釣り用バケツの選び方
それでは、釣り用バケツの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】ロープと収納ホルダーつきがベスト
【2】メッシュ状のフタつきが便利
【3】容量は自分の力も考慮して選ぶ
【4】釣り用バケツは水汲みだけじゃない
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ロープと収納ホルダーつきがベスト
釣り場で使うバケツはロープがついているタイプがおすすめです。ロープつきのバケツで、安全が確保できる場所から、落ち着いて水をくむようにしてください。足場が高い防波堤や磯など、直接水面まで降りられないポイントもたくさんありますし、水深のある釣り場や滑落の危険性がある場所であまり水際に近づくのは感心できません。
引き上げるときには、最初の動作でバランスを崩しがちなので慎重にロープをたぐるようにしましょう。
【2】メッシュ状のフタつきが便利
釣り用のバケツにはメッシュ状のフタがついているものがあります。釣った直後の魚は生きがいいため、バケツから飛び出してしまうことがよくあります。せっかく釣った魚を逃がさないためにも、フタつきのものを選ぶといいでしょう。
また、フタつきであればそのまま水の中に沈めて、生け簀代わりにも利用できるので大変便利です。
【3】容量は自分の力も考慮して選ぶ
釣り用の水くみバケツにはさまざまな容量のタイプがあります。大きなものは一度にくめる水も多いので一見便利そうですが、引き上げるための力もその分必要です。小さなバケツでも2、3回くめば、かなりの量の水が確保できます。
体力に自信があれば大きなものでも問題ありませんが、最初はコンパクトなものを選んでみてください。
【4】釣り用バケツは水汲みだけじゃない
バケツだからといって水汲みだけが釣り用のバケツではありません。
▼泳がせ釣り用の生け簀としても利用できる
泳がせ釣りとは、釣った(生きた)アジや小魚などをエサにして、さらに大物を釣ることを指します。そのため、生きのいい状態で魚を保管しておく必要があり、ブク(エアポンプ)を備え付けるポケットがついたバケツなども販売されています。
自分がやりたい釣りに応じて、こうしたバケツを選ぶのもいいでしょう。
▼サビキ釣りなどのアミエビ置きやコマセ用としても利用できる
サビキ釣りは5~6本のハリにアミエビをつけ、小型のイワシやアジ、サバなどを釣る釣りです。専用の台にアミエビを置き、ハリのついたラインをすっと通すだけでエサがついてくれるため、非常に便利です。ただ、ちらかりやすいので扱いは丁寧にするようにしましょう。
また、コマセを入れる専用のバケツもありますので、用途に応じて選ぶようにするといいでしょう。
エキスパートのアドバイス
折りたためる or 自立するものもおすすめ
釣り用の水くみバケツにはやわらかくて折りたたみやすい形状のものと、自立する頑丈な製品があります。どちらも一長一短ですが、自立するタイプのほうが水がくみやすく、引き上げるさいに壁などにぶつけてもこぼれにくいので使い勝手はいいです。
おすすめは、折りたためるものを道具入れに予備として入れておき、普段は自立タイプのものを使う二刀流です。これは、忘れもの対策という部分もありますが、海など回収が難しい釣り場でうっかりメインのバケツを流してしまったときへの備えにもなります。両者のタイプをうまく使い分けてください。
釣り用バケツおすすめ13選
上記で紹介したバケツの選び方のポイントをふまえて、おすすめの商品を紹介します。

楕円構造でこぼしにくい
この製品は角(かど)が無い楕円(だえん)構造が特徴です。水をくんで引き上げるさいに磯や堤防の壁に当たってもバランスを大きく崩さず、水の回収率をよくしてくれます。
疲労も少なくて済むので海釣りファンには特におすすめです。サイズ、カラーのバリエーションが豊富なので個性や体力に合わせて選択できるのもいいですね。
※リンク先は19cmのものになります。
折りたたみ可能でフィッシングプライヤーも付属
軽量でソフトなEVA素材のため折りたたみ可能ながら、ボディ部は肉厚でシャキッと自立し型崩れしにくいバッカン。釣り用途に加え、車の洗浄などにも日常での利用にも使用可能です。
上部には対角線ファスナー付きのメッシュ蓋を備えており、魚の出し入れや内部の確認が簡単。6mのロープとフィッシングプライヤーもついており、釣のお供に便利な一品。
泳がせ釣り用の活き餌などの運搬に便利
EVA素材の活かしバケツ。泳がせ釣り用の活き餌などの運搬に便利です。なかの様子がよく見えるクリアタイプの上ブタがついていますので簡単になかの活き餌の様子を確認できます。また、丸型の形状は活き餌が角にぶつかって弱ってしまうことが少ないのもうれしいところ。
ファスナーでしっかり蓋をできるので、釣りを終えたらアミエビバケツや、水汲みバケツを入れて蓋をできるので、車のなかが釣り具や余ったエサで臭くなることも防げます。
見た目もお洒落なバケツ
食品の衛生を保つために、高純度で環境にも優しい素材で作られているバケツです。折りたたみが可能なので、持ち運びに便利。用途や種類分けで使用したい場合も、かさばらないので複数もちできておすすめですよ。
軽量で使いやすいので、釣り用としてだけでなく、園芸用、洗車用、掃除用など、さまざまな用途で活躍します。注ぎ口や紐を引っ掛ける穴が付いているので、壁掛けにして使用もできます。サイズが3タイプあるので、場面にあわせて使用できますよ。
軽くて丈夫なバケツ
高品質なPVC素材を使用しているので、耐久性、防水性に優れており、さまざまな場面で活躍できます。コンパクトサイズに持ち運びができるので、釣りやキャンプ、洗車や子どもの砂遊びなどにも最適ですよ。広げたときの容量は十分なくらいあるので、いくつあっても活躍できるバケツです。
メッシュシートは、汚れたら軽く水洗いすると綺麗になるので、何度でも清潔に使用できておすすめです。折りたたみができる便利なバケツ、家庭に一つ常備しておくのにいかがでしょうか。
水汲み、スカリに最適
ロープ、ホルダー付きで、バランスシンカーを内蔵しているので、海水を汲む作業が楽にできます。釣った魚はメッシュ素材のバケツに入れ、蓋付きなのでバケツごとそのまま海の中に浸けておき、釣った魚を活かしておけます。また、蓋によって飛び跳ね防止や、スカリとしても使用できます。
バケツにシワができたときは、人肌程度のお湯を入れて数時間置いておくと、折りジワや折り癖が目立ちにくくなります。釣りによく行く方におすすめな商品です。
本体とロープのダブルフックで使い勝手がよい
本体とロープ先端にフック付き。本体をタックルバッグに取りつけたり、ロープ先端のフックをボートの船べりなどに取りつけて転倒防止も可能。
「メッシュ付き内バッグ」がついている2重構造のバッカンです。内バッグの底部には水抜き用のメッシュ穴がついており、水交換や水揚げのさいも水抜きが簡単。メッシュ穴の面性を極力小さくして、針やオモリの引っ掛かりなどのトラブルを抑えるように工夫されているのがうれしいところ。

魚のいけすにも使える
水くみバケツと魚を活かしておくいけすの2パターンに対応する製品です。開口部にチャック式のメッシュふたがついているのがポイントで、チャックを閉じて水のなかに入れておけば魚はいつまでも元気です。
水くみ用途としては、メッシュふたが開いていても閉じていても使えるので、水をくむためにふたを開け閉めする必要はありません。
水くみ用途だけでなく、魚を活かしておくためにも使いたい人には特におすすめです。フレームが補強されていて頑丈ですからガンガン使えます。
※リンク先は約21×21×23cmのものになります。

コンパクト収納の本格派
折りたたんでコンパクトに収納できる水くみバケツで機能もばっちり、コストパフォーマンスがとても高い製品です。コンパクトさがウリの製品で、15cmの仕舞い寸法はちょっと使いにぴったりです。
収納ケースにはカラビナがついているので、タックルケースなどに取りつけやすく、釣り場に持っていくことはもちろん、予備として車などにしまう場合にも場所を選びません。ひとつ用意しておくととても役立ってくれるアイテムです。

くんだ水はこぼさない!
水面に落としたバケツに水が入ると、自重で口が締まってくれるアイデア商品です。引き上げるときにはきんちゃくのようにバケツの口が閉まるので水がこぼれにくく、回収率の高さは抜群。
水を引き上げているときに、大量にこぼれるとがっかりしますが、この製品なら安心です。底面一体成型なので丈夫で長持ちなところもポイントです。長く使える水くみバケツとしてもいいアイテムといえます。
※リンク先は21cmのものになります。
釣りで使いやすいガチットハンドル搭載!
シマノ独自のガチットハンドルは、握れば合体して持ちやすくなり、押せば簡単に合体が解除できます。合体解除時はハンドルは天面や側面にぴったりと沿うことができジャマになりません。
塩ガミしにくく開閉しやすい太番手ファスナーで素早く開閉でき、フタにはドットボタンがついているので半開きでも全開きでもラクに使えます。
密閉できる! シールタイプのフタ付きバケツ
釣りに便利なシールタイプのフタ付きバケツ。釣り用ひしゃくを引っかけるための専用フックが付いているのもうれしいところ。釣りだけでなく、水分を嫌う木炭などの保管や、アウトドア用の即席バケツなど多方面の目的で使えます。
やわらかいフタなのでしっかり閉めることで、気になるニオイをシャットアウトできますよ。
丸形のため、活かし漁ができる
釣った魚をそのまま運べるよう、丸形になっています。魚がバケツの壁にぶつかることなく泳げるため、魚が弱ることを防ぐバケツです。活かし漁をする際に最適です。
スナップ付きの蓋が付いているので、水がこぼれにくく、魚が逃げる心配がないため、釣り好きの方に特におすすめしたい商品です。釣り以外にも、洗車やアウトドアなどでも使用できるので、1つもっているといろいろと活躍してくれますよ。お手入れが楽なのもポイントです。
「釣り用バケツ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 釣り用バケツの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの釣り用バケツの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
釣り用バケツに関連する記事のご紹介 【関連記事】
釣り用バケツはロープにひと工夫で使いやすさアップ
ロープつきの水くみバケツの便利さは理解していただけたと思いますが、製品のなかにはロープが握りやすいように適度な距離に滑り止めがついているものもあります。
コマセで汚れた手だとロープを引く手が滑って疲れたりするのを防いでくれますが、海水をくみ上げるときは手が滑ると力が入りません。しかし、ちゃんとした滑り止めでなくても、間隔をあけて結びこぶを作っておくだけでも同様の機能を持たせることができます。気になる人はぜひ一度試してみてください。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。