英検1級の参考書おすすめ13選
それではさっそく、ここからは英検1級の参考書を紹介します。それぞれの参考書の特徴を知って、自分に合った参考書を選びましょう。

出題される単語が多く載っている参考書
英検1級受験の必需品です。合格者のほとんどはこの単語帳を使って学習をしていると思います。
この単語帳のすごいところは、カバー率の高さです。たとえば、受験する回によってカバー率は変わりますが、私が調べた回ではカバー率64%(16/25問)でした。
この単語帳を使って何度も同じ単語と出会い、さらに別の場面(長文など)で出会い、特別な意識が向いたとき、記憶の定着が強くなります。
1回の学習で暗記する必要はありません。地道に何度も何度も繰り返し学習をする必要があります。

過去問題を繰り返し解くのにおすすめ!
英単語帳のみで覚えるよりも、長文と併用し「出会う機会を意図的に作る」ことがとても大切です。
英単語はある程度覚えているのに、長文の内容が頭に入ってこない、という経験がある人もいるのではないでしょうか。
そのような方にはこちらの参考書を使用し、徹底的に過去問を解くことをおすすめします。
長文の内容が頭に入ってこない原因は「文構造=英文法」を理解できていないため、わからないこまかい部分が積み重なったことです。
英検1級の長文中には、倒置や省略などが当たり前のように出ます。直接的に文法知識を問う問題はないにしても、知っていることが前提となっています。
だからこそ、英検1級の過去問を解き、精読をしてください。
そうすることで求められている具体的な難易度や既出のトピックにも触れることができます。

ほかの資格取得にも使える汎用性の高い参考書
余力があれば、この英単語帳を使ってさらに単語力を強化してください。こちらは英検1級専用に作られた単語帳ではありませんが、幅広く単語が収録されています。
英検専用ではないので、さまざまな語彙をカバーすることができます。
とくに長文では幅広いトピックが出るので、パス単と合わせてやっておけば、めったに初見の単語は出ないのではないでしょうか。

長文読解の力がつく参考書
英検1級より難易度が高い英文が数多く収録されています。鋭い解説も付いているため、難しい英文を正確に読む力を養成するよい訓練になります。おそらく英検1級長文がそこまで難しく感じることがなくなるでしょう。
たとえば、"It took me years to learn that it is the mystery that creates the magic, that the enchantments imagined on the outside vanish almost immediately once you are inside, and that indeed what is truly magical rises from your own depths"(思考訓練の場としての英文解釈(1)から一部抜粋し加筆)この例文に4回登場する"that"を理解しながら文意を理解できますか? このレベルのものが多く収録されています。

韓国で作られた良問ぞろいの参考書
TOEFLの教材ですが、英検1級の対策にじゅうぶん使うことができます。
韓国で作成された参考書なので、日本語の解説、訳は一切ありません。実際のTOEFLよりも難易度が高いのが特徴です。
問題形式すべてが英検1級と酷似しているわけではありませんが、良問が多いのでいい練習になると思います。
英文をしっかりと理解しないと、正しい答えを選べない問題が多かったです。またあわせて、精読をすることを強くおすすめします。

「英検1級 参考書」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 英検1級 参考書の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの英検1級 参考書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
英検1級の参考書はどう選ぶ? 私立高校英語教師が教える
私立高校英語教師の石ヶ谷洸大(K)さんに、英検1級の参考書を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。わかりやすく、勉強しやすい参考書選びの参考にしてください。
【1】1級レベルの語彙が収録されているもの
【2】1級レベルでの演習ができるもの
【3】幅広いトピックに対してのモデルアンサーが掲載されているもの
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合う英検1級の参考書を選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
英検1級レベルの語彙(ごい)が収録されているもの
アルク『究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語』
どれだけたくさんの単語を知っているかが合否を分けます。効率よく合格するためには、英検1級でよく出る単語を効率良く覚えられる教材を選ぶことが鍵でしょう。
>> Amazonで詳細を見る1級レベルの単語習得が合格につながる
英検1級においての難関は語彙(ごい)です。ちまたでは、英語ネイティブでもわからない単語が……とありますが、そんなことはありません。雑誌やニュースでちゃんと使われているレベルです。
もちろん、外国語として英語を学習している私たちにとっては難しいのは当然です。
1級取得者でも基本的に使う語彙レベルは3~2級レベル。試験では、いつもは使わない語彙が要求されます。ですから、相当な覚悟を持って単語学習をしてください。近道はありません。
英検1級レベルでの演習ができるもの
繰り返し勉強できる使い方のものは学習に有効
私の場合は、英検の過去問は2006~2016年、TOEFLの教材2冊を精読しながら解きました。過去問を大量に何度も繰り返し解くメリットは多くあります。
100%は保証はできませんが、なかでもリスニングは同じ問題(リサイクル問題)がPART1で出題されやすい傾向にあります。
繰り返し大量の過去問を解くことで、選択肢を見ただけで答えがわかる……という可能性も。
幅広いトピックに対してのモデルアンサーが掲載されている教材
旺文社『【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検1級 過去6回全問題集』
過去問題集などを利用して繰り返し勉強しましょう。多くのモデルアンサーに触れることで頻出トピックや幅広い表現が学べます。
>> Amazonで詳細を見るスピーキングとライティングは表現力が鍵
SW(スピーキング、ライティング)は、モデルアンサーをまねるのが一番効果的だといえるでしょう。はじめは型(テンプレート)を暗記しました。そのあとに、モデルアンサーの音読を何度もおこないました。
多くのモデルアンサーに触れることによって、表現が身につくだけでなく頻出トピックに対しての、アイディアを得ることができます。
英語が話せても話す内容がなければ意味がありません。英検1級においてはこのアイディア出しが合否を分けたりもします。
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独学でも少しの努力の積み重ねが合格への一歩!
英語力向上の裏技はありません。毎日の積み重ねでしか英語力は伸びません。そして、この記事を読んでくださっている読者の皆さんは、すでにそれなりの英語力をお持ちだと思います。
自分自身のレベルが高いほど、成長速度が遅くなります。しかし、「目に見える成長(試験結果など)」だけが「成長」ではないでしょう。
「目に見えない成長」もあるのです。ただ単にまだ表面化されていないだけです。
結果としてあらわれるまであともう一歩なのに、諦めてしまう人が多いから、英検1級が難しすぎるというレッテルが貼られているのだと思います。
もう少しだけ、ほんの少しだけ努力を継続してください。きっと合格という壁を乗り越えられると思います。頑張りましょう!
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英語学習開始時、「副詞」と「形容詞」の区別がつかないレベルだったが日々勉強を続け、数ヶ月でTOEIC900点を突破。 その後、英検1級に合格。 TOEIC LR で、それぞれL495点・R495点を達成。現在は私立高校英語教師。