オトナ女子におすすめの漫画6選 『このマンガがすごい!』ライターが選ぶ!
思わずクスッと笑えたり、「あるある!」と共感できたりする、20代後半以上の女性をターゲットにして作られた「オトナ女子向け漫画」が盛り上がりを見せています!
ここでは、マンガライターの奈良崎コロスケさんに選んでもらったおすすめ作品をご紹介。完結作品をはじめ、面白そうな作品が厳選されているので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね。

小学館クリエイティブ『美人が婚活してみたら』




出典:Amazon
作者 | とあるアラ子 |
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巻数 | 3巻 |
オトナ女子の婚活戦線に異状アリ
マッチングアプリや街コンなど、新しいツールの登場で婚活市場はかつてない賑わいをみせています。恋愛とはハッキリと線引きをして結婚に挑む女性たち。しかし、男性をスペックで吟味し、面接を繰り返していく婚活ロードには、苦難の道程が待ち受けているのです。
本作のヒロイン、32歳のタカコは容姿に恵まれてはいるものの、言い寄ってくるのは既婚者ばかり。不遇の恋ばかりに「死にたい……」とつぶやきはじめるタカコに、親友のアラ子は婚活を勧めます。
一念発起して婚活を開始するタカコの前に現れるのは、ひと癖もふた癖もある婚活男子たち……。なんと本作は実話ベース。美人だからといって、かんたんに結婚できると思ったら大間違いなんですね。婚活を考えているオトナ女子はぜひ一読を!

祥伝社コミックス『チューネン娘。』

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作者 | 伊藤理佐 |
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巻数 | 2巻 |
モヤモヤを笑い飛ばすデトックスコメディ
見た目も気持ちもまだまだ若いけど、世間的には「いい大人」のポジションを求められる、少女でもオバサンでもない女性の30歳は本当に微妙なお年ごろ。
そんな女のボーダーラインに立っているアイコ。彼氏はいるものの、ヒモ同然の夢見がちな漫画家の卵で、結婚なんて考えられません。かといって仕事にやりがいを見出したり、大きな目標があるわけでもないと悩みます。
そんな三十路のチューネン娘が、合コンで出会ったイケメンのエリートに見初められたからさあ大変! ここからはアラサー女子が日ごろから心のどこかに抱えているであろう、モヤモヤとしたものを吐き出す展開になります。それらをすべて笑いに転化してくれるのが、伊藤理佐作品の素敵なところ。スカッとデトックスできるコメディを読みたい方におすすめです。

ぶんか社『35歳からのお酒デビュー』

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作者 | おりはらさちこ |
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巻数 | 1巻のみ |
オトナ女子の遅咲きお酒デビューレポート
「アルコールを受けつけないわけではないけど、味自体が苦手だし酔うことにも抵抗がある」「でも、きっとお酒を飲めたら、世界が広がるんだろうなあ……。」こんななげきをよく耳にします。そんなオトナ女子の代表である作者が、35歳にして本格的にお酒と向きあうことを決意し、その結果をレポートしてくれたのが本作です。
ほろ酔い系の缶カクテルからはじまり、ビール・日本酒・ウィスキー・ワインにも挑戦。ビールはチビチビ飲まず、のどごしを楽しむもの……など、お酒の世界の奥深さを知っていく彼女はとても楽しそうです。お酒を敬遠していたアナタにこそ読んでほしいエッセイ。お酒に対する考え方も変わってくるはずですよ。

イースト・プレス『会社をやめて喫茶店はじめました』




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作者 | 金井ナオミ/花小金井正幸 |
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巻数 | 1巻のみ |
やりたいことを実現したオトナ女子の奮闘記
とくにコーヒーに詳しいわけでもないOLが喫茶店を開きます。普通に考えれば無謀ですよね。「9割が3年以内に閉店する」とまでいわれる飲食業界は、とても厳しい世界です。
それでも、本作の主人公・ナオミさんは、自分の店をもつために動き出します。「本当にやりたいことなら、やれるうちにやったほうがいい。年とってからだと体力がなくなってしんどいかもよ」という姉からのアドバイスが背中を押してくれたのです。
物件探しから食品衛生責任者の資格取得、オリジナルブレンド作り、内装工事の打ち合わせ、食器の購入まで。バタバタとしながらも、どうにか開店にこぎつけるまでが描かれます(作画を担当しているのは旦那さま)。そのお店は、ナオミさんが思い描いていた昭和レトロな純喫茶「宝石箱」。テレビ番組にも取りあげられるなど、人気店になりました。
始めたいことがあるけれど、ちょっと迷っている……そんなオトナ女子のアナタ、ぜひ読んでみてください。

KADOKAWA『アラフィフさん いらっしゃ~い!』




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作者 | 青沼貴子 |
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巻数 | 1巻のみ |
元人気漫画家が贈る、面白くて赤裸々なエッセイ漫画
90年代にアニメ化&ドラマ化された『ママはぽよぽよザウルスがお好き』で知られる青沼貴子先生が、50代を迎えた今の状況や心境を赤裸々に描くエッセイです。ヒット作をもつ人気漫画家なのだから、さぞやお金持ちかと思いきやそうでもない!? 迫りくる老後に戦々恐々のご様子。フリーランスがゆえに、おそらく受け取れる年金も雀の涙なのでしょう。
それならばパートに出てみようと面接を受けるものの、漫画家生活35年で社会適正が低下しているのか、単純に年齢のせいか、なかなか受かりません。同世代の旦那様ともども健康面の不安もちらほら……。それでも子育てが一段落した50代だからこその楽しさもたくさんつづられています。お金はあまりないけれど、なんだかんだいって毎日を楽しんでいる大先輩の姿をみていると、将来への不安が少し軽くなる……かも?

祥伝社コミックス『地獄のガールフレンド』

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作者 | 鳥飼茜 |
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巻数 | 3巻 |
「オトナ女子向けの漫画」のおすすめ商品の比較一覧表
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オトナ女子向け漫画の選び方 『このマンガがすごい!』ライターに聞いた!
マンガライターの奈良崎コロスケさんに、オトナ女子向け漫画を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
悩み多きアラサーヒロインたち
『このマンガがすごい!』ライター
アラサー以上の女性からも多くの共感
アラサー女子が主人公の作品に要注目。女の子と呼ばれることに、そろそろ違和感を覚えはじめる微妙な年齢かもしれません。友人の結婚や出産に焦りを覚えたり、軽い気持ちで恋愛ができなくなったり、両親や友人のなにげない一言がグサグサとハートに突き刺さったり……。
そんな悩み多き彼女たちにスポットを当てた作品は、同世代はもちろん、アラフォー・アラフィフ世代の女性たちからも大きな共感を得ています。
楽しみの幅を広げたい!
『このマンガがすごい!』ライター
ヒロインから活力をもらえる作品を
仕事や育児に追われるだけで一日が終わる、そんなうるおいのない日々にストレスを感じている女性も多いでしょう。どんなに仕事や家族が大事でも、ひとりの時間をもつことは大切です。
小さな楽しみや打ち込める趣味をみつけたヒロインが活躍し、表情を輝かせる作品は明日への活力を与えてくれるはず。誰かのためではない、自分のための時間を取り戻しましょう!
新しいライフスタイルの提案
『このマンガがすごい!』ライター
結婚や出産以外の生き方を教える作品も注目
結婚や出産にこだわらない、そんな生き方もあるのではないのか? 近年のオトナ女子漫画は、つねにこの命題と向き合っています。結婚すること・出産すること、それだけが女性としての幸せのすべてではないと。
やりたい仕事を続けること、楽しい趣味に没頭すること、仲のいい友人たちとともに歳をとること。こうしたことも、かけがえのないものなんだと教えてくれる作品にも出会ってほしいです。
正解はないけど希望は詰まっている! マンガライターからのメッセージ
『このマンガがすごい!』ライター
大人の女性それぞれの生き方のヒントに
このままイタズラに年齢を重ねていくだけでいいのだろうか? 結婚しないという選択肢はないのか? 結婚しないとしたらどうやって暮らしていくのか? 結婚したとしても上手くいかなかったらどうするのか? 子育てを終えた先輩女子は何を考え、どんな老後を模索しているのか? といった漠然とした不安感を抱いているオトナ女子たちに、ぜひとも読んでほしいタイトルを紹介しました。
同じように悩み、それでも前向きになるために努力するヒロインたちの奮闘ぶりに泣いて、怒って、笑って、勇気をもらってほしい。そこに100%の正解はないけど、希望は詰まっているはずです。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
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※2020/12/15 一部コンテンツの修正のため更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 桑野美帆子)
別冊宝島「ザ・マンガ家」シリーズを企画・編集した後、『このマンガがすごい!』年度版の創刊メンバーに。 以降、漫画家インタビュー、漫画評論、漫画原作映画の劇場用プログラムなどを手掛けるほか、2019年には自身も漫画家デビュー。 80年代の音楽体験を描く『音楽とおじさん』を夕刊フジzakzakにて連載中。