電子辞書はスマホやタブレットよりも安心! 小学生に電子辞書は必要か?
電子辞書は、ひとつで複数の辞書機能が搭載されている便利なツールです。
メリットは、インターネット検索よりも正確な情報が得られること。またスマホに比べ、不適切なコンテンツを閲覧するリスクがないといったメリットがあります。辞書機能のほかにも、英語のネイティブ発音、図鑑コンテンツなど小学生の学びにつながるものも豊富に収録されています。
デメリットは、お値段が高いこと。1台2万円程度するため、本当に使うのかどうか子どもに確かめる必要があります。また、電子機器のため取り扱いの際は注意が必要です。
小学生程度なら紙の辞書でも十分に調べられますが、お受験などを考えている家庭や、電子機器の操作に慣れさせたい親御さんなどは早くからお子様に持たせるといいでしょう。
小学生向け電子辞書の選び方
それでは、小学生向け電子辞書の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】子どもの学年や年齢に合ったものを選ぶ
【2】収録コンテンツや辞書の内容で選ぶ
【3】子どもが入力しやすいキーボードを選ぶ
【4】手書き入力できるものは書く学習もできる
【5】頑丈さも外せないポイント
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】子どもの学年や年齢に合ったものを選ぶ
小学生用の電子辞書は、低学年用、高学年用があります。収録されているコンテンツや辞書の種類が異なるので、実際に使用する小学生の年齢に合わせたものを選ぶのが重要です。
また、小学校高学年の子どもが中学校に入ってからも同じ辞書を使いたいときや、中学受験も踏まえて使える電子辞書を探しているときには、中学生用のものも選択肢に入ります。
【2】収録コンテンツや辞書の内容で選ぶ
実際に使用する小学生が得たい情報を得たり学習したりできるように、収録されているコンテンツや辞書の内容をチェックしておきましょう。
▼毎日の学習に役立つ参考書や学習コンテンツ
漢字の書き取りや英語の文法、小学生が学ぶ主要教科をドリル形式で学べる学習コンテンツが収録されているものもあります。動画や音声で学習できる機能が収録されている電子辞書を選べば、ゲーム感覚で楽しく学習を進めることもできるかもしれません。
このような製品を選べば、学校や塾の予習・復習はもちろん、中学受験などにも幅広く活用していけるでしょう。
▼収録辞書の数や種類をチェックする
電子辞書は、紙の辞書を超えるさまざまな便利な機能が付いています。収録されている辞書の種類や数が多いことで、わからない言葉を調べたときに複数の辞書の説明を一度に見ることができる点は、電子辞書のいちばんのメリットと言えるでしょう。
国語辞典だけをみても、複数の主要な辞書を収録していることは珍しくなく、同じ言葉でもさまざまな言い回しや活用例を学ぶことができます。
類語や反対語、言葉の成り立ちも同時に調べることができるのは、子どもの学習に大いに役立ってくれるはずです。
▼英語系はリスニング機能がついているかチェック
電子辞書を使って英語の学習がしたいときや、小学校低学年から英語に触れる機会をもうけたいときには、英語系の機能や学習コンテンツの内容をチェックしておきましょう。
英語の読みや書きが調べられる辞書や学べるコンテンツだけでなく、ネイティブ発音も一緒に再生されるものや、リスニング系のコンテンツが搭載されているものもあります。
▼子どもが興味のあるコンテンツや教材があるかチェック
主要な辞書のほかに、百科事典や図鑑、物語やクラシックの名作集を収録した電子辞書もあります。
文字に加えて、写真を見たり音を聞いたりして幅広い知識を得ることが、興味をもつきっかけになって将来の進路につながる可能性もあります。
【3】子どもが入力しやすいキーボードを選ぶ
小学生向けの電子辞書は、キーボードの入力方式が製品によって異なります。使用する小学生に合ったものを選びましょう。
▼低学年には入力しやすいのは五十音タイプのキーボード
まだローマ字を習っていない小学校低学年であれば、電子辞書のキーボードのタイプはローマ字タイプよりも五十音タイプがよいでしょう。
電子辞書の購入を機にローマ字の勉強をしてもよいのですが、やはり電子辞書のメリットはわからないことをすぐに調べられるという点にあります。わからないことをすぐに調べる習慣をつけるために、小学校低学年であれば入力が容易な五十音タイプのキーボードがおすすめです。
▼高学年からはローマ字入力に挑戦しよう
学校である程度のローマ字を覚えた小学校高学年であれば、電子辞書のキーボードは五十音タイプよりもローマ字タイプがよいでしょう。ローマ字の表し方の知識の定着だけでなく、パソコンのタイピングの練習にもなります。
また、ローマ字タイプのキーボードを備えた電子辞書の方が、中学校に入ってもそのまま使い続けやすいです。
【4】手書き入力できるものは書く学習もできる
小学生向け電子辞書のなかには、タッチペンに対応していて手書き入力ができるものもあります。手書き入力ができると、電子辞書を書く学習ができるツールとしても活用できます。
文字の正しい書き順が学べるコンテンツなどが収録されているものもあります。また、小学生向けではなく一般的な電子辞書を選びたいときにも、手書き入力機能の有無をチェックしておきましょう。
【5】頑丈さも外せないポイント
電子辞書は精密機器であり、落としたり乱暴に扱ったりすると壊れてしまう可能性があります。また、電子辞書をランドセルにそのまま入れて学校に持っていくというケースもあるかもしれませんので、ある程度の衝撃に耐えられる耐久性を備えたものがよいでしょう。
電子辞書に専用のケースが付属しているモデルもおすすめです。
エキスパートのアドバイス
小学生の学習を見据えた電子辞書を
小学生が電子辞書を持つのは必須ではないかもしれませんが「自分で調べる力」を育てるという意味では電子辞書は大いに意味のあるツールです。
ただし、いきなり大人向けの電子辞書を買い与えても、小学生では使いこなすことが難しいです。やはり、小学生向けの電子辞書を選ぶようにしましょう。
本記事では、小学生におすすめの電子辞書を厳選して紹介しています。電子辞書選びの参考にしていただけたら幸いです。
代表的なメーカー・ブランド
小学生用の電子辞書は、「カシオ」と「シャープ」から発売されています。それぞれのメーカーの特徴を踏まえて、納得の電子辞書を選びましょう。
小学校低学年向けのものを探しているなら「カシオ」
幅広い電子辞書をリリースしている「カシオ」(CASIO)は、小学生向けの電子辞書も豊富なラインナップがあります。カシオの小学生向け電子辞書は、低学年、高学年と実際に使用する子どもの学年に合わせて選べるのが特徴です。
小学校低学年から電子辞書を使わせたいときや、学年や年齢に合ったものを選びたいときに向いています。
感覚的な操作ができる「シャープ」
シャープ(SHARP)は学生からビジネスシーンまで幅広い用途で使える電子辞書を多くリリースしています。小学生向けの電子辞書は、中学校受験や中学生になってからも使える中学生向けのものが発売されています。
電池のいらない充電式でランニングコストがおさえられる、回転式の360度タッチパネルでタブレットのように操作できるなど、使いやすい機能が豊富にそろっています。
小学生向け電子辞書おすすめ9選
それでは、上記で紹介した小学生のための電子辞書の選び方のポイントを踏まえて、おすすめの商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

中学生まで使える一歩先を見据えたモデル
小学校高学年を対象としたモデルであり、漢字辞書・国語辞書だけでなく、国語・算数・理科・社会といった科目を幅広く収録しています。学校の授業の復習だけでなく、中学受験にも使うことができます。
また、一般的な電子辞書のフォントは明朝体やゴシック体が多いですが、こちらのモデルは国語の教科書と同じフォントで漢字が表記されるのもうれしいポイントです。
充実したコンテンツと「えいご日記」の特典付き
小学生向けの英語コンテンツが充実した電子辞書です。イラストと動画を使った教材や、NHKの英会話アニメ「リトル・チャロ」を100話収録し、楽しみながら英語を学べます。
こちらのモデルはエクスワードXD-SK2800に「えいご日記」の特典が付いたタイプ。英語で日記を付けることによって書く力、考える力、英文を組み立てる力を養えます。落下や振動に強い設計を採用しているのもうれしいポイントです。小学校高学年から中学生向けですが、タッチペンを使って直感的に操作できるので、小学校低学年からでも使えるでしょう。

普段の学習から長期休みの課題まで幅広くカバー
小学校低学年を対象とした定番モデルであり、キーボードがローマ字入力と五十音入力の両方に対応しています。
小学校低学年向けとなっていますが、漢字辞典・国語辞典をはじめとする主要な辞書は全て網羅しており、小学生の勉強はこれ1台でカバーできます。
また、植物図鑑や昆虫図鑑も収録されており、夏休みの自由研究の助けにもなりそうです。

タッチペンで直感的な操作も可能
こちらはキーボードでのローマ字入力に加え、タッチペンでの入力にも対応したモデルです。タッチペンでの入力機能は、読み方がわからない漢字を調べるのにも便利です。メインディスプレイもタッチパネルとなっているため、直感的な操作ができます。
収録されている辞書のボリュームも、小学校卒業まではこれ1台で十分と言えるでしょう。

一歩先行く電子辞書
中学生向けのモデルとなっていますが、小学校高学年からでも十分に使えます。学校の勉強だけでなく、一般教養も収録されているため、子どもの知的好奇心を育てることができるでしょう。
サイズもコンパクトであるため、持ち運びにも便利です。中学校に進学しても同じ電子辞書を使い続けるのであれば、こちらのモデルがおすすめです。
小学生からの英語学習におすすめ
中学生モデルですが、小学生の英語学習ができる電子辞書です。小学生向けの英語辞書が収録されており、ローマ字入力の練習ができるキーボードトレーニングも付いています。小学生からの英語学習を始めるのに適しているので、初めての電子辞書におすすめです。
英検受験対策などもあり英語を強化していますが、高校受験まで使える5教科にも対応。学年に合わせて学習できます。液晶画面部分を折り返して使える360度オープンスタイルなので、コンパクトに使えるのもポイントです。
多彩なコンテンツが魅力!高校入試まで対応できる
小学生の英語必修化に対応し、中学生まで使える電子辞書です。小学生向けの英語学習にはイギリスで採用されている教科書を収録。イラストを豊富に使い、音声や動画で楽しみながら英語を学べます。
国語辞典や漢字辞典、漢字の書き取り練習なども収録されているので、国語の学習にも便利です。コンテンツは220と充実しており、調べ学習に役立つ百科事典も多数収録。中学校の主要5教科にも対応し、高校受験までカバーします。Wi-Fi接続でコンテンツを追加購入できるので、中学卒業後も使えるでしょう。
手書き入力も可能!知りたいことがすぐに検索できる
小学校高学年から高校受験までをカバーできる電子辞書です。英語を初めて学ぶ小学生向けに、楽しみながら学習できるコンテンツを収録。発音練習では30人以上のネイティブ音声を収録しているので、聞き取る力を養えます。英語以外にも国語や教養など、150のコンテンツを収録しているのも魅力です。
本体を起動すると検索できるホーム画面がでてくるので、豊富な辞書の中から知りたいことをすぐに検索できます。うろ覚えで曖昧な言葉の検索ができるのもうれしいポイント。タッチペンやキーボードでの操作が可能で、初めてでも簡単に操作できます。
タッチパネルと大型のキーボードで直感的に操作可能
カシオエクスワードの中学生モデル。中学受験を考えているお子さんにおすすめの電子辞書です。英語学習コンテンツではレベルに応じた教材を収録しているので、自分のペースに合わせて学習できます。
日本文学や世界文学、クラシック名曲のフレーズなど多彩なコンテンツも魅力です。キーボードはアルファベット表記ですが、キー配置を工夫しているため直感的に操作できるでしょう。タッチパネルを搭載しているのでフリック操作や、タッチペンでの操作も可能です。
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【まとめ】知的好奇心を刺激できる!
わからないことがあったらすぐに自分で調べることができる電子辞書は、普段の学習に役立つのはもちろん子どもの知的好奇心も刺激してくれるはずです。
小学生のうちから正しい知識と学習習慣を身につけられるよう、使いやすい電子辞書を選んであげてください。
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