スキットルとは お酒の水筒
スキットルとは、水筒のようにウイスキーやブランデーなどのアルコール度数が高いお酒を入れる容器。携帯性があり、ボトムスのうしろポケットにすっぽり入る形状になっています。
外出先やアウトドアでもお酒の風味を損なわずに携帯でき、基本は蒸留酒を入れること。日本酒やワインなどを入れると、持ち歩いているうちに風味が変わってしまいます。
スキットルはどんなシチュエーションで使うのがベスト?
携帯に便利なスキットルはアウトドアシーンに適しています。キャンプや釣り、登山などはなるべく荷物を減らしたいもの。コンパクトで丈夫なスキットルは持ち歩きにぴったりです。
キャンプファイアを囲んで食事をするときも、スキットルがあれば好きなお酒を楽しめます。また、スポーツ観戦などのちょっとした嗜みの際にもおしゃれです。
ただし、飲み過ぎには注意してください。
スキットルの選び方 素材や形状など
スキットルを選ぶときのポイントについて、ご紹介します。
【1】素材で選ぶ
【2】形状やデザインで選ぶ
【3】持ち運びたい容量で選ぶ
【4】機能性で選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材で選ぶ
スキットルには複数の素材が使われており、それぞれの素材に特徴があります。選ぶときはまず素材をチェックしてください。
手入れは簡単でリーズナブルな「ステンレス」
スキットルはいつも清潔にしておきたいグッズです。そのためにはお手入れが欠かせませんが、ステンレス製はぴったり。水筒にもよく使われている素材なのでお手入れしやすく、しかもサビにくいというメリットがあります。
リーズナブルなのもうれしいポイント。デザインもバリエーションが豊富なので、お好みを選べます。デメリットは金属特有のニオイがお酒に移りやすい点です。
軽くてサビにくい「チタン」
ステンレス同様、スキットルによく使われている素材がチタンです。軽くて丈夫なのでアウトドアなどハードなシーンで持ち歩くには適しています。
ステンレスのように金属のニオイがお酒に移りにくい点はポイントです。味にこだわりたい方にはチタン製が向いています。金額的には高くなりますが、お酒に思い入れがあるならレベルアップするのも楽しいでしょう。
耐久性とデザイン重視なら「ピューター」
本格的なスキットルを求めたい方にふさわしいのが、ピューターです。ピューターとはスズを多く含んでいる合金のことで、ニオイ移りがなく、お酒の味もまろやかになります。
ピューターは加工しやすいので、凝ったデザインのものがいろいろ揃っています。自分好みのデザインを探したい方向けです。
耐久性は高くないので、変形やキズには要注意です。
お酒の風味を残すなら「ガラス」や「プラスチック」
お酒の風味を大切にしたい方には、ガラスやプラスチック製のスキットルが向いています。ニオイ移りがなく、おいしいお酒をそのまま持ち歩けます。
ガラスはクリスタルガラス製のものなら丈夫で、割れる不安もありません。ガラスやプラスチックは見た目がクールですので、レザーカバーなどを装着するとインパクトもあり、長く愛用できるスキットルになります。
【2】形状やデザインで選ぶ
スキットルの特徴はお尻のポケットに入れやすいことです。そのためフィットしやすいように軽く湾曲しています。一般的なスキットルで多いのは四角形のフォルムで、ズボンの尻ポケットに入れやすい形状です。
商品によっては丸型など独特な形状のものもたくさんあります。デザインにこだわってみるのもスキットルを選ぶ楽しみのひとつです。おしゃれでスマートな使い方ができます。
【3】持ち運びたい容量で選ぶ
スキットルはアルコール類を持ち運ぶボトル。持ち運ぶアルコール量から選びましょう。
どの程度のアルコールを持ち歩きたいのか? またどの程度のサイズならパッキングに影響しないのか? 双方の要素を踏まえて、最適と思われるものに近い容量を見つけます。
連泊で荷物に余裕があるというケースなら大きめを。あるいは、一泊でヒップポケットに携帯する必要があるなら小ぶりのスキットルがぴったりです。
【4】機能性で選ぶ
スキットルを選ぶ場合、機能性も大切な要素です。とくにポイントとなるのは注ぎ口とフタをするキャップです。この2つの機能をチェックして選んでください。
漏斗(ろうと)の有無で選ぶ
スキットルは携帯性を重視しているためコンパクトです。そのため注ぎ口が細くなっており、お酒を注ぐときにこぼれやすくなっています。スキットルの機能で重視したいのが、注ぎ口の形状が漏斗になっていること。
漏斗状になっていればストレスなくお酒をコップに注げます。別途に漏斗だけ購入するという方法もありますが、つねに持参しなくてはならないので不便ですし、使い勝手の面でも不利です。
キャップ一体型なら蓋の紛失を防ぐ
アウトドアでは野営用のテントを張ったり、キャンプファイアの準備をしたりと動き回ることが多くなります。便利な小物グッズなどは紛失する可能性が高いです。
スキットルのキャップなども紛失してしまうと、中身のお酒を保護するのに苦労することでしょう。キャップが本体と一体化していれば紛失のおそれがなくなります。アウトドアシーンでスキットルを使うなら、キャップ一体型を選んでください。
人気の主要メーカーをチェック! コールマン、スタンレー
スキットルを選ぶときの目安として、ブランドにも注目する必要があります。アウトドアブランドとして評価の高いコールマンとスタンレーを紹介しますので、参考にしてください。
Coleman(コールマン)
アウトドアを楽しむ方なら誰でも知っているブランドがコールマン。テントやタープなどをはじめ、シュラフ、ランタン、調理器具などアウトドアライフに必要なあらゆるグッズが揃っています。
コールマンのスキットルはシンプルでキャップが一体化しているのが特徴です。アウトドアファンなら、コールマンのロゴがついたスキットルをポケットに忍ばせる喜びがわかることでしょう。
snow peak(スノーピーク)
日本の新潟県三条市発のアウトドア総合メーカーのスノーピーク。材質、機能にこだわり、業界トップレベルの品質、洗練されたデザイン性により、国内外で圧倒的な人気を誇ります。キャンプ初心者からキャンプ上級者までの幅広いキャンパー向けに商品を製造・販売しているため、ずっと使い続けられるようなキャンプ道具が多いのが魅力。
スノーピークが手掛けるスキットルはおしゃれで高品質。価格はその分高めではありますが、日本製らしい丁寧な造りになっており、手にしたときのフィット感が抜群。チタン製なので、お酒の香り移りがなく最後まで美味しく味わえます。
STANLEY(スタンレー)
スタンレーは100年の歴史があるメーカーです。真空断熱技術とスチールを融合させて開発した真空スチールボトルは、今でも世界中で愛用されています。冬でも温かい飲み物を楽しめるようになったのです。
スタンレーのスキットルは一般的なものより飲み口が広くなっており、飲みやすいのが特徴。キャップも一体化しているので紛失のおそれはありません。ザラザラした質感にスタンレーのロゴが入っており、長く愛用できるブランドです。
スキットル【ステンレス 】おすすめ7選 シンプルでお手頃
シンプルで使いやすいステンレス製のスキットルをご紹介します。おすすめの商品ですので、購入するときの目安にしてください。
エンブレムがかっこいいスキットル
旧ソ連の革のエンブレムが重厚感があり、おしゃれなポイントになっているスキットルです。CCCPは、ロシア語でソ連を意味するСоюз、Советских、Социалистических、Республикの頭文字です。
お酒をこぼさずに入れられる漏斗がついていて、さらにショットグラス2個もついています。また汚れを拭き取るときに使えるオリジナルクリーニングクロスも入っているので、お手入れが楽にできます。
野外にハマるタフモデル
ステンレスボトルが世界中で人気を集めるスタンレー。こちらはステンレス製で「もっともタフ」なモデルとされるマスターシリーズのスキレットです。
ボディ部分にマットブラックの特殊加工が施されているため、グリップ性能が高く傷にも強くなっています。また、広口に設計されているため詰め替えがしやすく、洗浄もラク。長く清潔に使えます。
フタが一体型で、紛失の心配がない点もうれしいポイント。タフで美しく実用的なので、野外で実際に使い倒したい方におすすめのスキットルです。
角型で大容量
マスターフラスコと同じく、スタンレーによるスキットル。角型で無骨なテイストがスキットルとしては新鮮で、スタンレーらしいデザインです。
スリムで角型のボディは、用途にマッチすれば扱いやすい形状で、230mlと容量は多め。グリップ部分はスタンレーおなじみの質感で滑りづらくなっています。
フタの紛失防止ストッパーも安心感があります。
比較的扱いやすく、神経質にならずに使い倒したいスキットルをお探しの方におすすめです。
シンプルなデザインにセンスが光るスキットル
アウトドアブランドのColemanのスキットルです。ステンレス製なので、軽くて丈夫。錆びにくいのでアウトドアやキャンプで活躍します。0.23L入るのでソロキャンプには十分です。シンプルなデザインですがColemanのロゴがさりげなく存在感を出していて、ブランドの品格を感じさせます。
キャップが本体から外れないようになっているので、失くす心配がないのが嬉しいですね。山や川辺、料理をしながらなど、どこでも手軽に飲めます。
男性へのプレゼントに最適なスキットル
ケース付きで、漏斗や小さなコップが2つついています。お酒を入れるときもこぼさず入れられて、アウトドアやレジャーでコップを使って友人と一緒に飲むこともできます。素材は水や錆に強い18-8ステンレスを使用しているので、丈夫で高級感があります。
プレゼントにも最適です。最初に鉄臭さを感じる場合は、沸騰したお茶を入れて少し置くのを3回ほど繰り返してから使ってみてください。ステンレスなので、コーラやワインは入れられません。
スキットル【チタン 】おすすめ6選 大容量、軽量
ステンレス製よりも軽くて丈夫なチタン製のスキットルをご紹介します。大容量タイプもあるので、自分に合ったものを選んでください。
スキットル【ピューター】おすすめ3選 おしゃれなデザイン
デザインにこだわりのある方にピューター製のスキットルをご紹介します。数は少ないですが、どれも長く愛用できるスキットルばかりですので参考にしてください。
「スキットル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スキットルの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのスキットルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スキットルの正しい洗い方 汚れもニオイも残らない!
アウトドアシーンで、ジーンズのポケットからスキットルを取り出して、まるで映画俳優みたいにかっこよくお酒を飲む姿にあこがれて購入してみた!なんていう方も少なくないのでは?しかしかっこいい容器ではありますが、意外とお手入れが難しいのも事実。「汚れがうまく落ちない」「お酒の匂いがのこってしまった」などの悩みを解決する正しい洗い方を紹介します。
スキットルを洗う4つの方法

Photo by Christine Sandu on Unsplash
スキットルの洗い方には4つの方法があります。それでは詳しく見ていきましょう!
洗い方①:お湯で濯ぐ
汚れがそこまで気にならない場合は、お湯で濯いで洗うだけで問題はありません。お湯をスキットルの半分くらいまで入れ、20~30回ほど振ってすすぎます。汚れを溜めないためにも、使ったらすぐに洗うように心がけてみてください。
洗い方②:汚れには漂白剤を
汚れが気になる場合は漂白剤を使って洗いましょう。汚れには漂白剤お湯の量に対して5%の漂白剤を入れ、20~30分置いておきます。そのあとしっかり熱湯ですすぐと、汚れをキレイに取り除くことができます。
洗い方③:ニオイにはホワイトビネガーを
お湯で濯ぐだけではニオイが気になってしまう場合はホワイトビネガーを使いましょう。まず熱湯を沸かしてスキットル満タンに注ぎます。そして10分ほど放置したら、全て捨ててください。次にスキットルの半分くらいまで、ホワイトビネガー:お湯=1:1にしたものを入れて、ふたを閉めて強く振りましょう。30秒ほど振ったら捨ててください。その工程を4回ほど繰り返すとニオイが気にならなくなるはずです。
洗い方④:頑固な汚れには卵の殻を使って
卵の殻を使うのは、スキットルの汚れを取り除く定番の洗い方です。まず細かく砕いた卵の殻をスキットルに入れ、これを思い切り振ります。ある程度振り終わったら、中にお湯と洗剤を入れさらに振り、十分なかをすすいでください。最後にネットでスキットル内を消毒してあげてくださいね。
洗い終わったらしっかり乾燥させよう
洗浄したスキットルは、中をしっかり乾燥させてから使用してください。完全に乾燥していない状態で使用してしまうと、せっかく清潔にした意味がありません。
また、スキットルの洗い終わりに熱湯ですすいであげると、乾きが速くなるのでおすすめですよ。
シーンにハマるスキットルを選ぶ 作家/アウトドアライターの夏野 栄さんからのアドバイス
キャンプのムードを盛り上げてくれるスキットル。もしもアルコールをフィールドに持ち出すならぜひ使っていただきたいアイテムです。まずは容量と材質に注目して選ぶことで、求めるスキットルにぐっと近づけます。
デザイン優先で選ぶのもよいですが、「携帯方法や運用方法にしっくりくる形状」という視点から選ぶことで、より切れ味鋭いマイキャンプギアとなるスキットルに巡りあえるでしょう。
お酒を注ぐグラスやシングルモルトウイスキーもチェックしよう!
大自然のなかでスキットルでお酒を楽しもう!
アウトドアの楽しみは大自然に触れ合えること。スキットルがあればお酒を味わう楽しさが加わります。トレッキングや登山で汗を流したあとの1杯は、何ものにも代えがたい幸せを感じられることでしょう。
スキットルはお酒を入れる道具ですが、おしゃれを楽しむグッズでもあります。アウトドアの楽しみ方はひとそれぞれ。いろいろな商品をご紹介しましたが、おしゃれでスマートなスキットルばかりです。
肉体をリフレッシュするのがアウトドアなら、心を豊かにするのがスキットルではないでしょうか。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。 アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。 アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。 『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。