コードリールとは?
コードリールは、ドラム式の延長コードで、電源から遠く離れた場所でも電気を使用できるのがメリットです。メーカーによっては、電工ドラムという商品名で販売されていることもあります。
防水・防塵性能を備えたものや、アース接続が可能なものなどラインナップが豊富。コードの長さもさまざまなので、使用する環境に適したものが見つけられるでしょう。
コードリールの特徴をチェック
ここでは、コードリールの特徴や使用するメリットをご紹介します。
電源使用の範囲が広がり、コンパクトに収納できる
DIYクリエイターの網田真希さんに、コードリールを選ぶときのポイントを教えてもらいました。コードリールには材質や付加機能にそれぞれ違いがあり、使用目的に応じたコードリール選択ポイントを理解しておく必要があります。
コードリールはコードをドラムにぐるぐると巻いて収納できるため、かなり長いコードもコンパクトに収納することができるのです。ちょっとした範囲での使用に便利な、本体がコンパクトなものの場合はコード5mほどの長さから。大きめのタイプになると、50mもの長さのコードリールもあります。
屋内ではそんなに長いものはあまり必要としませんが、屋外なら場合によって長めのコードリールが必要になることもあります。アウトドアなどで電源が遠い場合などは、長いコードリールは大活躍してくれることでしょう。
さまざまな場所で使える
コードリールは電源を遠くまで届けてくれる便利な工具です。1カ所しかない電源を2~4カ所と増やしてくれることも便利な理由のひとつです。コードリールの延長コードとの違いは、比較的ハードな使い方にも耐えてくれる点。コードリールのコードは、家のなかで使用する延長コードよりも太いものがほとんど。屋内用では、オフィスなどの掃除など電源を遠くまで届けてくれる長さのものを。
屋外用なら防水、防塵のものや、砂利道などに引きずってしまうようなハードな使い方にも耐えられるほどの頑丈なものなど、その使用場所に適したコードリールを選ぶようにしましょう。
コードリールの選び方とは? 屋内用・屋外用の用途で
DIYクリエイターの網田真希さんに、コードリールを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。コードリールには材質や付加機能にそれぞれ違いがあり、使用目的に応じたコードリール選択ポイントを理解しておく必要があります。
屋内用・屋外用から選ぶ
コードリールには、屋内用と屋外用があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
「屋内用コードリール」
屋内用のコードリールは、コードの長さが2m前後のものから50mを超えるものまでさまざまです。電線の溶解・発火を防ぐための温度センサーや、防塵シャッターつきのコンセントを採用したモデルも多くそろっています。
また、持ち手のついたコンパクトなモデルもあり、持ち運びや収納する際にかさばらないので便利です。
「屋外用コードリール」
屋外では、雨などでコードリールが濡れることも想定されるため、防雨性や耐候性が重要です。屋外用のコードリールには、防雨カバーや密封構造など、水やほこりの侵入を防ぐための工夫が施されています。
屋外用のコードリールは、漏電遮断器を搭載したモデルも多いです。漏電遮断器が正常に作動するか、使用前にチェックしておきましょう。
2芯・3芯などプラグの種別を確認する
「2芯」「3芯」の芯とは、電線内の導体の数のことです。 一般的に100Vの電圧では、2芯にアース線が加わると3芯となります。
とくに、建築現場や工事現場などで使用する場合は、芯数の確認が必須です。絶縁処理されていない2芯のコードリールでは、労働安全衛生法によって許可がおりないことがあります。思わぬ事故を防ぐためにも、用途に適した芯数を選びましょう。
用途に合わせて性能を選ぶ
コードリールは、一般向け、セミプロ向け、プロ向けの3つに分類されます。それぞれの特徴をチェックして、用途に合ったものを選びましょう。
一般向けコードリールの特徴
DIYやホームパーティーなどにも便利な一般向けのコードリール。軽くて扱いやすいコードとシンプルな機能が特徴です。基本的な機能として、電線の溶解・発火を防ぐための温度センサーがついており、屋外用であれば防雨機能を備えたものも多いです。
一般向けのコードリールにも、2P接地プラグに対応したものがあります。アース接続が必要な機器を使用するならチェックしておきましょう。
セミプロ向けコードリールの特徴
一般向けのコードリールの機能をもう一段階充実させたのが、セミプロ向けのコードリールです。温度センサーや防雨機能に加えて、漏電防止機能がついています。
セミプロ向けコードリールのなかには、電圧降下を防ぐ直径3.5mmの極太コードを採用したモデルも。消費電力の高い複数の機器を同時に使用する場合も、安定したパワーで作業できます。
プロ向けコードリールの特徴
プロ向けのコードリールは、防塵性能や漏電防止といった機能性が充実しているだけでなく、コードの素材にもこだわっているのが特徴です。丈夫でしなやかなソフトンVCTケーブルなど、特別な素材を使用することで、耐久性や利便性を高めています。
建築現場や作業現場、農作業など、本格的なシーンでの使用に適したタイプです。
コードと電圧降下の関係性を知っておこう
消費電力の高い機器を同時に使用すると、電圧降下が発生することがあります。電圧降下とは、電圧が低くなること。つまり、使用中の機器がパワーダウンして、作業効率が下がってしまいます。
電圧降下を防ぎたいなら、直径3.5mmなどの太いコードを選ぶといいでしょう。コードが太いほど、コード単体の許容電流が大きくなり、電圧降下が少なくなります。
カラーやデザインで選ぶ
コードリールは、工具類のなかでもカラーが豊富です。2トーンカラー、3色カラー、コードに配色があるものまでさまざま。使い勝手やスペックももちろん重要ですが、見た目にも楽しく使いたいと思う方もいるのではないでしょうか。その豊富なカラーから、お好きなカラーの組み合わせを探し出す楽しみもあるかと思います。
アウトドアなどで使用するなら、派手めで目立つカラーをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
コードリールおすすめ11選 DIYクリエイターの推薦
うえで紹介したコードリールの選び方のポイントをふまえて、DIYクリエイターの網田真希さんに選んでもらったおすすめのコードリールの商品を紹介します。一見しただけでは違いの分かりにくいコードリールですが、選び方ポイントを把握することで適した製品を見つけられるようになりますよ。

HATAYA(ハタヤ)『ホームリール/マックリール(MS-8)』








出典:Amazon
サイズ | W185×H215×D86mm |
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重量 | 0.95kg |
電線の長さ | 8m |
コンセント数 | 2P |
製品定格 | 15A・125V |
使用場所 | 屋内・屋外 |

日動工業『防雨・防塵型電工ドラム(NPW-203S)』

出典:Amazon
サイズ | W260×H341×D200mm |
---|---|
重量 | 4.9kg |
電線の長さ | 20m |
コンセント数 | 2 |
製品定格 | 15A・125V |
使用場所 | 屋外 |

ハタヤ(HATAYA)『業務用戦力リール 漏電遮断器付 接地付(BM-30K)』

出典:Amazon
サイズ | W307×H361×D226m |
---|---|
重量 | 7.5kg |
電線の長さ | 30m |
コンセント数 | 4 |
製品定格 | 6A・125V |
使用場所 | 屋外 |

マキタ(Makita)『マキタ コードリール(A-48206)』

出典:Amazon
サイズ | - |
---|---|
重量 | 7.2kg |
電線の長さ | 30m |
コンセント数 | 4 |
製品定格 | 5A・100V |
使用場所 | 屋内 |

ハタヤ(HATAYA)『サンデーレインボーリールミニ 屋外用 標準型 カラーケーブル(SS-10 Y)』






出典:楽天市場
サイズ | W224×H273×D156mm |
---|---|
重量 | 2.5kg |
電線の長さ | 10m |
コンセント数 | 2 |
製品定格 | 6A・125V |
使用場所 | 屋内・屋外 |

日動工業『防雨・防塵型電工ドラム 50mタイプ アース無(FW-503)』

出典:Amazon
サイズ | - |
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重量 | 10.0kg |
電線の長さ | 50m |
コンセント数 | 3 |
製品定格 | 15A・125V |
使用場所 | 屋内・屋外 |
HATAYA(ハタヤ)『シンサンデーリール コードリール (C-20)』








出典:Amazon
サイズ | - |
---|---|
重量 | 4kg |
電線の長さ | 20m |
コンセント数 | 4 |
製品定格 | 15A・125V |
使用場所 | - |
キーストーン マーキュリー 『リーラー(MERE5MSB)』

出典:Amazon
サイズ | W172×H205×D95mm |
---|---|
重量 | 840g |
電線の長さ | 5m |
コンセント数 | 2 |
製品定格 | - |
使用場所 | - |
HATAYA(ハタヤ)『コードリール (JS-101)』












出典:Amazon
サイズ | W228×H274×D134mm |
---|---|
重量 | 2kg |
電線の長さ | 10m |
コンセント数 | 4 |
製品定格 | 2P・15A・125V |
使用場所 | 屋内 |
日動工業『電工ドラム コードリール(DY-15)』

出典:Amazon
サイズ | W250×H16×D185mm |
---|---|
重量 | 3.5kg |
電線の長さ | 15m |
コンセント数 | 2 |
製品定格 | 4A・125V |
使用場所 | 屋内 |
HATAYA(ハタヤ)『マックリールコードリール(MS-5)』








出典:Amazon
サイズ | W187×H215×D84mm |
---|---|
重量 | 0.75kg |
電線の長さ | 5m |
コンセント数 | 2 |
製品定格 | 6A・125V |
使用場所 | - |
「コードリール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コードリールの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのコードリールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
コードリールの使い方
キャンプ場などのアウトドアシーンで活躍してくれるコードリールですが、使い方が分からずに困惑してしまうなんてことも。そんな時に迷うことがないように使い方をご紹介します。
①まずはコードを床に置いて、しっかりと伸ばします。
②プラス側のプラグをコンセントに差して、コードリールのコードを全て伸ばします。
③電源を確認して、工具をコードリールのコンセントに差し込むことで使えます。
※安全に使う為に使用できる電気の流量を予め確認しましょう。
コードはすべて出して使用しましょう! DIYクリエイターからのアドバイス
空間デザイン・DIYクリエイター
コードリールのコードは基本、使用時にすべて出して使用します。巻いたまま使用すると熱を持ってしまい、思わぬ事故につながってしまう場合があるからです。そのため大は小を兼ねるからと、必要以上の長さを買ってしまうと、使用する際に大変。
自身の使用目的に合わせた長さを購入するのがベストですが、用途が決まっていないのであれば、20mを購入しておくといいでしょう。室内、屋外ともに、20mあれば過度に邪魔になることもなく、大体の作業ができるのではないでしょうか。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:長友るう、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/25 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。 予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。 幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。