リビング用エアコンの選び方 部屋の雰囲気に合わせて!
プロの家電販売員 兼 家電ライターであるたろっささんのアドバイスをもとに、リビング用エアコンの選び方を紹介します。ポイントは下記の3つ。
【1】部屋のタイプに合わせて選ぶ
【2】エアコン本体の機能や値段で選ぶ
【3】氷点下になる環境下で暖房を使用するかどうか
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に必要な機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】部屋のタイプに合わせて選ぶ
ひと口にリビングと言っても南向き、北向きの大きな窓があったり、吹き抜けで天井が高くなっていたりなど、さまざまな部屋の形が考えられます。一般的に大きな窓や吹き抜けがある場合、冷暖房負荷は高くなっていきます。たとえば、14畳の部屋の広さで2階までの吹き抜けリビングの場合は、およそ20畳対応タイプで適用出力の2まわり上のエアコンを選ぶようにしましょう。
ほかにリビングだけではなく、ふだんから開放している続き間や、キッチンがあったりする場合はそちらの大きさも考えて選ばないと、じゅうぶんに冷暖房されるまでに時間がかかるので注意が必要です。
導入コストは上がってしまいますが畳数に余裕の持ったエアコンを取り付けることにより、冷暖効率が上がって結果的にランニングコストは安くなります。
【2】エアコン本体の機能や値段で選ぶ
エアコンは同じ対応畳数のものでも、機種によって非常に金額差がある家電のひとつです。
ひと言で冷房をする、除湿をすると言っても効率のいい冷やし方ができるタイプや、省エネ性能の高いタイプなども存在しています。ほかにも、部屋の温度を変えずに除湿をする機能がついているエアコンの場合、さらに値段は高くなります。
同じ14畳対応のエアコンでも10万円を切るモデルから、20万円を超える機種までさまざまです。20万円を超える機種なら、センサー性能が高いなど毎日の暮らしを豊かにしてくれる機能が搭載されているでしょう。
自分のお財布事情と相談しながら、機種選定をしていきましょう。
【3】氷点下になる環境下で暖房を使用するかどうか
おもに北陸、東北、北海道エリアにお住まいの方になりますが、冬はどの程度暖房を使用するかが非常に重要になります。寒冷地仕様のエアコンではない場合、室外機に霜がついて凍ってしまい、冷暖房の効きが悪くなったり室外機が壊れてしまうケースがあります。
その霜を取るために外に温風、なかに冷風を取り込む除霜(じょそう)運転をしますが、これが通常タイプのエアコンだと1日の大半運転を行なってしまい、結果としてまったく暖房の役割を果たしてくれません。
一方、寒冷地エアコンは室外機にヒーターがついており、除霜運転の時間を極力短くするように設計されています。寒冷地にお住まいで冬もかなりエアコンを使用する予定であれば、寒冷地仕様は外せない機能ということになります。
専用回路の有無と電圧の確認を プロの家電販売員からアドバイス
2000年代前半にエアコンの電源を延長コンセントなどから引っ張り、その過電流が原因で火事が相次ぎました。現行のエアコンの説明書にはすべて「ブレーカーと1:1の専用回路を引いてください」ということが明記されています。きちんとした施工業者に頼むと必ず有無を確認され、ない場合はその回路を作る工事代もかかる場合が多いです。
また、リビング用エアコンのほとんどが200V対応になっています。オール電化の家ならば問題ありませんが、そうではない場合は200Vかも事前に確認しましょう。対応していない場合は、電力会社による工事が必要になります。この条件をクリアしてはじめてエアコンの施工が行なえます。
今まで普通のコンセントを使ってエアコンを使っていたから専用回路は必要ないということはありません。今までと同じように取付をして欲しいと言う人は多いですが、それだとエアコンの施工自体を断られるケースが増えているため、専用回路は必要なものだという認識を持つことが重要です。
リビング用エアコンおすすめ10選 空調機能・自動掃除付きも
上で紹介したリビング用エアコンの選び方のポイントをふまえて、プロの家電販売員・たろっささんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。2023年の最新機種も紹介しています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!
人気の白くまくんシリーズ
冷房シーズン前に内部を自動で清掃。さらに故障の有無を診断してくれる「プレシーズンお手入れ」機能搭載。エアコンをよく使う冷房シーズンを迎える前に、自動でしっかりお掃除してくれるので、お手入れが面倒な方や清潔を保ちたい方におすすめです。
お手入れ機能の他に「[ecoこれっきり]自動運転」や「[みはっておやすみ]タイマー」など、様々な機能を搭載しています。
シンプル&コンパクトなベーシックモデル
冷房運転時に発生した結露水を利用した「水内部クリーン」と、乾燥による「内部クリーン」を搭載。エアコン内部を清潔に保てます。コンパクトなサイズなので、子供部屋や趣味のお部屋にもピッタリ。
立ち上がりがよく、すぐに冷えます。「風ないス」モードがあり、風が直接体に当たりにくく、快適に過ごすことができます。

自動掃除付き!パナソニックが贈るプレミアムモデル
パナソニック、上位モデルの「WXシリーズ」。こちらのエアコンは「お掃除ロボット」という機能を有しています。フィルターの自動清掃機能はほかのメーカーのエアコンでもありますが、この『エオリア CS-WX409C2』はロボットが自動でお掃除し、排気と一緒にホコリを外に排出してくれます。
また、エアコンをよく使用する時間を学習し、寒い朝でもすぐに暖房運転ができるなど、消費者目線のうれしい機能が目立ちます。冷房、暖房能力ともに非常に強力ですし機能面でも間違いなく、おすすめです。

富士通ゼネラル『nocria(AS-X40J2W)』
AI搭載IoTを見据えた高性能な未来型エアコン
ほかのメーカーとは一線を画すエアコンのデザインで、富士通ならではの機能が詰まったエアコンです。無線LAN機能が内蔵され、AIが毎日の使用状況などをしっかりと学習し「どれぐらいが適正温度なのか」ということを自動で調整してくれます。
数値上は同じ25度でも、夏場と冬場では体感温度は異なります。そういう場合でも使用する人の「最適温度」に合わせた運転を自動で行なってくれます。スマートスピーカー対応や外気温を感知して帰宅時に最適な温度にしておいてくれるなど、まさに次世代のエアコンといえるでしょう。

TOSHIBA(東芝)『大清快(RAS-E405P)』
コスパ重視なら最強のエアコン
東芝のベーシックモデルの14畳メインのエアコンです。必要機能に加え、内部自動クリーン機能やエコモード運転、PM2.5対策に特化したプラズマ空清機能などのエアコンに必要とされる必須機能が備わっています。
そのなかでも一番驚くべきは価格でしょう。最低限の機能を有しているにもかかわらず10万円以下というモデルはなかなかありません。リビングだからそれなりのものがほしいけど、予算が厳しいと言う方には非常にいい選択肢になるでしょう。
「リビング用エアコン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする リビング用エアコンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのリビング用エアコンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
リビング用エアコンは、さまざまなメーカーや製品があります。ポイントを絞ってチェックすることで、用途にあったリビング用エアコンが見つけやすくなりますよ。
ご紹介した内容を参考にして、あなたにぴったりのリビング用エアコンを選んでみてくださいね。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。