「爬虫類用砂」のおすすめ商品の比較一覧表
爬虫類用砂の選び方とは? エキゾチックアニマルの専門医が解説
一般的に爬虫類用砂は、約3〜5cmの厚みになるように敷きます。日ごろのお手入れとして、フンやオシッコがついた部分の砂を取り除き、砂の汚れ具合によって定期的に交換しないとにおいが気になります。また、一部の爬虫類は床砂を食べる誤食の危険があるので注意しないといけません。
これらの注意点をふまえた上で、エキゾチックアニマルの専門医の霍野晋吉先生に、爬虫類用砂を選ぶときのポイントを4つ解説していただきます。
【1】生息地や習性に合わせて選ぶ
【2】水辺や高い湿度を好む爬虫類には「保湿系の砂」を
【3】誤飲しても害のない砂を選ぶ
【4】においが気になる場合は消臭効果のある砂も
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】生息地や習性に合わせて選ぶ
こまかい乾燥した床砂は砂漠などに棲むヤモリやトカゲに適しており、生息地をイメージさせる見た目もすぐれています。
ケージのなかの見た目がよくなるだけでなく、バスキングライトやパネルヒーターで保温していると砂自体も温まります。温まった砂の上にいる生体も温めることが可能になるので、生体の飼育環境を整えるのにもひと役買います。
また、穴を掘る習性のあるヒョウモントカゲモドキやアオジタトカゲなどは、床砂を掘ることで習性が満たされ、ストレスが減る効果があります。
商品として販売されているものは、目のこまかいものや荒いものなど種類もさまざま。最近は、セラミックサンドと呼ばれるセラミックを焼いて作った砂もあり、消臭や有害物質を吸着する作用もあります。
【2】水辺や高い湿度を好む爬虫類には「保湿系の砂」を
水辺や湿度を好む爬虫類や、熱帯・亜熱帯の地域に棲んでいる爬虫類の床砂は、保水力の高いものがおすすめ。保水性や通水性にすぐれた床砂で、その多くが天然の赤土などを加工して作られています。
生体が床砂の上を歩いても足が埋もれないように、粒のサイズが大きいものが多いことも特徴のひとつです。
水辺に棲んでいるクサガメやミドリガメなどは、水槽の水場の床砂に小石、川砂、大磯砂などを入れて飼うことも。
これはアクアリウムやアクアテラリウムとしては見た目がよくなりますが、同時にフンやエサの食べかすが床砂にたまることになります。すると細菌が繁殖しやすくなるので、頻繁な掃除が必要となる上、砂や石の誤飲で腸閉塞が起こることもあるので注意しましょう。
【3】誤飲しても害のない砂を選ぶ
生体が砂を誤飲してしまうことが、爬虫類用の床砂を使用する場合にもっとも注意しないといけないことです。
生体が健康であれば、砂を少量飲み込んでもフンと一緒に自然に排泄されるので心配ありません。しかし、弱っている生体や幼児期の生体の場合には、消化不良や腸閉塞で最悪の場合死に至ることもあります。
それを防ぐためには、飲み込んでしまっても害のないクルミなどの天然素材や紙製の床砂を選びましょう。腸をキズつけずに排泄されやすい、こまかい砂も選択肢にはいります。
【4】においが気になる場合は消臭効果のある砂も
床砂にはフンやオシッコがつくので、長く交換していないとにおいが気になってきます。
消臭効果を期待するなら、ゼオライトやクルミなどの素材が適材。とくにゼオライトはアンモニアを吸着する効果にすぐれています。
ほかにも、バクテリア入りで食べかすや排泄物を分解してくれるものや、活性炭でアンモニアを吸着してくれるものまでさまざま。衛生状態を改善したい人にはおすすめです。
意外と重要! 爬虫類用の砂選び エキゾチックアニマルの専門医からのアドバイス
エキゾチックアニマルの専門医~犬猫以外のペットドクター~
床材は見た目や足場のためだけではない!
爬虫類の床砂は、見た目がよくなったり生体の足場になったりするだけではありません。温度や湿度管理にも影響しますし、穴を掘るような生体の自然の行動をも生み出します。
もちろん、限られたケージ内の衛生管理のために、掃除もらくにできるものが理想です。
病気にさせず健康な状態で飼育するためには、意外なことですが床砂選びもとても大切。飼っている爬虫類にぴったり合ったものを選んであげましょう。
爬虫類用の砂おすすめ6選【専門家が厳選】 エキゾチックアニマルの専門医が選ぶ!
爬虫類用砂の選び方のポイントをもとに、エキゾチックアニマルの専門医の霍野晋吉先生におすすめ商品を6つ選んでいただきました。砂漠の砂のような乾燥系や保湿系、消臭効果などしっかり解説されていますので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
また、飼育環境にとって大切な床砂は、白い色や赤茶色など生体に映える色合いの砂や、レイアウトに合わせて選べるように豊富な種類を取り揃えています。飼っているペットが好む砂の色合いなども見ておきましょう。






爬虫類用の砂おすすめ2選【消臭効果】 さらに紹介!
ここからは消臭効果がある爬虫類用砂を紹介します。飼育環境のにおいが気になる方はぜひ参考にしてください。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 爬虫類用砂の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの爬虫類用砂の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【解説】砂の掃除方法
飼育環境をきれいに保つためにも、砂の掃除方法について紹介します。
飼育環境をきれいに保つためにも、床材は定期的に交換することが大切。フトアゴヒゲトカゲなど、フンをよくする種類の場合はとくに、頻繁に確認するといいでしょう。
また、カメなどの場合、床材に小石や川砂を入れていると汚れがたまりやすいため、頻繁に掃除する必要があります。
フンなどの排泄物や、汚れた部分の砂は毎日捨てましょう。スプーンですくうなどで処理すると、比較的かんたんです。砂のなかにはフンと一緒に固まるタイプのものもあります。見つけ次第すぐに取り除いてあげましょう。
そのほかの爬虫類飼育用アイテム 【関連記事】
爬虫類に合った砂で飼育環境を整えよう 編集部より
エキゾチックアニマルの専門医である霍野晋吉先生の取材をもとに、爬虫類の砂の選び方や商品を紹介しました。爬虫類が健康にすくすくと成長できるよう、ぴったりの砂を選んで快適な飼育環境を整えてあげましょう。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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皆さんはじめまして、私はエキゾチックアニマル専門獣医師の霍野(つるの)と言います。 えっ、エキゾチックアニマルって言葉知りませんか?ウサギやハムスター、インコやカメなどの犬猫以外のペットを指します。 23年前に日本初の専門病院である『エキゾチックペットクリニック』を開業しました。症例数は月に400件を越えているベテラン獣医師しています。他にもエキゾチックアニマルのセミナーも企画し、沢山の医療や飼育の書籍を執筆を行っています。 もっとエキゾチックアニマルの情報を知りたい方は、【Dr.ツルのエキゾチックアニマル情報室】をご覧になってください。専門獣医師によるサイトですので、他にはない病気の記事も多く、とても役にたつこと間違いないです。 ウサギの専門家による【一般社団法人日本コンパニオンラビット協会】の理事長としても、2020年10月から活動をします。こちらも、ウサギ好きな方は必見ですよ。ウサギの検定を受けてみませんか? エキゾチックアニマルに関することは勿論のこと、ご縁を感じた方がいましたら、いつでもお声かけてください。