測りやすい体組成計の選び方とは?
それでは、体組成計の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】計測できる単位を確認する
【2】計測結果の管理はスマホにおまかせ!
【3】使用する目的に合わせて
【4】測定方法がかんたんなものを
【5】ライフスタイルに合わせて登録人数も確認
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】計測できる単位を確認する 小さな変化も見逃さずモチベーションアップ
体組成計は体重とBMI、体脂肪率などのほかに、さまざまなデータを計測することができます。データが少ないとダメというわけではありませんが、多いと便利なのは事実。
除脂肪体重や皮下脂肪率、内臓脂肪レベル、体水分率、筋肉量、体幹バランスなどのデータを計測して記録してくれるもののほうが、より体組成の推移を把握しやすく健康の目安にしやすいものです。
どの商品でも精度にそう大きな違いはありませんが、100g単位で計測できるのか、200g単位なのかによっても把握のしやすさが異なるため要チェックです。
【2】計測結果の管理はスマホにおまかせ! 携帯と連動!
"専用アプリを配信しているメーカーも多く、Wi-FiやBluetooth接続を利用しiPhoneなどのスマートフォンと連携できれば、計測結果をかんたんに管理することができます。
体重や体脂肪率、筋肉量など、細かい測定項目や日々の推移をグラフ化し、サポートしてくれる機能もあります。過去データを参照し比較することも可能です。"
IT・家電ジャーナリスト
スマートフォン連携機能の有無もチェック
ダイエットや健康管理で維持・向上を図るためには、体組成データを計測するだけでなく、そのデータの推移を把握することが重要です。
そのためには、BluetoothやWi-Fiなどを経由してスマートフォンアプリと連携し、データをアプリで可視化できるモデルがおすすめ。
健康増進やダイエットなどのために毎日の体組成データを記録したい人は、スマートフォン連携機能を搭載するモデルを選びましょう。
【3】使用する目的に合わせて 健康管理、ダイエット、筋トレなど
日々の健康管理のためにシンプルな体組成計をお探しならエントリーモデルを検討してみましょう。基本的な機能がじゅうぶん備わっており、リーズナブルなのが特徴です。
ダイエットが目的なら、基礎代謝率やBMIなどを測定できるモデルをチェックしましょう。部位別に体脂肪率を測定できる商品もあり、気になる部分だけアプローチすることも可能です。目標設定ができたり、グラフなどでダイエット成果を確認できる機能があるとやる気アップにつながるでしょう。
さらに、トレーニングしている方なら測定項目も多く精度の高い「アスリートモード」を搭載した、筋肉量や骨量を測定できるタイプを選ぶことで、より効果的にトレーニングに取り組むことができます。
【4】測定方法がかんたんなものを 忙しくても毎日測定することが大切
目的達成や健康管理のために、できれば毎日測定することが大切です。おっくうにならないように測定方法がかんたんなものを選びましょう。
乗るだけで測定できるタイプなら「座って電源を入れ、計測表示が出るまで待つ」という従来の動作を省くことができるので便利ですね。
また、高速測定機能付きなら、ほんの数秒で測定完了しますので、測定結果を待つ時間も短縮できます。
【5】ライフスタイルに合わせて登録人数も確認 家族みんなで使うなら最大登録数や対象年齢のチェック!
体組成計は、身長や年齢など正確なデータを入力し登録することで、複数のユーザーの数値を管理をすることができます。機種によって登録できる人数が異なるので、ひとりで使用するのか、家族全員で使用するのか、体組成計に登録したい人数をチェックしておきましょう。
また、測定項目のなかには小さい子どもの測定ができない項目もありますので、家族全員で使用したい場合は対象年齢も合わせて確認しておくと安心ですね。
IT・家電ジャーナリスト
登録できる人数と自動検知機能の有無をチェック
体組成計には家族ひとりひとりが別のデータを計測できるように、複数のユーザーを登録できるモデルが多くあります。データの推移をしっかりと把握したいのであれば、家族の人数分のユーザーを登録できるモデルを選びましょう。
機種によっては乗るだけで、計測者のデータからどのユーザーかを自動的に検知する機能を搭載するモデルもあります。ボタンなどを使って切り替えるよりも便利ですので、こちらの有無もチェックするといいでしょう。
【6】収納場所を考えてサイズも忘れずに 設置場所や収納場所を計測しておこう
スリムでコンパクトなタイプが多いですが、邪魔になる、収まりきらないなど、歯がゆい思いをしないためにも、設置場所や収納場所を想定して体組成計のサイズも忘れずに確認しましょう。
また、足裏から微弱な電気を送り測定する体組成計は、足裏全体が電極部分にのっていないと正確な数値を算出できない可能性があります。足の大きな方と一緒に使用する場合は、奥行きがじゅうぶんにあるものを選びましょう。
おすすめ商品の比較一覧表
おすすめの体組成計16選
上で紹介した体組成計の選び方のポイントをふまえて、IT・家電ジャーナリスト の安蔵靖志さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。




おしゃれなデザインでカラーも選べる
ヘルスケア商品やヘルスメーターで有名なオムロン。体組成計は体重や体組成データを計測するために重要な機器ですが、脱衣所などに出しっぱなしにしていることも多いため、そのデザイン性も重要なポイントになります。
このモデルは透明電極とガラス天板を採用しており、フラットでスタイリッシュなデザインになっているのが大きな魅力。デザイン重視で選びたい方はぜひこちらの商品を。
Bluetooth経由でスマートフォンアプリと連携し、さまざまなデータを把握できる機能もすばらしいです。
本体ディスプレイには前回値が表示されるようになっていますので、スマートフォンアプリを見なくても前回のデータをチェックできます。

通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 体組成計の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの体組成計の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
体組成計の正しい測り方とは?
体組成計は、毎日なにげなく乗っているだけでは正しい数値が測定できない可能性があります。健康維持のためや、ダイエット・トレーニングのモチベーションアップのためにも、正しい体組成計の測り方をこちらでご紹介します。

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体組成計の数値は、環境、タイミング、計測者の体調によって変動します。できるだけ文字列正しい数値を計測するためには、平らな床の上に置き、同じ時間やタイミング、同じ条件で計測することが大切です。
体内の水分や体温の変化は数値に影響する 水分不足の状態では数字が違う?
計測のタイミングは、水分や体温の変化が少ない食前や入浴前がいいといわれています。食後や入浴後は水分が増減し体温の変化も大きいため、計測のタイミングとしてふさわしくないでしょう。ほかにも運動直後や発熱時の計測はしないようにしましょう。
機種によって計測基準が異なる 体重計によって体脂肪率が違う?
体組成計は、メーカーや機種によって測定基準や計算方法が異なります。そのため計測結果に誤差が出る可能性があることをあらかじめ把握しておきましょう。こまめに体脂肪率や内臓脂肪率などを計測し日々観察する場合は、同じ機種で測ることが大切です。
体組成計と体重計の違い どっちが必要?
体組成計を購入したいけれど、持っている体重計との違いはあるのか気になる方もいるでしょう。ここからは体組成計は体重計と何が違うのかをご紹介します。

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体重計は、まさに体重をはかるだけの機械です。アナログタイプやデジタルタイプがあり、シンプルな機能やリーズナブルな製品が多く展開されています。
比べて体組成計は、からだに微弱な電流を流すことで、体重や内臓脂肪、筋肉量や基礎代謝に骨量など体を構成するデータを計測することができ、外見からではわからない、からだの数値を見える化し、健康維持や健康管理につなげます。
ダイエットやトレーニングの成果を正確な数値や項目でチェックすることで、体重の増減だけではなくからだの内部の変化を知ることができ、健康的なからだづくりのサポートをおこないます。
以下記事ではおすすめのアナログ体重計についてご紹介しているのであわせて参考にしてみてください。
表示の意味は?体組成計の数値の見方
体組成計は機種によって測れる項目が異なりますが、主な項目は以下となります。
・体重:身体の重さ
・体脂肪率:身体にしめる脂肪組織の割合。BMIと混同されがちです。
・内蔵脂肪レベル:内臓の周りに付いた脂肪をレベルで表示
・筋肉量:筋肉組織の重さ
・基礎代謝量:生命活動に最低限必要な1日のエネルギー量
・体内年齢:体組成と基礎代謝量の年齢傾向から算出
・推定骨量:骨全体に含まれるカルシウムなどのミネラルの重さ
・体水分率:身体に占める水分(血液、リンパ液、細胞内・外液)等の割合
・BMI:身体の大きさを表す国際基準。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出
なお、日本肥満学会によると、BMIが22を適正体重(標準体重)とし、統計的に最も病気になりにくい体重とされています。25以上は肥満、18.5未満を低体重と分類しています。
ダイエットに活用したいならスマホ連携機種を! IT・家電ジャーナリストからのアドバイス
IT・家電ジャーナリスト
データの推移を把握しやすくなる
体組成計をダイエットや健康維持・増進に生かしたいのであれば、BluetoothやWi-Fi経由でスマートフォンアプリと連携できるモデルを選びましょう。本体だけに体重やBMI、体脂肪率程度のデータを記録できるモデルでは、数カ月以上のスパンでそれらのデータの推移を把握することは困難です。
スマートフォンアプリを開いて計測する必要はありますが(毎回開かなくてもいいモデルもあります)、それをするだけの効果が期待できます。スマートフォンをお持ちの方ならスマートフォン連携対応モデルを強くおすすめします。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。