花用肥料の選び方
それでは、花用肥料の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】使用する場所
【2】使用する季節
【3】使用するタイミング
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用する場所をチェック
マンションの室内やベランダでガーデニングをおこなう場合や、都市部の狭小地などの住宅密集地で草花の栽培を楽しむ場合、においの少ない肥料を使用するとよいでしょう。
「化成肥料(かせいひりょう)」(化学的な操作を加えて作られた肥料)は、においが少なくおすすめです。化成肥料のなかでも、とくに液体肥料は即座に土に染み込み、においが気になりません。一方、「有機肥料」は油粕(あぶらかす)や骨粉(こっぷん)などの原材料そのものに、においがあります。醗酵(はっこう)油粕など醗酵済みの肥料はにおいが少ないですが、気になる方もいらっしゃるので屋外で使うとよいでしょう。
また、戸建ての場合も近隣へのにおいの配慮は必要です。化成肥料は問題ありませんが、有機肥料の場合は比較的においの少ない醗酵油粕等、醗酵済みの肥料を使うことをおすすめします。
【2】使用する季節をチェック
肥料の形状には大きく分けて「固形肥料」と「液肥(液体肥料)」があります。固形肥料は、水やりすると土のなかに肥料成分が溶けだす仕組みとなっています。そのため、水やり頻度の多くなる夏場などに使用するのが向いています。
一方、液肥は水やり頻度の少ない冬場でも、水のなかに肥料成分が溶けているので、根が肥料成分を吸収しやすいようになっています。水やり頻度が少ない季節は、液肥を使用するのがおすすめです。
【3】使用するタイミングをチェック
花を植えつける前に土に肥料を入れる「元肥(もとごえ)」の場合は、土に混ぜ込む肥料を選んでください。花が成長する過程や花を継続的に咲かせるために施す「追肥(ついひ)」の場合は、地表面に置いたり、バラまく肥料を選んだりするとよいでしょう。即効性を期待する場合は液肥を使用するようにしてください。
全ての肥料は、説明書き通りの量で使うようにしましょう。量が多いと肥料障害の可能性が高まるので、注意が必要です。
花用肥料おすすめ5選
肥料の選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介。ぜひ参考にしてくださいね。

観葉植物や野菜にも使える定番商品
ガーデニング歴の長い方なら、一度は使ったことがある商品だと思います。花はもちろん観葉植物や野菜にも使用できますよ。お手頃な価格なので、たくさんの植物を管理されている方によいでしょう。固形肥料が効きにくい冬場でも肥料効きがよいのでおすすめです。
この商品は原液を水で薄めて使うタイプですが、水で薄めずにそのまま使うことのできるストレートタイプもあります。
内容量 | 800ml |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 液肥 |
内容量 | 800ml |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 液肥 |

元肥(もとごえ)向きの混ぜ込む肥料
50年前から販売され、ガーデニング愛好家に使われてきた商品なので、信頼性と実績があります。
この肥料は、水に溶ける成分と溶けない成分が入っています。まず最初に水に溶ける成分が水やりなどで溶け出し、次に溶けない成分が根から出る酸などによってゆっくり溶け出します。
植物が肥料を必要とするときは、根から多くの酸を出して肥料をしっかり吸収するのです。この商品は植物の求めに応じる賢い肥料といえるでしょう。また、一度土に混ぜると数か月間効くので、追肥作業が面倒な方にはとくにおすすめです。
内容量 | 1.3kg |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |
内容量 | 1.3kg |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |

地表面にバラまくお手軽肥料
この商品は、植つけ前に混ぜ込んで使うことも出来ますが、植えつけ後、地表面にバラまくこともできるので便利です。一般的な化成肥料は白色や灰色が多いのですが、この商品は土の色に近いので、地表面に見えていても違和感がありません。肥料を目立たせたくない方は、この商品がおすすめです。
この商品には、土壌の保水性や通気性を高める成分も含まれているので、土壌改良効果も期待できます。
内容量 | 700g |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |
内容量 | 700g |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |

土の上に置くだけ! ガーデニング初心者向きの肥料
鉢やプランターの大きさに合わせて置くだけの肥料なので、初心者にぴったりです。
肥料が少しずつ崩れていく様子を目視できるので、「肥料が効いてるな~」という安心感があります。水やりをするときに成分が溶けて土に染み込むので、肥料に直接水をかける必要がありますが、早い場合は2週間ほどで効果が確認できますよ。
また、においも少ないので室内での使用にも向いています。観葉植物にも使うことができますが、観葉植物用の商品があるので、そちらをお買い求めいただくことをおすすめします。
内容量 | 350g |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |
内容量 | 350g |
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肥料タイプ | 化成肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |

有機100%! 栄養を与え、土壌改良も行う肥料
有機100%の肥料です。有機肥料のよいところは、育てている草花に栄養を与える科学的な作用と、草花を育てている土の保水性や通気性など物理的な土壌改良を、同時におこなうところです。また、適量の有機肥料で育てた草花は一般的に病害虫にも強くなります。
有機肥料にこだわりたい方には、この肥料がおすすめです。ただ、化成肥料に比べてにおいがすることがあります。とくに、水やり直後はにおうので注意しましょう。
内容量 | 1kg |
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肥料タイプ | 有機肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |
内容量 | 1kg |
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肥料タイプ | 有機肥料 |
形状タイプ | 固形肥料 |
「花用肥料」のおすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 花用肥料の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での花用肥料の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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最後に|エキスパートのアドバイス
肥料成分もしっかり確認しよう!
肥料の成分でもっとも重要なものは、N(窒素)、P(リン酸)、K(カリウム)です。肥料袋に書かれている3つの数字でたとえば「8-8-8」とある場合は、それぞれNPKの重量が8%ずつということになります。
一般的に「N」は葉や茎の成長をうながす葉肥(はごえ)、「P」は花や実つきをよくする実肥(みごえ)、「K」は根や茎を丈夫にする根肥(ねごえ)と言われています。花に効果のある肥料は、まんなか「P」(リン酸)の数字が大きい商品、ということです。
また、化成肥料のみを使い続けると土が固くなってくるので、1年に1回程度は完熟バーク堆肥(たいひ)など堆肥を全体の1割混ぜることをおすすめします。一方、有機肥料は土壌改良効果もあるのですが、こちらも1年に1回程度は完熟バーク堆肥など堆肥を全体の1割混ぜるとよいでしょう。
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