高校生向け電子辞書の特徴
電子辞書にはいろいろなモデルがあって、高校生をターゲットにしたモデルも多数販売されています。
高校生向け電子辞書の大半は、大学入試で必要な6教科をバランスよく網羅したものと、英語と国語の2教科に特化したものに分かれます。英語に特化したタイプであれば、TOEICや英検の試験対策にも活用できます。
高校生向け電子辞書の選び方
ここからは、高校生向けの電子辞書を選ぶときの基本的なポイントをご紹介します。
ポイントは下記。
【1】学習スタイルに合わせて選ぶ
【2】「カシオ」or「シャープ」
【3】必要なコンテンツがあるか確認!
【4】性能をチェック
【5】「充電式」or「電池式」
上記のポイントを押さえることで、より自分に合った電子辞書を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】学習スタイルに合わせて選ぶ
電子辞書には、受験に特化しているタイプや英語・国語に対応しているタイプなどがあります。まずは、学習スタイルに合わせて自分に合うものを選びましょう。
標準タイプや難関大学向けのモデル
国語や英語でよく活躍する電子辞書。普段の授業で使う辞書だけではなく、大学入試に対応した6教科の問題集が内蔵されている商品を選ぶとよいでしょう。
英語学習に関していえば、難関大学を目指す方は、標準タイプに加え上級の英和・和英辞典が内蔵されている電子辞書を選びましょう。豊富な語彙力を身に付けることができるので、難関大学に出題される英作文の対策もしっかりサポートしてくれます。
英語や国語など、語学に特化したモデル
日頃の授業や語学勉強だけで辞書を使用したいという方は、英語や国語に特化したタイプの商品がよいでしょう。語学に特化したモデルを選べば、辞書の機能を無駄なくしっかりと使いこなせるでしょう。
もし先のことを考えて、進学先でも使用するという可能性があるのなら、より多くの辞書が収録された上級モデルを選ぶという選択肢もあります。自分の勉強のスタイルや将来のことを考えて選ぶのも重要です。
【2】メーカーは「カシオ」と「シャープ」が主流
電子辞書の主要メーカーは「カシオ」と「シャープ」です。それぞれの製品の特徴をご紹介します。
CASIO(カシオ)
USBか乾電池で充電できるのが特徴のCASIO(カシオ)。万が一の電池切れでも、電池を入れればすぐに使える利便性の高さがあります。
コンテンツの数はシャープにやや劣りますが、その分専門性に特化したモデルが多いのが特徴。高校生向けのほか、外国語も英語以外のモデルがそろい、医学モデルや理学モデルなどの理系モデルもあります。
次の文字を入力すると自動ですばやく読み取るなど、便利な機能も豊富です。
SHARP(シャープ)
高校生向け電子辞書は英語学習に特化したモデルと6教科サポートモデルをリリースしているSHARP(シャープ)。ほとんどのモデルがバッテリーに充電式を採用しています。
コンテンツが豊富で、用途ごとにリリースしているモデルが少ないため、シンプルに選びたい人や最新鋭の情報を得たい人に向いています。
カラフルな液晶画面に持ち運びしやすいコンパクトな仕様で、自宅学習から塾、学校と幅広く使える商品が特徴です。
【3】必要なコンテンツがあるか確認!
例えば英語学習のために電子辞書を購入したい方は、ネイティブ音声で発音を確認できるタイプを選ぶとよいでしょう。また、TOEICや英検に対応したコンテンツ、大学受験対策のコンテンツを搭載したモデルもあるので、目的に合うコンテンツがあるかどうかを確認することが重要です。
なかなか勉強する気が起きないという人には、NHKの英語番組など映像で学べるコンテンツを収録した電子辞書もおすすめです。
また、勉強以外にも日常生活で役立つコンテンツがあるかどうかも確認しましょう。ビジネス用語や慶弔事のマナーなど、普段の生活の中で使えるコンテンツが豊富なモデルなら、高校卒業後も長く使えます。将来における必要性を考えながら電子辞書を選ぶといいでしょう。
【4】性能をチェック
電子辞書のサイズやタッチパネル、カラー表示かどうかもチェックしましょう。自分の学習が捗る性能を重視して選ぶことがポイントです。
用途に合ったサイズを選ぶ
電子辞書の本体のサイズ(重さ)とディスプレイのサイズもしっかり確認しましょう。
大学受験対策で購入したい方は、ディスプレイが小さいものを選ぶと、参考書の文字や画像が見づらくなってしまいます。逆に、通学電車などのスキマ時間に使ったり、頻繁に持ち運んだりしたい方は、ディスプレイの大きさよりも重さやサイズを重視して選ぶことをお勧めします。
タッチパネルなら操作がスムーズ
スマートフォンなどのタブレット端末の操作に慣れているなら、タッチパネル式の電子辞書が使いやすいでしょう。
付属のタッチペンを使用して、スムーズに画面移動をしたり、覚えたい部分にマーカーを引いたりできるので、学習がサクサク捗ります。また、360度回転して、タブレット端末のように片手で持って操作できるタイプの電子辞書なら、電車やバス移動でも使いやすく便利です。
カラー表示なら勉強がはかどる
高校生の勉強には、好きな色でマーキングができるカラー表示の電子辞書がおすすめです。白黒の画面よりも、カラフルなディスプレイのほうが勉強のモチベーションもグンと上がりますよね。
また、参考書や図解の画像をカラーで見れると、分かりやすく印象にも残りやすいというメリットもあります。
【5】バッテリー方式の違いで選ぶ
電子辞書のバッテリーは、充電式と電池式があります。それぞれメリットとデメリットがあるので、必ず確認して用途に合う方を選ぶようにしましょう。
充電式は、電池式よりリーズナブルで、自宅で充電しておけば手軽に持ち運べるところがメリットです。ただし、電池が切れてしまう可能性があるので、出先では安心して長く使えないところがデメリットです。
なお、連続使用可能時間は120時間くらいの商品が多いですが、中には180時間程使える商品もあります。充電するのを忘れがちな方は、長く使用できるものだと安心です。
一方で、乾電池タイプは、出先で電池が切れても電池を買えばいいというメリットがあるので、充電できないところで使いたい人にはおすすめです。一方で、電池の分だけ少し重くなることや、海外では電池を入手しづらいことがある点はデメリットです。
高校生向け電子辞書おすすめ10選
選び方のポイントをふまえて、高校生向け電子辞書のおすすめ商品をメーカーごとに紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
▼おすすめ5選|CASIO(カシオ)
それではまずは、CASIO(カシオ)のおすすめ商品から見ていきましょう!

TOEICから難関大学までこれ1台
CASIOの高校生向け電子辞書のハイグレードモデルです。
東大や京大、旧帝大レベルの難関大学の受験対策のほか、英検1級やTOEIC、TOEFLなどの実用英語の検定対策ができる高校生向け学習内容が詰まっています。
また学習のしやすい工夫も多いです。
同じ語句を調べると調べた回数の履歴表示する機能や、英会話学習の達成度を確認しながらレベルに合った学習プランをガイドしてくれるトレジムプランなど、効率よく学習を進められます。
難関大学に挑んだり低年齢での実用英語技能の習得を目指したりなど、高い目標を設定する方におすすめです。

英会話の習得に主眼を置いた実践モデル
一見するとスマートフォンやゲーム機のように見える、カシオの英会話習得を目的としたモデルです。
難関大学の文学科などでは近年、英語の長文リスニングや面接での英会話面接が取り入れられています。
そのため「英語耳」を手に入れていないと「なにを言っているのかわからない……」ということも。
こちらの機種は話す、聞く、英語の語彙を増やすという英会話に必要な要素を徐々にステップアップできる仕様になっているので、最終的にはネイティブスピーカーの域まで達せるレベルになっています。
二次試験で英語面接があったり大学でも英語を専攻したりと、とにかく英語の学習が必要な方にはとてもおすすめです。
毎日の予習・復習に役立つ一台
辞書や英語の単語帳など、毎日の予習・復習に必要な基本的なコンテンツを搭載。
必要なコンテンツは後から追加できるので、とりあえずシンプルな機能があれば十分という方におすすめです。コンテンツは別売りのデータカードかCD-ROMを購入することで、簡単に追加できます。
また、見やすいカラーディスプレイで、ホーム画面を自分流に編集できるのもポイントです。
6教科をカバーし大学入学共通テストに対応!
大学入学共通テストに対応して、6教科14科目をカバー。辞典や参考書、問題集など220コンテンツを搭載しているので、この一台で、予習・復習だけでなく、実践まで行えるハイスペックな電子辞書です。
また、本体メモリーが大容量の約900MBなので、学びたいコンテンツを追加しやすく、学習の幅が広がります。
大学受験対策に。英語に特化した電子辞書
6教科の参考書や問題集、英英辞典などの豊富な種類の辞書で勉強をしっかりサポートしてくれます。なかでも英語に特化しているので、英語力を高めたい方におすすめ。
難関大学を目指す方向けのハイレベルな英語コンテンツが充実しています。
タッチパネルでカラー液晶の電子辞書です。ホワイト、ブラック、グリーンの3色から選べます。
▼おすすめ5選|SHARP(シャープ)
続いてSHARP(シャープ)のおすすめ商品をご紹介します!

わからない文章をなぞるだけで一発変換
英語を読む日本人の特徴のひとつに「ひとつでもわからない単語があるとそれ以降読み進められない」ということが挙げられます。
日本語ではわからない単語があっても文章を総括して意味を推測できるのですが、英語の場合はそうはいかないという方がほとんどではないでしょうか。
このペン型辞書は、わからないところをなぞれば、意味や発音、慣用句、熟語的表現などもすべて出てきますので、読み進められなくなる心配が減ります。
わからない単語が出た時点ですぐに意味を知りたいと思っている方にぴったりの商品です。
英和と和英のどちらにも対応しているので「リンゴは英語でなんていうんだろう?」などといった疑問もバッチリ解決できます。
英文を読むとき、または日本語を英訳するときなど、幅広く活躍するでしょう。
なお、姉妹品に中国語対応のモデルも発売されていますので、中国語をメインに使いたい方にはそちらがおすすめです。
大学受験に向けて6教科の学習をサポート
学校の授業で使用される英語の文法書や山川の日本史・世界史用語集など、6教科の学習をカバーしているので、大学受験に向けた勉強をサポートしてくれます。
さらに、英語4技能を鍛えることを目的として、発音や英作文の練習などができるコンテンツもあります。苦手な分野を強化して、バランスの良い学力を養いながらレベルアップしたい人におすすめです。
また、カラーはホワイト、ブラック、ネイビー、レッド、バイオレットの5色展開で、落ち着いた光沢のあるカラーがお洒落なところもポイントです。
英語力がワンランクアップする一台
「リーダーズ英和辞典 第3版」などの3大辞典と、英語力アップに役立つ英英辞典を豊富に収録。ネイティブ音声や発音の自動採点システム、英作文サポートなどもあり、英語の読む・書く・聞く・話す技能のアップに役立ちます。
『PW-S2』は英語特化型の電子辞書ですが、6教科の学習に対応。さらに2022年から必修となった「探究学習」にも対応しています。片手で使いやすい「縦型学習スタイル」を採用しているので、場所を選ばず勉強できます。
日常学習から大学受験まで使える一台
電子辞書初収録の「コンパスローズ英和辞典」を含む5冊の英和辞典と3冊の和英辞典、2冊の英英辞典を収録。複数の辞書を引き比べて、理解を深めることができます。英検やTOEFL対策のコンテンツも充実しているので、英語資格の取得を目指す人にもおすすめです。
6教科に対応していて、教科書や入試問題によく出る用語や過去の良問などを厳選して収録。効率的に受験対策ができます。
なお、別売の専用コンテンツカードを購入すれば、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語の辞典が追加でき、大学進学後の第2外国語の学習にも活用できます。
液晶を衝撃から守ってくれる! 持ち運びも安心
タッチパネル式の電子辞書で、モバイルバッテリーなどで充電できるリチウムイオン充電式です。
英語を聞く・話す・読む・書くの4技能すべてを鍛えられるコンテンツが充実。進学先で外国語を追加したくなったときは、追加コンテンツがあります。
液晶を衝撃から守ってくれる構造になっているので、持ち歩きする際も安心です。
【番外編】電子辞書ケースおすすめ2選
学生は電子辞書を自宅や学校、塾や予備校などで活用するため頻繁に持ち運びますよね。持ち運ぶことで落としたり傷付けてしまう可能性もあるので、電子辞書を購入する際は、電子辞書ケースも合わせて購入しましょう。
ケースにはさまざまな種類があるので、おしゃれに見せることもできます。おすすめ商品を2選紹介するのでぜひ、チェックしてみてください!
シンプルで使いやすい電子辞書ケース
シャープ「Brain」シリーズとカシオ「EX-word」シリーズを収納できる電子辞書ケース。
フェルト生地をメインにPUレザーをあしらい、一見すると電子辞書カバーに見えないおしゃれなデザインが特徴。カラーもライトグレーとチャコールグレーの2種類があります。
背面にはファスナー付きの小物入れがあって、タッチペンなどを収納でき、使い勝手にも配慮されています。

純正品ならではのジャストサイズ!
シャープの電子辞書「Brainシリーズ」専用のケース。純正品なのでサイズがピッタリ!かわいらしいチェック柄で、電子辞書を持ち歩くのが楽しくなりそう。チェック柄のほか、グリーン、シルバー、ブラックもあります。
【比較一覧表】料金などを比べる
【ランキング】通販サイトの最新人気! 電子辞書の売れ筋をチェック
楽天市場での電子辞書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】疑問を解決!
ここからは、電子辞書に関する疑問や質問にお答えします。ぜひ参考にしてくださいね。
電子と紙のメリットとデメリットを教えてください。

電子は持ち運びや検索が楽、音声で発音がわかる、などがあげられます。対して、紙は持ち運ぶときにかさばり検索にも時間がかかりますが、目に飛び込んでくる情報量が多く記憶に残りやすいといわれています。また、コストが安いのも利点でしょう。
カシオとシャープどっちがいいの?

高校生向けの電子辞書はメーカーによってそれぞれの強みが異なります。
カシオは、難関大学やTOEICなどの本格的な学習へ向けた一点特化型のコンテンツが多い傾向。シャープであれば、多ジャンルのコンテンツが搭載されていることが多く、幅広い学習に対応できます。
このようなコンテンツの違い以外にも、電池式かバッテリー式か、画面が開く角度はどのくらいかなど、メーカーによって機種の特性はさまざまです。メーカーごとに注目すべき点が異なりますので、それぞれ比較して自分に合ったメーカーを探してみてください。
電子辞書を買い替えるタイミングは?

使用頻度にもよりますが、電子辞書は5年~10年ほど使えると言われています。画面が割れてしまったり、反応が悪くなったりという明らかな劣化があるときや今使ってる辞書より高性能の辞書が欲しいと感じたときに買い替える人が多いようです。
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【まとめ】卒業後も使えると便利!
マナーや作法の辞書が収録されていると長く使える
高校卒業後、無事進学や就職をした場合に、今の電子辞書をそのまま使用するかどうかも考えましょう。
進学の場合であれば大学の講義やゼミなどで使用する可能性は高いですが、就職を選んだ場合に辞書を使用する状況はあるのかどうかということです。
社会に出て社会人としてのマナーや作法などといったものを学びたいのであれば、そういうものが入った電子辞書を選択しましょう。そうすることで新たに買う手間を省いて辞書を使っていくことができます。
少し先のことまで考えて電子辞書を選んでおくと無駄が少なくてすむでしょう。
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