ポータブルクーラーとは?
室外機が置けない場所でも、電源コンセントに挿すだけで冷風が出てくるコンパクトなクーラーのことです。設置場所を選ばないので、キャンプに行ったときにテント内を冷やしたり、車中泊で車のバッテリーを上げずに冷やしたりするのに便利です。
基本的にはエアコンと同じ仕組みで、冷媒や熱交換器から冷気を送り出すのが特徴です。一般的なルームエアコンに比べると冷やす力は劣りますが、その機動性の高さで人気を集めています。
ポータブルクーラーの選び方
室外機が置けない場所でも、コンセントを挿すだけで使用できる冷房器具「ポータブルクーラー」。 場所を選ばないため、アウトドアや車中泊シーンにも利用できますよ。そんなポータブルクーラーの基本的な選び方のポイントを紹介します。
【1】シチュエーションに合うサイズ
【2】電源供給方法
【3】持ち運びやすさ
【4】静音性
【5】ドレン水排出かどうか
【6】その他の機能
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】シチュエーションに合うサイズをチェック
数あるポータブルクーラーや気化熱冷風機のなかから、もっとも目的にかなったものを選ぶには、使うシチュエーションによって検討することが大切です。
たとえばテントのなかやキャンピングカーのなかに設置するなら、できるだけコンパクトなサイズを選ぶのが無難。必要以上に大きいものは予想外に電気料金もかかってしまいます。
また、狭い空間で大きいモデルのポータブルクーラーを使うと、冷えすぎて快適性も損なわれかねません。想定されるスペースの広さに応じて、購入するモデルを選ぶことが失敗しないひとつのポイントです。
【2】電源供給方法をチェック
ポータブルクーラーの電源の供給方法も選ぶ際には重要です。供給方法はおもにAC電源とシガーソケットの2種類です。
AC電源なら屋内だけでなく、ポータブルバッテリーを併用してテント内などで使うことも可能です。シガーソケットタイプは、主に車中泊で使うときに便利。中には両方使用できるものもありますよ。
【3】持ち運びやすさをチェック
ポータブルクーラーを選ぶ際に、持ち運びやすさはとても重要です。ハンドルの形状はもちろん、重量やキャスターの有無にも注目しましょう。
▼本体の「重量」は10~15kgを目安に!
ポータブルクーラーは軽すぎると、クーラーとしての威力はどうしても劣ってしまいます。そのため、大人数で使いたい場合や、広い範囲を長時間冷やしたい場合などには、多少重くなっても性能重視で選んだほうがよいかもしれません。
本体重量の持ちやすい目安としては10〜15kgほど。女性が運べる目安が10kg程度で、男性なら15kg程度が基準です。重さに加えて、持ち運びやすい工夫があるかをしっかりチェックしておきましょう。
▼「キャスター」付きなら、重くても持ち運びやすい
ポータブルクーラーの底面にキャスターがついているモデルであれば、少々重たくても持ち上げずに転がして移動させることができます。頻繁に持ち歩く、もしくは重量があるものは、キャスターのあるなしを確認して検討しましょう。
【4】静音性をチェック
夜のキャンプ中に、運転音が大きくてはせっかくのムードも台無し。そうならないように事前に静穏性も確認しておきましょう。音の強さ(音圧レベル)はデシベル(db)で表されます。
目安として、図書館がおよそ40dbとされています。これを基準に選ぶとよいでしょう。ただし、フルパワー運転している時のエアコンはかなり音が出ますので注意しましょう、
【5】ドレン水排出かどうかチェック
ドレン水というのは、エアコンが冷風を送り出すときに排出される水です。部屋のなかで使うときは、外にドレン水を引き出して排水しなければなりません。このドレン水の排出の仕方はモデルによって違うので、購入にあたって事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
最近ではノンドレンと呼ばれる、ポータブルクーラー本体のなかで水を循環させ、排水を出さない非常に便利なモデルもあります。このタイプであれば、室外へ排水専用のホースを引き出す手間が省くことができ、車中泊でも使いやすいでしょう。
【6】その他の機能をチェック
快適な空間を作れるように、いろんな機能を備えたモデルが数々登場しています。いくつか紹介するので参考にしてみてください。
▼「風向」「風量」を調整できれば、効率的に体を冷やせる
いち早く涼しくなりたいというシーンもあるでしょう。ルーバーが調整できるタイプだと、自分好みの風向に変えられるのでおすすめです。また、使う場所の広さによって、風量を段階式で変えられると省エネにもなって便利。
リモコンを搭載していれば、遠くからでも風向や風量をコントロールできますよ。
▼節電効果の高い「タイマー機能」
まるでエアコンのように使えるタイマー機能が備わったモデルもあります。例えば、就寝準備に入って1時間後に電源がオフになるようにセットしておけば、節電対策や風邪予防にもなります。
▼香りで心地よくなれる「アロマテラピー機能」
冷やすだけでなく、いい香りで心地よい空間を作ることができる「アロマテラピー機能」を備えたモデルもチェックしてみてください。アロマディフューザーのように、アロマを注入できるタンクが本体に搭載されており、リラックスして過ごすことができます。
使用するシーンを想定して選ぼう エキスパートからのアドバイス
ポータブルクーラーは屋内で使用するのか、それとも屋外で使用するのかというところでも変わってきます。屋内で使用する場合はあまり気にしなくてよいですが、屋外やテントなどで使用する場合は電源を取れる場所が離れている場合があります。付属するケーブルの長さを事前に確認しておきましょう。
もし足りない場合は発電機などで補うか、用意が難しい場合は延長コードなどが必要になりますが、漏電を防ぐためにも被せものをするなどしてつなぎ目の部分に水分が付着することだけは避けるようにしましょう。
車中で使用する場合はシガーソケットから電源が取れるようになっているかどうかもポイントです。ない場合はインバーターを使用してシガーソケットをAC電源に変えなければいけませんがインバーターはけっこう大きく重量もあるため、できることなら最初からついていたほうがよいでしょう。
ポータブルクーラーおすすめ10選
これまで紹介したポータブルクーラーの選び方のポイントをふまえて、厳選した商品をご紹介します。気になる商品があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
オフィスや工場、アウトドアシーンでも
日動工業から販売されている「ポータブルスポットクーラー カンゲキくん」。細長いコンパクトな形状で、持ち手がついているのでピンポイントで冷風を送ることができます。
電源コードは3mと長さがあるので、電源を確保する場所から少し離れていても使用可能。
タッチパネル搭載でワンタッチ操作
デュアル換気システムを採用しているので、室内と室外の空気循環がスムーズにされ、常に新鮮な空気を吸い込むことができます。また、冷房モードは16〜30℃から温度設定可能。
重さ約10kgに加えて、頑丈な取っ手とコンパクトな設計により、女性の方でも手軽に持ち運びができます。海水浴やキャンプ、BBQなどのアウトドアシーンでも暑さ対策として重宝してくれますよ。
クーラー&除湿ができる優れもの!
コンセントを差すだけで、室内温度のマイナス7℃の冷風が出るポータブルクーラー。6.5kgという最軽量クラスかつ、コンパクトさで持ち運びやすさは抜群ですよ。
クーラーだけでなく除湿もできるので、雨の日などに室内に洗濯物を干すこともできます。その他にも、3段階で設定できるタイマー機能や、送風モードも兼備。
キャスターつきで移動がラクラク!
本体重量は22kgですが、キャスターつきなので移動しやすいのが特徴。運転切り替えは3種類で、「冷風」「除湿」「送風」を使い分け、快適に使用できます。タイマーがついているのも便利。付属の排熱ダクトと窓枠パネルによって、排熱を部屋や車内から外に逃がすことができます。
冷房モードの設定可能範囲は16〜32℃です。ノンドレン構造で、付属の窓パネルを使用して屋外へ排熱を出せば、とても効率よく冷やすことができます。
除湿モードは部屋の湿気をカットし、カビの繁殖などを抑えて結露対策にも。送風モードでは風量を2段階に調整できます。
多機能性が自慢の逸品
冷風に加え、温風、除湿、送風の計4つの運転モードが付いているポータブルクーラーです。冷風機能は16~35℃までの温度設定が可能。
面倒な水捨ての必要がなかったり、最大24時間まで設定できるオンオフタイマー機能が備わっていたり、リモコンが付いていたりと使い勝手は良好です。ルーバーもあるので、効率よく涼しくできますよ。
パワフルモードで一気に涼しく!
16℃の冷風を勢いよく送るパワフルモードを備えているのが魅力。空間が冷えたことをクーラーが感知して、自動運転に変更してくれるスマートモードも搭載しているので省エネ性も高いです。
重量はあるもののキャスターが付いているので移動もラクラク。排水を処理する必要がないノンドレンタイプなのも嬉しいポイントです。
見た目にもこだわったポータブルクーラー
室温より7℃低い温度の冷風を放出するポータブルクーラー。本体正面には、上下左右に動くルーバーを搭載し、広いエリアに冷風を送ることができますよ。
風量調整も2段階ででき、シーンに応じて使い分けることも。木目調のデザインかつシックなブラックなので、白物家電っぽさを払拭し、インテリアになじむルックスです。
運転モードは冷風・除湿・送風(換気)を搭載
エアコンが設置できない部屋や、廊下など、どこでも設置できます。さらにネジ締めも不要でご高齢の方や女性でもかんたん取り付け!
おやすみ運転をセットすると、セット後約1時間たつと設定温度を1℃アップさせ、さらに1時間後に1℃アップし、その後は2℃アップした状態で運転を続け、就寝時の冷やしすぎを防いでくれる便利機能
が搭載。
サブタンクでさらに長時間稼動! アロマ除湿器にも
本体に水を入れてシガーソケットから給電するだけですぐに使うことができる車中泊用ポータブルクーラーです。本体(1.8L)とは別にサブタンク(5L)を使うことでさらに長時間の使用が可能となります。
また、市販のオイルを使ってアロマディフューザーとして使うこともできます。気になる稼働音は、デスクトップPCのファンが回り出したときくらいの音なので、比較的静音といえるでしょう。
倉庫や事務所、夏のキャンプ時の暑さ対策に!
作業やアウトドアに最適なスポットクーラー。冷房能力が欲しい時はパワフル運転、音が気になる場所では静運転と状況に合わせた使い方が可能な、冷風4段階切り替えの「パワフルモード」搭載。1・2・4時間から選べる「オフタイマー」も付いていますので、切り忘れも防止できます。
取っ手は折りたたみ可能なので、収納の邪魔になることもなし。 車にもすっきり収まるのでどこへでも持って行くことができます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ポータブルクーラーの売れ筋をチェック
Amazonでのポータブルクーラーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ポータブルクーラーに関連する記事のご紹介
ポータブルクーラーで屋外でも快適に過ごそう
ポータブルクーラーの選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
威力だけでなくサイズや静音性などにもこだわって選ぶと、より快適に過ごせます。この記事を参考にして、自分に必要な機能を備えた商品を探してみてください!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。