テーブル型バーベキューコンロの選び方
アウトドアライターでキャンプブロガーのSAMさんに、テーブル型バーベキューコンロを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
【1】焼き面の面積から人数を想定しよう
【2】ガス式よりも炭火のコンロがおすすめ
【3】高火力に耐えられる素材を考慮しよう
【4】オプション品や機能も重要なポイントです
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】焼き面の面積から人数を想定しよう
バーベキューコンロは一般的に、明確な人数の決まりはありません。しかし、なんらかの尺度がないと選びづらいため、私の経験からひとり当たりの網の面積を50平方cm前後と想定します。すると、5~6人が同時に囲むのに適した網の面積は2,500~3,000平方cmくらいが理想のモデルだとわかります。
これはあくまでも目安で、コンロの形状によっては当てはまらない場合もありますが、参考にしていただくと商品を選びやすくなるかもしれません。
【2】ガス式よりも炭火のコンロがおすすめ
日本で親しまれているバーベキューはほとんどが炭火によるもの。これは、炭火ならコンロ本体に複雑な仕組みがいらないうえ、燃料である炭が安価で手に入れやすいことが背景にあります。また、一定の火力が長く安定するのも炭火が好まれる大きな理由。
日本とは異なり、欧米ではグリルとして使われているので強弱の火力調節機能が必要とされます。そのため、火力調整のできるガス式が主流です。ガス式にもメリットはありますが、長い時間仲間と囲むことが前提なら、日本スタイルの炭火が使えるバーベキューコンロを選びましょう。
【3】高火力に耐えられる素材を考慮しよう
バーベキューコンロにタフな素材が使われているか、またタフな構造になっているかは購入前の重要なチェックポイント。
炭火を使うということは、数百度の高火力を長く維持すること。ですので、本体がそれに負けてしまうような素材ではいけません。購入するバーベキューコンロによっては、1回使っただけで本体が曲がってしまうということもあるのでご注意を。
【4】オプション品や機能も重要なポイントです
長年のアウトドアブームを背景に、そのニーズが高まり続けるバーベキューコンロは毎年進化をとげています。
どういった点が進化したかというと、「バーベキューをより楽しむための多彩なオプションの開発」と、「面倒な後片づけをいかにラクにするかという工夫」の2点になります。これらはバーベキューコンロを購入後も長く楽しむために、見逃せない大切なポイントになります。
テーブル型バーベキューコンロおすすめ10選 王道コールマンや折りたたみコンパクトモデルなど
上記で紹介した選び方のポイントをふまえて、アウトドアライターでキャンプブロガーのSAMさんに選んでもらったおすすめ商品をご紹介します。各商品の特徴をアウトドアのエキスパートならではの視点で解説しています。参考にして、お気にいりの1台を見つけてみてください。

コールマンだからこその工夫がたくさん
約30×68cmの網サイズと大型にして、多機能でコンパクト。まず驚くのは、本体をたたむことによって厚さ13cmほどに収納できること。また、ロストル(炭を置くための網)が引きだし式で、炭の追加がかんたん。左右の火力の強弱もつけやすくなっています。
ほかにもコンロの高さが約40㎝と70cmの2段階で調節できたり、鉄板がセットでついているので追加購入する必要がなかったり、長年日本のアウトドアシーンをリードしてきたコールマンだからこその工夫がつまったモデル。赤いアクセントカラーもまた「らしさ」です。
シンプルにして工夫たっぷり、ビギナーからベテランまでその使い心地に満足できるでしょう。
コンパクトな炭火グリル
通気性の良いメッシュボディに「コールマン」のロゴがあしらわれているアメリカンテイストの小型グリルです。燃料には炭を使うタイプなので、一定の火力でおいしく食材に焼き色がつきますよ。22.5×34.5cmの焼面があり、3~4人で料理するには程よい大きさなのも嬉しいポイント!友人や家族とのんびり火を囲みながら、時間を過ごすには最適なお供になりそうです。
テーブルの上でBBQを楽しむならコレ!
高さがほとんどない薄型構造タイプなので、テーブルの上に置いて焼きながら食事も楽しむのにピッタリな一台です。特徴はセラミックスプレートにより遠赤外線効果!使用する炭の量を減らすことができ、食材もこんがりと焼きあがりますよ。使用後の片付けも、火床が取り外せるため炭の始末も簡単です。セラミックプレートは買い替えすることもできるので長く楽しめますよ。

コンロ本体が収納ケースになるユニークスタイル
収納時はケース状になるツーバーナーコンロのようなスタイル。本体をV字に開くと、そのままバーベキューコンロとして使えるユニークな商品です。すべての部品を本体に収納でき、なおかつ持ち手がついているので、収納ケースを必要としません。
網のほか鉄プレートも付属していて、バーベキューコンロとしては唯一無二のオールインワンモデル。持ち運びやすさを重視する方におすすめです。
ただし構造上、網がそれほど大きくはないので、5人でギリギリくらいのサイズ感になります。

シンプル&屈強なバーベキューコンロ
名前のとおりタフな1台。ステンレス製でくりかえし使ってもへこたれません。その証拠に、業務用として使われる機会も多い商品です。さすがは調理器具専門メーカーを母体とするユニフレームの製品といえるでしょう。また、大きさも60×46cmと5~6人で囲むのにちょうどよいサイズ。
見ためがシンプルなため目立ちませんが、細部まで実にていねいに作りこまれています。複雑な構造を避けているので、本体の丸洗いもかんたん。
使用されているステンレス鋼は数ある商品のなかでも群を抜いていて、くりかえし利用しても問題ありません。定番として長年モデルチェンジがないため、続々と発売されるオプションパーツを追加しても無駄になりません。
日本におけるバーベキューをきわめたい方におすすめします。
くるくる回すだけで火加減を調整できる
側面にあるハンドルをくるくる回すだけで、最適な火加減で料理することができる優れもの!0〜70mmの高さを動かせるので、炭火でじっくり焙るのも良し、さっと表面を焦がすのも良しと、BBQの楽しみが増えそうですね。スノーピークが展開しているユニットシステム「アイアングリルテーブル」にも取り付けることができ、シリーズで揃えて統一感を出すのもおすすめです。

さまざまな工夫をそなえたシンプルコンロ
シンプルでリーズナブルなアウトドア用品を提供している尾上製作所。その新定番バーベキューコンロがこちら。
オールステンレスの無駄がないデザインで、構造もシンプル。一方でこまかな工夫が随所(ずいしょ)に光ります。
たとえば炭の補充がかんたんなスライド網、高さを3段階に調節できる脚などはありがたい機能です。収納が厚さ約8cmに収まり、クルマへの積載や家での収納であまり場所を取らないようにできているのもうれしいところ。
収納バッグがないのはややネックですが、コストパフォーマンスを求める方にぴったりです。
炭の補充がラクラク!引き出しタイプ
ステンレス製なのでとにかく丈夫で・サビにも強いグリルです。ストッパー付き引き出し式の炭受けなので、炭の補充もラクラク!コンロの高さも70cm、58cm、30cmの三段階で調節でき、用途に合わせて作業しやすい位置にできますよ。また、別売りの鋳物グリルやバーベキューネットを付け替えれば、焼きそばや魚の塩焼きから本格ピザだって作れる優れた一台です。
煙が少ないのに、しっかり焼けます
BBQで焼いたお肉はおいしいですよね!余分な脂が網の下に落ちてくれるから、さっぱりといただけます。ただ、その脂から出る煙に困ることもありませんか?このグリルは直接炭に脂が落ちないように、火床屋根を搭載!反射板で熱効率を良くして、少ない炭で焼けるように設計されています。またコンロの高さを二段階調節できるのもポイント。シンプルな良品です。

バーベキューグリルの代名詞を日本で
バーベキューグリルといえばWeber、Weberといえばバーベキューグリル。欧米では「グリルの王様」と評されるほどの定番ブランドです。
「グリル=調理台」という認識の欧米スタイルですが、この57cmサイズのWeberグリルならみんなで囲むバーベキューコンロとして使うこともじゅうぶんに可能。
網の上で焼いたものをそのまま食べる、分厚いステーキや魚まるごとを大型リッド(フタ)で蒸し焼き調理をして食べる、そんな和洋折衷なバーベキューをこのグリルが可能にしてくれるでしょう。いかにも欧米スタイルなWeberが庭にあればパーティ感にひたれるはず。
カッコいいバーベキューコンロをお探しならぜひチェックして。収納のことを考えないでいい方にはイチオシです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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【最後に】エキスパートのアドバイス
BBQではコンロの周りでコミュニケーションが弾む
本来、バーベキューというのは調理法自体を、同じくバーベキューコンロは調理専用の器具を指します。けれど、日本ではみんなでワイワイ楽しむレジャースタイルこそが「バーベキュー」。
テーブル型のバーベキューコンロはつねにその真ん中にいる「コミュニケーションセンター」です。とくに複数の家族や友達同士など、5~6人のグループでコンロのまわりにいるシーンはバーベキューの典型でしょう。
テーブル型のバーベキューコンロは多数あり、品質もさまざま。使い勝手のよさはもちろんのこと、さらには収納や持ち運びといった便利さも含めて商品を検討してみてください。
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キャンプブロガー、アウトドアライター、一般社団法人日本オートキャンプ協会公認インストラクター・講師、星のソムリエ®(星空案内人®)JAXA宇宙教育リーダー、光学機器メーカーマーケティングディレクター。 アウトドア誌、WEBマガジン、企業広報誌、新聞などへの取材協力・執筆活動、CMコーディネートを行っている傍ら、キャンプ体験・キャンプ料理レシピをまとめた自身のWEBサイト「 Sam-Home Sam-Camp / キャンプの宝物を探そう!」(2001年開設)並びにブログ「SAMのLIFEキャンプブログ Doors , In & Out !」(2004年開設)を運営。 サイトは通算700万人以上に利用され、ブログ投稿数は5000記事を超える。 同時に、星のソムリエ®として全国のキャンプ場や観光施設等にて夜の魅力と星空の楽しみを広めている。