1万円以下のPCスピーカーの選び方
USBやBluetooth・プラグで接続することで、パソコンの音を出力できるアイテム「PCスピーカー」。今回は、1万円以下のPCスピーカーを購入する際の基本的な選び方を紹介していきます。ポイントは下記の6つ。
【1】求めている音質のch(チャンネル)
【2】音の豊かさを左右する周波数帯
【3】出力W数
【4】設置場所に合ったサイズやデザイン
【5】接続方式
【6】操作性や取り回しの良さ
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】求めている音質のch(チャンネル)をチェック
チャンネル数には、大きく分けて「2ch」「2.1ch」「5.1ch」の3種類があります。それぞれ解説していきます。
▼手軽に音質を上げられる「2ch」
2chのスピーカーは、全音域用のスピーカーだけで構成された「ステレオ」と呼ばれるタイプです。スピーカーを左右にひとつずつ設置するのが一般的ですが、ひとつの筐体に左右のスピーカーが収まっているタイプもあります。
低音域用スピーカーと別々になっていないので、置き場所に困らないのがメリット。価格は安めなので、手軽に音質を上げたいときにもピッタリです。
▼低音の迫力が加わる「2.1ch」
2.1chは、ふたつの全音域用スピーカーに、低音域用のサブウーファーがひとつ加わったタイプです。2chよりも低音が響くので、立体感を感じることができます。
左右のスピーカーとサブウーファーの組み合わせが一般的ですが、サブウーファーの大きさはさまざまなので、設置場所に合ったサイズを選ぶようにしましょう。
▼臨場感のあるサウンドが楽しめる「5.1ch」
5.1chは、全音域用スピーカーが4つ、センタースピーカーひとつ、サブウーファーひとつを組み合わせたタイプです。3前後から音が聴こえるので、臨場感のあるサウンドが楽しめます。
3Dサウンドを再現できるのも5.1chの特徴です。映画を観るときにもピッタリでしょう。ただし、スピーカーの数が多いので、ある程度の設置スペースは必要になります。
【2】音の豊かさを左右する周波数帯もチェック
chによる音質の編だけではなく、音の豊かさも確認したいところです。各スピーカーのスペックをチェックしてみると「50Hz~20KHz」といった周波数帯が記載されていますが、この周波数帯域が広いほど音の表現が豊かになります。
1万円以下のスピーカーでも周波数帯域の広い商品はあるので、音にこだわりがある方は意識して選んでみてください。
【3】出力W数をチェック
続いては、出力W数です。こちらも、スピーカーの音源に関わる重要な部分ですので、しっかり確認しましょう。
▼3Wあれば一般的な使用には問題なし
スピーカーのスペックを確認してみると、「サイズ」や「重量」「周波数特性」などのほかに「実用最大出力」という項目が目に留まります。これは、W(ワット)で表される、内蔵しているアンプの出力の大きさのことです。「3W+3W」と書かれている場合は、左右それぞれのスピーカーの出力が3Wずつで、合計6Wという意味です。
出力が大きいスピーカーほど、大きな音を出すことができます。実用最大出力が音質の良し悪しに直接影響することはありませんが、どれだけ力強い音が鳴るかの指標になります。大音量で音楽を楽しみたい、映画館のように迫力のある雰囲気で映画を楽しみたいといった場合は、この実用最大出力をチェックしながら選ぶと良いでしょう。
▼小さな部屋で使用するなら出力が小さくても大丈夫
ポータブルのPCスピーカーは出力が小さいものが多く、1Wのものもあります。小さな部屋で使用する場合や、周囲に音を漏らしたくない場合などは、出力が小さいものでも十分でしょう。しかし、用途によっては物足りなく感じるケースもあります。基本的には、一般家庭で使用する場合には、3Wあればそれほど困ることはありません。音楽や映画、ゲームなどのボリュームを上げて、十分楽しむことができるでしょう。
【4】設置場所に合ったサイズやデザインもチェック
PCスピーカーをデスクに配置すると、大きさによってはそこそこスペースを取りますし、見た目も箱がたくさん並んでいるような感じになって机上がうるさくなってしまいます。また、スタイリッシュなPCやモニタを使用しているのにPCスピーカーのデザインが悪いと、一気に部屋の雰囲気が損なわれてしまいます。
ですから、サイズやスタイルが気になる場合は、小型のものやスタイリッシュなデザインのものを選択することで、インテリアの一部としても機能させることができます。
【5】接続方式をチェック
接続タイプには、無線と有線の2種類があります。こちらもしっかり確認しておきましょう。
▼PC周辺がゴチャゴチャしない「無線接続」
無線接続タイプのスピーカーは、おもにBluetoothを使ってパソコンと接続します。スピーカーとの配線がゴチャゴチャしないので、パソコン周りをスッキリさせたいという方にピッタリです。
最初のセッティングが少し面倒ですが、設定が完了すれば、かんたんに接続できます。ただし、Bluetoothで接続している機器がほかにある場合は、電波干渉による音の乱れが生じることもあるので注意が必要です。
▼無線干渉のない「有線接続」
有線接続は、プラグや端子でスピーカーとパソコンをつなぐ方式です。ミニプラグなどに差し込むタイプの「ステレオ端子」は価格が安めですが、ノイズが入りやすいというデメリットがあります。
光デジタル端子やUSBで接続するタイプはノイズが入りにくいですが、光デジタルに対応していないパソコンもあるので、必ず事前に確認してください。
【6】操作性や取り回しの良さをチェック
ボリュームなどのつまみやスイッチの操作性も気になる点です。スイッチやボリュームは頻繁に使用する部分なので、使いやすいものを選びます。
また、電源や音声などのケーブル類の仕様がACアダプタ式なのか、コンセントに直接さすタイプなのかも事前にチェックしておく必要があります。左右のスピーカーを結ぶ配線の長さも確認し、配置する場所に合うものを選びましょう。
(★)ポイント:スピーカー側でどれだけコントロールできるかも調べておこう
PCスピーカーの機能で意外と重宝するのが、ヘッドホンジャックや音質コントロールなどの機能です。デスクトップPCでオーディオの設定をする場合はPC側からでしか操作できないことが多く、設定が煩雑なうえすぐに変更ができず、ひじょうに面倒です。
スピーカー側の機能が充実していると面倒なPC操作がなくなり、音楽に集中できます。
自分の曲の好みに合ったスピーカーを エキスパートからのアドバイス
PCスピーカーは品質だけでなく、製品の特徴によって音の好みや聴く曲などとの相性が出やすいので、それに合わせて選ぶ必要があります。
ゲームや映画などの用途で迫力が欲しい場合は、出力が大きく低音が出やすいものを選んだほうが良いでしょう。しかし、住環境の問題や、音楽の好み・種類などによっては、音の広がりを重視したタイプのPCスピーカーのほうが適している場合もあります。
PCスピーカーをどのような目的で使うのかを考えて、それにマッチするものを選びましょう。
1万円以下のPCスピーカーおすすめ14選
上記で取り上げてきたPCスピーカーの選び方のポイントをふまえて、1万円以下のおすすめPCスピーカーを紹介します。1000円台のものもいくつかご紹介するので、ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。

JBLの音をPCでも
USBスピーカーのため音質が良く、JBLブランドロゴが入った丸いデザインで、パソコン周りを演出するインテリアにもなるスピーカーです。
せっかくスタイリッシュなパソコンを使っているのに、パソコン周辺機器がゴタゴタと並んでいるのを好まない方に適しています。操作や取り扱いも簡単で、webページには使い方の解説ページが用意されています。購入後のことが心配な方でも安心して使えるでしょう。

価格帯より数クラス上の音
パソコンBTOメーカー独自ブランドのスピーカーです。驚くのは、価格帯からは考えられない大きさとデザイン、機能、音です。奥行きが深く、重量もあるので、そのぶんだけ低音がしっかり出ます。
3ボリューム付きで、調整次第で倍以上の価格帯のスピーカーに匹敵する音が出ます。良い音を安くという方や、安くても見た目にはこだわりたい方に絶好のスピーカーです。

コンパクトでも良い音が楽しめる
ノートパソコンにおける内蔵スピーカーの多くは、音質が決して良いとは言えません。外付けスピーカーを購入しようとしても、せっかくノートパソコンで省スペースを実現できているのに周りに大きいスピーカーがあると邪魔ですし、サイズが小さいスピーカーだと音がよくない傾向があります。
そこで、ミニプラグを使わないUSB接続タイプでコンパクト、しかも音が良いスピーカーとしてこのモデルがおすすめです。大きさとしてはひじょうにコンパクトですが、サイズに反してとても良い音が出ます。配線が少なくパソコン周りもすっきりして、狭い机上でも良い音が楽しめます。
コンパクトながら大迫力のサウンド
コンパクトながら50mmの大口径ユニットを採用し、奥行きのあるハウジングを実現しています。低音を増幅させる「バスレフ構造」を採用しているので、部屋中を満たす迫力のある、サウンドを再現しています。スピーカーの前面には、ヘッドホンジャックとミニステレオジャックがあるので、夜中などスピーカーを使えない場面でも使用することができます。
iPhoneよりも小さい、超小型の万能スピーカー
このスピーカーの特徴は、何と言ってもそのコンパクト性です。幅が97mm、高さが124mmと、そのサイズはiPhoneよりも小ぶりです。小さいながらも、スピーカーはやや上向きに設計されているため、ダイレクトに音楽が飛び込んでくるため、物足りなさを感じることはありません。パソコンなどに影響を与えない、防磁型となっていることも嬉しいポイントです。ヘッドホンジャックが付いており、ヘッドホンにも対応しているので、夜間でも音楽を楽しむことができます。
高音と低音が調節可能な大音量スピーカー
4つのスピーカーによって、最大16wの大迫力なサウンドを実現しているスピーカーです。PC周りはもちろん、テレビなどと一緒に繋いでもいいでしょう。高音と低音がそれぞれ調節可能となっているので、自分好みの音質に調節可能なのも嬉しいポイントです。木製のキャビネットを使用しているため、インテリアとしてもマッチするようなデザインとなっています。
縦横両置きで、置き場所選ばず
パソコンやスマートフォン/タブレット、テレビなど接続機器を問わず、さまざまなシーンで使用できるミニサウンドバースピーカー。縦にも横にも置けるフレキシブルなデザインで、専用スタンドにはスピーカーを設置して固定できる滑り止めが付いています。横置き時はスタンドの上で本体を回転させることで音の出る方向を調整でき、指向性を調整することができます。
重さはわずか約370gと軽量コンパクト。パッシブラジエーターを搭載し、小型ながら迫力のある重低音を再生してくれます。
迫力のある重低音を楽しもう
実用最大出力5.0Wのアンプ内蔵2.0chステレオスピーカー。パソコンのUSB端子1本だけで、ステレオサウンドを手軽に楽しむことができます。本体正面にボリュームボタンを装備しているのでパソコンで操作することなく、音量調整ができます。また、ヘッドホン端子を装備し、夜間やオフィスなどでヘッドホンを使用したい時などに便利です。
フロントバスレフ方式を採用しており、設置場所に影響を受けにくく、伸びやかな重低音を実現してくれます。
Amazonランキング2位の実力派
2016年にAmazonのランキング大賞で、PCアクセサリ部門2位を獲得した実績を持つ、ロジクールのPCスピーカーです。USBポートに接続して使用するため、オフィスだけでなく、ACコンセントがないリビングルームや、外出先でも気軽に音楽や映画などを楽しむことができます。スピーカーに余ったコードを収納しておける点も、デスク周りがスッキリして使いやすいです。
低域を活かした音響もコンパクトスペースで楽しめる
有線のリモコンを使って、手元でかんたんに操作でき、セットアップもかんたん。箱から出てすぐにクリアな音響と深い低音が楽しめます。
スピーカーはとてもコンパクトなため、卓上に置いても邪魔をしません。サブウーファーはデスク下に取り付け可能なので、限られた場所にもピッタリです。

さまざまなジャンルの音楽を聴く人に
ツインスピーカー搭載で、フラットで癖のない音のスピーカーです。重低音やシャリッとした高域ではなく、音の広がりやバランスが欲しいという場合に最適です。さまざまなジャンルの音楽を聴く人にはどの音楽も疲れにくい音で聴くことができます。
また、マンションやアパートなど周囲への音が気になる場合、このスピーカーならそこそこの音量でも音質が落ちることなく音楽を楽しむことができます。
スタンダードな優等生
左右に分かれたスピーカーで、高音域から中低音域まで幅広く、質の良い音を出してくれます。ヘッドホン出力もあり、夜間に音楽や映画を楽しみたい人も安心です。音響学的にデザインされた斜めのフロントパネルもおしゃれです。
丸型コンパクトで使いやすいモデル
直径11cmのコンパクトな丸型が特徴的な、クリエイティブメディアのスピーカーです。スピーカーは45°の上向き角度となっているため、力強い音楽がダイレクトに届いてくる設計となっています。スピーカー背面には、パッシプラジェーターが搭載してあり、小型ながら重低音で、奥行きのある音を届けれる設計となっています。

パワフル、明瞭、キレのある音
PCスピーカーを周辺機器としてではなく、PCの一部分と捕らえて開発されたかのようなCreativeらしい製品です。
機能満載で、このサイズにしては重低音に迫力があり、中域から高域までパワフル。電源にDC27Vを必要としていることでもその音の良さは納得です。
そういった点から、このスピーカーは映画やゲームなど迫力サウンドを楽しむユーザーに適していると言えます。デザイン・サイズもゲームPCなどにマッチし、PC周りを格好良く演出できそうです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る PCスピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのPCスピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
その他のPCスピーカーのおすすめはこちら 【関連記事】
まとめ|技術の進歩により高コスパな商品が多数!
PCスピーカーは、音量や音質のバランスの取れたもの、スタイリッシュな外見のものなど、さまざまな選択肢から選べます。
音楽の再生方式や操作性、周囲の機器との接続方法なども考えることが大切です。ゲームを楽しみたいのか、それとも音楽をじっくり聴きたいのかなど用途に合わせて、豊富な種類のなかからのセレクトを楽しみましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。