Windowsタブレットのメリット
タブレットPCでWindowsOSを選ぶメリットは、何といってもPCとの連携がスムーズな点です。日常でPCを使っている人にとってはまさに使い慣れた環境ですし、データの移行も不自由なく行えます。
ですから、自宅で作業していたデータをWindowsタブレットへ移し、外で作業を続けるといったことも自然にできますし、環境の違いを意識せずに済むので操作もスムーズです。
Windowsタブレットの使い勝手は?
他社のタブレットに比べ、Windowsタブレットの魅力はExcelやWord、PowerPointなど、「Microsoft Office」がそのまま使えること。出張など、出先で仕事の対応をしなくてはならない場面ではPCを持ち歩く必要がないのでとても便利です。
Windowsをタブレットで操作しづらいイメージがあるかもしれませんが、実際にはWindows10と11には、「タブレットモード」が搭載されているため、タップ操作でも使いやすいように調整されています。いろいろなことに使いたいのであれば、Windowsタブレット活用がおすすめですよ。
Windowsタブレットの選び方
Windowsタブレットのメリットは理解したけど、たくさんあるモデルの中から選ぶのは悩む・・・そこでここからは、Windowsタブレットの基本的な選び方をご紹介します。ポイントは下記の7つ。
【1】画面サイズで選ぶ
【2】スペックで選ぶ
【3】搭載ポート類で選ぶ
【4】通信環境で選ぶ
【5】外出先で通信できるかどうか
【6】キーボードの有無や着脱スタイルで選ぶ
【7】オフィスの有無・USB充電・タッチペンなど
上記の7つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途に合わせて画面サイズをチェック
Windowsタブレットには、大きめのスマホサイズからノートPCと変わらないくらいのサイズまで、幅広いサイズがあります。ここでは、画面サイズから適した用途を紹介していきます。
▼7~9インチ
メールやSNSなどのちょっとした作業がメインならコンパクトな製品がおすすめです。
このクラスはとても軽量なので外出先で使うのにも向いています。簡単な作業なら十分できる大きさなのでメールの送受信やテキスト作成などはこれでも十分に行えます。
▼10インチ以上
オフィスソフトなどを使った本格的な作業をやりたいなら10インチ以上のサイズがおすすめです。
このクラスになると画面も大きく見えるので細かい作業でも十分に対応できます。また本体は大きくなりますが、そのぶんスペックも必要十分のものが搭載できるものが多いので多少複雑な操作でも快適に動作します。ノート PC 代わりに使いたい人はこちらです。
【2】スペックをチェック
使い方によって選ぶスペックは変わります。ここでは主な使用用途から必要なスペックを紹介します。
▼複雑な操作をしない場合
簡単な使い方とはいえ、Windows 自体がメモリをたくさん使うのでメインメモリは大きい方が良いです。最低限でも2GB 以上のものを選ぶようにしてください。
CPU に関してはそれほど選択肢はありません。インテルAtomプロセッサーがメインとなりますが、なるべく型番の大きなものを選びましょう。
▼PCと同等のことがやりたい場合
PCと変わらない操作がやりたい場合はCPUはインテルCoreプロセッサークラスは必要です。予算の許す限り数字の大きなモデルを買いましょう。
メモリも同様に 4GB 以上、できれば8GB以上あるとかなり快適です。ストレージに関してはクラウドサービスを使うようにすれば内蔵ストレージはさほど気にしなくても大丈夫です。ただし、オフィスソフトや他のソフトを使う人はインストールに必要な容量を計算しておきましょう。
メインかサブか用途を決めてスペックを絞り込む
まずは購入するWindowsタブレットの用途を決めましょう。メイン機として仕事や趣味などにバリバリと使うのであれば、ある程度性能の高いモデルが必要になります。まずCPUはCore i5以上、メモリーは8GB以上、ストレージは128GB以上(できれば256GB以上が望ましい)などです。
画面サイズも8インチ程度から13インチオーバーまであり、解像度もさまざま。重さやバッテリー駆動時間もまちまちです。メイン機として外出先でもしっかり使いたいのであれば、本体重量800g以下、バッテリー駆動時間は10時間以上を狙いたいところです。
【3】搭載ポート類をチェック
Windowsの良さは外部デバイスと簡単に連携できるところにもあります。タブレットPCの場合はそれほど連携するわけではないですが、最低限USBポートは欲しいところです。
特にUSB 3.0ポートがあると、大容量USBメモリなどが使えるので、 PCに本体を接続しなくてもデータの受け渡しが簡単におこなえます。 また、充電環境を充実させるには USB Type C ポートや USB PD 対応のポートを持っている製品が有利です。
【4】通信環境もチェック
ほとんどのWindowsタブレットはwi-fi接続によってネットワークと連携することができます。しかし一部の製品では通信用の格安 SIMが挿入できるSIMフリーLTE対応製品もあります。
モバイルにどれぐらい依存するかによりますが、 簡単に外部ネットワークに接続できるのでとても便利です。必要のある方にとっては要チェックポイントですよ。
【5】外出先で通信できるかどうかチェック
WindowsタブレットもAndroidタブレットなどと同様、インターネットに接続できる通信機能はWi-Fiが中心です。しかし格安SIMなども入手できる今、外出先でも高速な通信を手軽に行いたいのであれば、LTE対応モデルがおすすめ。
LTE対応モデルは数が少ないので、どうしてもLTE通信機能がほしい人はまずここで一気に絞り込んだほうが選びやすいかもしれません。
【6】キーボードの有無や着脱スタイルをチェック
Windowsタブレットはキーボードが着脱できるモデルが中心で、キーボードが付属するものと別売のものがあります。キーボードが別売の場合は別途予算が必要になりますので注意しましょう。
また、本体にキックスタンドがついていてテーブルなどに立てかけられるタイプと、キーボードを装着すると普通のノートパソコンとして使える2イン1タイプ、ディスプレイを約360度回転させて使うコンバーチブルタイプの3つに大きく分かれます。
外出先などでひざの上に載せて使う場合、キックスタンドタイプは使いづらい場合があるので注意が必要ですが、2イン1やコンバーチブルタイプはモデル数が少ないのが難点です。
【7】オフィスの有無・USB充電・タッチペンをチェック
仕事などで使ううえでは、マイクロソフトオフィスが付属するかどうかも重要なチェックポイントです。また、Windowsパソコンというと、どれも専用のACアダプターを用いて充電するスタイルが当たり前でしたが、最近ではUSB PD(Power Delivery)という規格に対応するモデルが増えてきています。
USB PD対応のタブレットなら、USB PDに対応するACアダプターやモバイルバッテリーから給電が可能なため、より安価にACアダプターを入手したり、外出先でも手軽に充電が可能になるのでおすすめです。そのほか、専用のタッチペンが付属するモデルなら、手書き入力やイラストの手描きなどもしやすいです。
Windowsタブレットおすすめ2選|7~9インチ
Windowsタブレットの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。まずは、7〜9インチの商品です。ぜひ参考にしてください。
2in1としても利用可
キーボード付きの専用カバーが付属するWindowsタブレットPCです。このクラスでWindows10とモバイルオフィスがついてくるのはうれしいですね。使い勝手の良い製品です。
タブレットPCとしても使えるコンバーチブルPC
ミニマムサイズでありながら本格的なノートPC並みのハイスペックで他を圧倒する製品。画面が360度回転するのでタブレットPCとしても使えます。価格もそれなりですが、タブレットPCでも妥協したくない人におすすめです。
Windowsタブレットおすすめ9選|10インチ以上
続いては、10インチ以上のWindowsタブレットです。通信機能が高速化したLTE対応モデルや、セキュリティ対策が強化されたモデルもありますよ。
人気のSurfaceスタイリッシュモデル
液晶が13インチへとサイズアップしたほか、より高解像度になっている新型Surface。プロセッサも一新され「Microsoft SQ1」が採用されました。スタイルも洗練されているので、デザインに気を配りたい人は要チェックです。
タブレットスタイルでも使える12.3インチモデル
高精細な12.3インチディスプレイや本体サイズ、背面のキックスタンドを倒してタブレットとして使えるスタイルなどは、前モデルと変わりありませんが、CPUや表示機能がアップされました。
また、新たにUSB Type-C端子を搭載。これによりスマホと同様に、モバイルバッテリーでの充電が可能になっています。
より高速なWindowsタブレット
Windows 11の持てる力を最大限に引き出すように設計され、ノートPCのパワーとタブレットの柔軟性を併せ持ったモデル。Thunderbolt4ポートによる高速接続で最高のパフォーマンスを発揮でき、さらに必要に応じてより高速化ができます。
何をするにも必要なものがすべてそろっていて、より簡単に効率を向上できる一新された操作性とツールが魅力です。

軽くて持ち運びに便利なエントリーモデル
10インチの液晶ディスプレイ(1800×1200ドット)を搭載し、重さ約522g(Wi-Fiモデルの場合)という軽さも魅力のモデル。一般的なCore iシリーズと比べて処理速度の遅いPentiumシリーズをCPUに採用しているため、メインというよりはサブパソコンとしての使い方に向いているでしょう。
Windows OS向けの一部アプリのみ利用できるWindows 10 Home(Sモード)を搭載しているため、Windows 10のフル機能を利用するためにはSモードを解除する必要があるものの、Microsoft Officeも搭載している割にはリーズナブルなモデルです。
ASUS(エイスース)『TransBook Mini(T103HAF-LTE)』
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする Windowsタブレットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのWindowsタブレットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
番外編|Windowsタブレットに必携のアクセサリー
Windowsにも対応している、持っていると作業がはかどるアクセサリーを3つご紹介します。
「Windowsタブレット」のおすすめ商品の比較一覧表
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選ぶ際には文字入力の頻度も考慮 エキスパートからのアドバイス
ここではキーボードが着脱できるモデルを中心に紹介しましたが、Windowsは、AndroidやアップルのiPadシリーズが搭載するiOSに比べてタッチ操作への使い勝手の最適化が遅れています。そのためキーボードなしではタッチ操作や文字入力などにストレスを感じることもあるでしょう。
持ち運ぶ機会が多く、文字入力も頻繁に行うのであれば、ディスプレイが約360度回転してタブレットにもノートパソコンにもなるコンバーチブルタイプがもっともおすすめです。
ただしその場合、タブレットとして手で持って使う際に重く感じがちです。タブレットとしての使い勝手も重視する場合は、セパレートタイプでいいと思います。
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一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。