、アイスコーヒーメーカーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4点。
【1】コーヒーの抽出方式
【2】容量
【3】タイプ
【4】サイズやデザイン
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】コーヒーの抽出方式をチェック
アイスコーヒーメーカーは、大きく分けて「ドリップ式」と「水出し式」の2種類があります。それぞれ解説していきます。
▼ドリップ式|短い時間で抽出できる
ドリップ式は、氷の入った容器にお湯でコーヒーを抽出する方法のこと。
ドリップ式のコーヒーはしっかりとした香ばしさと苦味や香りが特徴です。キリっとしたコーヒーの味わいが好きな人にはおすすめ。一方、毎回、本体のお手入れが必要になるため、定期的な掃除が面倒という人には向いていないです。
▼水出し式|作り置きなどにぴったり
水出し式は、コーヒー粉に水をとおして抽出する方法です。ドリップ式に比べて、さっぱりとした味わいのコーヒーが作れます。
作り方は、フィルターのコーヒー粉に水を通すだけで非常に簡単。しかし、抽出に時間がかかる(3〜5時間ほど)ため、コーヒーを挿れてすぐに飲みたいという人には不向きです。
冷蔵庫などで作り置きできる環境で、作るのがおすすめです。
【2】容量をチェック
アイスコーヒーメーカーの容量は「500ml〜1000ml」まで、商品によって幅広くあります。
アイスコーヒー1杯の量はだいたい180ml〜250mlほど。そのため、「1日に1杯しか飲まない」という人は500ml前後の容量を、「1日に3杯以上飲む」という人は1000ml前後の容量を基準に、飲みたいコーヒーの量に合わせて決めましょう。
また、「一度にたくさん作って、少しずつ飲みたい」という人は水出し式の1000ml前後の容量を選ぶのもおすすめです。
【3】タイプをチェック
アイスコーヒーメーカーには「手動式」と「全自動式」のタイプがあります。
▼手動式|自分好みに調整できる
手動式は、自分でお湯の温度や淹れ方を調節できるタイプ。好みの味や濃さのアイスコーヒーを作ることができるため、コーヒーの味や淹れ方にこだわりたい人におすすめです。
▼全自動式|気軽に本格的な味をたのしめる
全自動式は、豆と水をセットし、スタートボタンを押すだけで、自動でコーヒーを抽出してくれるタイプ。手間をかけずに本格的なコーヒーを味わいたいという人におすすめです。
【4】サイズやデザインをチェック
アイスコーヒーメーカーを選ぶ際は、サイズやデザインもチェックしたいポイントです。
ドリップ式や水出し式でキッチン周りに置く場合、置けるスペースはあるか、ほかの家電とのデザインの調和ができるのか確認することが大切です。
水出し式で、冷蔵庫で作り置きするようなタイプは、サイズがコンパクトで冷蔵庫の空いたスペースに入れられるかなどもチェックしましょう。
アイスコーヒーメーカーのおすすめ商品
それでは、アイスコーヒーメーカーのおすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ7選|全自動タイプ
▼おすすめ8選|手動タイプ
▼番外編|氷不要のアイスコーヒーメーカー
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ7選|全自動タイプ
まずは、全自動タイプのアイスコーヒーメーカーのおすすめ商品を紹介します!

ホット、アイス両対応のコーヒーメーカー
コーヒーメーカーの有名ブランド、「メリタジャパン」のステンレスサーバーのコーヒーメーカーです。こちらの製品はなんといっても専用浄水フィルターの存在が大きく、水道水の99%以上のカルキを除去してくれる点が特徴。アイスコーヒーの抽出はかんたんで、ステンレスサーバーに氷を入れて半分の量でホット抽出を行なうだけ。
真空二重構造保温性、保冷性が非常に高く風味が損なわれにくいのも大きなメリット。もちろん普通のホットコーヒーもおいしく抽出できるオールシーズン使用可能な万能商品ですので、置き場所に制約がある人にもおすすめです。

豊富なカプセルでさまざまな味を楽しめる
カプセル式コーヒーメーカーでおなじみの「ドルチェ グスト」も、最近はアイスコーヒー用のカプセルを出しています。ブレンドアイスコーヒーはもちろん、アイスカプチーノも抽出することが可能。また、ほかの味に関しても、氷を入れたグラスに濃さなどを調整しながら抽出することで、手軽にアイスで楽しむことができます。
自身の工夫次第でさまざまな味を試すことができ、創意工夫が好きなコーヒーマニアの方にもおすすめです。
コーヒー本来の味を引き出す!
ハンドドリップを再現した「スパイラルドリップ式」を採用した、サーモスのコーヒーメーカー。真空耐熱ポットへ直接ドリップされ、粉にまんべんなくお湯が注がれるのが特徴です。ステンレス製の魔法びん構造なので、保温・保冷力も抜群!
ポットに氷を入れてそのままドリップするだけで、かんたんにアイスコーヒーを作ることができます。ポットの口は7cmと広めなので、大きな氷も入れやすくお手入れもかんたんですよ。
高い機能性を兼ね備えたドリップコーヒーメーカー
イタリアのおしゃれ家電メーカー「デロンギ」のアイスコーヒーメーカーです。クリアガラスだからこそ見える加熱した時の水の動きや、ドリップされるコーヒーの色など、思わず見惚れてしまうほど。
「アイスコーヒーモード」を搭載し、コーヒーを濃いめに抽出した後、氷で一気に冷やすことでコクのあるアイスコーヒーを味わえるのがポイントです。また、グッドデザイン賞を受賞した砂時計型のスタイリッシュなフォルムも印象的で、本格的なコーヒーを楽しみたい方にはおすすめです。

少量タイプのドリップ式
「サーモス」の少量ドリップが可能なアイスコーヒーメーカーです。こちらは水出しではなく、お湯で抽出をするため時間がかかりません。また、氷を入れたサーバーに直接ドリップを行なうため、うま味を逃さないコクのある仕上がりになります。
抽出したサーバーは二重構造になっているため温度変化が少なく、取っ手とフタがついているのでそのまま冷蔵庫に入れることができます。アイスコーヒーの消費量が多く、いつでも思い立ったら注ぎたいという方におすすめです。

8時間以上かかる水出し抽出がわずか20分に!
時間がかかる水出し抽出の時短に成功したと、いま巷(ちまた)で話題の水出し抽出コーヒーメーカーです。通常、水出し抽出は8〜10時間程度の長い時間をかけてコーヒーを落とします。また、水で落とすとマイルドであっさりするのですが、抽出の効率がよくないため、コーヒー豆を多く使ってしまうというデメリットも目立つのです。
そんななか、こちらの機種であればポンプを使用して水を循環させながらドリップを行なうことにより、非常に短時間で水出しのコーヒーを落とすことが可能。循環時間やコーヒー粉の量を調整することにより、濃度の調節も可能です。水出しコーヒーを手軽にすばやく楽しみたい方におすすめ。
風味や香りを逃さずにドリップできる
電気ポットや炊飯器などで有名な「タイガー魔法瓶」のアイスコーヒーメーカーで、お好みに合わせてテイストを選べる「マイルド」・「ストロング」の2つのホットコーヒー用のコースと、アイスコーヒー用の「アイス」コースが搭載されています。
オートオフ機能を搭載し、使用後は自動的に電源が切れるため消し忘れのリスクを軽減します。一度に1.08Lのコーヒーが作れるので、大人数で利用したい方や作り置きしたい方におすすめですよ。
▼おすすめ8選|手動タイプ
ここからは、手動タイプのアイスコーヒーメーカーのおすすめ商品を紹介します!

お手軽ドリップがうれしい持ち運びサイズ
コーヒー粉をドリッパーにセットし、そのまま氷が入ったボトルへとドリップするアイスコーヒーメーカーです。ドリップしたてのコーヒーをそのまま急冷するため、水出し式と比べてコクのある深い味わいになるのが特徴。
およそ22cmという非常に長い筒で急冷を行なうため、サッと冷えてすぐ飲めるのもうれしいところ。700ml程度を抽出することができるため、2~3人でも対応が可能なサイズです。
とにかく素早く、コクのあるアイスコーヒーを飲みたい方におすすめです。

ホットコーヒーもすぐ作れる水出し本格派
カリフォルニア生まれの水出しコーヒーメーカーです。ペーパーフィルターでまんべんなく水を浸透させ、さらにコーヒー粉の下に二重フィルターを配置。雑味をとことん取り除いた純度の高いすっきりしたコーヒーを落とすことができます。バルブをひねって速度の調節を行なうことも可能。
ドリップ速度は約3〜12時間の間から選択できます。本格的な水出しコーヒーを試してみたい方にはうってつけの製品です。
水出し抽出後はそのままボトルとして使える
水出しで香り豊かなアイスコーヒーが作れるアイスコーヒーメーカー。コーヒー粉を入れて、水を入れるだけで本格的なアイスコーヒーが味わえます。
本体はシルバーとクリアなガラスで清潔感があり、スマートな印象。このスタイリッシュなデザインが魅力のひとつで、そのままボトルとして使えます。お部屋やキッチンのコーディネートを邪魔しないのもうれしいですね。
1台で2役も! オールシーズンで活躍!
数多くのコーヒー用品を販売する「カリタ」の手動タイプのコーヒーメーカーです。これ1台でアイスもホットも入れることができるので、オールシーズンで活躍してくれます。アイスコーヒーを作るときは、冷却器をセットして使います。
コーヒー以外にも、緑茶や紅茶、ウーロン茶なども作ることができるので便利です!
ワインボトル型のおしゃれなアイスコーヒーメーカー
コーヒー粉と水を入れて待つだけで、おいしい水出しコーヒーができるアイスコーヒーメーカー。冷蔵庫に入れて8時間で抽出できるので、夜にセットしておけば朝に飲むことができるでしょう。
飲む前に軽く振ってグラスに注げば、マイルドなアイスコーヒーが楽しめます。ワインボトル型で見た目がおしゃれなのも魅力的。ホームパーティや友人とのお茶会などの来客時にも重宝しそうです。
点滴式でスピード調整不要! 約1時間で抽出できる
水を入れれば、1時間前後で抽出できるアイスコーヒーメーカーです。抽出時間が比較的短いため、手軽に軽やかなアイスコーヒーを楽しむことができますよ。
点滴式でスピード調整は不要。抽出している過程を眺める時間も楽しみのひとつではないでしょうか。抽出後はビーカー状のポットとしてそのままグラスに注ぐことができます。
おしゃれな金属製レバーで滴下速度を調整
本格的な水出しコーヒーが作れるアイスコーヒーメーカー。金属製の調節レバーを回すことで、滴下スピードを調節できるのがポイントです。2〜3時間程度で約5杯分のコーヒーを作ることができます。
抽出後はそのまま氷を入れ冷やしておいてもOK。いつでも飲めるように冷蔵庫に事前に作り置きしておくのもいいでしょう。
じっくり抽出するインテリア性の高い逸品
じっくりとコーヒーの旨味を抽出するアイスコーヒーメーカーです。ポタポタと水を落としゆっくりと時間をかけて抽出したコーヒーは、雑味のないすっきりとした飲み口とまろやかな香りが特徴。滴下速度は金属コックで調整可能です。
インテリア性を重視したスマートでおしゃれなデザインも魅力。使わないときも、キッチンやお部屋に飾ってインテリアの一部としても活躍するでしょう。
▼番外編|氷不要のアイスコーヒーメーカー
プロの家電販売員のたろっささんに、氷不要のアイスコーヒーメーカーのおすすめ商品も教えてもらいました!

氷で冷やさないから薄まらない
これだけ抽出式ではありませんが、氷で冷やさず、本体の魔法瓶構造を利用したハイパーチラーの冷却マグです。
ご家庭で自分はアイスコーヒーが飲みたいけど、ほかの人はホットが飲みたいと言う場合に二度手間になることはありませんか? こちらの製品はそんな煩わしさを解消してくれるアイテムになっており、冷凍庫で冷やしておいたこのマグにホットコーヒーを投入するだけ。内側と外側から一気に急冷し、1分程度でキンキンに冷えたアイスコーヒーを楽しむことができます。
氷を使用しないため、コーヒーが薄まらず味わい深さをそのまま残すことができます。コーヒーだけではなくお酒や常温の飲み物もおいしく冷やすことができるので、一家に一台あるとうれしいですね。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る アイスコーヒーメーカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアイスコーヒーメーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
本記事では、アイスコーヒーメーカーの選び方やおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
コーヒーメーカーを扱っているブランドはたくさんあり、機能やデザインも豊んでいる商品なので、どれを選んだら良いか迷っている人も多いはず。
本記事で紹介したポイントを参考にして、自分の環境に合ったアイスコーヒーメーカーを探してみてくださいね。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。