体組成計とは

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体組成計は、からだに微弱な電流を流すことで、体重や内臓脂肪、筋肉量や基礎代謝に骨量など体を構成するデータを計測することができる機械のこと。外見からではわからない、からだの数値を見える化し、健康維持や健康管理につなげることができます。
体重計と混合しがちですが、一般的に、体重計は体重を測るだけの機械です。そのため、近年で普及している体重計の多くは、体脂肪率なども測れるモデルが多くあるため、厳密には、ほとんどが「体組成計」ということになります。
体組成計の選び方
それでは、体組成計の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】計測できるデータの種類
【2】スマホ連動できるか
【3】使用する目的
【4】測定方法
【5】登録人数
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】計測できるデータの種類をチェック
体組成計は体重とBMI、体脂肪率などのほかに、さまざまなデータを計測することができます。データが少ないとダメというわけではありませんが、多いと便利なのは事実。
除脂肪体重や皮下脂肪率、内臓脂肪レベル、体水分率、筋肉量、体幹バランスなどのデータを計測して記録してくれるもののほうが、より体組成の推移を把握しやすく健康の目安にしやすいものです。
どの商品でも精度にそう大きな違いはありませんが、100g単位で計測できるのか、200g単位なのかによっても把握のしやすさが異なるため要チェックです。
【 体組成計で測れるデータの一覧 】
・体重:身体の重さ
・体脂肪率:身体にしめる脂肪組織の割合。BMIと混同されがちです。
・内蔵脂肪レベル:内臓の周りに付いた脂肪をレベルで表示
・筋肉量:筋肉組織の重さ
・基礎代謝量:生命活動に最低限必要な1日のエネルギー量
・体内年齢:体組成と基礎代謝量の年齢傾向から算出
・推定骨量:骨全体に含まれるカルシウムなどのミネラルの重さ
・体水分率:身体に占める水分(血液、リンパ液、細胞内・外液)等の割合
・BMI:身体の大きさを表す国際基準。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出
※なお、日本肥満学会によると、BMIが22を適正体重(標準体重)とし、25以上は肥満、18.5未満を低体重と分類しています。
【2】スマホ連動できるかチェック
スマートフォン連携機能の有無もチェック
ダイエットや健康管理で維持・向上を図るためには、体組成データを計測するだけでなく、そのデータの推移を把握することが重要です。
そのためには、BluetoothやWi-Fiなどを経由してスマートフォンアプリと連携し、データをアプリで可視化できるモデルがおすすめ。
健康増進やダイエットなどのために毎日の体組成データを記録したい人は、スマートフォン連携機能を搭載するモデルを選びましょう。
【3】使用する目的をチェック
日々の健康管理のためにシンプルな体組成計をお探しならエントリーモデルを検討してみましょう。基本的な機能がじゅうぶん備わっており、リーズナブルなのが特徴です。
ダイエットが目的なら、基礎代謝率やBMIなどを測定できるモデルをチェックしましょう。部位別に体脂肪率を測定できる商品もあり、気になる部分だけアプローチすることも可能です。目標設定ができたり、グラフなどでダイエット成果を確認できる機能があるとやる気アップにつながるでしょう。
さらに、トレーニングしている方なら測定項目も多く精度の高い「アスリートモード」を搭載した、筋肉量や骨量を測定できるタイプを選ぶことで、より効果的にトレーニングに取り組むことができます。
【4】測定方法をチェック
目的達成や健康管理のために、できれば毎日測定することが大切です。おっくうにならないように測定方法がかんたんなものを選びましょう。
乗るだけで測定できるタイプなら「座って電源を入れ、計測表示が出るまで待つ」という従来の動作を省くことができるので便利ですね。
また、高速測定機能付きなら、ほんの数秒で測定完了しますので、測定結果を待つ時間も短縮できます。
【5】登録人数をチェック
体組成計は、身長や年齢など正確なデータを入力し登録することで、複数のユーザーの数値を管理をすることができます。機種によって登録できる人数が異なるので、ひとりで使用するのか、家族全員で使用するのか、体組成計に登録したい人数をチェックしておきましょう。
また、測定項目のなかには小さい子どもの測定ができない項目もありますので、家族全員で使用したい場合は対象年齢も合わせて確認しておくと安心ですね。
体組成計おすすめ15選
それでは、体組成計のおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

高周波と低周波で精密に計測
精密に体組成情報を計測し、その推移を把握したいダイエッター向けのモデルです。
高周波と低周波というふたつの周波数帯で体内をスキャンすることで、より高精度な体組成データを計測できるのが大きな特徴。
一般的な体組成計の最小単位は100gもしくは200gがほとんどですが、このモデルは50g単位(体重100kgまで)で計測可能。よりこまかくデータの動きを把握できるのが魅力です。

Wi-Fi経由でスマホと自動連携
Wi-Fiを利用してスマートフォンアプリと連携し、体重の推移を管理できる体重計です。
ダイエットしたいものの、いちいちスマートフォンアプリを開く手間を省きたいという人向けのモデル。
細かい体組成データを把握することはできませんが、体重の推移だけでも自動的にグラフ化して把握したいというニーズにはしっかりと応えてくれます。
スマートフォンアプリと連携する体組成計のなかではかなりリーズナブルなモデルのひとつです。

乗るだけでクラウドにデータを同期
Wi-Fi通信機能を内蔵しており、スマートフォンアプリを開かなくても自動的にWi-Fi経由で計測した体組成データをクラウドサーバーに転送してくれるモデル。
スマートフォンアプリでは体重や内臓脂肪レベル、骨格筋率などの全項目を一覧表示することが可能です。
それだけでなく、体重ともうひとつお好みのデータの推移を折れ線グラフで表示するカスタマイズ機能を搭載。
目標数値とそこまでの達成度を見ながらダイエットに励むことができます。スマートフォンアプリで手軽に自己管理をおこないたい方向けの商品です。

高性能!体組成だけでなく心拍数も計測
ダイエットに向けて体重や体組成情報を管理したいという人だけでなく、自分の健康を管理したいという人におすすめのモデル。
BluetoothやWi-Fi経由でスマートフォンアプリと連携する体組成計は数多いですが、このモデルは足の裏で体組成データだけでなく心拍数も計測という珍しい機能を搭載しています。
体重やBMI、体脂肪、水分量、筋肉量、骨量だけでなく、心拍数によって心臓血管の健康状態を推測してくれる機能を搭載しているので、健康維持に役立つでしょう。
楽しく続けられる「マイサポ」機能搭載
薄いワイドタイプなので乗りやすい体組成計です。見たい項目を自分で選ぶことができ、2つの液晶で数値や測定項目が見やすいのも特徴。
また、応援コメントや表情のある顔文字が表示されて毎日の測定が楽しくなる工夫が満載です。計測は50g単位で高精度なうえ、内臓脂肪レベルや筋肉量やなど充実した測定項目が魅力です。
平均データと比較して正しいダイエットのサポート
全身、両腕、両脚、体幹を、同じ年齢や体格の人の平均値と比べた5段階でポジショニングチェックできます。
正しいダイエットができているのかを判定する機能を搭載し、測定結果によって4段階でダイエット進捗状況を判定してくれます。ただ体重を減らすだけではなく、健康的に痩せるためのサポートをします。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 体組成計の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの体組成計の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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最後に|エキスパートのアドバイス
ダイエットに活用したいならスマホ連携機種を!
体組成計をダイエットや健康維持・増進に生かしたいのであれば、BluetoothやWi-Fi経由でスマートフォンアプリと連携できるモデルを選びましょう。本体だけに体重やBMI、体脂肪率程度のデータを記録できるモデルでは、数カ月以上のスパンでそれらのデータの推移を把握することは困難です。
スマートフォンアプリを開いて計測する必要はありますが(毎回開かなくてもいいモデルもあります)、それをするだけの効果が期待できます。スマートフォンをお持ちの方ならスマートフォン連携対応モデルを強くおすすめします。
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一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。