多用途グリルの選び方 安定感、薪のくべやすさ、収納性など
アウトドアライターでキャンプブロガーのSAMさんに、多用途グリルの選び方を教えていただきました。ポイントは下記。
【1】調理器具を乗せたときの安定感で選ぶ
【2】薪をくべやすいかで選ぶ
【3】コンパクトに収納できるかで選ぶ
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】調理器具を乗せたときの安定感で選ぶ 鍋、ケトル、フライパン、スキレット、ダッチオーブンなど
薪を使った野外料理こそ、多用途グリルのイチバンの楽しみといっていいでしょう。多用途グリルを選ぶ際には、多彩な調理器具(鍋、ケトル、フライパン、スキレット、ダッチオーブンなど)にいかに対応できるかがポイントになります。
とくに重要なのは安定感。まずはしっかりとした「五徳(ゴトク)」が採用されているかをチェックしてください。いわゆる焼き網だけでは、たわみをおこして安定がありません。
おもに、ステンレスを使用した丈夫なゴトクであるかどうかを事前に調べておきましょう。
【2】薪をくべやすいかで選ぶ こまかな継ぎ足しをして調整
薪は炭火よりも火力の安定感がなく、こまかな継ぎ足しをして調整する必要があります。一見すると面倒ではありますが、むしろこの微妙なコントロールこそが薪での調理の醍醐味です。そのため、途中で薪をくべる作業がやりやすいかどうかは要チェックポイント。
多用途グリルの多くのモデルは、1つの方向があいていて、そこから薪をくべるように工夫されていますので、あとはそれがやりやすそうかどうかを事前に比較しておきましょう。
【3】コンパクトに収納できるかで選ぶ 折りたたみの可否やサイズも確認
多用途グリルは箱形のバーベキューグリルとは異なり、多くの焚き火台同様、基本的には折りたたんで平たくコンパクトになるように工夫されています。
ただし、その方法は各モデルの形式によって大きく異なります。
必要なオプションなども含めて、最終的にどのくらいの収納サイズになるのかを使いたい用途にあわせて、事前によく調べておきましょう。
多用途グリルのおすすめ12選 コールマン、スノーピーク、ユニフレーム、ロゴスなど
うえで紹介した選び方のポイントをふまえ、アウトドアライターでキャンプブロガーのSAMさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。
バーベキューやダッチオーブンにも対応可能
3本の脚を広げるだけで設営が完了。いつでもどこでも簡単に焚火が楽しめます。バーベキュー用の炭を入れて付属の焼き網を被せれば、バーベキューも楽しめます。寒い季節には、別売りのダッチオーブンスタンドを使って蒸し料理や鍋料理を楽しむのもいいですね。
オールステンレス製で錆びにくく、お手入れも簡単で、初心者には特におすすめのモデルです。脚部分を折り畳めば約10㎝のコンパクトな厚さになるので、保管場所にも困りません。

さらに大きくなった人気モデル
ユニフレームというメーカーは、実にユニークな商品開発ステップがあり、まず標準型を先行して販売し、その評判をよく検証したうえで、「ラージ」「ミニ」のサイズ違いが後に登場します。この商品もまさにそれ。
基本構造はノーマルの『薪グリル』と同一で、横幅が約20cm大きくなっています。幅が広がってもフラット収納は同様で、想定よりもコンパクトにまとまるのもうれしい限りです。もともと頑強な作りですから、ラージになってダッチオーブン2個同時の調理が可能になりました。
冬場や、多人数のキャンパーで集まる機会のある方におすすめです。
3段階の高さ調整で火加減をコントロール
これひとつで焚火から調理まで楽しめるお得なスターターセットです。3段階に高さが調整でき、火加減の微調整が可能。長めの薪も切らずにそのまま使えるのも嬉しいポイントです。
付属のベースプレートが、焚火台からこぼれ落ちる灰や放射熱のダメージから地面を守ってくれるので、お庭の芝生を炒める心配もありません。グリルブリッジや焚火プレートも一緒に収納できるケースが付いているので、場所を取ることもありません。

昔ながらのカマドがキャンプ道具に
名前が示すとおり、昔ながらの「竈=カマド」からインスパイアされた、ユニークなキャンプ道具。その形状と数々の工夫を活かせば、オーブン料理、鍋料理、ダッチオーブン、バーベキューと多彩にモードチェンジできるのが魅力です。
このモデル最大のポイントは、鍋料理とオーブン料理が一緒に作れる点。カマドの上部では鍋やダッチオーブン料理、下部ではカマドの対流熱を活かしてピザなどを焼くことができます。カマド部分を取り外せばそのまま焚き火台に。
まさに多用途、多機能をそなえており、ファミリーやグループで使う方に向いているでしょう。
調理後はそのまま大皿としての使用が可能
アルミ合金でありながら、鉄板のような熱伝導率を誇る鉄板マルチグリドルです。重さは約1kgと軽量で持ち運びにも便利です。本体部分のくぼみには、約1ℓの水を入れることができるので、煮物や鍋料理も楽しめます。調理後はそのまま大皿として使えるのも高ポイント。
錆や傷に強く、耐摩耗性にすぐれた高級硬質特殊フッ素樹脂加工「イノーブルコーティング」のおかげで焦げつきにくく、シーズニングの必要もないので、お手入れも簡単です。

コンパクトで多用途。荷物を減らしたいキャンパーに
焚き火やバーベキュー、煮炊きなど、多用途に使えるコンパクトなグリル。組み立てが実にかんたんで、かなりコンパクトになるので、荷物を少しでも減らしたいキャンパーにおすすめです。
本体がV型で燃焼効率がよく、地面に灰が落ちにくい設計なのもうれしいポイント。ただし、このモデルのゴトクは、薪の継ぎ足しに困らないようやや小さめの作りで、10インチ以上の重いダッチオーブンに適していないので注意してください。
専用収納ケース、バーベキュー用の焼き網も付属します。
何通りもの使い方ができるグリル
ゴトクとアミがセットになっている便利なグリル。焼き物や煮炊きなどいろいろな用途に使えます。ソロキャンプやお二人様などにちょうどいいサイズ。使う燃料に合わせて、炭受けの高さを3段階に調整できます。収納するとB5サイズになるのでコンパクトで、専用の収納袋が付いているので持ち歩きも楽々です。
組み立てにネジを使用しないので、ドライバーなど必要なく簡単に組み立てられます。素材は丈夫で錆びにくいステンレスなので長く使えます。

軽量で頑丈なスタイリッシュモデル
デザイン性が高く、実用性ともどもアウトドアギア好きたちの心をくすぐるアイテムです。
耐荷重はなんと21kgを誇り、別売のゴトクを使えばダッチオーブン2個を同時に乗せることが可能。ゴトクをセットするシェルフは上下2段になっているので、火加減を調節するのに役立ちます。薪を乗せる部分にはメッシュ素材が使われ、本体の軽量化に貢献しつつ、薪の乾燥を防ぐ役割も担っています。
さらに専用パーツが開発中ということなので、機能の拡張を楽しみたい方はぜひ一度お試しください。
組み立てが簡単ですぐに楽しめる
組み立てが簡単で約15秒程度ですぐに設置が可能です。ステンレスで丈夫で軽く、耐久性に優れていて重たい薪を入れても安定しています。空気の流れを考えて設計しているので燃焼力が高く、火がなかなかつかないといったことがありません。網を乗せれば網焼きやグリルなどを楽しめます。
使った後は丸洗いできるので、常に衛生的に使えます。しまう場合や持ち歩くときには、A4サイズまで折りたためます。専用のケースがあるので、車のトランクでも場所をとりません。
効率良く火を燃やせる構造のグリル
火が効率よく燃えるよう考えて作られた構造のグリルです。熱を逃さず、火を燃やすときに必要な空気を取り込めるようになっているので、効率的に調理ができます。組み立ては簡単で、30秒あればすぐに設置できます。ステンレス製で軽いうえ、収納するときは厚さが3.5cmまで薄くなります。
専用ケースが付いているので、デイパックにそのまま挟んで持ち歩けます。錆びにくく、使用後は洗ってお手入れができるので、長く使えます。

ほかにはない独特なスタイルがワイルドでオシャレ
厚さ2mmの鉄板で作られた3つのパーツを差し込んで組み立てる、ほかとは一線を画す独特のスタイルが何よりの特徴。完成後はV字型に開いているおかげで、ロストル(グリルや焚き火などで使用する耐久性のある網)面が広くなり、調理器具をふたつ同時の乗せることが可能です。
6mmの鋼板をレーザーカットして作ったロストルは頑丈で、差し込むスリットを変えることで3段階の高さに調節できます。横の空間がじゅうぶんにあるので、薪の継ぎ足しも苦になりません。
炎に浮かび上がる「YOKA」の文字がカッコよく、ワイルドでオシャレなキャンプを目指す方におすすめです。
バーベキューや焚き火などに活躍
これ1台あれば、バーベキューや煮炊き、さらに夜の焚き火などにも使えます。組み立ては簡単で、6個の部品を組み立てるだけ。誰でも30秒ほどで完成できます。安定感のある土台なので、重たいダッチオーブンを乗せても大丈夫。アウトドアの調理の幅が広がります。
収納するとコンパクトになってA4サイズで持ち歩きができます。専用のケースが付いているので、部品をなくす心配もありません。パーツを分解して洗えるので、細部まで清潔にしておけます。
「多用途グリル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 多用途グリルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの多用途グリルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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調理だけではない、多用途をこなせる新世代グリル! アウトドアライターからのアドバイス
焚き火を囲んでおいしい野外料理をいただくことは、アウトドアにおけるイチバンの楽しみといっても過言ではないでしょう。そのニーズを背景に登場したのが、「焚き火台」と「グリル」を一体化した多用途グリルです。
もともと多くの焚き火台が、炭を使ったバーベキューグリルとしての拡張機能をそなえていましたが、多用途グリルはより、薪での調理を意識しているのが特徴といえるでしょう。
薪を使った豪快な野外料理をしてみたい、調理から焚き火、焚き火から調理を一台でこなしたいと考えている方は、ぜひこの多用途グリルを検討してみてください。
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キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。