中華キーボードの選び方 キーボードの軸、配列、ゲーム用か仕事用か、テンキーなど
ここからは、家電コンシェルジュ・ガジェットレビュアーの東雲八雲さんに中華製キーボードを選ぶ際のポイントについて、教えていただきます。キーボード選びの初歩的な内容ですが、これらのポイントを抑えて自分に合う製品を選んでください。
キーボードの軸で選ぶ 「青軸、赤軸、茶軸、黒軸など」各特徴について
キーボードの「軸」と言われてもパッとわかる人が少ないですよね。キーボードのキートップと本体の間にあるキースイッチと呼ばれる部品で、「キータッチ音」「キーボードを押した時の深さ」「指の跳ね返り具合」が決まります。
普段あまり見ない人が多い場所ですが、キーボードを選ぶ上では結構大事なポイントです。いろいろ種類がありますが、一般的によく使われている『Cherry MX』の定番軸を紹介します。
茶軸:反発がちょっと強め、入門的なモデルとされています
赤軸:タッチが軽快で音が少なく、長時間利用におすすめな軸です
黒軸:反発力が非常に強い、打鍵が強いのを求めている人に
ピンク軸:タッチが重めで、赤軸の静音性をより増したモデル
青軸:クリック感ありで、黒軸と同等の押下圧
日本語キーボードと英語キーボード、どちらを選ぶ?
日本向けの「全角半角」や「かな」キーがあるキーボードは、日本語配列キーボードと呼ばれています。日本でパソコンを買ったときについてくるベーシックな商品はこちらです。もう1種類が英語配列キーボードになります。メーカーやショッピングサイトでの表記は下記になります。
日本語JIS配列:日本語のキーボード(日本語配列)
英語ASCII配列:英語のキーボード(英語配列)
基本的に、日本語配列は独自カスタムモデルになるため、選択肢が少なくなります。英語配列での利用が可能か、妥協せずに日本語配列モデルを買うか。購入時に間違えると使いにくくなってしまうので、注意しましょう。
ゲームで使うか、仕事で使うか
使用シーンにより製品を選ぶのはどの商品にも言える事ですが、特にゲーミングキーボードは特別な仕様が複数あります。
例えばキーボードの同時押し対応。普段使いであればキーボードを同時に押しても3キーぐらいだと思います。しかし、ゲーム使いであれば、5個や6個も同時押しすることもあるでしょう。キーボードによってはマルチタッチに対応していないものもあります。基本的に、ゲーミングキーボードの普段使いはできますが、普段使い用のニュートラルなキーボードをゲームに使うといろいろと障害がでてきます。
使用シーンに合わせて製品を選ぶのは非常に大事です!
テンキーの有無は意外と大事
表計算や家計簿入力、データの記入など数字キーボードは意外と使うもの。しかし、付属しているとキーボードの大きさも大きくなるので悩みどこです。1日に数回、数字キーボードを使う人は、10キーありのモデル。ほとんど使わない人は、10キーなしのモデルを選ぶといいでしょう。
ちなみに、数字キーボードのみ別売りもあるので、後から追加も可能です。もし悩んだら10キーなしのモデルをおすすめします。
中華キーボードのおすすめ8選
ここまでに紹介した中華キーボードの選び方のポイントを踏まえて、家電コンシェルジュ・ガジェットレビュアーの東雲八雲さんと編集部が選んだおすすめの商品を紹介します。

静かなキータッチとプロユースな使い心地はコレ
中華製キーボードの見本のような製品です。各種軸にも対応しており、ひとつ上のキーボードを探している人にはおすすめしたいフラグシップアイテムです。
まず、本機の良さはゆるいアーチ性の入力機構を搭載している点。手首の負担を軽減し、長時間のゲームや仕事時の入力をサポートしてくれます。文字成形をキーの逆側から差し込んでいるため、長期間使ってもキーキャップの文字がハゲたりテカテカしにくいのが特徴です。高い耐久性と使い勝手の良さで、1万という価格帯は納得感が非常にあるでしょう。

もうマウスなんていらないかも!?
本モデルの大きな特徴は『赤ポチ(トラックポイントキャップ)』。レノボ『ThinkPad』のノートブックに付いてくる特徴的なアイテムです。スティックのようなデバイスで、マウスやトラックパッドの替わりに操作ができます。トラックパッドの上に手を置いて入力するミスも減り、慣れれば、マウスより使いやすいく、人によってはコレが無くては仕事が成り立たないという人もいるそうです。
キータッチは少し特殊。キーとキーの間に若干の隙間があったり、パンタグラフキーとは異なる特殊な打感などノートPCっぽさが追求されています。『ThinkPad』を普段から使用している人や、マウス入力が少ない人は手放せないキーボードになるかもしれません。

美しいデザインが魅力の機械式キーボード
人に自慢したくなる中華キーボードを探しているのであれば、このタイプライター風キーボードで決まりです。ひとつひとつのキーが、アンティークな見た目にデコレーションされています。コンセプト特化系のキーボードは、多くの場合は使い勝手が悪いですが、このキーボードは、しっかり期待値を超えており、普段使いとしても使えるレベルです。ほどよいキー間隔のため、本物のタイプライターにありがちな指が誤って入るということも、ほぼありません。
カタカタ打っている感も非常に強く、LEDライトの電飾も小洒落た感じで素晴らしいです。人に自慢したくなるタイプライター風キーボード、オシャレな部屋に合うキーボードを探しているのであれば本製品をチョイスしてみては?
バックライトが点灯して気分も上がる?
ゲーミングやタイピング、プログラミングに適したキーボードです。なんといってもRGB変色LEDバックライトが点灯してきれいに輝くのが大きな特徴。暗い場所でのタイピングでも正確にキーの位置を確認することができます。
接点部にソフトなクリック感があるタクタイルタイプの茶軸を採用。打鍵感は少しやわらかめで、心地よく軽やかなタイピングを味わえます。防水機能を備えているため、うっかり飲み物をこぼしても安心です。
テンキーレスの青軸キーボード
LEOBOGは、かつて「K23」が2,000円の激安中華メカニカルキーボードとして話題になったブランド。こちらの「K27」は、アルミシャーシのブラックフェイスで質感や操作性を向上させたモデルです。
人間工学に基づいたデザインのレイアウトで必要なキーにすばやくアクセス。メカニカルスイッチをカスタマイズすれば、87ものキーを同時に高速で操作することができます。もちろんバックライトの点灯が可能。左手ストレストが取り外せるのも意外と役に立ちますよ。
高速入力を実現する銀軸を採用したモデル
高速入力に特化した銀軸を採用したゲーミングキーボード。キータッチが軽く、ストロークが浅めなので底打ちも撫で打ちも問題なし。より高速での入力を求める方に適しています。
キーの数は108で日本語配列。打鍵音はやや小さめ。テンキーを備えているので仕事をするのにも使いやすいでしょう。実勢価格が7,000円前後と、メカニカルキーボードとしては手ごろなのも魅力ですね。赤軸を採用した「E2」モデルもリリースされています。
しっかりしたクリック感が好きならこれ!
ドイツCherry社製のメカニカルキースイッチ「青軸」を採用したキーボードです。かっちりとしたクリック感を好む方に最適。Nキーロールオーバーに対応しているので、複数のキーを同時に押下しても入力をしっかり認識し、ゲーム用としても使いやすいでしょう。
打鍵回数は5,000万回を保証。安定した打鍵感で、楽器を奏でているかのような青軸独特の打鍵音が心地よい1台。なお、「KB109」シリーズには、茶軸と赤軸のモデルも用意されています。
利便性の高い有線・無線の両対応
Bluetooth接続とUSB接続の双方に対応したFILCOのキーボード。Bluetoothはバージョン5.1が採用され、省電力と通信速度の安定性を兼ね備えています。接続可能なデバイスは4台。Bluetooth操作は専用ボタンに集約されているので、ペアリングやデバイスの切り替えをかんたんに行なえます。
キースイッチはCherryのMX茶軸が搭載され、メカニカルキーボードをはじめて使う方にぴったり。シンプルなちょっとクラシカルなデザインで、使い込むごとに愛着が湧きそうです。
「中華キーボード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キーボードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキーボードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キーボードに関連する記事のご紹介!
中華メーカー製はプロゲーマーも愛用!
ここ数年大きく変わってきたキーボードデバイスの選び方。今までは、数社の欧米や国産メーカー製のキーボードの独占市場でした。しかし、最近はしっかりとした中華製キーボードも登場し、その進化は著しいです。
最初は値段だけの優位性ばかりが先行していましたが、機能性、耐久性、デザイン性など遜色ありません(ものによっては追い抜いていることも)。生産拠点として作ってきた実績から、キーボード作りのエキスパートとして頭角を現しつつあります。初めてのゲーミングキーボードとしてや、バンドルされているキーボードが物足りないという人は、ぜひ手に取っていただきたいです。
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ブルータス、テッカブル、インプレス、ゲットナビ、モノマガジンなどで編集を行うモノ系ライター。 ファッションや家電のスペックだけでなく、ストーリーやブランド性まで加味して良い品を探すのが好き。 週6日の秋葉原・銀座ウォッチや、海外製品の調査まで、とにかく人よりいい品を探すのが大好き。(今まで購入した家電で家が1軒建つとか建たないとか。)