クランクベイトの選び方 ブラックバス釣りのマストアイテム!
それでは、クランクベイトの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】クランクベイトの種類で選ぶ
【2】ボディの形状で選ぶ
【3】リップの形状で選ぶ
【4】カラーで選ぶ
【5】ラトルが入っているかで選ぶ
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】クランクベイトの種類で選ぶ 潜る深さで使い分ける
クランクベイトは大きなリップが特徴ですが、この長さやデザインによって、ルアーが潜っていける深さが決まっています。
大きく分けて浅いエリアを狙うためのシャローランナー(シャロークランク)、2m程度までのバスがよく回遊して居着くエリアのミッドランナー(ミッドクランク/ミディアムクランク)、そして深場を狙うためのディープランナー(ディープクランク)という3つです。
▼シャロークランク:浅く潜り表層を攻める
シャロークランクは、シャローレンジに対応しているクランクベイトのことです。潜行深度1m前後のルアーのことを指し、浅く潜るのが特徴的です。小粒のものからファットボディを採用したものまで、さまざまな大きさのクランクベイトがあります。
なお、水面直下を引くのに特化したタイプのことを「サブサーフェイスクランク」や「スーパーシャロークランク」、引き波を立てて泳ぐルアーのことを「ウェイクベイト」と言います。
▼ミディアムクランク:約2m前後のミドルレンジを狙う
ミッドクランクは浅く潜るシャロークランクと、深く潜るディープクランクの中間を泳ぐクランクベイトのことです。はっきりとした潜行深度は決まってはいませんが、おおよそ2m前後のレンジを泳ぐルアーのことを対象としています。
製品によって「MR(ミドルレンジ)」や「MD(ミッド)」と表記される場合もあるので、よくチェックしてみてください。
▼ディープクランク:3m以上潜り深場を攻略
クランクベイトの3つのタイプのなかで、より深く潜るタイプがディープクランクです。3~5mラインを泳ぐルアーが主流ですが、商品によっては6mや7m、8m近くまで潜るタイプのクランクベイトもあります。
深く潜るためには、クランクベイトがしっかりしていないといけないため、重量やボディサイズが大きいのが特徴的です。
【2】ボディの形状で選ぶ 浮力とアピール性能で使い分ける
ショップなどで売っているさまざまな形のクランクベイトを見ると、ボディが丸いものと平らなものがあることに気がつきます。ここではこの2つのボディ形状について解説します。
▼ラウンドタイプ:浮力が強くブルブルと震えながらアピール
ラウンドタイプは丸みを帯びており、ずんぐりむっくりとした体型が特徴的なクランクベイトです。ボディに浮力を持たせることで、障害物に引っかかってもうまく回避することができます。
ぶりぶりと動くロールアクションやブルブルと震えるウォブルアクションが強く、カバーから魚を引っ張り出したいときに使えるタイプです。
▼フラットサイドタイプ:ヒラヒラと泳ぎ警戒心の高い魚に効果的
フラットサイドタイプは、ラウンドタイプとは対照的に扁平な形が特徴的なクランクベイトです。ヒラヒラ・パタパタと動いて、体高のあるフォルムが採用されています。
ラウンドタイプよりも浮きにくいのでカバー回避能力が劣り、ビチビチと派手なアクションもしません。そのため、警戒心の強い魚に対して効果的です。使いどころをしっかりと見極めて出すとよいでしょう。
【3】リップの形状で選ぶ
クランクベイトはそれぞれに適した形状がありますが、リップも大きくわけて3種類あります。
▼ラウンドリップ:クランクベイトのスタンダード
ラウンドリップは、リップの先端が楕円のように丸まっているタイプのリップです。シャロー、ミッド、ディープクランクと3つのタイプそれぞれに幅広く採用されており、障害物を弾かないでタイトにトレースできるのが特徴的です。
また、ほかのリップ形状に比べると先端が丸い分、グラスカバーに強いという特徴があります。
▼スクエアリップ:障害物回避性能が高くカバー攻めに最適
スクエアリップは、角が立っているリップのことです。ミッドやディープよりも、シャロ―クランクに多く採用されることが多いタイプです。シャロ―クランクは、基本的にカバーを攻めるためのルアーなので、障害物回避性能が高いスクエアリップが多く使われます。
また、スクエアリップはリップが幅広いので水の抵抗が大きく、強いワイドウォブルになるのが特徴的です。
▼コフィンリップ:ラウンドリップとスクエアリップの中間的な性能
スクエアリップの、角が取れているタイプのことをコフィンリップと言います。スクエアリップの障害物回避性能の高さを備え、カバーのなかをなめらかに巻くことができるため、ラウンドリップとスクエアリップの中間的な性能を備えているのが特徴的です。
ただし、ラインナップがそれほど多くはないため、購入するとなるとある程度メーカーは絞られるでしょう。
【4】カラーで選ぶ ナチュラルカラーかチャートカラーか
クランクベイトはその形状から見てもわかる通り、ブラックバスがいつも食べている小魚に似ているわけではありませんが、カラー選びは基本通り、通常は小魚に似せたナチュラル系のルアーを使い、濁りが強ければ黄色やピンクといったチャート系を選びます。
また、丸まって逃げるザリガニのように見えるので、実際にザリガニカラーのクランクベイトが釣れることは多々あります。
繰り返し流しているポイントで、カラーを変えたとたんヒットするということもあるので、カラーローテーションにも気をつけたいところです。ローカルのヒットカラーというのも存在するので地元の釣具店によく釣れる色を聞いてみるのもよいですよ。
【5】ラトルが入っているかで選ぶ 音で強力にアピール
ラトルが入っているクランクベイトは、音が鳴るのでアピール力が高くなるという特徴があります。クランクベイトは、ラトルが入っているものと、入っていないものの2種類がありますので、選ぶときは表記をよくチェックしましょう。
ラトル入りのものは「ラトルイン」、入っていないものは「ノンラトル」や「サイレント」と表記されています。
クランクベイトのおすすめ5選【シャロー】 名作や定番、本当に釣れるのは?
上で紹介したクランクベイトの選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が選んだおすすめの商品を紹介します。

清水盛三氏のノウハウをつぎ込んだ野心作
クランクベイトを知り尽くしたプロアングラー・清水盛三氏が監修しただけあって、随所にこだわりを感じさせてくれるルアーです。確実に泳ぎ、結果がついてくる。そんなシンプルな釣り人の願いを叶えた信頼感の高い製品です。
ルアーが何かに当たってバランスを崩した瞬間にヒットするケースが多く、まさにクランクベイトの真骨頂というシーンを体感させてくれます。クランキングを学ぶのにぴったりの製品といえるでしょう。
吸い込みバイトを狙える王道のクランクベイトルアー
シンプルながら王道のクランキングを望む方におすすめのルアー。マクベスをリップ形状はそのままにコンパクト化し、シャローエリアに対応させています。
シマノ独自の「フロントアイ一体型ウエイト」で低重心に調整、「スラッシュエッジリップ」とあいまって障害物を回避しやすく、回避後もすぐに立ち上がってくれるのが魅力です。そのためあえてカバーにぶつけるように巻き、ルアーがカバーを抜けて起こる吸い込みバイトを狙うのがおすすめです。
飛びが良く、ピンポイントのキャスティングも自在
空気抵抗を大きく減らせるボディとリップデザイン、低重心固定ウエイトとタングステンの重心移動システムにより、飛距離が期待できるルアーです。陸っぱりから投げても強風や逆風に負けることなく飛んでいきます。飛びがよいので、タイトトレースやピンポイントのキャスティングも楽にこなせるメリットも。
ワイドスクエアリップによりシャローで有効なビビッドウォブリングを強く出せ、ウッドカバーや石系の障害物をよく回避してくれます。
ハイアピール性能!カラーローテーションも楽しめる
ハゼやクロダイに効果的なライト系のクランクベイトです。リトリーブで約1m潜るスローフローティングタイプ。浮力を活かすライジングや中層でのリトリーブ、ボトムノックなどあらゆるテクニックで攻略可能です。
こだわりのフックにはケブラーワイヤーが採用されており、フッキング率が従来よりアップしています。メッキ系、膨張系カラー、派手カラーなど8色のラインナップがあるので、カラーローテーションできるのも嬉しいですね。
クランクベイトのおすすめ4選【ミディアム】 釣れるクランクベイト、コスパ最強など!

クランクベイトの進化系
『BLITZ(ブリッツ) MR』は強度を持たせた軽量ボディで大型化することなく高浮力を実現、回避能力を大きく向上させるなど、あらゆるパーツにこだわりを感じさせてくれるルアーです。
極薄のHPスラッシュビルはボトム探知能力が高く、手元に地形をしっかり伝えてくれます。また、セミフラットボディなのでフラッシング効果と強い水押しを両立するなど、釣れる要素が満載です。ぜひ一度使ってみてください。
磁力の重心移動システムは固定重心のよさが魅力
1つのボディの中に3つの異なったミラー構造をもつ「トリプルミラーボディ」で、バスへ効果的にアピール。磁力で重心を移動させる「 International Patent」を採用しており、キャストの正確性と飛距離に加え、安定した泳ぎとアクションレスポンスが高い固定重心のよさもあわせもっています。リッププレートとボディとをステーで繋いだ「ニューフリクションリップ」は余分な水流を逃し、キビキビとした運動性能を実現しています。

釣れるクランクベイトの代名詞
ダイワのピーナッツシリーズは古くからあるモデルで、その愛くるしいサイズ感とは裏腹に非常に実績が高く、ビッグバスがよく釣れるルアーでもあります。
小さなボディから出てくる小気味よいアクション、障害物回避能力の高さ、強いアピール力とクランクベイトに必要な要素がすべて詰まっています。さらにこの製品の魅力はコストが非常に低く抑えらえているところ。コスパ最強といってよいでしょう。

引き抵抗が軽く、リズムよく攻められるクランクベイ
ミッドレンジを効率よく攻めるために、浅い角度でボトムや障害物にコンタクトできるよう設計された「カタパルトリップ」が特長の製品です。これによって根掛り回避能力が高くなっているだけでなく、引き抵抗も軽くなったのでリトリーブが楽になっています。
テンポよく次々と打っていくような釣りで特に効果的です。ブラックバスが潜みやすいレンジをていねいに攻められるので、おのずと釣果を上げてくれるルアーです。
クランクベイトのおすすめ4選【ディープ】 初心者や入門者にも!
「クランクベイト」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング クランクベイトの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのクランクベイトの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おすすめの釣り方・動かし方を釣りライターに聞いてみた クランクベイトはリップが命
クランクベイトはボトムや障害物にぶつけて使うのが定番です。ミノーなどでやったら一発で根掛りですが、クランクベイトの場合は長いリップが障害物に先に当たるので、浮力のあるボディがうまくバランスを崩して一瞬浮き上がるように回避します。
この能力をいかして、リトリーブ中にコツコツとボトムを小突くようにトレースするのが一番釣れる方法です。果敢に攻めて、価値ある一匹を手にしてください。
自分にピッタリの商品を選ぼう
これまでクランクベイトの選び方とおすすめの商品を紹介してきました。
クランクベイトの種類、ボディ形状、リップ形状によって攻め方や場所が変わってきますので、複数種類用意しローテーションできるようにしてください。その際、カラーバリエーションやラトルも気にしてみてください。
なお最近では、管釣りのエリアトラウトでもクランクベイトを利用する人が増えてきています。バス釣りだけでなく、あなたにぴったりのクランクベイトを見つけ、釣りライフを満喫してください。
【関連記事】バス釣りにおすすめのそのほかのルアーもチェック
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。