レンズフィルターケースの選び方 フォトグラファーに聞く
フォトグラファー/フォトララ写真未来研究所代表・瀬川陣市さんに、レンズフィルターケースを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。

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PL(偏光)フィルターやレンズプロテクターなど、フィルターはレンズを購入した次に購入を検討するアクセサリー。フィルターの一枚一枚は小さいですが、ケースがあるほうが持ち運びに便利ですよね。
レンズフィルターのサイズで選ぶ
レンズフィルターケースを選ぶときは、手持ちのフィルターに合った大きさのものを選びましょう。レンズフィルターといっても、その大きさはさまざまです。とくに、径の異なるフィルターをひとつのポーチに収納したいときは、事前にフィルターのサイズをしっかり確認したうえで選んでください。
なかには、ふたつの口径のフィルターに対応したケースもあります。自分がどの大きさのフィルターを持ち歩くことが多いのか・持ち歩きたいのかを考えて選びましょう。
収納できる枚数で選ぶ
レンズフィルターケースを選ぶときは、収納できる枚数を忘れずにチェックしましょう。自分が撮影に使うフィルターをひとつのポーチに収納しておけば、スムーズにフィルターが交換できます。
レンズフィルターケースに収納できるフィルターの枚数は、ケースにもよりますが、3~11枚のものが多いです。持っているフィルターをすべて持ち歩くのか、よく使うフィルターだけを持ち歩くのかによっても適した収納枚数は変わってくるので、自分の撮影スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
レンズフィルターケースを選ぶときにまず何枚収納できるものなのか確認しましょう。一度に多くの枚数を収納するタイプ、小分けして使うぶんだけ収納する少量収納タイプなどさまざまな収納枚数のフィルターケースがあります。
現在所有しているフィルターの枚数が少なくても、今後増える予定ならば収納枚数が多いケースを選ぶなど、今後の使い方も考慮して選択するとよいでしょう。
ソフトタイプのケースから選ぶ
ソフトタイプのレンズフィルターケースは、「衝撃吸収ポーチ型」と「折りたたみ型」のふたつに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
レンズフィルターを保護する衝撃吸収「ポーチ型」
コンパクトで携帯性にすぐれているのがポーチ型のレンズフィルターケースです。衝撃を吸収するためのクッションを内蔵しているものがほとんどで、携帯中のさまざまな衝撃からレンズフィルターを保護してくれます。レンズフィルターが取り出しやすいのもこのタイプの魅力です。
カラビナがついているものであればバッグやベルトループに引っ掛けることもできて便利でしょう。
携帯しやすい「折りたたみ型」
持ち歩きに適しているのが、折りたたみ型のレンズフィルターケースです。収納できるレンズフィルターの枚数は少ないですが、コンパクトに折りたためるので、カメラケースのなかに入れて持ち運ぶことができます。
ポーチ型と同様に、ケースのなかにクッションが入っているため、薄型でもレンズフィルターは傷つきにくいです。できるだけ荷物をまとめて持ち運びたいときは、折りたたみ型のケースを選ぶとよいでしょう。
持ち歩くなら携帯性を重視して
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
レンズフィルターケースの形状に基本形はありません。素材やデザインもそれぞれのつくりになっています。レンズフィルターケースのつくりにより携帯の方法や使い方も変化します。
また、レンズフィルターケースの使い方によって携帯しやすいものの選択も変わるでしょう。自分の撮影スタイルで携帯しやすそうなもので選ぶという着眼点もあります。
ハードタイプのケースから選ぶ
プラスチックなどでできたハードタイプのケースは、レンズフィルターを衝撃からしっかりガードしたいときにぴったりです。かたい素材が衝撃を吸収してくれるので、ソフトケースよりもレンズフィルターがキズつきにくいでしょう。
レンズフィルターを重ねて収納できるものや、ケースを積み重ねてコンパクトに収納できるタイプなど、さまざまなものがあります。ソフトケースよりもレンズフィルターが取り出しにくく、携帯性もよいとは言えませんが、丈夫で汚れにくいレンズフィルターケースがほしい人はハードタイプのものを選ぶとよいでしょう。
フィルターの取り出し方法で選ぶ
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
レンズフィルターケースは、収納する方法に加えて、取り出しやすさという点にも注目するのがいいでしょう。
撮影中は必要なフィルターを選んで取り出しレンズに装着します。その流れのなかで、スムーズにフィルターを取り出す必要があります。ケースからフィルターが取り出しやすそうなものを選択するのもひとつの方法です。
レンズフィルターケースおすすめ3選 対応フィルター・収納枚数・サイズ・重量・材質もチェック!
上で紹介したレンズフィルターケースの選び方のポイントをふまえて、実際にフォトグラファー/フォトララ写真未来研究所代表・瀬川陣市さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

MARUMI (マルミ)『フィルター ソフトケース L 』








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Kenko Tokina(ケンコー トキナ) COMODO(コモド)『フィルターケース 』












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Tycka『フィルターポーチ フィルターケース 5枚用』


















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レンズフィルターケースおすすめ4選
Neewer『カメラレンズフィルターポーチケース』














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JJC『折りたたみ式フィルターケース』


















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MARUMI(マルミ)『フィルター ケースハンディ・ポケッチLS 大厚タイプ(711340)』

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Cokin(コッキン)『セミハードフィルターポーチ Lサイズ(Z3068)』












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「レンズフィルターケース」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトのレンズフィルターケースランキングを参考にする
Amazon、Yahoo!ショッピングでのレンズフィルターケースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
撮影スタイルで使いやすいレンズフィルターケースは変わる
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
レンズフィルターを取り換えるときに、ケースからフィルターを素早く取り出すことができ、また収納しやすいものが使いやすいケースと言えるでしょう。
撮影スタイルや収納するフィルターの枚数に応じて使いやすいレンズフィルターケースは変わるものです。撮影中にフィルターを変える頻度も影響してきます。ご自身の撮影スタイルにあわせて使いやすそうなレンズフィルターケースを探してみてはいかがでしょうか。
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米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。