半生ドッグフードとは? よくないって本当? 人気の理由やメリット・デメリットを解説!
半生ドッグフードとは、一般的なドライフードよりも柔らかいフードのことを指します。食いつきの悪さを解消したいときや、歯が悪い、噛む力が弱いシニア犬に与えたい飼い主さんに選ばれています。
さらに細かく「ソフトドライフード」と「セミモイストフード」の2種類に分かれますが、どちらにしても水分含有量が25~35%ほどと高いのが特徴。カリカリフードと比べて匂いが強いため、嗜好性が高く食いつきがよくなります。缶詰やレトルトパウチのウェットフードよりも使い勝手がいいのも大きなメリットです。
一方で、水分量が高いゆえに、ドライフードよりもカビが生えやすく腐敗しやすいというデメリットも。腐食を避けるために酸化防止剤や保存料などの添加物が使用されているものが多いのが現状です。半生タイプのドッグフードで無添加のものを探すのは大変ですが、なるべく添加物の少ない商品を選ぶコツを紹介します!
半生タイプのドッグフードの選び方 犬の心理栄養カウンセラーに聞いた!
犬の心理栄養カウンセラーの三苫恵理子さんに、半生タイプのドッグフードを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
【1】年齢に合わせて選ぶ
【2】鮮度が保てる小分けタイプが便利
【3】原材料や安全性で選ぶ
【4】国産だからといって安心するのはNG
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】年齢に合わせて選ぶ
子犬、成犬、シニア犬で必要な栄養素は変わってきます。愛犬の年齢やライフステージにあわせて、適切なドッグフードを選びましょう。
成犬用
成犬には、「成犬用」や「全年齢用」と記載された半生ドッグフードを選びましょう。健康維持のために、バランスよく必要な栄養素が含まれています。
シニア犬用
老犬には「シニア犬用」の半生ドッグフードを。成犬用と異なり低カロリーのフードが多く、老犬に与えやすいよう配慮されています。小型犬の場合は10歳以降、大型犬の場合は7~8歳以降が老犬の目安になります。
もともと半生ドッグフードは老犬用のフードとして人気が高いので、「シニア犬用」はダイエット用などラインアップも充実している傾向にあります。
【2】鮮度が保てる小分けタイプが便利
半生フードはドライフードに比べて腐りやすいので、防腐剤や保存料が使われています。それでも大袋に入っている半生フードは時間が経つにつれどんどん酸化が進行してしまいます。
そのため、100gずつなど小分けになったタイプがおすすめ。ひとつずつ開封できるので、腐ったりカビが生えたりというリスクが回避しやすくなります。
また、半生フードの多くは開封後要冷蔵となっているので、開封後冷蔵庫に入れることを考えても、小分けタイプのほうが冷蔵庫内の場所も取らなくて済みます。
【3】原材料や安全性で選ぶ
原材料もよくチェックしましょう。先述したとおり、酸化防止剤や保存料などの添加物が使用されているものが多い半生ドッグフードですが、そのほかに着色料、香料などの添加物も使用されているものもあります。
犬の健康維持のためにも、できるだけこういった余計な添加物が使用されていないものを選びましょう。たとえば、チーズ味が黄色で野菜味が緑など色付けされているものは避けましょう。そのほかにも、肉っぽい色を出すために着色料が使われていることもあるので注意が必要です。
【4】国産だからといって安心するのはNG
海外製品が多いドライフードと違って半生フードの多くは国産品です。ただし、国産だから安心というわけではありません。
なぜなら、「国産」とパッケージに書いてあっても原材料も国産のものとは限らないためです。そのため、しっかりとパッケージの原材料欄を確認し吟味したうえで購入する必要があります。
半生タイプのドッグフードのおすすめ10選 犬の心理栄養カウンセラーと編集部が選ぶ!
ここからは、犬の心理栄養カウンセラーの三苫恵理子さんと編集部が選ぶ、半生タイプのドッグフードのおすすめを紹介します!

超小型犬食べきりサイズ! 50gずつの小分け袋
超小型犬が食べやすいように粒が小さめになっているのがうれしいポイントです。しかも50gずつ小分けになっているので、ペットホテルに預けたり、一緒に旅行に行くことが多かったりするお宅には、未開封のフードを持ち運びしやすいのでおすすめ。また超小型犬用になっていますが、中・大型犬でもしつけのときに使うおやつとして使えます。
はじめから超小型犬向けに粒が小さく作られていますので、しつけの際はおやつを小さくして使う手間を省くことも可能。食品添加物の記載がなるべく少ない半生のフードを選ぼうとすると、どうしても価格が高くなりがちですがこちらは品質と価格のバランスのとれた商品です。




生の牛肉をふんだんに使い栄養素を損なわない製法!
保存料などの添加物を極限まで減らし、鮮度の高い牛肉を厳選した最高級ドッグフードです。ミートミールを使わず急速冷凍した生のお肉をふんだんに使用することで、栄養素を損なわない製法調理がポイント。
体の健康を保つうえで重要な腸内環境を意識し、有胞子性乳酸菌やクマ笹エキス・酵母ミネラルを配合しています。愛犬の食事にこだわりたい方におすすめの、全犬種全年齢タイプです。
小食なワンちゃんに食べやすい超小粒で個包装タイプ
プッチーヌの半生タイプは低脂肪や7歳、11歳と年齢に合わせてシリーズが選べます。超小粒タイプで小食なワンちゃんや、鮮度にこだわりたい方に使いやすい個包装タイプ。
50gずつ新鮮小分けされた2種類のメニューで味に飽きない工夫がされています。グルメなワンちゃんにおすすめ! 着色料不使用の国産素材を使用した定番商品なので、ぜひ一度試してみてください。
国内ペットフード専門工場で出来立て新鮮をお届け!
国産のお肉をたっぷり使い、保存料や防腐剤無添加。衛生管理の徹底した国内工場で生産し、鮮度にこだわり出来立てを直送してくれます。
お腹の健康維持に欠かせない乳酸菌や活発な動きをサポートするグルコサミン・コンドロイチンを配合。皮膚や毛の健康に配慮してオメガ3、6脂肪酸をバランスよく配合した半生タイプで、7歳以上のシニア犬にもおすすめです。
低温熟成でふっくら柔らかく、生肉の旨味たっぷり
スチームでふっくら蒸した低温熟成で、柔らかく素材の旨味が特徴です。生の馬肉を100%使用しトマトやにんじん入りの2層タイプで、小さなワンちゃんにも食べやすい小粒タイプ。フィッシュ・チキン・ラムやシニア、ハイシニアなどから選べます。
有胞子性乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維が豊富な小麦ブラン、消化吸収しやすいかたちにした大豆ペプチド、γ-リノレン酸くを豊富に含むアマニ油をバランスよく配合、便通や皮膚、毛ツヤに配慮した1歳以上用の国産プレミアムドッグフードで食いつきバツグン! 100gずつの分包タイプで保管しやすく、作り立てのおいしさを味わえます。
「半生ドッグフード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 半生ドッグフードの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの半生ドッグフードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
犬の心理栄養カウンセラーからのアドバイス
一般社団法人犬の食養生推進協会代表理事 犬の心理栄養カウンセラー
食いつきと品質のバランスを重視して!
半生フードで一番飼い主さんが惹かれるのは、食いつきのよさです。飼い主さんのなかにはよく食べるフードがいいフードだと思ってらっしゃる方もいるのですが、その考えはちょっと危険。フードの素材をごまかすために肉のにおいをつけたり、チキンパウダーのようなもので粒をコーティングしたりしているものもあります。
ただ、どんなに質のいいフードだったとしても愛犬が食べないと意味がありません。愛犬の食いつきと製品の質のバランスをうまく取った、うちの子用のフードを見つけて下さい。
最後にフードの色、形、パッケージがおしゃれだからという見た目で選ぶのは危険です。そういったフードの見た目は犬には関係ありませんよ。
そのほかのドッグフードのおすすめはこちら 関連記事
ここでは柔らかめで嗜好性の高い半生タイプのドッグフードを紹介しましたが、マイナビおすすめナビでは、そのほかにもウェットフードやドライフードのおすすめ記事を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
安全に与えられる半生ドッグフードを選ぼう
この記事では、半生タイプのドッグフードの選び方と市販のおすすめ人気商品を紹介しました。ホームセンターなどで安い値段で買えるものから、通販でお取り寄せできるものまでさまざまな種類がありますが、一番は愛犬の身体のことを考え、美味しく食べてくれるものを選ぶことが大切です。
また、犬達が日々食べるフードに飾り気はいりません。半生のドッグフードにはなぜかハートや骨の形、星の形の粒になっているかわいいものも多いです。犬達が口に含みやすくする形状というのであればいいのですが、ハートや星の形の粒は単に見た目のかわいさを演出しているもの。ハート形や骨型をしていても犬達の食欲が増すということはありません。着色料と同じで、粒の形は飼い主さんの心を惹きつけるためのもので、犬達にとっては必要のないものです。
健康面や材料の安全性について、評判が高いものから、愛犬にぴったりのフードを選んであげてくださいね。
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2001年に犬のしつけ方教室などを行っている施設に弟子入り。 攻撃性の高い犬のトレーニングを得意とする。犬の胃袋掴んだら間違いなく犬に好かれる!と気が付き犬の食事に興味を持つ。仕事をしながら短大に通い栄養士を取得。 2005年、短大在籍中に福岡ECO動物海洋専門学校から依頼があり講師として「動物栄養学」などの授業を受け持つ。 同専門学校でドッグカフェゼミも担当し犬と人が同じ料理を食べられる!をコンセプトのペアレシピを実習形式で教える。 2015年より福岡市主催の「ドッグフードセミナー」を開催。福岡市民対象のセミナーにも関わらず市外からの参加者も来るなど好評を博す。他にもカルチャースクールなどでの講師も行う。 個人向け手作り食のカウンセリング、ドッグフード開発、個人宅への手作り食の配膳。提供数はこれまで延べ1万食を突破。 基本的な食事からアレルギー改善食、犬と季節を味わう行事食の提案、老犬や病後の回復食などのアドバイスも行っている。 犬の心理学と栄養学を融合させた日本初の犬の心理栄養学(R)の生みの親で、現在は犬の心理栄養士の育成を推奨しています。