ワイヤレスキーボードのメリット コードレスでデスクまわりもすっきり
ワイヤレスキーボードの一番の魅力は、やはり配線がないこと。
デスクの上などでは、ケーブルが多いと見た目がごちゃごちゃしてしまいますが、ワイヤレスキーボードの場合、不要な配線がないため、デスク周りをシンプルにし、整頓することができます。
また、有線の場合、何かの拍子に引っかけて線が抜ける、コードが切れることもあり、最悪の場合ポートの破損などにもつながりかねないです。そういった故障のリスクが減るのも、ワイヤレスキーボードの魅力です。商品によっては、持ち運びができるタイプもあり、オフィスや自室でのタイピング環境をそのままにすることもできるので、効率性にも繋がります。
本記事では、そんなメリット尽くしのワイヤレスキーボードについて解説していきます!
ワイヤレスキーボードの選び方 接続方法、キー構造、ストローク、サイズ感、稼働時間ほか
プロの家電販売員・たろっささんに教えていただいた、ワイヤレスキーボードを選ぶときのポイントは下記の6つ。
【1】無線の規格をチェック
【2】キー構造の種類をチェック
【3】キーストロークをチェック
【4】全体のサイズ感をチェック
【5】連続稼働時間をチェック
【6】便利なキーがあるかもチェック
自分のデバイスにあった接続方式のものを選ぶこと、自分の好みの打鍵感のものを選ぶこと、キーや全体のサイズ感がぴったりと合うものを選ぶことです。
【1】無線の規格をチェック
ワイヤレスキーボードには大別してUSBワイヤレスレシーバータイプ(2.4GHz接続)とBluetoothタイプの2種類があります。
【 USBワイヤレスレシーバータイプ 】
USBレシーバーをつけるだけで使用でき、面倒な設定などは必要ありません。USBハブを使用すればAndroidのタブレットやスマホにも使用可能な場合も多いです。しかし、USB端子が一個埋まってしまうことと、Bluetoothに比べて電池の消耗が早いのがデメリットです。
【 Bluetoothタイプ 】
Bluetoothはペアリングがやや面倒ですが、一度設定してしまえば以降はずっと使えます。また、Bluetoothのキーボードに対応していれば使えるため対応機種も幅広いです。自分のデバイスはどちらに対応しているかを確認しましょう。
USBワイヤレスレシーバータイプ
【メリット】
面倒な設定は必要ない(USBレシーバーをつけるだけで使える)
USBハブさえあれば、タブレットやスマホなど幅広いデバイスに使用できる
【デメリット】
USB端子が一個埋まってしまう
電池の消耗が早い
Bluetoothタイプ
【メリット】
一度設定してしまえばずっと使える
対応機種であれば、比較的に様々なデバイスで使える
【デメリット】
ペアリングがやや面倒
対応機種でないと接続できない
【2】キー構造の種類をチェック
キーボードのキー構造はメカニカル式、パンタグラフ式、メンブレン式に大別されます。メカニカル式は、深くしっかりとした打鍵感をえられる方式。パンタグラフ式はノートパソコンなどによく使われており、キーストロークは浅いですが、かっちりとした打鍵感です。メンブレン式は安価なキーボードに使われている方式で、全体的にふにゃっとした打鍵感になります。
一応はメカニカル式>パンタグラフ式>メンブレン式といった格付けがなされる場合が多いですが、正直、この打鍵感は好みによる部分が非常に大きいので、実際に触って試してみて決めるといいでしょう。
メンブレン方式
メンブレン方式は、打ちやすく、安価であるため、多くのデスクトップパソコンに普及しているタイプ。
内部にラバードームを採用しているため、キーを押し戻す力が強く、弾力感のある感触が特徴的です。
パンタグラフ方式
パンタグラフ方式は、多くのノートパソコンに採用されるタイプ。
メンブレン方式と同じく、内部にラバードームが採用されていますが、全体的に薄型であるため、打ち心地は軽い感触を得ることができます。
メカニカル方式
メカニカル方式には、金属製のスプリングが組み込まれた「接点接触型」と、ラバードームとスプリングの2つが組み込まれた「静電容量無接点型」が2種類あります。
どちらも1キーに対し1スイッチを組み込んでいるので、非常に打ち心地が良く、反応も敏感です。
【3】キーストロークをチェック
キーストロークとは、タイピングの際、キーを押したときの深さのことを指します。
キーの感知方式と通ずる話になりますが、キーストロークが深いほど、しっかりとしたうち心地を感じられるだけでなく、キーを押し込む必要もあるので、タイプミスの予防にもなります。
逆に、長文をライティングする際や、文字起こしを行うなど、タイピングを高速で行う場合は、キーストロークが浅いほど、キーの入力が早くなります、
仕事の業種など、用途に合わせてキーストロークの深さにも注目しましょう。
【4】全体のサイズ感をチェック
【5】連続稼働時間をチェック
ワイヤレスキーボードの電源は大きく分けて「電池式」と「充電式」に分けられます。
電池式は「毎日コードに接続し、充電する」ことは必要ありませんが、電池が切れたときを考え、ストックを用意しておくと安心です。
充電式の場合は、必ず連続稼働時間をチェックしておきましょう。充電が毎日必要なアイテムですので、充電を忘れてしまうと、いざ使いたいときに電池が切れて不便です。連続稼働時間が長いものを選び、そして充電する習慣もつけましょう。
【6】便利なキーがあるかもチェック
事務作業や数字の入力が多い業種、作業の場合はテンキーがあると便利です。テンキーがついていないタイプと比較すると、多少価格は上がりますが、作業効率はかなり上がります。
他にも、「文字のカタカナ変換」、「ヘルプの表示」、「検索・置き換え」などをワンタッチでできるFキー、Deleteキーの有無など、自分が欲しいキーがあるかどうかも確認しましょう。
ワイヤレスキーボードのおすすめ8選 人気のロジクール、エレコムほか、折りたたみ式も
上記の選び方のポイントをふまえて、たろっささんと編集部が選んだおすすめのワイヤレスキーボードをご紹介します。
どんな端末、どんな状況で使うかによって選ぶべきキーボードは変わってきます。使用場面を想定しながら、各機種を比較してみてください。

Win/Mac、各最適化した入力モードを搭載
エレコムより、型番を変えながら販売され続けているUSB接続の無線キーボードです。この価格でパンタグラフ式を採用しており、メンブレン式よりしっかりとした打鍵感があります。Win、Mac両対応で、それぞれに最適化した入力モードを搭載(スペースキー両脇のキーが組み合わせられます)。
よく使われる機能をハイライトし、Fnキー(ファンクションキー)との組み合わせでアプリが一発起動するマルチファンクションキーも12個ついており、直感的に操作しやすいデバイスに仕上がっています。
ビジネスシーンからプライベートまで、コスパにすぐれた無線キーボードとして幅広くおすすめできます。

トラックパッドつきでマウス操作も可能
Windowsの開発元、マイクロソフト製のUSB無線キーボードです。この製品の最大の特徴はトラックパッドがついており、キーボード操作をしながら少し手を伸ばすだけで、詳細なマウス操作ができるという点です。さらにカスタマイズ可能なホットキー、耐久性、防滴性ともに良好、かなりタフでさまざまな状況で耐えることができるのも大きな魅力です。
機能を最大限に活かせるのはWindowsとなっていますが、実はAndroid対応を正式に表記しているめずらしい機種でもあります。形や見た目もオシャレですので格好を重視する方にもおすすめです。

3台のデバイスをマルチに接続可能
ロジクールのBluetooth対応キーボードです。Bluetooth対応機器はスマホやタブレットが多く、黄色の溝の部分にデバイスを差し込み、固定して使用することができます。
また、3台までの接続をインプットしておくことが可能。左上のつまみを調節することで、状況に応じてスマホやタブレット、ノートPCなどを接続しおすことなく、そのまま使用することができ、面倒な再接続作業が必要ありません。
小さくて軽く、持ち運びも苦にならないため外で使用することが多い方にはぜひともおすすめ。

USBとBluetooth両対応、押し心地も良好
ロジクールのゲーミングデバイス・Gシリーズより、メカニカル式のキーボードです。メカニカルなので打鍵が深く、しっかりとした押し心地が癖になります。ゲーミング用は普通の作業をする方には敬遠されがちですが、ゲームでのハードな使用に耐えられるということは、普段使いで必要じゅうぶん以上の性能を発揮してくれるということでもあります。
さらにUSB、Bluetoothのどちらでも使用することが可能なため、普段はパソコンにUSB接続しておいて必要なときだけ持ち出してスマホに接続……などという変則的な使い方も容易におこなえます。とにかくキーボードの質にこだわりたい方におすすめです。
7年の歳月を掛けて完成した新モデル
日本で圧倒的人気を誇る『ThinkPad トラックポイント キーボード』の後継機。
快適なキータイプ、トラックポイントはそのままに、Bluetooth 5.0、USBの2.4GHzワイヤレスモジュールといったワイヤレス性能を充実、Windows並びにAndroidの正式サポート、USB Type-Cによる充電など、日本のユーザーへのヒアリングをもとに、使いやすさ、欲しい機能を完全な形で実現。
また、防水・防塵についての耐久性も一級品。出荷時の耐久テストでは飲み物をこぼす前と後の動作確認も行い、より安全で丈夫なキーボードを目指した。
エンジニアやライターなどをはじめ、入力デバイスによる効率性が重要となる様々な業種で活躍するであろうキーボードです。
「ワイヤレスキーボード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ワイヤレスキーボードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのワイヤレスキーボードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ワイヤレスキーボードが反応しないときは? 電池残量、電波状況、差し込み部分、ドライバーほかをみる
ワイヤレスキーボードを使っていて、反応が悪くなることがあります。故障の可能性もありますが、ほとんどはちょっとした原因で起こっています。万一ワイヤレスキーボードの動きが悪くなったり、パソコンやタブレットなどに認識されない現象が見られたりしたら、まずは以下を確認しサクッとトラブルを解消しましょう。
電池残量が少なくなっていないか
電池残量が少なくなれば、動作が不安定になってきます。乾電池式のワイヤレスキーボードの電池残量を把握するのはなかなか難しいため、反応が悪くなってきたらまずは電池を交換してみましょう。充電式のワイヤレスキーボードであれば、充電を行って様子を見てください。じゅうぶんな電源が確保できれば、すぐに解消するはずです。
ワイヤレスキーボードとレシーバーが離れすぎていないか
Bluetooth接続でなく、無線(2.4GHz)接続のワイヤレスキーボードの場合、専用のレシーバーをパソコンなどに差し込んで利用します。2.4GHzの周波数帯は遠方まで届きやすい特性があるので、モバイル端末の場合は問題ないのですが、デスクトップパソコン利用の場合は注意が必要です。
モニターとワイヤレスキーボードが近くても、レシーバーを差し込んだパソコン本体とは離れている場合、電波が届きにくい場合があるためです。
レシーバーがUSBポートにしっかり差し込まれているか
無線(2.4GHz)接続のワイヤレスキーボードでは、接続する端末のUSBポートにレシーバーを差し込みますが、この差し込みが甘いと接続が確立せず、ワイヤレスキーボードがパソコンなどで認識されません。
レシーバーがしっかりと差し込まれているか、いま一度確認しましょう。現在ポートに差し込まれているレシーバーをいったん取り外し、USBポートに再度まっすぐに差し込むと確実です。
ほかの無線の影響を受けていないか
Bluetoothや無線(2.4GHz)はワイヤレスキーボードだけでなく、家のなかにあるさまざまな機器で利用されています。
Bluetoothを使用する機器(スマホやワイヤレスイヤホンなど)や、2.4GHz帯を使う機器(無線LANルーターや電子レンジなど)の近くで利用している場合は、電波干渉を防ぐために離れた場所で使うか、使っていない機器の接続をOFFにしてからワイヤレスキーボードを使いましょう。
コネクトボタンを押して再設定しても反応しないか
ワイヤレスキーボードの中には、ボタン操作によってレシーバーとの接続設定をしなくてはならない製品があります。ただし、何らかの理由でレシーバーとの接続設定が正しく行われなくなり、ワイヤレスキーボードが正常に動作しなくなることがあるのです。
取扱説明書に従い、ワイヤレスキーボードとレシーバーを近づけた状態で、ボタン操作による接続設定を改めて実施し正しく動作するかを確認しましょう。
ドライバーを入れ直しても改善しないか
ワイヤレスキーボードの中には、利用する端末に「ドライバー」というキーボードを動かす専用ソフトを入れないと動作しないものがあります。何らかの理由でこのドライバーが壊れたり、消えてしまったりすると、ワイヤレスキーボードがうまく動作しなくなってしまいます。
ワイヤレスキーボードのドライバーを利用端末に改めてインストールし直せばよいのですが、それでも改善がない場合は利用していないワイヤレスキーボードのドライバーの削除を行ないましょう。
パソコンやスマホに問題はないか
ワイヤレスキーボードに異常がなくても、接続先のパソコンやタブレット、スマホ側に問題がある場合があります。ワイヤレスキーボードを別の端末に接続し正常動作が確認できれば、ワイヤレスキーボードの異常でないことが証明できます。
複数のUSBポートを持つ端末(デスクトップパソコンなど)との無線接続であれば、別のUSBポートを利用しましょう。端末のOSアップデートで正常に動作することもあるため、可能であれば行なってください。
そのほかのワイヤレスキーボード関連の記事はこちら 【関連記事】
安い価格だけでなく、静音性も重要 プロの家電販売員からのアドバイス
キーボードの打鍵音というのは気にならない人はまったく気になりませんが、気になる人には非常に気になる音です。たとえばカフェや交通機関での移動中などで打ち込み作業をしている際、あまり大きな音でカタカタいう場合はまわりへの迷惑になる可能性があります。なかにはそれでトラブルになるケースも……。
そういったスキマ時間でキーボードを使用することが多い方は静音性を重視したキーボードを選ぶのもひとつの選び方です。押した感覚はしっかりあるのにほとんど音がしない製品も最近では出ていますので、音が気になる場合はそこも気にして選んでみましょう。
ワイヤレスキーボードでデスク周りをスッキリと
ワイヤレスキーボードの選び方とおすすめ商品を紹介しました。
配線がないワイヤレスキーボードに切り替えれば、デスク周りをスッキリさせられます。持ち運びが簡単なタイプの商品もあるため、オフィスでも自宅でも同じキーボードで効率よく作業できるかも。
そうした機能のほか、タイピングのしやすさや静音性などにも注目して、自分に合ったキーボードを選んでくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。