リコー望遠レンズの選び方 写真家に聞く
写真家の田中希美男さんに、リコー望遠レンズを選ぶときのポイントを教えてもらいました。標準レンズに加えて、はじめて望遠レンズを撮影に取り入れたい人も、プロの選び方を商品選びに役立てましょう。
AFに対応するレンズマウントの種類をチェック
リコー望遠レンズはKマウントを採用。古いカメラに最新鋭の望遠レンズをつける場合には互換性があるかどうかもあわせて確認しましょう。
カメラとレンズを接合する「レンズマウント(通称マウント)」は、メーカーによって規格が異なります。リコーのPENTAX(ペンタックス)では、Kマウントという規格を使用。Kマウントは1975年から約40年以上も続くマウントです。その長い期間にカメラもレンズも進化して、それに合わせて少しずつ変更が加えられています。
たとえばAF(オートフォーカス)の駆動方式がそのひとつ。カメラ内のモーターで駆動するボディ側駆動AF方式から、レンズ内にモーターを組み込んで駆動するレンズ内駆動AF方式に変わってきました。さらに絞りを作動させる方式も、完全メカニズムで動作する方式(メカ駆動)から、電気的に作動させる方式(電磁制御)に変わりつつあります。
AF対応のKマウントのレンズは現在4種類。レンズではなくカメラボディ側で駆動する方式の「KAFマウント」、そのKAFマウントに電気接点を増やしたのが「KAF2マウント」です。「KAF3マウント」はボディ側からAF駆動させるためのカプラーピンをなくし、レンズ内駆動のみに対応したもの。KAF3マウントからメカ式絞りレバーをなくして電磁絞りを搭載したのが「KAF4マウント」です。
なお、最新型のKAF4マウントのレンズは古い機種では絞りが作動しないこともあるので注意してください。もし古い機種をお使いで購入を予定しているレンズとの互換性が心配な方は、リコーのお客さま相談センターに問い合わせするといいでしょう。
フルサイズ判用とAPS-C判用レンズの種類を知る
ペンタックスのデジタル一眼レフカメラには、フルサイズ判センサーを使用した一眼レフカメラと、APS-C判センサーを使った一眼レフカメラがあります。フルサイズ判用レンズは「FA」または「D FA」、APS-C判用レンズには「DA」の記号がつきます。
フルサイズ判用交換レンズの「FA」は、フィルムカメラ時代からデジタルカメラ時代にかけて設計製造された交換レンズです。それらのレンズを最新型のデジタルカメラと組み合わせても支障をきたすことなく撮影することができます。「D FA」は高画素デジタルカメラ時代にあわせて新規設計された「高画素デジタルカメラ対応レンズ」のシリーズです。
APS-C判用「DA」交換レンズは、ペンタックスがデジタル一眼レフカメラを発売したときに開発。デジタル対応したレンズです。
レンズを選ぶうえで手ぶれ補正は意識する必要なし
レンズではなくカメラ本体側にすでに手ブレ補正を搭載したモデルがほとんどなのもペンタックスの特徴。望遠レンズの手ブレ補正は気にしなくて問題ありません。
ペンタックスの交換レンズには、レンズ内手ぶれ補正の機能を備えたレンズはありません(一部、中判カメラ用レンズには手ぶれ補正の機能を内蔵したものもありますが)。その理由は、ほとんどのペンタックス一眼レフカメラにはボディ内手ぶれ補正(センサーシフト方式)の機能が備わっているからです。
そのため古いAF未対応のKマウントレンズはもちろん、もっと古いスクリューマウント時代のレンズをマウントアダプターを使って取りつけても手ぶれを補正して撮影することができます。
ただし注意点として、古いタイプのレンズには自身の焦点距離の情報をカメラボディ側に伝える機能をもっていません。レンズを取りつけたときに手動で焦点距離情報をカメラにインプットする必要があります。
リコー望遠レンズおすすめ6選 対応イメージセンサー・焦点距離・F値・防塵・防滴構造もチェック!
上で紹介したリコー望遠レンズの選び方のポイントをふまえて、写真家の田中希美男さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。どんな写真撮影やシーン、カメラに合っているかも解説していますので、手持ちのカメラや撮りたい写真にぴったりのリコー望遠レンズ選びの参考にしてください。

野外での撮影におすすめな望遠ズームレンズ
ペンタックスのフルサイズ判一眼レフカメラに対応した望遠ズームレンズです。FAはフルサイズ判用の交換レンズのことですが、「D FA」はデジタルカメラに最適化するように設計されたシリーズ。KマウントレンズなのでAPS-C判のペンタックス一眼レフにも使用することができます。
APS-C判ボディに使用すると、フルサイズ判換算で230~690mm相当のより望遠まで画角をカバーすることに。野鳥や飛行機、レーシングカー、スポーツの撮影などに活用しているユーザーも多いです。
防塵・防滴構造になっているため野外の撮影でもレンズ保護に気を配る必要はありません。左手でレンズを支える部分にちょうどズームリングがレイアウト配置されているので、ごく自然なカメラホールディングのまま自在に画角を変えながら撮影できます。レンズ鏡筒には4カ所のAFボタンが配置されていて、そのAFボタンにさまざまな機能を登録して使うことも可能。操作感も描写性能もよいおすすめの望遠ズームレンズです。

やわらかなぼけ味と豊かな階調描写
数値的なレンズ性能の向上だけを追究するのではなく、そのレンズ特有のぼけ味や階調(グラデーション)描写を大切にしたレンズです。
リコー独自のレンズシリーズで、フルサイズ判用として現在31mmF1.8、43mmF1.9、そして77mmF1.8の3本がラインナップ。そのなかで昔から私がもっとも愛用しているレンズでもあります(個人的好みで恐縮ですが)。
いまは、もっぱらK-1/K-1 MkIIで撮影を楽しんでいます。描写は少しやわらかめですが、コントラストは適度で上品。しかも解像力はじゅうぶんにあります。グラデーションの表現力もすばらしいので夜景の撮影などにも向いているでしょう。
レンズフードは内蔵していて撮影時に引き出すタイプです。レンズ鏡筒もレンズキャップもアルミ金属の削り出し加工で手にしたときの感触はとてもいいです。そのレンズ鏡筒にポツンと緑色の小さな七宝焼きのフィンガーポイントがあり、とてもいいアクセントにもなっています。シルバーとブラックの2カラーを展開。

小型タイプに仕上げられた高性能レンズ
APS-C判のデジタル一眼レフカメラに対応したDAレンズで、かつペンタックスシリーズのなかで最高クラスの性能を誇る「スターレンズ(★)」でもあります。
フルサイズ判換算で約90~380mm相当の画角をカバーするコンパクトな望遠ズームレンズ。最短撮影距離はズーム全域で1.1mなので、近い距離のものを望遠クローズアップ撮影できます。
絞り値はズーミングしてもF値は変化しないので、マニュアル露出で撮影するときに露出値を一定に保ちながら自在にズーミングして撮影が可能。AF駆動は、レンズ内駆動方式に対応したカメラでは内蔵の超音波モーターでおこない、ボディ内モーター駆動式のカメラではそれに対応して駆動するハイブリッドAFの機構を備えています。
AFでピントを合わせた後に手動でピント補正ができるクイックシフトフォーカスシステムを採用。動きの早い小動物や野鳥の撮影におすすめです。1.4倍、2倍のテレコンバーターにも対応しています。

大口径な中望遠レンズとしての活用も
APS-C判の一眼レフカメラに対応した高性能DAスターレンズ(★)です。スターレンズは高画質、堅牢性、すぐれた操作性を追求し製造されたハイグレードシリーズ。APS-C判Kマウントカメラに使用すると、約85mm相当の中望遠レンズとして使用できます。
APS-C判カメラユーザーでワンランク上の性能を求める人におすすめのレンズです。

美しい階調描写を実現するAPS-C判用レンズ
APS-C判カメラで約307mm相当の画角のレンズとして使用できます。AF駆動はレンズ内蔵の超音波モーター(SDM)にて高速でピント合わせをしますが、ボディ駆動方式のカメラではカメラ内のモーターを使ってAF駆動するハイブリッド式に対応したレンズです。
美しくナチュラルなぼけ味と豊かな階調描写が特徴。色彩豊かな風景写真を撮りたい人におすすめです。

低価格なフルサイズ判の反射望遠レンズ
ペンタックスのフルサイズ判一眼レフカメラに対応する反射式望遠レンズです。同じペンタックスのAPS-C判一眼レフカメラにも、フルサイズ判換算で600mm相当の超望遠レンズとしても使用することができます。
反射式望遠レンズはレンズ内に反射鏡を組み込んで光を反射屈折させることでレンズ全長を大幅に短く、軽量にしているのが特徴。反射望遠レンズはもともと、天体望遠鏡などに使用するために開発されたものです。絞り機構がなくF値が一定固定式であること、MF(マニュアルフォーカス)専用レンズであること、反射鏡を使っているためボケのカタチがドーナツ状のリングぼけになってしまうことなどの特性があります。
絞りはF8固定式ですが、絞り優先オートやマニュアル露出モードで撮影することが可能です。レンズマウントは着脱でき、9種類の交換マウントが用意されているのでマウントをつけ替えれば他社のカメラに使用することもできます。リコー純正にこだわらない人の選択肢としておすすめです。
「リコー・望遠レンズ」のおすすめ商品の比較一覧表
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クイックフォーカスシステムやSDM(超音波モーター)内蔵レンズに注目
ペンタックスのAF対応の交換レンズは、カメラボディ内のモーターでAF作動させるボディ側AF駆動方式と、レンズ内のモーターでAF作動するレンズ内AF駆動方式があります。
どちらの方式であっても、「クイックフォーカスシステム」の機構を内蔵しているペンタックスレンズであれば、AF測距した後にピントリングを操作するだけで素早くマニュアルフォーカスでピントを補正することができます。
基本的に、AF駆動のためのモーターに超音波モーターを使用していないレンズはAFとMFの切り替え操作をすることはできません。しかしペンタックスのクイックフォーカスシステム対応レンズであれば、まるで超音波モーター採用のAFレンズのようにダイレクトにAF/MFの切り替えができます。
なお、最新のペンタックスレンズではSDM(超音波モーター)を内蔵してAF駆動しているレンズも多くなってきて、そうしたレンズにはクイックフォーカスシステムの機能は省略されています。
そして、レンズ選びに欠かせないのはカメラやレンズの性質・性能を知ること。各レンズの特徴も踏まえて、求めているレンズを見極めてください。
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