PCスピーカーの魅力とは
パソコン用スピーカー(PCスピーカー)を使用するメリットは、パソコンで音楽、映画、ゲームなどに臨場感をさらにプラスして楽しむことができることです。PC内蔵のスピーカーだけでは物足りないと感じている人の不満を解消してくれるのが、PCスピーカーです。
ライブハウスや映画館に行きにくいご時世のなかで、自宅でも臨場感のあるサウンドを楽しみたいと思っている人もたくさんいるはず。そんなあなたにぜひお使いいただきたいのがPCスピーカーです。
PCスピーカーの選び方
PCで音楽を聴いたりゲームをプレイするときや、動画・映画を鑑賞する際などに便利な「PCスピーカー」。PC内蔵スピーカーよりいい音を求める方におすすめのアイテムです。PCと接続するだけなので、手軽に導入できるのもうれしいポイントです。
この記事では、PCスピーカーを選ぶ際のポイントを中心にご紹介します。PCスピーカーにもさまざまな種類があるので、どれを選んだらいいのか迷ったら、ぜひ参考にしてくださいね。
ポイントは下記。
【1】音質に合わせてchを選ぶ
【2】接続端子で選ぶ
【3】電源の種類もチェック
【4】サイズで選ぶ
【5】ボリュームの操作性やヘッドホン端子もチェック
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】音質に合わせてchを選ぶ
スピーカーには【2.0】、【2.1】、【5.1】などのch(チャンネル)があり、数が大きいほどスピーカーの本数も多いです。それぞれのchで使用用途に違いもあるので、自分に合うものを見つけてくださいね。
オーソドックスな【2.0ch】
2.0chは、基本的に2つのフロントスピーカーをディスプレイして使う製品です。コンパクトサイズで価格帯も低めなので気軽に購入することができます。
パソコンからの音質では少し物足りないと感じる人向けで、臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。左右に2つ設置するタイプが多いですが、1つにまとめたスリムタイプも登場しています。
重低音を求めるなら【2.1ch】
2.1chは「サブウーファー」という機能が搭載されているので、重低音のより深いサウンドを感じながら音楽を聴けます。
2.1chは、左右のスピーカーとサブウーファーのスピーカーからなる3点の組み合わせになります。2.0chタイプと同様で価格帯はお手頃な製品が多いです。低音が効いて、まるでライブ会場にいるような気分を味わえます。
360度からサウンドが響く【5.1ch】
5.1chは、PCのフロントやサイド用のスピーカーを5本、重低音用1本の計6本を配置して使うスピーカーで、ホームシアターなどに向いています。
合計6台を前後に配置することで、360度から臨場感のある最高級のサウンドが楽しめます。
ゲームや映画用には2.1chタイプがおすすめ
PCでゲームをプレイしたり、映画を試聴する人はPCスピーカーにも迫力の重低音再生を求める人も多いでしょう。
そんな人にはステレオのスピーカーに加えて、専用のサブウーファーの付属する2.1chタイプがおすすめ。専用のサブウーファーの低音は空気を震わせるほどで、ゲームや映画の臨場感を高めてくれます。
ただし、マンションなどの集合住宅に暮らしている方や家族と一緒に暮らしている方は、重低音が出すぎて周囲の迷惑にならないか注意が必要です。
【2】接続端子で選ぶ
PCスピーカーの接続には、アナログ接続、USB接続、Bluetooth接続があります。設置場所や使用頻度などからタイプを選びましょう。とくに、ノートPCと組み合わせるUSBスピーカーを考えている人は、接続方法も確認しましょう。
コストを抑えるなら【アナログ接続】
アナログ接続では、ヘッドホン端子が多用されており、つなぎ方がかんたんで対応機器も多いです。初期費用があまりかからないので、とりあえず使いたい!という人におすすめです。
デメリットとしては、ノイズが入ることや端子が違うと接続ができないことです。しかし、変換器を使用することで問題なく使うことができます。
ノイズがない【USB接続】
USB端子は、音質のよさが魅力です。音質を低下させるノイズがないことも特徴で、接続機器に左右されることなく、安定した音質が期待できます。
USB接続のUSBバスパワーで電源もとるタイプなら、スピーカーも一緒に持ち運んで使うことができます。使わないときの取り外しもかんたんなので、扱いやすいでしょう。
コードレスですっきり【Bluetooth接続】
Bluetooth接続は、アナログ端子やUSB端子と違ってケーブルがないので、配線を気にせずパソコンまわりをスッキリできます。
携帯に便利なサイズもあり、スマートフォンなどにも活用が可能です。複数のデバイスを登録することができるので、接続機器を変更したい時も柔軟に対応してくれます。
【3】電源の種類もチェック
電源の種類にも、大きくわけてACアダプターとUSB接続があります。設置場所によって電源を供給できないこともあるので、注意が必要です。
安定感のある【ACアダプター】
家庭のコンセントの電力を供給して使用するのが、【ACアダプター】タイプになります。ACアダプターの特徴としては、安定感があることです。
一方で、コンセントのある場所でないと設置ができないので、実際に使うシーンをイメージして選ぶことが大切です。電力に制限がないので、大音量で聴くこともできます。
外出先でもOK【USB接続】
外出先でも電力の供給に関係なく使用できるのが、【USB接続】タイプになります。PCのUSBボードから電力を持ってくるのでコンセントがない場所でも使用できます。
ACアダプターに比べて安定した電力はないですが、PCのバッテリーさえあればどこでも使うことができるのは強みです。価格帯もピンキリなので、使用用途から選んでみましょう。
【4】設置場所に合わせたサイズを選ぼう
スピーカーはchによって数と大きさが変わります。2.0chはスピーカーが2本、小型で卓上や棚の上など限られたスぺースにも置きやすい製品が多いです。
2.1chは、2.0にサブウーファーが追加されますが、個人の部屋に設置できる大きさです。
5.1chは、サブウーファーを含めると機器が6体あります。また、サイズの大きい商品も多くスピーカーを置く角度も決まっているので、じゅうぶんな広さが必要です。置く場所によっては邪魔にならないように気をつけましょう。
【5】ボリュームの操作性やヘッドホン端子も確認しよう
PCスピーカーで意外と使い勝手の影響が大きいのが、音量操作のしやすさです。もちろんPCの画面からでも音量操作はできますが、ボリュームが手を伸ばしやすい位置にあり、瞬時に音量調整できるかはあらかじめ確認しておきましょう。
また、一部のPCスピーカーには、スピーカーから音を出すだけでなく、ヘッドホン端子を搭載している製品もあります。PC本体を机の下に置いているような場合に、PCスピーカーにヘッドホン端子があると便利なので、ヘッドホン端子の有無も確認しておきましょう。
どれくらいの音量が出るのかチェック!
スピーカーの音の大きさはワット数(W数)で表示されます。出力4.4Wと記されていれば4.4Wまで音量調節ができます。6W(3W+3W)と表示されているときは、右、左それぞれのスピーカーから3Wまで、全体で6Wまで音が出ます。
自宅の部屋でスピーカーを使う場合は、10Wほどが適当です。リビングなど広い部屋なら15Wほどまで出力可能なスピーカーを選んでみてください。
リーズナブルな機種でも音質をチェックしよう
PCスピーカーは、リーズナブルな機種では1,000円ほどからネット通販や家電量販店で多く販売されています。しかし、あまり音質にこだわらないからとよく考えずに機種を選ぶと、予想以上に音質がもの足りないのはよくある話。
たとえ1,000~2,000円ほどで売られているPCスピーカーでも、メーカーや機種によって音質差はあります。
ネット通販サイトの口コミを参考にしたり、できれば家電量販店の店頭で実際に音を聴いたりして、同価格帯の高音質な機種を探してみましょう。
PCスピーカーに求める機能を見分けましょう
音楽やネット動画、ゲームなど、さまざまな用途で使えるPCだけに、PCスピーカー選びのタイプも決まってきます。
オーソドックスにふだんの音楽リスニングやネット動画のサウンド、ちょっとしたゲームプレイ用途なら、PCの横に設置できる2ch(ステレオ)タイプは、コストパフォーマンスにすぐれた製品が多くおすすめです。ほとんどの製品は画面の横に置くので、机の上の設置場所を確保しておきましょう。
画面横のスペース確保がむずかしい場合には、一部モニターの下に置くバー型、PCモニターを固定するクリップ型の製品もあります。
PCスピーカーおすすめ16選
選び方のポイントをふまえて、ここからはPCスピーカーのおすすめ商品をご紹介します。
【2.0ch】【2.1ch】【5.1ch】にわけて商品を紹介していきますので、自分に合ったモノを見つけてくださいね。
【2.0ch】おすすめ7選
まずは、コンパクトな2.0chのPCスピーカーをご紹介します。PCの横に置くベーシックなデザインのほかに、モニターの下に置けるタイプ、クリップで固定できる商品などもあります。ぜひ商品選びに役立ててください。
手軽で高音質なPCスピーカー決定版
デスクトップやノートPCの横に設置するのにピッタリな小型のPC用スピーカー。
小さなスピーカーですが、見た目以上に音がクリアで低音も出るので、通常の音楽リスニングやYouTube動画ではじゅうぶんすぎるほど。上向きのスピーカーユニットなのでちょうど耳に向いていて、音がダイレクトに届くところも使いやすいです。接続方法は、3.5ミリのステレオミニ端子とUSBバスパワーを併用して2本のケーブルで接続しますが、ノートPCと組み合わせて持ち歩きも可能。
5000円以下のリーズナブルな価格で購入できて、価格以上に高音質。PCスピーカーを探している人に、お試しで最初におすすめしたい機種です。
高音質を求める人向けのPCスピーカー
少し大きめのサイズでも、高音質のPCスピーカーを求めている人に向けたモデル。それが米国のスピーカーブランドJBLが発売する「Pebbles」です。
USB DAC内蔵でUSBケーブル1本で接続でき、JBLが独自開発したデジタルアンプと50mmのフルレンジドライバー、そしてバスレフポートの搭載で情報量志向のサウンドとパワーある重低音を聴かせてくれます。
丸みを帯びた独特のデザインなのでモニターの下には置きにくいモデルですが、価格以上の高音質。PCスピーカーで動画を観る・音楽を聴く人におすすめです。なお、サイズは大きめですが持ち運びも可能です。
USB給電で電源に困らない
最大出力3.6Wのアクティブスピーカーを搭載し、小さめながらしっかりと音楽を再生できるPCスピーカーです。3.5mmステレオミニジャックと、USB端子(TypeA)を利用し、PCとAV機器に対応します。
USB給電方式なので、電源に困りません。カラーは黒と白の2色から選べます。
PCモニターの下に置けるバー型スピーカー
PC用スピーカーでは新しい形状となる、横長のバー型ボディに2chのスピーカーを内蔵したPCスピーカーです。
バー型のメリットは、PCモニターの下やキーボードの奥という今まであまり活用されていなかったスペースに大きなスピーカーを置けること。ヘッドホン端子・マイク端子も使いやすいドックのようなイメージで扱えます。
デスクトップPCユーザーで、とくに設置性重視で選びたい人におすすめ。なお、スピーカーの高さは70mmあるので、設置できるスペースがあるかは事前に確認しておきましょう。
モニターにクリップ式で固定できる
モニターに固定するタイプの小型スピーカー。PCスピーカーを取り付けたいけど、どうしても設置スペースが確保できない人におすすめです。
ノートPCやモニターの上部にクリップで挟むように固定するので、机の上で邪魔になりません。
電源はUSBバスパワー、音声はアナログから接続するタイプですが、ノートPCと組み合わせて持ち歩きも可能。
音質はそれなりですが、ノートPCやモニター内蔵スピーカーでは音量が小さすぎる人には手軽な選択肢になるでしょう。スピーカー上部からボリュームを調整できるのも便利です。
さまざまな機器に対応可能な2chスピーカー
バランスがよく安定した音響が手軽に楽しめる、USB電源のPCスピーカーです。入力は3.5mmステレオミニジャックを使用するので、汎用性が高く、さまざまな機器に対応ができます。
スピーカーに付属しているボリュームコントローラーは、手元での音量調節にとても便利です。
音量調節とヘッドホン端子の位置が便利
スピーカーの前面に音量調節とヘッドホン端子を搭載している、使い勝手のよいPCスピーカーです。
独自のデジタル信号処理技術によって、あらゆる音量でクリアなフルサウンドを楽しめます。予備の入力端子があるので、スマートフォンやタブレットなどさまざまな音源の再生が可能です。
【2.1ch】おすすめ5選
重低音にこだわる方に使っていただきたい、2.1chスピーカーをご紹介します。サブウーファーを内蔵したスピーカーや複数入力可能な製品などさまざまなタイプを選出していますので、ぜひ参考にしてください。
低域を活かした音響もコンパクトスペースで楽しめる
有線のリモコンを使って、手元でかんたんに操作でき、セットアップもかんたん。箱から出てすぐにクリアな音響と深い低音が楽しめます。
スピーカーはとてもコンパクトなため、卓上に置いても邪魔をしません。サブウーファーはデスク下に取り付け可能なので、限られた場所にもピッタリです。
サンワダイレクト『2.1chマルチメディアスピーカー』
ゲームに最適!大迫力サウンド
サテライトスピーカーとサブウーファーがコンパクト設計です。接続用ケーブルが長めで設置位置の自由度が高く、使用環境に合わせたレイアウトが可能です。
パワフルサウンドと深みのある低音であらゆるPCエンターテインメントを堪能することができます。
1本でOK!サブウーファー内蔵スピーカー
小さなボディにサブウーファーを内蔵した2.1chのPCスピーカーです。この1本だけで、ハイクオリティな音を楽しめます。
Bluetooth対応モデルなので、ワイヤレススピーカーとしても気軽に利用することが可能です。部屋やインテリアに合わせて選べる、カラーバリエーションも魅力です。
【5.1ch】おすすめ4選
最後に、立体的な音響を楽しみたい方に試していただきたい、5.1chのPCスピーカーをご紹介します。小型サイズながら中低音が強化されたスピーカー、幅広いレンジの高音質再生が可能なものなど、どれも魅力ある製品です。
クリエイティブメディア『Inspire T6300』
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする PCスピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのPCスピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【よくある質問】PCスピーカーのおすすめに関するQ&A
W(ワット)数と音質は関係ありますか?

W(ワット)数はスピーカーで出せる音の大きさ(総合出力)を表しており、音質とは関係ありません。
PCスピーカーと一般的なオーディオスピーカーとの違いは何ですか?

違いは、アンプ内蔵しているかどうかです。オーディオスピーカーをPCに接続して使う場合は、別途アンプが必要になります。
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パソコンで気軽に高音質を楽しもう!
本記事では、PCスピーカーの選び方とおすすめ商品のご紹介、サラウンドとサラウンド効果やchのタイプについて説明しました。いかがでしたか?
PCスピーカーをどこで使いたいか、またはどこまで音質にこだわりたいかによって、欲しいスピーカーがしぼれてくると思います。
あなたが求める、サラウンドを実現するためのPCスピーカー選びに、ぜひ役立ててください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。炊飯器を調べたのがきっかけで、家電やガジェット周りに興味が広がる。日々、ネット・雑誌から新商品をチェックするため、欲しい家電が増えすぎてしまう。現在はドラム式洗濯機購入のため貯金中。