軽量ノートパソコンを選ぶポイント|重さの目安やPCの基礎知識も解説

軽量ノートパソコンを選ぶポイント|重さの目安やPCの基礎知識も解説

テレワークが当たり前になった現代、パソコンを選ぶ基準には「軽量であるかどうか」も重要になっています。

基本的に、持ち運びしても疲れにくいのは約1.5kg以下のノートパソコン。しかし、商品を選ぶ際は重量だけでなく、CPUやメモリなど、スペック面も重要です。

そこで本記事では、軽量ノートパソコンについて、重さの目安やパソコンを選ぶポイント、さらにはPCの基礎知識も解説。初心者向けに解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。


この記事を担当するエキスパート

家電製品総合アドバイザー
福田 満雄

iPhone3GSの時代からスマートフォンを愛用している、ガジェット愛あふれるライター。 複数のメディアで家電製品の記事を担当、シンプルでわかりやすい文章がモットー。 冷蔵庫からオーディオ、パソコンまで、幅広く知識を問われる家電製品総合アドバイザー試験に一発合格。 最新機種が好きなのはもちろん、過去の名機を安価に楽しむのも好き。

マイナビおすすめナビ編集部

担当:家電・AV機器、PC・スマホ・カメラ
加藤 佑一

「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。炊飯器を調べたのがきっかけで、家電やガジェット周りに興味が広がる。日々、ネット・雑誌から新商品をチェックするため、欲しい家電が増えすぎてしまう。現在はドラム式洗濯機購入のため貯金中。

◆本記事の公開は、2022年08月26日です。記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆価格、送料、納期やその他の詳細については、商品のサイズや色等によって異なる場合があります。◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆広告は「PR」と表記し明確に区別しています。

“軽量”の目安は重量1.5kg以下に

PC作業中の画像
ペイレスイメージズのロゴ

ノートパソコン以外に書類なども一緒に持ち運ぶなら、1kg以下のモバイルモデルを選びましょう。持ち運んで使用することを想定して作られているため、耐久性にすぐれた素材や長時間駆動バッテリーなど高性能なモデルも選べます。

持ち運んで使用する機会が少ない方や作業効率を優先したい方は14~15インチのモデルを選びましょう。モバイルパソコンよりもバッテリー駆動時間が長く、高性能モデルが多く展開しています。ゲーミング用も選べるため、仕事から趣味まで使うことが可能です。

■余談:軽量ノートパソコン:Ultrabook(ウルトラブック)について

 

みなさんは、Ultrabook(ウルトラブック)をご存知でしょうか。これはインテルが2011年に提唱した「薄型軽量パソコン」の総称です。

Ultrabookが販売され、爆発的に流行したことから「軽量ノートパソコン=Ultrabook」と認知されるようになりました。しかし、Ultrabookは2014年のモデルを最後に終売し、現在は販売されていません。そのため現在、市場で販売されているUltrabookは2014年以前のモデル、もしくは中古商品ですのでご注意ください。

ちなみに現在では、インテルからはマルチタスクでも快適に利用できるノートPCのお墨付きとして「EVOプラットフォーム」という名称で市場に出ており、薄型モバイルノートPC全般を指すようになっています。

本記事では「Ultrabook」は紹介せず、各メーカーから選定した軽量ノートパソコンをご紹介いたします。

軽量ノートパソコンの選び方

それでは、軽量ノートパソコンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。

【1】プロセッサー(CPU)
【2】メモリ
【3】ストレージ容量
【4】画面サイズ
【5】GPU
【6】Officeソフト搭載か


上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】プロセッサー(CPU)をチェック

CPUの画像
ペイレスイメージズのロゴ

プロセッサー(CPU)とは、パソコンのコア・頭脳になる部分で、主に情報処理能力を担うパーツ。高性能であるほど情報処理能力は高くなりますが、一方で価格も高くなっていきます。

プロセッサーメーカーで世界的シェアを誇っているのが、インテル(intel)の『Core i シリーズ』やAMDの『Ryzen シリーズ』で、ノートPCで使用されているプロセッサーもほとんどがこの2社になります。一つひとつ解説していきます。

▼インテル(intel)のプロセッサー:Core i シリーズ

Core i シリーズは、インテル社が開発するCPU。インテル社で最も使用されているメインCPUで、『Core i3』→『Core i5』→『Core i7』→『Core i9』の順にスペック・値段が上がっていきます。

多くのパソコンで使用されているのは『Core i5』で、簡単な画像編集、いくつかの検索タブを開く、もしくは、ワードやエクセルといったオフィスソフトを1〜2個起動するといった場合でも動く、最低限の性能を備えています。

一方、ゲーミング、動画・イラスト編集、複数のオフィスソフトの起動など、PCに重い負荷がかかっても処理が可能なのは『Core i7』以上のシリーズが最適。

ちなみに『Core i9』は最上位モデルになりますが、処理中に高発熱となる、電力消費が高すぎるといった声も挙がっています。

モデル 処理できる用途の目安
『Core i3』

ローエンドモデル

・検索のみ
・動画視聴のみ
・ちょっとした文章作成のみ
など

『Core i5』

ミドルレンジモデル

・ちょっとしたPCゲームのプレイ(重い処理は負荷)
・1〜2個のオフィスソフト起動レベル
・複数の検索作業
など

『Core i7』

ハイエンドモデル

・画像・動画編集作業
・PCゲームのプレイ
・複数のオフィスソフトの起動
・その他重い負荷の作業
など

『Core i9』

超ハイエンドモデル

・『Core i7』よりもさらに重い負荷の作業
・複数のアプリケーションの同時使用
など
※処理中に高発熱となる、電力消費が高すぎるといった声も挙がっているため注意

▼インテル(intel)のプロセッサー:Celeron

Celeronは、インテル社が開発するプロセッサー(CPU)。省電力・低価格が大きな魅力で、エントリーモデルなどに搭載されていることが多いです。

一方で、性能はメイン商品の『Core iシリーズ』と比べ、処理能力などは物足りなさを感じること正直は多いです。ソフト・アプリの同時使用、検索タブをたくさん開くといった場合はおすすめできません。

ワードのみ使う。調べものを少しする。といったあまりPCを使わず、とにかく価格を抑えたいという方におすすめです。

▼インテル(intel)のプロセッサー:Pentium

Pentiumは、インテル社が開発するプロセッサー(CPU)。性能・価格は『Core i シリーズ』と『Celeron』の間に位置しています。

低価格なPCや2in1PCなどに多く採用され、ちょっとした文章作成やオンライン会議、メールの送受信、検索などではスムーズに使用できるはずです。

とはいえ、『Core i シリーズ』の性能には敵いませんので、「会社PCなどでCore iシリーズに慣れてしまった」といった方は物足りなさを感じるかもしれません。

▼AMDのプロセッサー:Ryzenシリーズ

そもそも、AMDとは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices)の略式で、アメリカに本社を置く、半導体製造会社。そして、そこで開発されているプロセッサー(CPU)がRyzenシリーズ。

『Ryzen3』→『Ryzen5』→『Ryzen7』→『Ryzen9』の順にスペック・値段が上がっていきます。各シリーズの処理能力を、インテル社のCore iシリーズで対応させると下記のようになります。

対応する処理性能(目安)
『Ryzen3』

Core i3 相当

『Ryzen5』

Core i5 相当

『Ryzen7』

Core i7 相当

『Ryzen9』

Core i9 相当

搭載PCによりますが、Ryzenシリーズは『Core i』シリーズを超える処理性能となる場合もあり、価格が安いものもあります。

インテルに対抗できるプロセッサーとして開発された背景もあり、現在、着実にシェアを増やしています。

(★)ポイント:CPUの世代はどう見ればいい?

『Core i シリーズ』『Ryzenシリーズ』に関わらず、さまざまなプロセッサーでは世代を表記しています。

単純な話ですが、やはり世代が最新の方が新しい技術が採用されており、スペックが高い仕様になります。例えば、「新世代の『Core i5』は旧世代の『Core i7』に相当する」といった形です。そのため、機能的にはできるだけ新しい世代のプロセッサーを選ぶのがおすすめ。

しかし、予算の兼ね合いもあるため、あえて旧世代の『Core i7』を選び、価格を抑えるといった購入もアリではあります。

【2】メモリをチェック

メモリの画像
ペイレスイメージズのロゴ

メモリとは、データ情報を保存する容量のこと。メモリについてはよくデスクに例えられていますが、何か作業をする際、デスクが広ければ、筆記用具や辞書、飲み物など、いろいろなもの置けて作業がはかどります。それと同じで、メモリの容量が大きいほど、さまざまな作業がスムーズに行えます。

メモリ容量については、調べ物程度であれば4GBでも問題ないです。しかし、オフィスソフトを一般的に使用する人は8GB以上、複数使用する・検索タブを多数開くといった方でサクサク作業したい方は最低でも16GB、動画・画像編集といった重い処理作業を行う方は32GB以上を選びましょう。

【3】ストレージ容量をチェック

円グラフ
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ストレージとは、文章や画像、動画といった情報データを保存する場所です。メモリと混合されがちなので注意しましょう。

例えるなら、メモリは筆記用具などを置くためのデスクの広さ、ストレージはその筆記用具などをしまうための収納場所です。ストレージには、『HDD』『SSD』『eMMC』などの種類がありますがDellはSSDが主流となり、HDDと比べて、省電力・耐衝撃・読み書きの速さなど、性能面で優れています。

ストレージ容量は、全く画像などを保存しないという方は、128GBでもOKですが、一般的には最低でも256GBは欲しいところ。さらに大容量で保存したい場合は512GB、1TB以上がおすすめです。

【4】画面サイズをチェック

机に置いたPCの画像
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ノートパソコンの画面サイズは一般的に13~14インチ。このサイズが大き過ぎず、作業もしやすく、さらに携帯性に優れているため、これを目安に画面サイズを選びましょう。

一方で、イラストや画像編集などを行う場合は、作業のしにくさもあるため、15インチ以上を選ぶようにしましょう。ちょっとした調べものや文章作成作業、ネットショッピングなどが使用用途で、コンパクト性を重視したい方は12インチ以下でも問題ありません。

自分の好きなサイズがどのくらいなのかチェックし、選ぶようにしましょう。

【5】GPUをチェック

パソコン
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GPUは「Graphics Processing Unit」の略で、動画やゲームの映像処理や画像編集などのデータ処理を担う部分です。CPUと混合されがちですが、CPUはあくまでパソコン本体のデータ処理、GPUはグラフィックに関わるデータ処理を専門にしています。

GPUの性能によって画像処理スピードが違ってきます。ゲーマーや動画編集をする方は、まずGPUのスペックをチェックしてください。

PCの機種によって、一般的には高性能GPUで知られている「GeForce」や「AMD Radeon」が搭載されているものがあります。スペック表示をチェックして選びましょう。性能スペックが似ているときは、GPUスペックの高いほうを選びましょう。

【6】Officeソフト搭載かチェック

オフィスソフトの画像
ペイレスイメージズのロゴ

ノートパソコンを選ぶならoffice付きモデルが便利です。別で購入するよりもお求めやすく、インストールや設定の手間が省けます。仕事や勉強に使うならWordとExcelが使える『Office Personal2021』、PowerPointも使うなら『Office Home & Business2021』が搭載されたモデルを選びましょう。

すでに持っているパソコンにOfficeが入っている場合、同一アカウントなら同じOffice製品をインストールできます。環境を確認してみてください。

エキスパートのアドバイス

家電製品総合アドバイザー:福田 満雄

家電製品総合アドバイザー

「持ち運びだけ」か「持ち運びもする」かで変わる

軽量なノートパソコンを選ぶ場合、以前は拡張性の低さがネックでした。しかし、近年はUSB Type-CやThunderboltといった高速多機能な端子が登場し、拡張性はあまり心配しなくてもよくなりました。

なお、メモリー容量やSSDの容量は、購入時に決めると後で交換が難しい機種があるのも事実。
よって、購入時にスペックをモリモリにしておくと長く使えます。

各通販サイトのランキングを見る 軽量ノートパソコンの売れ筋をチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの軽量ノートパソコンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。

Amazon:ノートパソコンランキング
楽天市場:軽量ノートパソコンランキング
Yahoo!ショッピング:ノートパソコン 軽量ランキング

※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。

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まとめ

本記事では、軽量ノートパソコンについて、重さの目安や選ぶポイント、PCの基礎知識なども解説しました。ビジネスやホームユース、ゲーミングなど目的に合わせたスペックを備えているか、メモリやハードディスクの容量、CPUなどのチェックは大切です。

ディスプレイのサイズが気になる方は、Bluetooth接続が可能なサブモニターを活用してもよいでしょう。福田満雄さんからのアドバイスも参考にしながら、自分にとって使い勝手のよい軽量ノートパソコンを探してみてください。

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企画/制作/編集:マイナビおすすめナビ編集部