5万円前後のエアコンの選び方
本記事は、5万円前後のエアコンの基本的な選び方を紹介していきます。ポイントは下記の4つ。
【1】エアコンを使用する部屋の畳数に対応したものを選ぶ
【2】必要な機能を確認しよう!
【3】型落ちモデルはお得に購入できる!
【4】設置するエアコンのサイズから選ぶ!
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】エアコンを使用する部屋の畳数に対応したものを選ぶ
エアコンは、基本的に使用する部屋の畳数に合ったものを選ぶようにしましょう。だいたいのエアコンには「8~10畳」のように表記されており、その表記は「木造住宅の場合は8畳、鉄筋住宅の場合は10畳」という意味になります。
部屋の畳数より小さいものを選んでしまうと、部屋の温度を変えるのに常にフルパワーでの運転になってしまい、高額な電気代がかかってしまうことも。購入の際は、必ず適正な畳数をしっかりと確認するようにしましょう。
また、機種によって電圧100Vのものと200Vのものがあり、大出力の200Vのものを選ぶと部屋の冷暖房にかかる時間が非常に短くなり、結果的に電気代の節約につながります。ただし、5万円前後のエアコンであればほとんどが100Vになっています。
【2】必要な機能を確認しよう!
エアコンの本来の働きは、冷暖房と除湿です。当然ながらこの機能はほとんどのものについていますが、最近ではさまざまな機能を持つ機種が出てきています。
たとえば、部屋の温度を変えないで除湿をおこなってくれる再熱除湿や、日々のお手入れをラクにしてくれるフィルター清掃機能、室内機のみを動作させる送風運転や空気清浄機運転機能など。あらかじめ自分に必要な機能を整理しておきましょう。ただし、5万円前後のエアコンとなると冷房と除湿しか出来ないものなどもあるため、購入前にそのエアコンの機能をしっかりと確認しておくようにしましょう。
【3】型落ちモデルはお得に購入できる!
エアコンは、型落ちモデルがとても安価で売られていることがあります。機種やグレードによっては、新型の半額程度の価格で購入できることも。最上位機種や上位機種は新型になると新しい機能が追加されることもありますが、下位機種に関してはほとんどがマイナーチェンジであることが多いです。
そのため、最新機種と型落ち機種でそこまでの違いはありませんので、型落ち機種が出ていればそちらの購入を検討するのもよいと思います。各家電量販店とも、およそ3~5月くらいにモデルチェンジを行うことが多いため、その辺りはエアコンの入れ替えで処分品が出やすくなります。
【4】設置するエアコンのサイズから選ぶ!
室外機、室内機ともにエアコンの大きさはメーカーや機種のグレードによって異なります。充分な設置スペースがある場合は問題ありませんが、ほかの家具との兼ね合いで狭い場所に設置しなければならない場合、エアコンの大きさは重要なポイントです。既存のエアコンを取り替える場合は同じ大きさのものを買えば大丈夫ですが、新規で取りつける場合はとくに注意しましょう。
室内機は目安として左右天井から10cm程度のスペース、室外機は熱交換器側は30cm程度、逆側は10cm、前20cm、後10cm程度の余裕が必要です。こうした点を踏まえて、最適なエアコンの大きさを考えましょう。
「5万円前後のエアコン」のおすすめ商品の比較一覧表
5万円前後のエアコンおすすめ5選
上記で紹介した5万円前後のエアコンの選び方のポイントをふまえて、プロの家電販売員のたろっささんに選んでもらったおすすめ商品と、編集部が厳選したおすすめ商品を紹介します。

お手入れのしやすさに定評あり!
この機種のすごいところは、前面のパネルをすべて取り外せるところです。フィルター部がむき出しになるため、掃除機などでのお手入れもしやすく、外した前面パネルに関しては水洗いOK。乾かしてもとに戻すだけで清潔な状態をキープできます。きれい好きな方はもちろん、少々面倒くさがりの方でも手軽にお掃除できるためおすすめです。
また、霜取り運転での室温低下を見越して霜取り運転が入る直前に出力を上げ、部屋の温度を変えづらくする室温キープシステムを搭載。ハイグレード機種の一部機能をふんだんに使った贅沢(ぜいたく)な機種です。
コンパクトボディでも高出力!
室内機の幅770mm、室外機の幅675mmととても小さいため、設置スペースが限られている場所でもラクに設置ができます。しかし、小さいからといってあなどってはいけません。
過去の機種に比べてコンプレッサーの能力が格段に上がっており、冷暖房の立ち上がりが非常に速く室温を素早く管理します。しっかりとした冷暖房機能を求めている方におすすめです。

コスパを極めたパナソニックのベストセラー
パナソニックが誇る、驚きのコストパフォーマンスを実現した機種。6畳用の冷暖房、除湿運転はもちろんのこと、エントリー機種なのにもかかわらずスマホとの連携機能を標準装備しています。遠隔操作で外から帰る前にエアコンを動かしたり、室温を見て電源を切ったりすることが可能です。
また、1℃刻みではなく0.5℃刻みのこまかな温度調節にも対応しています。万人におすすめできる、非常にすぐれた機種だといえるでしょう。

価格と小ささにこだわったかんたんモデル
通常除湿をする際は冷房運転のついでに湿度を下げていくため、湿度とともにどんどん室温は下がっていってしまいます。それを防ぐための室温を変えない除湿運転は電気代が非常に高く、また、除湿の速度も速くありません。しかしながらこちらの機種に備わっているソフト除湿は、上記のちょうど中間くらいの運転ができ、電気代がそこまでかからず素早く湿度を下げてくれるという便利機能です。
室内機の高さはなんと驚異の280mmという平べったさ。かなり天井に近い位置でも取りつけることが可能になるため、勾配(こうばい)を取るのがラクちん。必要な機能もひととおり網羅しているため、限られたスペースに設置をしたい方におすすめです。

エアコンクリーニングの費用もチェック 【意外と落とし穴!】
エアコンクリーニングは、お手入れ機能が付いている場合でも、やはり1~2年に1度程度は頼んでおきたいところ。付いていると非常に便利なエアコンのフィルター自動お手入れ機能ですが、実をいうとこれが付いていることにより、エアコンクリーニングの金額が高くなってしまう場合があります。
余りに難解な分解洗浄が必要になる場合は、エアコンクリーニングをお断りをされるケースも……。あとからエアコンクリーニングをしっかり頼む場合は、思い切ってフィルター清掃機能が付いていない機種を選ぶのも悪くないと思います。
各通販サイトのランキングを見る 5万円前後のエアコンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの5万円前後のエアコンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
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ランニングコストにも注目して選ぼう
導入時のコストも大事ですが、エアコンは一度取りつけると、およそ10年程度は使用するといわれています。そのため、ランニングコストにも注目して選びましょう。
たとえば、省エネエアコンを10万円で取りつける場合と、エントリーモデルを5万円で取りつける場合を比較して考えてみましょう。年間の電気代が省エネエアコンは1万円、エントリーモデルは2万円とします。すると、5年後にはエントリーモデルのトータルコストが省エネエアコンに追いつき、その後は省エネエアコンを使えば使うだけ安くなっていきます。
ランニングコストの目安金額は、どのメーカーもカタログに書いてありますので、そちらも参照しながら選ぶといいでしょう。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。