ミニUSBメモリの選び方 ITライターに聞く
ITライターの酒井麻里子さんに、ミニUSBメモリを選ぶときのポイントを5つ教えてもらいました。せっかく買うなら少しでも使い勝手のいいものを買いたいもの。ここでの解説を踏まえて自分に合ったミニUSBメモリを探してください。
USBの規格や転送速度から選ぶ
規格や転送速度も踏まえた上で、ミニUSBメモリを選びましょう。
ミニUSBメモリには規格や転送速度というものがあります。規格や転送速度も踏まえた上で、自分に合うものを選びましょう。
規格と転送速度も確認
ITライター
USB端子には、いくつかの「規格」が存在します。このうち現在USBメモリに採用されているものは、「USB2.0」や「USB3.0」など。USB2.0よりUSB3.0のほうが、データを読み書きする「転送速度」が速いので、データを保存したり、保存したデータを表示したりといった作業が短時間で行なえます。
最近はUSB3.0を採用した製品が中心になっていますが、少し前の製品のなかにはUSB2.0対応のものもあるので、自分の持っている製品に対応した規格かどうか、購入時に確認しましょう。
USBの互換性や接続端子の違いも把握しよう
USBメモリは互換性があるため端子が違っても問題なく使えますが、転送速度が異なります。
複数の規格があるUSBは下位互換性があることから、、規格が異なっても問題なく接続し、使用できます。ただし速度に関しては、下位の規格に合わせたものとなります。例えばUSB3.0の端子にUSB2.0のメモリを接続しても問題なく使えますが、速度は上がらずUSB2.0のままです。
接続端子はUSB3.0が青色、USB2.0は黒色または白色となっています。使用機器の接続端子とUSBメモリの接続端子の色が合っているかどうかも、あらかじめチェックしておきましょう。
転送速度は口コミやベンチマークを参考に
USBメモリはメーカーページなどに、USB2.0なら転送速度480Mbps、USB3.0なら転送速度が5Gbpsといった表記があります。これらの数字は理論値や最大速度となっているため、実際に使うとその速度が出るとは限りません。
転送速度について詳しく知りたい場合は、メーカーのページと合わせて口コミやベンチマークの結果を参考にしましょう。リアルな使用感を確認できます。
データ容量は用途に合わせるか多めのものを選ぶ!
USBメモリのデータ容量はさまざまあるため、悩むもの。そんな時は多めにするか、用途に合わせた容量のものを選びましょう。
ITライター
USBメモリを選ぶときに、もっとも重要になるのが容量です。現在、市販されているUSBメモリには、4GB程度のものから256GBや512GBといった大容量タイプまで、幅広い種類の製品がそろっています。WordやExcelのようなオフィスソフトで作った書類を保存するだけなら、それほど大きな容量は必要ありません。
しかし、画像や動画のようにひとつのデータサイズが大きいファイルをまとめて保存する場合や、パソコンのデータを丸ごとバックアップするために使う場合には、大容量のタイプが必要になるでしょう。
USBメモリは記載されている容量のギリギリまで使ってしまうと、性能がガクッと落ちてしまいます。そのため、少し容量が大きいUSBを選ぶと使いやすいです。
例えばテキストファイルや画像を保存するのがメインで、およそ3GBのデータを保存する場合。USBメモリの容量はギリギリの4GBではなく、多めの8GBを選ぶようにしましょう。容量が少し多めのものを選べば性能が落ちることなく、快適に使い続けられます。
大きなサイズのデータを持ち歩くなら大容量のミニUSBメモリを。
端子の形状で選ぶ!
使用する機器の端子の形状もチェックしましょう。
ITライター
USBメモリの端子でもっとも広く普及しているものは、「USB Type-A」と呼ばれるタイプ。単に「USB端子」と呼ぶ場合は、この端子を指すことが一般的です。また、最近はよりサイズの小さな「Type-C」や、iPhoneなどで採用されている「Lightning」端子を搭載したUSBメモリも登場しています。
Type-A端子を搭載していないタブレットや、iPhoneにUSBメモリを直接繋ぎたい場合は、これらを選ぶといいでしょう。
USB Type-AとLightning端子、両方をそなえたUSBメモリならiPhoneからかんたんにデータを移行できます。WindowsやMacのコンピューターとも接続でき、iPhoneやiPadなどの機器の拡張メモリとしても利用できます。
外出先でも使いたいなら耐久性のあるものやキャップ付きを選ぶ!
外出先でも気兼ねなくUSBを使うのなら、耐久性やキャップ付きのものを選ぶと良いです。
USBメモリのなかには、耐水性や耐衝撃性に優れたタイプもあります。耐久性のあるつくりのUSBメモリであれば、外出時に持ち歩いても万が一の衝撃や水に関するトラブルなどを気にせず、気兼ねなく持ち運びができます。
データが破損する恐れがないため、外に持ち歩く機会が多い方なら耐久性のあるUSBメモリを選ぶと安心です。
ITライター
USBメモリのキャップには、取り外し可能なキャップがついたタイプのほか、キャップの部分をぐるりと後ろにまわして使う「回転式」、先端の端子部分を本体内部に収納できる「スライド式」や「ノック式」といったタイプがあります。
キャップの外れるタイプは低価格のものが多い一方で、キャップをなくすリスクも。外出先で使うことが多い場合は、回転式やスライド式、ノック式などを選ぶと安心です。
セキュリティ対策もあると万全
大事なデータが入っているミニUSBメモリは持ち運びがしやすい反面、どこかに置き忘れてしまったり、落としてしまったりする可能性があります。その際に重要な情報が漏えいしないよう、セキュリティ対策もあると万全です。
USBメモリには、パスワード機能やウイルスチェック機能、指紋認証機能などセキュリティ対策が施されたものもあります。セキュリティ面を強化したUSBメモリを使っていれば、万が一の場合でも安心です。
ミニUSBメモリにセキュリティ対策がない場合は、パソコン側にセキュリティソフトを入れるなど対策の強化を検討しましょう。
ミニUSBメモリのおすすめ10選 サイズ・重量・容量・端子の形状・USBの規格もチェック!
うえで紹介したミニUSBメモリの選び方のポイントをふまえて、ITライターの酒井麻里子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。
容量や端子の形状など、iOS機器に特化したポータブルストレージデバイスなど、商品によって特徴に違いがありますから、それぞれを見比べて自分の用途に合ったものを選んでください。

東芝メモリ『TransMemory USBフラッシュメモリ UNB-3Bシリーズ(UNB-3B016GW)』

出典:楽天市場
サイズ(幅×高さ×奥行) | 51.4×8.4×21.4mm |
---|---|
重量 | 約8g |
容量 | 16GB |
端子の形状 | USB Type-A |
USBの規格 | USB3.0/USB2.0 |

サンディスク『ウルトラ フィット USB3.1 フラッシュドライブ(SDCZ430-256G-G46)』








出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 19.1×8.8×15.9mm |
---|---|
重量 | - |
容量 | 256GB |
端子の形状 | USB Type-A |
USBの規格 | USB3.1/USB3.0/USB2.0 |

エレコム『指紋認証付きUSBメモリ(MF-FPU3032GBK)』

出典:楽天市場
サイズ(幅×高さ×奥行) | 61×9×20mm |
---|---|
重量 | 約10g |
容量 | 32GB |
端子の形状 | USB Type-A |
USBの規格 | USB3.1(Gen1)/USB3.0/USB2.0 |

エレコム『タブレット向けUSB Type-C対応USBメモリ(MF-CDU31016GBK)』














出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 20.5×20.0×15.0mm |
---|---|
重量 | 約3g |
容量 | 16GB |
端子の形状 | USB Type-C |
USBの規格 | USB3.1(Gen1)/USB3.0 |

トランセンド『JetDrive Go 300(TS32GJDG300K)』

出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 56.5×7.8×20mm |
---|---|
重量 | 8g |
容量 | 32GB |
端子の形状 | USB Type-A/Lightning |
USBの規格 | USB3.1 (Gen1) |
トランセンドジャパン『USBメモリ 32GB USB3.1』










出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 21.2×10.6×63.6mm |
---|---|
重量 | 10g |
容量 | 32GB |
端子の形状 | ‐ |
USBの規格 | USB3.1 (Gen1) |
バッファロー『RUF3-K32GB-BK』








出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 20×62×9mm |
---|---|
重量 | 約10g |
容量 | 32GB |
端子の形状 | USB Type-A |
USBの規格 | USB3.1(Gen1)/USB3.0/2.0 |
シリコンパワー『Jewel J80 32GB(SP032GBUF3J80V1T)』














出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 18×44×4.5mm |
---|---|
重量 | 5.9g |
容量 | 32GB |
端子の形状 | - |
USBの規格 | USB3.0 |
ソニー『USM64GU』












出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 18.8×58.6×8.9mm |
---|---|
重量 | 約9g |
容量 | 64GB |
端子の形状 | USB Type-A |
USBの規格 | USB3.0 |
HP『デュアルUSBメモリ 32GB』












出典:Amazon
サイズ(幅×高さ×奥行) | 13.2×6.6×33mm |
---|---|
重量 | 6.6g |
容量 | 32GB |
端子の形状 | USB Type-A/USB Type-C |
USBの規格 | USB 3.1/3.0/2.0 |
「ミニUSBメモリ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ミニUSBメモリの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのミニUSBメモリの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ミニUSBメモリに関するそのほかの商品情報
なにを重視するかで選ぶ ITライターからのアドバイス
ITライター
USBメモリは製品ごとの違いがわかりづらく、初心者には意外と選びづらいかもしれません。しかし、選ぶ際に確認すべきポイントは、それほど多くありません。
最初にあげた「容量」「キャップの形状」「端子の形状」「USBの規格」の4つのポイントを押さえれば、目的に合った最適なUSBメモリを見つけられるはずです。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:tsuge-line、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/26 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
IT関連の書籍、雑誌、Webコンテンツ等の編集・執筆に携わる。 著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter 安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)、 『今すぐ使えるかんたんFC2ブログ 超入門』(技術評論社)など。