カメラスタビライザーを使うメリットとは?
「カメラスタビライザー」とは、装着したカメラの振動や傾きとは反対方向の動きを加えることで、手ブレなどを抑えられるアイテムです。そのため、移動しながら撮影しても映像がブレず、キレイに撮影できるのがスタビライザーを使うメリットとなっています。
また、三脚とは違って自由に撮影できるのもポイント。好きな場所やアングルで撮影できるため、撮影にこだわりたい人ほど持っておきたいアイテムです。
カメラスタビライザーの選び方は? ITライターに聞く
カメラスタビライザーの選び方をチェックしていきましょう。ITライター・酒井麻里子さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのカメラスタビライザーを選ぶために参考にしてみてくださいね。
扱いやすい駆動タイプを選ぶ
カメラスタビライザーは、駆動方式の違いから大きく2つに分けられます。そこで、それぞれの違いや特徴などから、扱いやすいタイプのスタビライザーを選ぶようにしましょう。
誰にでも使いやすい「機械式」
搭載されたおもりを活用することでカメラの並行を保つタイプが「機械式」。シンプルな扱いやすさが特徴で、はじめてカメラスタビライザーを使う人でも扱いやすいのが魅力です。
また、スタビライザーの調整も手軽にでき、撮影しながら画角などを調節しやすいのもポイント。かんたんな操作なのに、驚くほどキレイに撮影できるタイプです。
映像がブレにくい「電気式」
モーターによる自動補正機能などによって、カメラの角度を調整してくれるのが「電気式」。細かな角度調整やわずかなブレなどにも自動で対応できるので、キレイな映像が撮影できます。
一方で、自動補正機能がすぐれているため、自分の好みやイメージに合わせるのが難しく感じることも。ある程度カメラスタビライザーの操作に慣れている人ほど、扱いやすいと感じるでしょう。
撮影方法に合わせて形状や重さをチョイスする
カメラスタビライザーの使い勝手に大きく影響するのが、スタビライザーの形や重さです。そのため、撮影するシーンや撮影方法に合わせて、使いやすいスタビライザーを選ぶことが大切です。
片手でも撮影できる「ハンドベルト型」
手軽に撮影を楽しみたい人にぴったりなのが「ハンドベルト型」です。片手でハンドルを握って使うタイプのため、かんたんな操作方法でキレイな映像を撮影できます。
また、小型で軽量なので持ち歩きやすいのもメリット。山からの景色など、旅行先などでの撮影にも活躍してくれます。
本格的な撮影がしたいなら「ボディマウント型」
より本格的に撮影をしたいなら、「ボディマウント型」を選びましょう。ボディマウント型は上下、左右、前後の3カ所のおもりでカメラのバランスを保ち、わずかなブレも補正し映像のブレを抑えます。
ただ、ボディマウント型は大型で重量があるため、慣れないと使いづらいと感じてしまいます。持ち歩くのに適さないものもあるので、撮影場所や方法をしっかり考えてから手に入れましょう。
重くても動きやすい「ショルダーマウント型」
スタビライザーの持ちやすさや固定力を重視したい人は、「ショルダーマウント型」。このタイプはスタビライザーを身体に装着して使用し、肩と腕で支えることで撮影者の動きが制限されないのがメリットです。
また、身体を使って支えるため大型のスタビライザー重さを分散でき、長時間の撮影もこなせます。手軽さと協力な補正力を兼ね備えた、便利なタイプのスタビライザーです。
ITライター
撮影を行なうときは、スタビライザーにカメラを取りつけたものを片手で持つことになります。そのため、スタビライザー本体とカメラの重量の合計がどのくらいになるかも重要なポイント。あまり重すぎると撮影中に疲れてしまい、長時間の撮影がしづらくなる可能性があります。
本体の重いスタビライザーほど最大積載量も大きくなる傾向にあるため、大きなカメラを使う場合は、スタビライザー自体もそれなりに重いものを選ぶことになります。一方でミラーレスや小型の一眼レフを使っているなら、必要以上に重いものを選ぶ必要はありません。
使用するカメラの重量に比例してスタビライザーの重量も変わるということは覚えておきましょう。
最大積載量と対応機種で選ぶ
大型の機材を運用する場合は最大積載量の大きなものを選びましょう。3軸のカメラスタラビライザーで、独自設計のアームにより液晶が見やすくなっています。
ITライター
スタビライザーは、製品ごとに搭載できるカメラの重さの上限が決まっています。ここでいうカメラの重さとは、カメラ本体だけではなく本体とレンズを合わせた重さとなります。一部のレンズ使用時には使えないという事態を防ぐため、最大積載量内におさまるかどうかをチェックするときは、撮影に使う可能性のあるレンズのなかでもっとも重いものをつけた状態で重さを計測する必要があります。
またカメラの機種によってはスタビライザーが対応していないケースもあります。多くの場合、カメラ用スタビライザー各製品の公式サイトなどに対応機種が掲載されていますので、使用予定のカメラが対応機種であるかどうかを事前に確認しておきましょう。
バッテリーの駆動時間もチェック!
DJI『Ronin-S』
電気式のカメラスタビライザーを選ぶ際にチェックしておきたいのが、搭載されたバッテリーの駆動時間です。駆動時間が長いほど撮影にも時間をかけられるため、バッテリー切れで撮影が中断することがありません。
また、星空や夕日など、キレイに映るタイミングが正確にわからないときにも、駆動時間の長いほどベストショットが撮りやすくなって便利です。
アングル調整機能で好きな画角の映像を撮ろう
ローアングルからの撮影など、いろいろな画角で撮影したいなら「アングル調整機能」の有無を確かめましょう。グリップの長さを調節できたり、カメラの角度を調節できたりすることで、さまざまな角度から撮影でき映像表現の幅が広がります。
同じ被写体でも撮影アングルが変わると、違ったおもしろさが加わるため、凝った映像を撮影したい人ほど搭載されているかチェックしておきましょう。
設定や操作のしやすさで選ぶ
ITライター
スタビライザーとカメラの接続方法や、各種設定などの方法も購入前に確認しておきたいポイントです。初期設定が煩雑で使える状態になるまでに手間がかかったり、撮影中に操作がしづらかったりすると撮影のモチベーションも下がってしまいます。
カメラ用スタビライザーの設定や操作について具体的に知りたい場合は、公式サイトでダウンロードできるマニュアルを見るのがおすすめ。オンラインマニュアルは購入後に利用するイメージが強いかもしれませんが、購入前のリサーチにも役立ちますので、ぜひ活用しましょう。
カメラスタビライザーのおすすめ10選 本体サイズ・重量・付属品・対応機種もチェック!
上で紹介したカメラスタビライザーの選び方のポイントをふまえて、ITライター酒井麻里子さんと編集部が厳選したおすすめ商品を紹介します。それぞれの機種の特色をよく見比べて、自分の用途に合うものを選んでください。
それぞれの機種の仕組みや特色をよく見比べて、自分の用途に合うものを選んでください。

DJI『Ronin-S』
















出典:Amazon
本体サイズ | 約幅202×奥行185×高さ486m |
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重量 | 約1.46kg(ジンバルのみ)、約1.84kg(ジンバルとグリップを含む) |
付属品 | グリップ、カメラマウントプレート、レンズサポート、カメラライザー、USBケーブル、収納ケースなど |
最大積載量 | 3.6kg |
対応機種 | Canon:EOS Rなど/Panasonic:GH5など/Nikon:Z7など/SONY:α7Ⅲなど |

Feiyu Tech『AK4000 一眼レフジンバル カメラスタラビライザー』


















出典:Amazon
本体サイズ | - |
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重量 | 約1.4kg(バッテリー除く) |
付属品 | microUSBケーブル、ソニーコントロールケーブル、キヤノンコントロールケーブル、バッテリー、エクステンションロッドなど |
最大積載量 | 4kg |
対応機種 | Canon:EOS 7Dなど/Panasonic:GH5など/Nikon:D850など/SONY:α6500など |

ZHIYUN『CRANE 2』


















出典:Amazon
本体サイズ | 幅210×奥行118×高さ450mm |
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重量 | 1.25kg |
付属品 | アルミ三脚、リチウムイオン電池、バッテリー充電器、microUSBケーブル、SONY用カメラ制御ケーブルなど |
最大積載量 | 最大:3200g、最小:500g |
対応機種 | Canon:EOSシリーズ/Panasonic:LUMIXシリーズ/Nikon:Dシリーズ/SONY:αシリーズなど |

Gudsen『MOZA AirCross』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅90×奥行88×高さ294mm |
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重量 | 約0.90kg |
付属品 | ハンドグリップ、バッテリー、チャージャー、三脚、ワイヤレスコントローラー、レンズサポート、ハンドルバー、USBケーブルなど |
最大積載量 | 1.8kg |
対応機種 | SONY:α7RIIIなど/Panasonic:GH5など/Canon:EOS M100など/Fujifilm:X-T2など |

Feiyu Tech『G6 Plus』


















出典:Amazon
本体サイズ | 幅156×奥行108×高さ294mm |
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重量 | 約0.66g |
付属品 | バッテリー、USBケーブル、キャリングケースなど |
最大積載量 | 0.8kg |
対応機種 | Gopro5/SONY:α6500など/Canon:M100など/Panasonic:GH5など |
アクションカメラやコンデジなどで快適な撮影環境を
GoProなどのアクションカメラやコンパクトデジタルカメラなど、本体重量800g以内のカメラに対応したスタビライザー。カメラだけでなく、スマホを取りつけて使うこともできます。
また、カメラとWi-Fi接続することによって、フォーカスやズーム、露出などの撮影モードの変更が可能なのも特徴。本体重量は663gと軽く、9時間駆動の長時間バッテリーも備えているので、外出先で長時間使用する場合も安心です。
一眼レフの本格的なスタビライザーを使いこなす自信はないという方や、コンパクトデジタルカメラで手軽にきれいな動画を撮りたいという方におすすめです。
DJI『RS 2』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅260×奥行410×高さ195mm |
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重量 | 2.9kg |
付属品 | BG30グリップ、レンズサポート、USB-C 充電ケーブル、クイックリリース プレート 、キャリーケースなど |
最大積載量 | - |
対応機種 | Canon:EOS800Dなど/Panasonic:S1Hなど/Nikon:Z7IIなど |
MOZA『AirCross 2』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅340×奥行410×高さ160mm |
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重量 | 約1.05kg (バッテリーを含む) |
付属品 | レンズサポート、クイックリリースプレート、L型ブラケット、M3C-micro ケーブル、ケーブル用収納ポーチなど |
最大積載量 | 3.2kg |
対応機種 | Canon:EOSシリーズ/Panasonic:LUMIXシリーズ/Nikon:Dシリーズ/SONY:αシリーズなど |
ZHIYUN『WEEBILL S』


















出典:Amazon
本体サイズ | 幅20×奥行170×高さ 170mm |
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重量 | 0.1kg |
付属品 | カメラコントロールケーブル、バッテリー充電器、クイックリリースプレート、カメラバッキングベース、三脚、 ネジなど |
最大積載量 | - |
対応機種 | SONY:α7R4など/Panasonic:S1Hなど/Canon:EOS RPなど/Fujifilm:X-T3など |
DJI『RSC 2』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅185×奥行400×高さ175mm |
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重量 | 1.95kg |
付属品 | キャリーケース、グリップ、カメラライザー、マルチカメラ制御ケーブル、USB-C 充電ケーブル、レンズサポート、ねじなど |
最大積載量 | - |
対応機種 | Canon:EOSシリーズ/Nikon:Dシリーズ/SONY:αシリーズ/Fujifilm:Xシリーズなど |
Feiyu Tech『G6MAX』


















出典:Amazon
本体サイズ | - |
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重量 | 1.05kg |
付属品 | USB2.0-TypeCケーブル、シャッターケーブル、専用ポータブルケース、クイックリリースプレートなど |
最大積載量 | - |
対応機種 | Canon:G7Xなど/Panasonic:GX85など/SONY:α7sIIなど |
「カメラスタビライザー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カメラ用クランプ・グリップの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカメラ用クランプ・グリップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ワンステップ上の動画撮影を! ITライターからのアドバイス
ITライター
スタビライザーを使うことで、手ぶれのない、クオリティの高い動画の撮影が可能になります。そのためSNSや動画サイトなどに自分で撮影した動画を公開することの多い方には、とくにメリットの大きいアイテムといえるでしょう。そのような方はぜひ自分のカメラに合った使いやすいスタビライザーを選んで、動画の撮影・制作をより楽しんでみてください。
カメラスタビライザーに関するそのほかの商品 【関連記事】
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:tsuge-line、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/21 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
IT関連の書籍、雑誌、Webコンテンツ等の編集・執筆に携わる。 著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter 安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)、 『今すぐ使えるかんたんFC2ブログ 超入門』(技術評論社)など。