シリコンスプレーとは
シリコンスプレーとは、シリコーンオイルを主成分としたスプレーのことです。非常に使い勝手がよく、もののすべりをよくしたり、撥水性を持たせる、つや出しができるなど、さまざまな効果があります。
ただし、火気が厳禁であるなど、取り扱いに注意しなければならないという点もありますので、よく特性を理解して使ってみてください。
シリコンスプレーの種類
シリコンスプレーには、おもに「石油系溶剤タイプ」と「無溶剤タイプ」があります。
▼石油系溶剤タイプ:金属製品向け
石油系溶剤タイプは、自転車やバイクなどのメンテナンスに使います。サビてしまった部分のすべりをよくしたいときにはピッタリです。
自電車やバイク以外では、機械部品や金属製品などへの吹きつけにも適しています。なお、石油系溶剤タイプはゴムやプラスチックに使えない製品もあるので、購入する前に確認しておきましょう。
▼無溶剤タイプ:金属や紙・木材にも使える
一般的にご家庭で使われているのは、無溶剤系のシリコンスプレーです。紙・ゴム・プラスチック・木材に使用できるなど、用途の幅が広いのが特徴。有機溶剤系のシリコンスプレーは、ゴムやプラスチックに使用できないものがあります。見た目が似ているスプレーもあるので、商品の説明を確認してから購入しましょう。
無溶剤系も有機溶剤系も目的は同じすべらせることですが、有機溶剤系は成分を安定させるために有機溶剤を使用しています。家庭で使用する場合は、さまざまな用途で活用できる無溶剤系をおすすめします。
シリコンスプレーの選び方
それでは、シリコンスプレーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】適応している素材
【2】においと速乾性
【3】容量
【4】主要メーカー
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】適応している素材をチェック
シリコンスプレーは、金属・ゴム・プラスチック・木材・紙など、さまざまな素材のすべりをよくするもの。すべりが悪くなったところに、シュッと吹きつけるとすべりがよくなり、ツヤ出しや防水効果も期待できます。ただし、防水効果を期待してスプレーを使用する場合、吹きつけるものの素材が使用可能なものであるかはチェックする必要があります。
なかには用途に合わせて、バイク専用・釣り専用・カー専用・敷居(しきい)すべり専用・ファスナー専用なども。ほかにはウイッグにも専用のシリコンスプレーがあり、こちらにはヘアーオイルが含まれていることもあります。
【2】においと速乾性をチェック
屋外でのメンテナンスにシリコンスプレーを使う場合は、それほどにおいは気になりませんが、屋内や車内で使うなら、においの有無も確認したいところです。
おもな使用場所が屋内になるという方は、無香性タイプを選択するといいでしょう。できるだけ早く乾いてほしい場所にシリコンスプレーを使う場合は速乾性の確認も忘れずに。
【3】容量をチェック
シリコンスプレーは、すべりが悪くなったところにひと吹きするだけ。手軽にすべりが復活するため、一本用意しておくといろいろな場面で活用できます。
ツーリング・釣り・ドライブなど、なるべく荷物を軽くしたいときは、小さいサイズを用意すると便利です。家で使うものと出先で使うものを容量で使いわけるのもいいでしょう。
【4】主要メーカーをチェック
シリコンスプレーを販売しているメーカーは多くあり、それぞれに特徴があります。呉工業やエーゼットは多くのホームセンターでも取り扱われており、使用用途などがわかりやすく記載されているのがポイントです。
それぞれの特徴としては、呉工業は金属、ゴム、プラスチックなど素材を問わず使用できるシリコンスプレーを販売しています。エーゼットはすべりがよくツヤが出るようなスプレーを販売しています。
そのほかのメーカーに関しては、ホームセンターや工具店が独自で販売している製品などもあり、こちらはプロ向けのものも多いため、一般の方には使い方がわかりづらいこともある、という注意点があります。
エキスパートのアドバイス
シリコンスプレーは家庭に1本あると便利!
シリコンスプレーには、無溶剤系と有機溶剤系があります。無溶剤系は多くの素材に使用できますが、有機溶剤系は、ゴムやプラスチックなどに使えない場合があるので注意しましょう。
取り扱いの注意点は、火気厳禁であること、高温に注意すること、吸入しないこと、床には吹きかけないこと、電化製品に使用する場合は必ず電源をきることです。電源をきらずに使用すると、電化製品がショートする場合もあり、大けがにつながってしまうかもしれません。手に触れると溶剤が落ちにくいので、使用するときは手袋をするといいでしょう。
シリコンスプレーのおすすめ商品
それでは、おすすめのシリコンスプレーをご紹介いたします。
▼おすすめ3選|石油系溶剤タイプ(金属向け)
▼おすすめ4選|無溶剤タイプ(多用途向け)
▼おすすめ3選|車・釣り・ファスナー専用
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ3選|石油系溶剤タイプ(金属向け)
まずは、石油系溶剤タイプのおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
食品機械にも使える安心の品質
ケミカルブランドの「ワコーズ」が販売している、シリコンスプレーです。機械整備に欠かせない、高級シリコンスプレーとなっています。ゴム製品や樹脂製品、金属部品はもちろん、艶出しなどにも使うことができます。
食品工場の機械の潤滑油としても、使える安心の製品ですが、食品に直接触れる部分には使用しないでください。
H1グレードのシリコンスプレー
食品機械用のシリコンスプレーです。子どものおもちゃの可動部分の動きが悪いときや、家庭内のドアの蝶番(ちょうつがい)、また敷居・サッシ・網戸のレールなどにも使えます。
有機溶剤系のシリコンスプレーですが、NSF(国際衛生科学財団)に登録されている、H1グレードなので家庭で使うときも安心。
※H1グレードとは、有機溶剤系の成分が万が一食品に入ってしまったとしても、少なくとも人の健康をおびやかすようなことが起こる可能性は非常に低いと認証されていることを意味します。ただし、使うときは換気にじゅうぶん注意しましょう。
サイズで選べるシリコンスプレー
シリコンスプレーのなかではリーズナブルな価格です。有機溶剤系のシリコンスプレーで、使える素材は紙・金属・木材・プラスチック・ゴム・ガラスなど。
たんすの引きだしが開けにくい場合、引きだしの底や側面、たんすの内側にシュッとスプレーすると、らくに開け閉めができるようになります。自転車にも使用できます。
420mlと70mlがあるので、持ち歩き用と家庭用で使い分けたい方にもおすすめです。
▼おすすめ4選|無溶剤タイプ(多用途向け)
続いては、無溶剤タイプのおすすめ商品をご紹介いたします。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
シリコンスプレーの代名詞
KUREのシリコンスプレーは、多くの素材に使用できる無溶剤系です。シリコンスプレーは
ベタつかせずにすべりをよくするので、ほこりがつきやすいところにも使えるのが特徴。
昔はふすまや障子(しょうじ)が重たくなって開け閉めがたいへんになったら、ローソクや敷居すべりを使っていました。しかし、今はシリコンスプレーをシュッと吹きかければ動きがなめらかになります。網戸のすべりが悪いときも、ひと吹きでスムーズに。スプレーを吹きかける際に使う管がフタに取りつけられるようになっていて便利です。
何を買ったらいいかわからないときは、まずこれを買ってみてはいかがでしょうか。
家庭に欲しいマルチなシリコンスプレー
商品名の通り、マルチに使用できるシリコンスプレーとなっています。自動車や農機具などから、家電や自転車などまで、幅広く使用することができます。
耐熱、耐寒温度はー50℃〜250℃となっているため、どんな場面でも使用することができます。無用剤タイプなので、樹脂やゴムを傷める心配がないです。家庭に1つは欲しい、万能なシリコンスプレーです。
速乾性シリコンスプレー
数少ないドライタイプのシリコンスプレー。すべりをよくしながら、すぐに乾きやすいシリコンスプレーを求めている方におすすめです。
出かけるときに、1本持っておくといろいろと活用できます。キャンプや釣りなどのレジャーでは、のこぎりや刃物類、釣り用具などのすべりが悪くなったとき、シュッと吹きつけるだけで動きがよくなります。動きが悪くなった工具にも使用でき、ツヤ出し効果も期待できるすぐれものです。
車やバイクに大活躍なシリコンスプレー
使いやすいノズルタイプのシリコンスプレーです。ノズル収納機能がついているので、収納にも便利。車関連の製品を販売している、ガレージゼロからの商品のため、主に車や機械のメンテナンスを目的とした製品です。
素材に優しい無用剤タイプとなっているため、誤ってガラスや鉄へスプレーが付着してしまったとしても、すぐに拭き取れば素材を傷めることがありません。
▼おすすめ3選|車・釣り・ファスナー専用
最後は、車や釣り、ファスナーなど、それぞれの特定部分専用で使用できる商品です。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
車、バイク好き必見のアイテム
続いてもワコーズから販売されている、シリコンスプレーの紹介です。車やバイクのブレーキ向けに作られた商品となっており、従来のリチウム系シリコングリースに比べ、使用温度が-40℃〜280℃ととても広く、耐久性と耐熱性に優れた商品となっています。
ディスク・ドラムブレーキの金属接触部分の潤滑としても使用できるので、車、バイク好きは手に入れたい商品となっています。
ファスナーのためのシリコンスプレー
ファスナー専用のシリコンスプレー。50mlと容量が小さいので、ファスナー専用を求めている方や持ち歩きやすいサイズを探している方におすすめです。
レジャーや職場など、持ち歩き用として1本持っていると重宝するでしょう。ファスナーだけでなく、社内のイスのきしみ音や引きだしにも使用可能。
商品名からもファスナー専用であることは明らかですが、実は家で敷居のすべりをよくするために使うこともできます。敷居すべりはシートタイプを使う方が多いのですが、シートを貼ることですきまが少なくなり、あまり効果を実感できないことも。シリコンスプレーならその心配もなく、シュッと吹きつけるだけですべりがよくなります。
趣味に大活躍!細かいところに使うシリコンスプレー
エアガンや釣り道具などのメンテナンス用に販売されている、シリコンスプレーです。無色透明な高純度のシリコンを採用しているため、プラスチックやゴムなどを邪魔することなく、潤滑や保護、艶出しをすることができます。
内容量は100mlと少ないので、釣り道具屋エアガンなどの細かい部分などに、使用するといいでしょう。
「シリコンスプレー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする シリコンスプレーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのシリコンスプレーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
シリコンスプレーを使う際の注意点
シリコンスプレーはさまざまな種類があり、さまざまな用途で使うことができます。用途に合わせてシリコンスプレーの使い方も異なってきます。
自動車や家具、木材、自転車などさまざまなものに使えますが、万能がゆえに何にでも使えるわけではありません。ですので、あらかじめ使う際の注意点も確認したうえでお使いください。
そのほかの工業スプレーやオイルもチェック 【関連記事】
まとめ
シリコンスプレーは火気厳禁であったり、高温に注意するなどの注意点がありますが、一本持っておくと非常に便利で使い勝手のよい商品です。
床に吹きかけることはできませんが、自転車や家具、木材などさまざまなものに使用が可能となっています。車のワックス代わりやファスナーやハサミなどの金属製品のすべりをよくするなど、まさに万能スプレーです。
ぜひ、この記事を参考にしていただき、一家に一本常備してみてはいかがでしょうか。
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DIYアドバイザーを取得後、NHK「住まい自分流」の番組講師出演。 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW:10回、日本ホビーショー:2回、イベントDIY講師:公民館・ホームセンター・小学校・生涯学習などで、DIY講師を行いDIY普及に貢献しています。 また、「快適住まい」をモットーに高齢者やお子様にやさしい住まいを提案しています。 最近特に注目の女性も取り組みやすいDIYも提案しています。 地域の防災アドバイザーをしています。